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お米コレクションプロジェクト!

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このところ直売所での売上げが思わしくない。計画の見直しで開業の時期がずれ込んだこともあって、道の駅直売所「ゆーとぴや」への出荷者のモチベーションが下がったことが一番の要因とのこと。確かに目標の明確さがぼやけて、長いアプローチに食傷気味になるのは致し方のないことですが、ここは更なるブラッシュアップの場を与えられたものと踏ん張りどころです。
直売所の環境、看板や店内レイアウト、宣伝や販売システムを総チェック、改善課題があれこれ出てきて山積みになったそうです。年初から出来るとことから手直しの作業にかかったそうですが、このテコ入れ、これはこれでまたモチベーションを高めるキッカケになったようで好機とすべきです。
看板も付け替え、店内も改め4月1日リニューアルオープン!併せて「特産品発表会」を開催にこぎつけました。
湯野の春祭りに立ち寄った後、私がファミリーもこのイベントに顔を出してきました。
湯野の惣菜工房「ひとめぼれ」、戸田の「さくら会」、和田の「農産物加工所」と主力はやはり、特産品づくりには欠かせない婦人パワーです。地域の活性化を図りながら、道の駅直売所でも商品アイテムを支えていこうというグループですが、まだまだモノを作るところで精一杯、中には目玉商品へはまだまだというものもあり、商品名やデザイン、売り方などの工夫、特産ブランド化へはこれからステップが沢山ありそうです。彼女たちの意気軒昂さに私も応援していきたいと思います。
〈一例〉 湯野のひとめぼれブループが開発したおやき。このあたりでは”おやき”は馴染みがうすいが、そこを狙った着眼点は新鮮でご当地風のオリジナリティが期待できます。しかし、商品完成度はまだまだです。ブランド研究会のメンバーと相談して「湯のやき」という的を得たネーミングで登場していましたが、今イチ商品コンセプトがしっかり見えてきません。おやきに対するイメージ・こだわりが希薄なこの地だからこそ自由な発想で組み立てられるはずです。
本来の「おやつ性」をもっと多様に掘り下げて、イベントで食べ歩くB級グルメ風なのか、上品なスイーツ風贈答セットなのか? お持ち帰り用おやつなのか、ターゲットに応じたいろんな設えが考えられます。「焼く」というところに大きな商品価値を見出すなら、焼いて売らずに家庭で焼かすような工夫があっても面白い。「焼く楽しさ」が売れるなら、焼く手間コストも省略できる。ボリュームももっと小振りにして単価も下げた持ち帰りセットの方が売れるような気もします。
また「湯のやき」と命名した以上「湯野」とか「温泉」とかに繋がるイメージがビビットに感じたいという欲求もあります、これからの楽しい作業が山盛りです。
お米コレクションプロジェクト立ち上げました。
「ゆーとぴや」のリニューアルオープンに併せて「お米コレクション募集!」のアナウンスを大々的にと考えておりましたが、技術的な課題もあって直売所との調整がつかず少し先送りです。とは言ってもそろそろ田植えのシーズン、お米という商品を改めて見直ずには良い季節です。地域ブランド研究会からちょっと暴走して「ワッショイ!応援団」を個人的に立ち上げました。その応援団の第一回企画が「お米コレクションプロジェクト」です。お米の個人ブランド作りに参加しようといわれる方、そしてそれを商品化・販売化していくスタッフを募集しています。さて、どうなるものやら、詳しくはサイトも興しましたのでそこにてご覧下さい。
■ワッショイ!応援団
●関連ログ/
周南の未来を切り拓く道の駅
周南デザイン最終稿「新たなる道標」
周南デザイン4、周南アイデンティティを生み出す「道の駅」を創ろう!
周南デザイン3、シビック プライド in 周南?
周南デザイン2、イメージとスペース
周南デザイン1、プライドとブランド
周南市西部道の駅・見直し検討会?
周南市PR映画・第一部が完成
【後方支援3:連携の道の駅づくりに参加されませんか!】
★「共生・競創・協働のワクワクステーション」周南人よ!道の駅を考える会に参加されませんか?
【後方支援2:映画づくりしませんか!】
★周南市発の”元気と明るさ”を発信する映画作りに参加されませんか?
【後方支援1・野菜を作ろう!】
★どこでも空き地を見つけて耕そう!屋上菜園、ベランダ菜園、プランターでも野菜を作ろう!自分たちが食べるために!
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●じねんじょう山芋のお取寄せは…

周南の未来を切り拓く道の駅

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地域情報として道の駅に絡む情報を「周南デザイン」という記事テーマで残してきましたが、いよいよ道の駅設営が本格化してきて、記事に沿ったデザインから一歩踏み出してデリバリするための実作業も必要になってきました。
つきましては、カテゴリー「周南市・道の駅を考える」を新規しました。今までの周南デザインの記事もこちらでアーカイブしますのでご高覧下さい。
周南市西部道の駅の基本計画が2月に発表されました。開業予定まであと2年と迫っており、これが最終的な青写真でこれに沿ってこれから具体的な作業が進んでいくのでしょう。
昨暮れから年初に行われたパブリックコメントから吸い上げられた市民からの声も加味されたようですが、「地域の連携」「情報発信」など基本的な道の駅の機能も、まだまだ単層的な機能でしか計画がなされておらず、多彩で多様なソフト面を重層させた「社会への貢献機能」の姿を具現していくためには、今からこそ多くの市民の智慧と活動力が求められます。
平成20年3月に周南再生戦略会議から答申された「道の駅設営計画」を振り返ってみますと、基本的な課題がしっかりと提言されています。
1、「道の駅の陳腐化」(ブランドの陳腐化)
2、「コストマネジメントの欠如」
3、「駅間競合と同質化」
4、「新たなるニーズ」(社会への貢献機能)
これらの課題克服こそ、すなわち期待される「新たなる道の駅の姿」だというのが提言の骨子です。
一次産業の振興と周南市民のアイデンティティ、プライドの育み、そして新産業が育成される場として機能する拠点として道の駅なのですが、その提言から4年たって、市民の立場でその姿がよく見える形でデザインされ、そこここに応じてデリバリされているでしょうか。ほとんど一部の関係者だけの課題であるように、なかなか一般市民には伝わってこないのが現状だと思います。
4月に入れば駅長候補の公募も始まります。行政手続きもスキーム消化に追われるように進みだしています。あれやこれやしている間に、何処にでもあるような「陳腐な道の駅」が「どこの道の駅にでもあるようなモノ」を売っている道の駅が出現してしまうかも知れません。
指定管理者の運営による準備が決まっており、株式会社立ち上げによる民間ベースの経営予定なので、採算がとれればそれはそれで問題はないのですが、せっかく「周南の未来を切り拓くステーション」という夢がしぼんでしまうのは非常に寂しいものです。
このブログは、行政や関係団体に物言うためのものではありません。
ただ大枚の税金をかけたせっかくのプロジェクトですから、このプロジェクトが市民の想いや未来を切り拓くものへと実現できれば嬉しくも愉しくあります。そのための「道の駅デザイン」を描くもので、そのイメージを対象者に分かりやすくデリバリしてこうというものです。
2年後の開業に向けて市民的感覚でのアドバイスやアイデアをいただければこれ以上の仕合せはありません。地域ブランドづくりや道の駅応援ネットワークづくりに協力する方々を求めています。是非ともご協力下さいませ。
〈道の駅デザイン1〉周南米MYコレクション
手始めはお米の個人ブランドのコレクションを計画しています。
何処にでもあるモノに、どこにでもない価値を付けて売るのもブランドの基本ですが、これがお米で成立させることが出来れば怖いものなしです。アイデアの詳細は次回紹介いたします。お智慧を貸して下さい。
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ウーファーがやってきた!

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先週末、農の旅人・ウーファーの二人のイギリス青年が「湯野・山芋の郷」へやってきました。
農作業や日常の暮らしぶりからいろいろ旅のお話などが聞けるものと楽しみです。 5年前の記事にWWOOFを取り上げておりました。その頃はまだ他人事のようでしたが、いざ、ウーファーを迎える段となって感慨もひとしおです。
農場の手伝いと宿泊を、そして互いの文化を交換するしくみがWWOOF(ウーフ)です。
発祥地はイギリス、1971年というから、日本でも、時代の節目となるような頃です。元々の略語はWorking Weekends On Organic Farms (有機農場での週末作業)という週末の余暇に農生活を愉しむスタイルでしたが、それがあっという間に広がって、Willing Workers On Organic Farms (有機農場で働きたい人たち)へと移り変わり、世界中へと広がっていきました。
今では、World Wide Opportunities on Organic Farms (世界に広がる有機農場での機会)という単語が当てはめられて、農の旅人スタイル、日本でもすっかり定着してきました。。
(詳細→WWOOFジャパン事務局)
発祥地年の1971年頃は、日本でも、大きく社会の潮目が変化した時代です。団塊の世代にとっては肌にヒシヒシと敏感に感じた節目です。
世界中で吹き荒れた1960年代後半のスチューデントパワーが下火となって、政治的な潮流が環境や生活のあり方を模索する方向へ変化し始めた頃です。
この頃私は神戸で、学生もまばらな二畳一間のボロ学生アパートで暮らしていましたが、このアパートに関東圏から学生運動家くずれや自称アーティストたち、そしてヒッピーたち(懐かしい言葉ですな、フーテンもいましたっけ)がドドッと流れ込んできて、このアパートを占拠するような状態になりました。アパート内でのジャムショッションやダンスパフォーマンス、あげくは彼らをスパイする麻薬Gメンの使い走りまでが出入りするようになって、まあまあ、毎日がお祭りのような賑やかな生活で、数々の伝説を生み出しました。
それも、一人帰郷し、一人南の自然を求め、一人外国へ旅立ち、二人消え三人消えし、一年もすれば元の寂しいボロアパートに戻っていきました。「書を捨てて町にでた青年たち」や「自由な境地を求めたヒッピーたち」はここを羽根休めとして、また新天地へと散っていった訳ですが、WWOOFの広がりもこういったムーブメントの一端としてあったのでしょう。
根本的な援農システムではありませんし、ツーリストが適当に利用する場合も多いようですが、こういう農体験を通じて有機農業へ傾斜する若者も多いと聞きます。基本は文化交流ですので、前向きにこういった交流の底辺が広がれば、将来の結実につながるでしょう。(山口県内では5カ所のホスト有り、まだまだ少ないですが・・・)
今回のウーファー二人は、東京〜東北〜京都〜山口という旅跡で日本を観ている。今の日本を見て取るには分かりやすいコースかも知れません。
集約極まった都市から災禍の町村、伝統の町、そして平凡な一地方の里山、このどこにでもあるような里山で何を観て、何を残していってくれるのか楽しみですが、この地では山芋掘り(ジャパニーズヤム)と湯だけはふんだんに自慢できるところです。一人はギターを抱えたアーティストのこと、何か里山ソングを残していくかもしれませんね。
よい宿でどちらも山で前は酒屋で
と山頭火は酒屋を所望していますが、山頭火ももう少し農的に傾斜しておれば、穏やかにこの辺りで暮らせたかもしれません。
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周南デザイン最終稿「新たなる道標」

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■周南デザイン 最終稿
「周南市西部道の駅」が地域にとってどうあるべきかを「周南デザイン」という観点から、いろいろと想いを巡らせてもう足掛け3年になりました。イメージ的にはほぼ完成図が描けたのかなと自分勝手に思い込んでおります。
市当局の方向もコンセプト的に近しくなってきたようです。後は、誰がこの高いハードルを着実に超えつつ、数多の周南人を引っ張ってくれるのか、「人間力」の登場が課題になってきます。
この「人間力」とて、一人相撲ではなく、連携パワーと相乗して更に大きな回転力を生み出していくものと思います。大勢の人に持ち上げられた、それこそ「ワッショイ!周南」です。
というところで、このシリーズは今回を持ちましてとりあえず区切りを付けたいと思います。
これよりは、描いた「連携の道の駅」の実現に向けての実作業となってきました。私個人としましては、この2年間に出来る限りの情報を収集して、開業時に必要な、そしてそれ以降にも活動の基盤ととなるようなデータベースをこの2年間に構築するようなことが出来ればと考えています。何ぶん一人では限りがありますし力が出ません。是非とも各分野の諸氏の連携を仰いで、その旨のグループなり、ネットワークを作っていきたいと考えております。山口デザインセンターでの研究会でも提案しようと考えていますが、ぜひとも多くの人のご協力をいただければ仕合せます。(コメント欄にでも書き込んで下さい)
(3月中には具体的な方向が浮かび上がってくると思います)
■周南ツーリズム〜最終稿にあたって〜
2年前のパブリックコメントでは、ツーリズムの切口からの提案でしたが、今回の〆もツーリズムの観点で締めたいと思います。2年前と比べ市や県をはじめ、地域のグリーンツーリズムも活発に動き始めています。
昨年は「地旅博覧会 in やまぐち」が県内各地で開催され、11月には湯野地区で「とろろ蕎麦グルメ」と「山芋掘り体験」をセットにしたモデルコースが設定され、モニターツアーが実施されました。直に土にふれ合い、その恵みを美味しくいただた参加者の多くより感動の便りをいただきました。数年前から私たちが再三提案していたイベントですが、地元における地域資源への理解も深まって、やっと日の目を見ることになりました。
〈おいでませ山口たび倶楽部のサイトにて、本ツアーを募集しています(3月末迄)〉
周南起点のツアーは他に、「ドラマチック周南コンビナート夜景観光」「ドラマチック工場夜景バスツアー」の2コースがエントリーされています。民間の夜景クルーズもありますが、コンビナートの産業ツーリズム価値はまだまだ、こんな形ではもったいないモノですし、コンビナート以外にも周南市の各地にはツーリズム資源が山と眠っております。
古いマス的な観光ビジョンに縛られずに、身の回りから洗い出す作業が求められています。山口における地旅ブームの起点ともなったと言われる岩国市の市民グループ「地旅の会」では、とっくに廃れていた市内の八十八霊場巡りの復元から始まったと聞きます。
「朝の散歩会」がツアーサークルに変身した。ウィンドウショッピングや防災実習がツアー化された等など、個人志向や生活様式の多様化・多彩化の中で、いまやツーリズムは日夜、様変わりを続けています。
このような行動様式・モチベーションを連携よく拾い上げて、迅速にサービス化・商品化するシステムがツーリズムには一層要求されています。
海の幸あり山の幸あり、巨大プラントあり棚田あり、何でもありの「周南」は実はツーリズムの宝庫なのです。そのお宝に光を与え得なかった(光を観ることができなかった)のは、人の意識・生活の変化や社会の指向をよく見定めて、そのニーズに応えるものを提供できていなかったその事に尽きます。
グランドデザインを描くことができなかった行政の責任もあるでしょうが、大企業におんぶにだっこの市民意識の危機感の無さも反省すべきところです。市町合併後、地域意識も少しずつ変化はあるものの、市全体の将来を見通すデザインを支えるべきシビック・プライドが芽吹くまでに到っておりません。これはツーリズムにとどまらず地域ブランド全般にわたる課題です。
誇りをもって我が地域を見直すためには、まずは、ささやかな身の回りのアクションを拾い上げるところから始めるのが一番。
「ウォーキングしながら棚田を眺めたい」「山に登って湯につかる」「子供と遊びながらモノをつくる」「美味しいもの食べ、人と出会う」そんな積み重ねから、さまざまなニーズを拾い上げて、フォームを捻り出して、的確にデリバリする。連携の枠組みにはめ込むことが出来るようになれば、あとは自然に走り出してくれるでしょう。
連携が生み出す周南ツーリズム「しあわせます周南」こそ、特産物と肩を並べて「道の駅」の花形スターになるだろうと大いに想定していますし、コレクションしていきたいものです。
新たなる周南の道標「フューチャーセンター」
徳山駅周辺整備、市庁舎の建設、スポーツ公園整備など、進行しつつあるプロジェクト計画をみても、前世紀的な箱もの発想がまだまだこびりついているようです。ソフト的な創意工夫を積み上げれば、物量に頼らない活性地域の形成は十分に可能というか、これからの時代はそうあるべきです。市民の想いやニーズが一体何処にあるのか、何を目指しているのか、また、そういうものを提出して、集約していく場が何処にあるのか。そういう場が育まれることが望まれています。そして、その場こそ新しい周南の躍動の一つの起点となるでしょう。
米百俵ではないですが、今こそ稔りある将来を見越したビジョンを示せるフューチャーセンターの設置が急がれます。この道標こそ身近な足下にたたずんでいることを見逃してはなりません。是非とも「周南連携の道の駅・ワッショイ!」の中に設けられることを切望します。
しとどに濡れてこれは道しるべの石 山頭火
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世界を包み込む難しさ「山子どんぶり」

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自然生どんぶり「山子丼」
「丼物」私たち日本人の食生活に欠かせない存在なのですが、これがよく考えてみると面白いし、難しい。
素材や調理法はさほど特殊なものではない。むしろ「食べ方」から派生してきた今流にいえばスピンオフ、機動性に富む寿司やソバよりはるかに重量感のある「丼物」は日本版ファーストフードの王様と言っても良いでしょう。
「明治初期には牛丼や開化丼、1891年に鶏肉を卵でとじた親子丼が登場した」Wikipediaに記載されている。日本橋人形町に有名な親子丼ぶりの店がありますが、このことでしょうか?
ともあれ、丼物は明治の華やかな新興食文化で開花して、そのまま深く庶民の食生活に根ざしながら現在に到っているようです。
世界を閉じ込める!?
主食と副食、素材も出汁もご飯に絡め「どんぶり」という一つの世界に閉じ込める。サンドウィッチやにぎり寿司の開放性とは違って、何やら世界をギュッと押し込めて、凝縮した風味を楽しむ食事法のようです。
コース料理と違い、この一杯でほぼ完結する訳ですから(〆には沢庵が必要ですが…)閉じ込められた「どんぶり」の中には、起承転結が求められ、そういうストーリー性を持ち得ないモノは、単なる猫飯になってしまいます。(猫には失礼だが…)
様々な丼ものがある中で、一番シンプルとも言える「たまご丼」ですら、そのタマゴの半熟さ加減、タマゴに絡んだタマネギの歯ごたえ、ネギの風味、蒸されたご飯のもっちりさ、出汁とご飯との混ざり具合、甘辛の後味等というストーリー展開があって、一人芝居のようなドラマが口腔で展開する。これに肉や海老という役者たちが加われば、もう怖いモノ知らずの豪華な一幕芝居が完成となる。
更なるルーツを探ってみると江戸時代の「芳飯」というものがある。大奥の春日局の好物だったという文献があり、この詳細も面白い。(※島崎とみ子先生の『江戸料理百選』をご参照ください)このファーストフード、当然ながら戦国武将たちにも重宝され、原型は室町時代あたりだったと推測されています。
日本の食文化が完成したと言われる江戸期には、「汁かけ飯」という形で多様に庶民の間に広がり、明治期の「丼もの」の下地となりました。
縄文時代という彼方からのトリップ感
さて、この「丼もの」へいよいよ自然生もチャレンジです。
山子シリーズ第一弾/山子ごはん、第二弾/山子めんに続き、山子丼が現在開発中です。
数回の公開試食会も行われ、ブラッシュアップを重ねています。が、一つの世界を包み込んでその中で起承転結を展開するというのはなかなか容易いことではありません。
自然生(じねんじょう山芋)とムカゴの圧倒的な山の風味が、なかなか「どんぶり」という世界の中へ収まってはくれません。役者のキャラが勝ち過ぎというやつで、ストーリーに嵌まってくれないところでしょうか。
丼ものには「丸ごと世界を食べました!」という満足感が絶対要求されます。山の風味というのは私たちが感じる太古の風味で、この風味をどうやって味わいきるかというストーリー立てが弱いと日常的に食するものとしては不適になります。
縄文時代という彼方の世界からのトリップ感、それがどう現代の自分へ届くか、着地点の設定ともいうところが難しいのでしょう。
「麦とろ」という完璧すぎるモノに対決しようとする「山子丼」の辛さ、ともあれ今という時代をヒシヒシ感じつつ切磋琢磨するしかない。乞うご期待!
(山芋四方山話より転載)
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