紅葉座

be not a sheep, be a goat...

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2017年04月04日 | 更新(+雑記)


詩と俳句を追加:wordpress版



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ドイツはヒトラーを徹底的に「悪」だったと自ら断罪することで、第二次世界大戦に区切りを付けた。今日、ヒトラーこそが「悪」だったという認識が世界共通であることは疑う余地がない。日本においては、「国の非常時には天皇のために戦え」という根幹を持つ教育勅語が国民教育で使用された結果、軍国主義を助長したとされ、1948年6月19日の参議院本会議において失効確認の決議が採択されている。これは日本が「民主化する」という表明であり、また日本として教育勅語が「誤り」だったとすることで、先の大戦への反省にもなっている。

今回の政府答弁書は、国会決議前の47年から脈々と生き残ってきた「教育勅語の道徳的な面は有効」という認識の延長線上にあるが、親孝行や家族愛といった道徳的に「普遍的」なことは教育勅語でなくても学べることであり、苦しい言い訳である。そもそも、教育勅語のその「大変すばらしい理念」でさえ、「天皇のために」努力せよと言っているのである。時代錯誤も甚だしく、そんな教育勅語をいまさら持ち出すこと自体、戦前こそが日本のあるべき姿だと言っているに等しい。

はっきり言ったらどうなのか。「戦後レジーム(体制)からの脱却」とは、日本を「教育勅語の朗読を強制していたような戦前に戻す」という意味だと。そして、そんな憲法を持つ日本にしたいのだと。安倍政権を支持し、改憲も任せるということは、そういうことである。


『しかし教育勅語等が、あるいは従来の如き効力を今日なお保有するかの疑いを懐く者あるをおもんばかり、われらはとくに、それらが既に効力を失つている事実を明確にするとともに、政府をして教育勅語その他の諸詔勅の謄本をもれなく回収せしめる。』(「教育勅語等の失効確認に関する決議」)


日本として、こうもはっきりと教育勅語を否定しているのである。『従来の如き効力を今日なお保有するかの疑いを懐く者』とは、誰か。

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