楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

今朝は親戚と、ひと悶着

2017-05-20 10:39:18 | タイの家族

昨日から、妻は眠っているような時間が急激に増えました。どこかが痛いのでしょうか、ときどき「あ~」という大きな声を出して体を動かします。でも2~3日前までのように、強く足を蹴るような動作は影を潜めてきました。チアノーゼは出ていません。

昨日、末期の癌患者がいよいよ別の世界へ行こうとするとき、どんな兆候が出てくるのか、インターネットでいろいろ検索して調べました。

主として呼吸の仕方で大体わかるらしいです。現在の妻の呼吸は1分間に40回近くまで増えています。1週間前は15回くらい、つい3日前は25回くらい、2日前は35回でした。その時が近づくと、呼吸の音も変わるそうです。胸郭の力がなくなってくると、それでも一生懸命酸素を得ようとして肩や下顎を使って呼吸し始めるそうです。妻の場合は酸素吸入を続けているので、それが当てはまるかどうか、定かではありません。最後は、非常にゆっくりした浅い呼吸と呼吸休止を繰り返して、最後に大きく息を吐いて停止するというパターンが多いそうです。

脈拍はどんどん早くなってきています。数日前まで120~130だったのが、昨夜は150を超えていて、びっくりしました。走っているときと同じくらいの拍動数です。血圧も私が測っています。今は普段より上下とも30くらい高く、130と90です。これが急激に低下するようなことになれば、いよいよその時ということだと思います。

熱は大体38度近くあって、体を拭いてあげると少し下がります。解熱剤はもう使っていません。モルヒネも、今はほとんど受け付けなくなり、あまりあげていません。一番使っていた時と比べれば、10分の1以下です。水は注射器を使って少しずつ口に含ませていますが、その量は微々たるものです。もちろん食べ物はもう口に入りません。

 

さて、親戚とのひと悶着。激しくやりあいました。ひょっとして別室で寝ている妻にも聞こえたかもしれません。何しろ、意識がないように見える人でも、ぎりぎりまで周りの人の話が聞こえるそうですから。

母親が私たち夫婦の寝室のクローゼットを開けて、妻の服を出してしまったのです。「なぜそんなことをするんですか?」と尋ねると、横に居た妻の妹が「カムペンペットで葬式をするので、その準備です」と答えました。えっ?カムペンペットで?

私は当然、まず近所のお寺で葬式をし、もし妻が望んでいるならカムペンペットへ運んで火葬してもよいかな、とは思っていました。ところが、死ねばすぐに運ぶというのです。すごく嫌でした。まずもって、妻を支えてくれたチェンマイの多くの人たちに失礼です。

私は感情的になって「妻は5年もここに住んでるんですよ。近所の人たちだけでなく、たくさんの友達、知人がいます。大体からしてこの家は妻の家です。確かに妻が生まれ育ったのはカムペンペットです。たくさんの親戚がいるので、何かはするでしょう。でも、チェンマイが先です!」もちろん、たどたどしいタイ語です。

母親、妹の2人、そして叔母さんもムッとして反論しました。「ありえない。本人が帰ることを望んでるんですよ。死んだらカムペンペットで葬式をしてほしい、とずっと言っていたんですよ!」と向こうもテンションがマックスまで上がりました。もう怒鳴り合いです。私はきちんと妻からそのように言われた記憶がありません。

とくに母親と叔母さんは、すごい早口で、すごい剣幕で私に向かってきました。私も負けじと「そんなに言うなら、今すぐこの家から出て行けっ!妻は私一人で最後まで面倒見るっ!!」気の強い叔母さんは、「何言ってんだ、あんた。やれるものならやってみろっ!そんなことできるわけないだろっ!!!」

お坊さんの青年が3人に向かって「チャイ・イェンイェン」と仲裁に入りました。私はまだ心臓がバクバクしていましたが、かろうじで冷静さを取り戻しました。というのは、お坊さんは、私の希望を聞こうとしてくれたからです。

お坊さんは、内心では、本人の希望だったのであれば、カムペンペットで、と思ったであろうことは私にも分かりました。でも調停案として、亡くなったあと2晩はこの家に安置して、弔問客が最後の別れをできるようにする。そのあとカムペンペットに運んで葬式、火葬するということになりました。渋々了承しました。

近所の世話人のピーオーイは、「この地域のお寺でやらせてほしい」とずっと妻に言っていたので、そのことが私の頭にありました。死んでからも引っ張りダコになりそうな妻ですね。でもお坊さんからすると、2つのお寺で葬式と言うのは、どうも違和感があるようなのです。

私はあまり抵抗するのも母親が可哀想かな、とも思い始めました。お坊さんの示した案を飲むことにしました。横に居た二番目の娘まで「お母さんは、ずっとカムペンペットでやってね」と言っていた、と証言したからです。まったく・・・。妻は、私に言うと反対されるのがわかっていたのかもしれませんね。遺言にも、まったく触れられていませんでした。聞いておくべきでしたね。

 

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1 コメント

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気持ち解ります (のり3)
2017-05-20 15:45:39
母親でも寝室のクローゼットを勝手に開けては駄目でしょう。
「お母様は彼女を一度捨てた人でしょう、今更仕切らないで黙ってろ、喪主は俺だ!」と言いたくなりますね。

それに日本での極貧ドロ沼から救い上げたのは、正しくうさぎさんですからね、この家も5年間の生活費もこれからの葬儀費用もうさぎさん負担です。


ご自身のお体ご自愛下さい。

失礼ですが、お墓はどうされるのでしょうか。

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