みふうずらの縁側

へっぽこライダー
家族構成は犬・猫・人間、のんびり暮しています。

紅葉といえば・・・(前回の続き)

2017-05-10 18:32:13 | 日記
先日広島の紅葉の名所について記事を書かせていただきましたが、個人的には紅葉と言えば これ!


小説家 宮本輝先生の1982年に 「新潮」で発表された作品です。
当時、紅葉を「錦繍」と表現されていたことにシビレてしまった作品です。

主な内容は 
「蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラリフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すらできないことでした」
という始まりで、別れた夫婦が再会したことで始まる、手紙のやり取りのみの小説(書簡小説)なのです。

内容もさることながら、錦繍という言葉が当時あまり使われていなかった(ような記憶)ため、なんと美しい表現をされるのだろう・・・と、ため息がでたものです。

最近では紅葉の季節になると「錦繍」「錦秋」 よく耳にするようになりましたが、今から30年以上前のことですから、想像は無限に広がりました。

想像力豊かな年齢だったこともあって?タイトルだけでなく内容にも随分と感銘を受けたものです。