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花とありんこ





Nikon D7000 Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D Lightroom (2012/05/28 東京都)



 やっと朝露が消えたころ、小さな花の蜜を探すありんこがいた。アリの名前も、5弁の白い花の名前も知らない。「虫は好きだがクモはいやだ」と言った実習中の看護学生さんにこれを贈る。

 何時もの散歩のコースを変えてみた。途中の市民農園、誰かが植えた栽培種、花が垣根の金網からこぼれている。ハチやらアリやらの蜜源になっている。花の差し渡しが12ミリほど、だから、ありんこの体長は6ミリぐらいだ。

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『ニホンミツバチ―北限のApis cerana』




・Nikon D7000 50mm F2.8 macro(SIGMA) Lightroom (2012/05/27 東京都)


 一冊だけ病室に持ち込んだ本がある。これをずっと眺めていた。とにかく、写真がきれい。191ページの半分ほどが写真集である。ここだけ見てもニホンミツバチのことがほぼわかる。

 佐々木 正己『ニホンミツバチ―北限のApis cerana』海游舎 1999 191pp.

 マニアックな本だから、2940円と少し高いかも知れない。買った人は元が取れると思う。

 ニホンミツバチ「Apis cerana japonica」といっても日本固有種ではない。トウヨウミツバチの一亜種にすぎない。日本がトウヨウミツバチ分布の東端であり、北限でもある。ちなみに、国内での北限は下北半島、北海道にはニホンミツバチがいない。──と云うようなことから始まる。

 彼女らには知性がある──と信じてしまうから不思議である。

 セイヨウミツバチはオオスズメバチと戦えないが、ニホンミツバチにはオオスズメバチと戦い続けた長い歴史がある。負けそうになると、気にいらないことがあると「逃げる」という戦法をとる。セイヨウミツバチが全滅するのと好対照である。

 「運び屋ミツバチ」のネタを仕入れた本である。ミツバチを騙すランの花による擬態作戦はこの本の66〜73ページに書かれている。

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運び屋ミツバチ





Nikon D7000 +APO MACRO 150mm F2.8 DG HSM(SIGMA) (2012/05/27 東京都)




花粉塊をつけられたミツバチ──たぶん、鉢植えのエビネかシュンラン──



 花に騙されるミツバチがいる。騙すのはランの花である。具体的にはキンリョウヘン、そのほかシュンラン、エビネ、シランも騙す。これらの花の花粉を背中に背負わされて「運び屋」をさせられるのだ。無報酬の「ただ働き」である。

 ミツバチが花を訪れるのは、花蜜や花粉を集めるためである。花はその見返りとして花粉媒介をしてもらう。これを共生関係という。しかし、キンリョウヘンはミツバチを騙し、まったく報酬なしで「ただ働き」させている。

 ランに訪花したミツバチ──ニホンミツバチについて書かれた文献から書き写しているのだが、撮れた写真がセイヨウミツバチだから、たんにミツバチとする──は花にトラップされてしまう。這いだそうともがくと、花粉塊が粘着物質でミツバチの背中にくっつく。花粉塊はつぎの花に潜り込んだときに回収される。すなわちランの「受粉作業」のためにミツバチが花粉塊の宅配便「運び屋」をしているのである。

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ハチになりたかったハエ





Nikon D7000 +APO MACRO 150mm F2.8 DG HSM(SIGMA) (2012/05/26 東京都)



 オオマエグロメバエというメバエのなかまだった。ハチモドキハナアブだとばかり思っていたが、そらさんからのコメントでわかった。比べてみると、たしかにお腹──ハチの体でいうと腹柄──の太さが細い。

 タイトルをアブからハエに書き直した。どちらも双翅目だから親戚みたいなものだ。しかし、よく似たアブとハエがいたものだ。

 一見するとハチのようだが、ハエのなかまである。ハチの細い腰に似せて上手く擬態している。ベイツ型擬態というものだろう。ドロバチのなかまに似せたと思われる。大きさは13ミリほどだった。

 しかし、ドロバチのなかまにしては触角の形が全然ちがう。よく見ると平均棍も見える。ハチなら翅は4枚あるのに2枚しかない。黄色い帯がハチに似ているといえば似ているがハチではない。ハチになりたかったハエなのだ。

 こんな市街地で見たことはない。小学校の校庭の隅である。こんなところで生活しているのか。

 ところで、これらのドロバチに擬態したメリットはなんなのか。毒針をもつハチが小鳥や、その他の天敵に対して有利だと云うこと知っているのだろうか。いっそのこと、もっと強力なスズメバチに化けるという選択はなかったのか?

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コメツキムシがやって来た





Nikon D7000 AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G(IF) Lightroom (2012/05/25 東京都)





Nikon D7000 AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G(IF) Lightroom (2012/05/25 東京都)



 窓が開いているわけでもないのに、なにやら飛んできた。かなり大きいムシである。ブンブン飛び回って騒々しいから手ではたいたら落ちた。落ちたらそのまま死んだふりをしている。20ミリほどの黒いコメツキである。

 さがしに行かなくても虫が飛んでくる。先ほど草地まで散歩したから、そこから一緒についてきたのかも知れない。

 テーブルに載せておいた。しばらくは死んだふりをしていて動かない。死んだふりはコメツキの得意技である。

 死んだふりに飽きたのか、テーブルの上を歩き出した。コメツキムシと云えば米をつく。仰向けにしてやったら、パチンと跳ねて起き上がる。30センチぐらいは飛びあがる。これが米をつく動作に似ているのだそうだ。コメツキムシと名前がついた由来である。

 歩いてテーブルの端に来ると翅を開いて飛ぶ準備をする。前翅を開いてから飛び立つまでにタイムラグがあるから、慌てずに飛翔写真が撮れた。走り幅跳びのような飛び方をする。

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