図書館の冒険

蔵書数約100万冊の図書館の書棚から出会った本を紹介するコラム的書評

本と馬鹿とはさみとゴミと知識も使いよう

2017年04月23日 | Weblog
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哀愁の町に霧が降るのだ 上 (センチュリー・プレス)
椎名 誠
情報センター出版局


始めに断ってしまうが……
いや、セールスお断りとは違うのね
本書と以下の文が、ただ“まくら”が長いという点で一致するのだという
お断りだ 
お断りと言っても「じゃあいいや」と、見限られても困るので
お断りは使い方が難しいな 
お断りが四行続くとちょっと心配なのだが本文ね

街中にあるゴミ置き場からやたらとゴミを集めて自宅に積み上げる人が、
“困った人”としてときどき話題になる

主にテレビのワイドショーが好んで取りあげる
誰もゴミ集め人を擁護しないし、当の本人が“訴えてやる!”とテレビ局ロビーで
息巻くとは考えにくいので、とっても扱いやすいのだろう
「困ったことですね、地元自治体も対策をしっかりして欲しいものです」
と、プロンプターに映るコメントをわけ知り顔で読むキャスター自身は、全く困らないはずなのだが、
スッカスカの眼差しとぺっらぺらのコメントでたいていは終わるのだ
そういうお前達――と、思い切って呼ばわってしまおうじゃないか、
どうせこのブログを読むことはないからな――のほうがよほどゴミ集積請負業だろうと
思うのは私だけだろうか? 

いまのところ残念ながらそうなのだ

ところで知識もただ集めるだけなら、ゴミ集めと大差ないのだ
断っておくが、産業廃棄物処理や生活廃棄物処理業に黙々と従事している方の話ではない
こういう業務がなくなると、もうおいらの生活はまったくフン詰まりになって
あわや生死の境をさまようことになるので、あたら疎かにはできない

問題は“集めてどうするか”なのだ、集めて堆積するだけならエントロピーが増大するだけだ 
考えてもらいたい

ハンバーガーに大根の煮物とうなぎのかば焼きとトマト輪切りとイソギンチャクすりつぶしをかさねて
ケチャップと和辛子をソースにして食べたら
おお! けっこう美味いじゃないか? とならない限り
すなわちマクドナルドの新メニューにもなるほどの世界標準売れ筋として形式を固定化
しない限りごたまぜの食べ物として ゴミ捨て行きになるだけなのだ

同様に目の前の丸いパンと牛肉とたまねぎとソースを見つめているだけではハンバーガーは生まれない 
エントロピーはただ増え続けるだけだ
重ねて調合して初めてエントロピーは減少する
 
編集するということだ

そうして、価値つまり美味しいが生まれる
もっとも、時代と文化で美味しいは容易に変化するから編集方法は不変ではない

本から得る知識も同様に編集が必要だ
「美食の文化史」
美食の文化史―ヨーロッパにおける味覚の変遷
ジャン・フランソワ ルヴェル
筑摩書房


と「エントロピーと秩序」
エントロピーと秩序―熱力学第二法則への招待
ピーター・W・アトキンス
日経サイエンス


は個別に読めば、全く違う分野の
知識が、異なる二つの大陸としてディラックの海に浮かんでいるだけだが
二つの大陸を重ね合わせることで別の大陸が現れるかもしれないのだ

読んだ内容を編集するのだ

ここまで書いて根性が途切れてしまった

このように疲れる日もあるので……
疲れたので、来回は久々に感動しながら読んだ
コミック「ウームズ」についてワクワク
しながら書くのだ





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