真贋論争

ここは、オカ板の「JJ」の真贋論争からはじまる、EINHERJAR氏のにちゃんねるへの考察をまとめたブログです。

第22夜 #15

2007年06月24日 | 第22夜

例えば眼だ。
宇宙を俯瞰する位置から、大きな眼がジッと覗いているイメージ。
これなら他への物理的影響力は、有って無きが如しのようなものだ。
なぜ観察しているのか。
宇宙そのものが、自分が何者なのかを知りたがっているのだろう。
ひょっとすると、それは宇宙の「思考」「意思」「想い」なのかもしれない。
やがて宇宙は、反宇宙に飲み込まれてしまう。
反宇宙にも、(逆方向に流れる)憶子が存在する。
これは、生と死の両方を内包している二面体を意味し、この世の真理を表現している。
究極の選択肢だ。(オンかオフかの二択=電源のスイッチ)

表側の宇宙では、つかの間の実在感(表の膨張期間)を確かなものとするべく、自己
増殖する範囲内に仕掛けを作る。
それが物理法則だ。(重力・熱等)
物理法則を利用して、自分の分身を至る所に生み出した。(無から有が誕生=振動)
憶子は裏と表の宇宙や、あらゆる次元の隅々にまで流れ込んでいる。
神の息吹のようなものだ。
憶子は各次元へ合図を送り続け、それにより物理法則が発動し続ける。
死から生への脈動であり、0から1へ、1から2へ、そして静止した写真は、映画のフィルム
のような連続性を作り、そこに知的生命体の記憶が刻まれていく・・・・

些か観念的な世界像だが、よくある疑似科学なのでお許し頂きたい。

あの世には現世利益など関係なく、孤独な神がポツンと佇んでいるだけだ。
アインシュタインが妄想したスピノザの神のような絶対者ではなく、生まれた意味を
とても知りたがっていたのだろう。


神は、自らに似せて人間を作った。
その人間が不完全な生物ならば、神もまた不完全なのだ。
この不完全という歪みが、運動を作り、変化を生み、因果を紡ぐ。
神は、完全無欠な法則ではない。
けっきょくその本質とは、「独りぼっちの寂しさ」にある。
だから神は、この世の全てに「無」と「可能性」という形で、同時に存在する。
自分が生まれてきた意味を知るために。

水や空や火や石や木や虫や魚や鳥や獣や人や星や宇宙。
すべてが神のコピーであリ、神そのものである。
これらが全部、ひとつの宇宙を形成している。
ひとりひとりが孤独な神であり、孤独だからこそ意味を知りたがる。
そして愛されたいと願う。
愛を知らない孤独な人間は、自分の存在に何か意味があるのかと感じ、そして
不安な毎日を送っているのかもしれない。
しかしそれは神の心であり、神の迷いでもある。
何かを求めたがる不安な心は、それ自体に意味があったのだ。
だからこの世に生まれてきて良かったのだ。


人間には、あらゆる可能性が秘められている。
神は、縛り付けてなどいない。
最初から、オレ達は自由だった。


ゆえに予知能力ができたとしても、何ら不思議ではないのだ。


・・・・てな事を妄想しながら、オレはシェリー酒を傾ける。
窓の外からは、絶え間なく雨が降り注ぐのが見えた。
この薄汚れた板を、きれいに洗い流してくれそうな勢いだ。

なぜメロンの上に生ハムを載せるのだろうか、と疑問に思いつつ、フォークでハモン・
イベリコ・ベリョータを慎重に取り除き、季節外れの夕張メロンを食べていると、突然
事務所の電話が鳴った。
相手は、真贋スレに出入りしている情報屋だ。

「JJの野郎が横浜に現れた、というもっぱらの噂ですぜ」

轟く稲妻が、薄暗いこの部屋を青白く照らし出す。
JJか・・・・
久しぶりに聞く懐かしい名前だ。
奴は昔、この板に住んでいたのだが、一年前に謎の失踪を遂げている。
恨まれた奴に刺されたとか、借金を抱えて夜逃げしたとか、いろんな噂があった。
だがどうやら、アイツはしぶとく生き延びていたらしい。

すぐさまオレは、愛用のベスパに乗る。
外は土砂降りだった。
奴に会ってどうするつもりなのか。
その答えは、オレにも分からない。
せめてこの雨が、何もかも洗い流してくれる事を祈るだけだ。

 

(続く)


第22夜 #14

2007年06月24日 | 第22夜
こうした作業をさせるために、まずは下僕となる地球人を選別しなければならない。
人間は、睡眠をとらないと精神的に脆くなる。
精神が弱くなると自分のテリトリーが薄れ、空間に漂う情報を拾いやすくなるし、また
物理的な影響を体内に受けてしまう。
覚醒剤のようなものは、睡眠作用を破壊してしまうので、空間にある集合的無意識へ
意識が覚醒したままの状態で接触する現象を引き起こす。
余計な情報が流れ込むのに耐え切れなくなって、彼らは発狂するのだ。

よく「電波に命令された」と妄言を吐くキチガイがいるが、幻覚・幻聴といった形で集合
的無意識を認識してしまったのか、はたまたこの世を彷徨う幽霊に影響されたのか、
ともかく心に侵入する違和感を、彼らは「電波」と表現したのかもしれない。
通り魔殺人や乱射事件などは、案外自我が壊れた人間を使って、異星人がシューティング
ゲームという形で遊んでいるとも考えられる。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B3%A2%E7%B3%BB

そういうわけで、精神的に不安定な人間こそが狙い目なのだ。
精神的失調がある患者に潜り込んで、自らの操り人形に堕とす。
やがてこうしたキチガイをカルト教団の教祖に仕立て上げ、似たような特徴を持つ連中
にも同様の洗脳を施し、信者として集めて世間から隔離させれば、様々な事ができる。
株式市場が未発達な時代、こうしたカラクリを使って、こっそりとUFOを製造していた
可能性もある。

そう考えると、上手く行かずトラブルが発生し、口封じされた例もあったのではないか。
例えば1978年、ガイアナで発生した「人民寺院事件」。
http://www.nazoo.org/cult/jimjones.htm
他にも「天国の門(ヘブンズゲート)」「ブランチ・ダヴィディアン」「太陽寺院」「神の十戒
復活運動」等々。
カルト教団が教祖の指示に従って、ある日いきなり集団自殺する例は多い。
地球の調査が終了したのか、太陽系内に新たな拠点を設置できたのか(大型の観測機が
製造可能)、もしくは周囲にバレそうになったのか、いずれにせよ何らかの原因により、一気に
証拠隠滅を図ろうとした、という事ならけっこう怖い。
そもそもグリーゼ581c人が友好的だとは限らず、地球の文明に介入しないのも「だってオレ
らの事がバレると、あんま面白くないじゃん」という、まるで2ちゃんねるのヲチ板住人のような
イジワルな理由からなのかもしれず、となればグリーゼ581c人は人間の命を軽んじている、
と結論が出てしまう。

しかし何も本当に殺さなくても、秘密ぐらい守れるのではないだろうか。
植え付けた意識にブロックを掛け、記憶を抜けさせれば、本人の意思が優先され、異物的な
情報は意識の底の方に埋没していくだろう。
だから集団自殺で片を付ける必然性などないのだ。

もっとも自分の意識を相手に同調させるのは、こちらの情報を渡す事にもなるので、
それを心配しての暴挙とも分析できる。
いずれにせよ、こうした無意識の領域に沈む情報は、夢などを通して自分の同族へ
断片的に流れ込み、それらが集合的無意識の形で「空に何かいる」といった不安を抱く
ようになった、という推理はどうだろうか。

こういう漠然とした不安感を持つ人々こそ、エイリアン・アブダクションの被害者達だ。
彼らは偽の記憶を植え付けられ、記憶の辻褄を合わせている。
どこかの団体に多額のお金を寄付したり、無駄使いの浪費をしたような気になっていても、
実はそれが別のルートを迂回して、UFOの製造費に化けている。
しかし本人には、それが分からない。
ただ違和感が残るだけだ。

やがて集合的無意識に刺激され、当人か、もしくは全く無関係だが、勘の鋭い人間が、
「自分は異星人にさらわれた」と思い込んでしまう。
心理療法が盛んなお国柄によって引き起こされた、ただの気の迷いなのだろうが、全米で
数百~千万単位の人が訴え出ている現状を放置するのはもったいない。

そこでこう考えてみよう。
米国人という1単位に於ける集合的無意識が、何かを訴えているとしたらどうだろう。
大企業が集中し、自由競争が奨励され、裕福な人も多く、煩わしい人間関係も少ないので、
手っ取り早く金を稼ぐのなら、アメリカが相応しいはずだ。
しかしせっかく稼いだ金が消えてしまうので、その徒労感が集合的無意識に反映される。
つまりエイリアン・アブダクションの本質は、ただの愚痴なのだ。

異星人「グレイ」の原型は東洋人(日本人)なのだが、無機質で小柄な肉体は「小さな世界
(憶子)からやって来た来訪者」という意味も含まれているのかもしれない。

製造する工場をアメリカに設置するのは難しい。
しかもテロに対して敏感な昨今、特殊なパーツを運び込むのは危険だ。
情報ネットワークから外れた後進国の方が、むしろ安全だろう。
UFOには禁断の技術が使用されているため、秘密裏に事を進めなければならない。
それが脳と機械の融合だ。

人間の集合的無意識が、「空に何かいる」という不安感を抱き続けるのは、UFOを作るため
に脳を移植する必要があり、自らの同胞をパーツとして使用しなくてはならないからだ。
UFOを操縦するパイロットが存在するのは、あまり合理的ではない。
危険が大きいし、生命維持装置の負担もかなりある。
技術の進歩は無人機を選択するはずで、現にテクノロジーの最先端を進む軍事部門では、
すでにそうした傾向が見受けられる。
よって地球より科学の進んだグリーゼ581c人も、また同じような結論を出すはずだ。
脳をUFOに搭載できれば、わざわざ地球人に接触し続ける必要はない。
自分達で直接コントロールできるし、栄養剤の中にその脳を沈めれば、カロリー消費量を
抑える事も可能だ。
生命維持装置や食料保管庫がいらないから、その分重力子射出装置や超太陽光発電を
搭載する機体は、かなりコンパクトにできる。
たまにメンテナンスをするために基地へ帰るだけで、活動時間は有人機よりもはるかに長い。
しかしこうした有機型観測機を作るには、人間の脳が重要であり、これらをいかにして入手
するのかが問題になってくる。

人権意識の低い後進国であれば、人間が何人いなくなってもそれほど騒がれない。
情報が制限された軍事独裁国家の方が、さらに秘密が漏洩するリスクが少なくなる。
南米やアフリカあたりが怪しいが、北朝鮮もネタ的には捨て難い。
あそこはひょっとすると、グリーゼ581c人達のUFO工場がたくさんあり、核ミサイル開発は
ただのブラフで、実は地下に脳みそを入れたUFOがズラッと並んでいるのではないか。
気まぐれな処刑が日常茶飯事なので、中央基盤の材料はいくらでもある。

あの国家の異常性を鑑みるに、その行動原理が同じ人類とは思えないのだ。
火病という民族的精神疾患は、意識を蹂躙され続ける反動という分析すら可能だ。

クリントン時代、米国は北朝鮮の怪しげな情報を掴む。(偽札・麻薬等で外貨獲得)
核査察に見せかけた実態調査をしようと企むが、外交団が洗脳されて失敗。
この報復として、クリントン大統領は恥ずかしい痴態を世界中に晒され、惨めな屈辱を
味わう事になった。(「不適切な関係事件」)
続くブッシュ政権でも日本と共に追い込みをかけるが、またもや洗脳され、いきなり軟化。
不意に我に返った米国関係者達は、見返りを提供する約束を思い出し唖然とする。
苦肉の策で、BDAという嫌がらせで対抗した。

とまあ、こんなシナりオが裏側にあったら、さぞかし楽しいだろうに。
知られざる、異星人との戦いとか何だとか。
ある日、北朝鮮からたくさんの光が飛び去っていったら、それが北朝鮮崩壊の日になる
のかもしれない。(核と勘違いされた、というオチとか)

さて、話が膨らんで、UFOについての妄想までしてしまったが、しかしこのような手段で
超光速が可能だったとしても、予知ができる事には繋がらない。
なぜなら「瞬間移動」であり、よって時間が遅れる状態「ウラシマ効果」が出ないので、
因果律の壁を破れないのだ。

憶子の中を意識が通過するのは、時間が止まった場合のみである。
時間が進めば世界の分岐が発生し、意識を飛ばしても、どこに進んでいいのか分からない。
意識は3次元に留まるので、観測ポイントが静止する必要がある。
コペンハーゲン解釈のように、「ひとつしか観測できない=可能性が消える」(波の収束)と
いう縛りがあるのだから、観測ポイントが動いてしまうと、もはやそこは3次元ではなく
なってしまう。
つまり意識を拡散させる技術を確立しても、獲物を探す過程では、時間が止まって
いなければならない。
息を止めて、海に潜るみたいな感覚だが、意識に侵入後、互いの脳がリンクしていれば、
双方の流れは同調していく。
こうした超常的な技術は、3次元生物では無理なのかもしれない。
時間が停止すると、オレ達の思考が止まるからだ。

異星人やUFOの正体が、時間を超越して4次元的な存在へ進化した元3次元生物なのか、
それともさらに上位の、「共感覚」を内包できる高次元の住人なのかは定かではない。
彼らがレベルをひとつ落として、3次元世界を観測している可能性もないとは言い切れない
のだが、いずれにせよ、このように静止した空間を横滑りし、その後は獲物との時間を共有
できるので、因果律に対する矛盾が出てこないと思われる。(思考には質量がなく、速度に
よって時間が遅れる現象は発生しない)
という事は、だ、
けっきょく「意識の拡散」という究極の超光速技術でも、予知には繋がらないのだ。
だが、憶子の中に意識を移動させる、という妄想はイメージできたであろうか。

同じ時刻に、同じ空間で接触するのは、実に3次元的な行動である。
ところが予知能力は、時間という要素が重要なので4次元な思考で考えなければならない。
多世界解釈によるパラレルワールドは、可能性が常に分岐している。
だからオレ達から観測すると、この先どう枝分かれするのかが理解できない。(予測は
可能)
しかし逆に考えると、未来から過去へという形ならば、流れに迷わないだろう。
過去は収縮(逆円錐形)していくので、分岐など発生しない。
一度通った道だし、集合的無意識の中にマップが記録されている可能性もある。
自然と目的地に辿り着くはずだ。
もし未来の自分が「後悔」という強い感情を抱いたらどうか。
あの頃に戻って、もう一度リセットしたい、と強く願ったとしたら・・・・

後悔という感情は、人間にしかない特徴だ。
宇宙は反宇宙を食べるため、思考する生物をパーツとして選び、人間はその中の優等生だ。
人間が進化してきた過程を振り返ると、思考能力の拡大化という流れは正しく、ゆえに後悔
という感情が現れたのは必然的だったといえる。
この感覚が、人に進化を促してきた。
失敗した経験を、未来で繰り返さないためだ。
高い学習能力と高度な記憶能力が、後悔という感情を誕生させているわけだ。
過去を振り返るというのは、まさに4次元的な感覚であり、他の生物のように3次元的な
発想ではない。(種族本能=個別単位の集合的無意識)

 

オレは思う。
こういった強い感情は未来だけではなく、過去へも反映されていないだろうか、と。
憶子を媒体にすると、感覚が共有できると妄想した。
肉体的に近しい者が、そういう現象に遭遇するパターンが多い。
親の死や、双子の不幸を感じ取れる能力の事だ。
そこでさらに、こう考えてみる。
自分から自分へ、という流れは、肉体的な構成が一致しているので、非常にクリアな
感覚で情報を読み取れるのではないのか。
だが、3次元では「ひとつの物体が同じ時刻に、複数の場所に存在できない」という
ルールがある。
とすれば、もし自分自身に対する、何らかの情報の違和感が生じたら、それは4次元的
な現象と定義できるような気がするのだ。
この正体こそ、「未来の自分がした後悔」なのである。

虫の知らせや胸騒ぎで、飛行機に乗るのが嫌になりキャンセルしたら、その飛行機は
墜落事故を起こしてしまった。
これはおそらく墜落する瞬間に、未来の自分が激しく後悔したからだ。
「この飛行機にさえ乗らなければ・・・・」
そういった情報が憶子を介し、過去へと伝播する。
この現象は4次元運動のはずだ。(過去を遡るのだから、反宇宙的な現象か?)
よって3次元の生物には、本来こうした情報を正確には読み取れない。
肉体的な構造が一致してても同様だが、しかし何かを感じる確率は他人よりもやや高い。
それが違和感として認知される。

ひょっとするとこういう逆の流れが常に存在し、それが世界のさらなる分岐を生み出して
いる原動力になっているのかもしれない。
憶子は0次元から来るが、逆方向にも飛ぶと書いた。(「CP対称性」の一種)
つまり宇宙と反宇宙が、時の彼方で繋がっていれば、逆方向に飛ぶ憶子がこちら側に来る
事もあり得る。
ただしそれに付随する物理現象(重力・熱に該当する正反対の力)はダメだろう。
こちら側の物理法則の正当性が揺らいでしまうからだ。


 17 名前:EINHERJAR ◆uI56RIoJOQ 投稿日:2007/05/13(日) 16:13:56 jtT8XskZ0

質量のない憶子だからこそ、物理的な制約に囚われない。
逆方向に飛ぶ憶子は、過去から未来へではなく、未来から過去へという「逆・時間の矢」
現象に相当し、思考から生まれた情報を運ぶ媒体の役割も果たす。

思考能力のない物質は、その分岐点も3次元的な確率になるので、パラレルワールドを
生み出す力が低い。(劣化による変化等)
思考能力の低い生物は、本能といった情報に基づき、未来を選び分岐していくので、
これも小さな力だと思われる。
では人間はどうなのか。
後悔する生物なので、憶子に感情を流出させ、やがて未来の情報が時を遡ってしまう。
Aさんは、虫の知らせで飛行機事故を回避できた。
しかし別の世界では、その恩恵に与れたのはBさんだけかもしれない。
AさんとBさん、両方が回避できた世界があってもいいはずだ。
いや、そもそも整備士が何かを感じた結果、必死でメンテナンスを行い、飛行機事故が
防げた世界もあり得るだろう。
こう考えると、虫の知らせは非常に多くの分岐を生み出していく。
無機質な物体や架空の物語にすら人間の情念を宿らせる怪異も、普通の確率以上の
選択肢を発生させ、さらに飛躍的に空間が拡大する。
宇宙にとっても、悪い話ではない。
それを可能にしているのが、憶子という概念なのだ。

未来の情報を読み取る方法だが、覚醒剤のように意識が覚醒したままだと自滅を招く。
集合的無意識は超極小ミクロ(本来は無→バグが出ると1次元として実在=情報の幽霊化
=ダークマター)の世界なので、脳の中継をすると、明確な情報として認識ができない。
大きな世界では、物理法則による制限が出てくるからだ。
自我の枠組みを壊さないための配慮なのだが、人間が小さな世界に触れる機会もある。
それが睡眠だ。

夢を見ればいい。

高等な知能を持つ生物ほど、高等な睡眠を欲している。
思考する脳のために、高度なメンテナンス技術が誕生したのだとすれば、睡眠は知的
生物の枠組みを決定付ける重要な要素とは考えられないだろうか。
これがないと空間(憶子)の情報に惑わされ、個としての思考が妨げられてしまう。
実と無(⇔虚)の境界線は夢の中にあり、肉体を意識しない状況下で、かつ純粋に意識
だけを保つ状態にすれば、自分をファイルした集合的無意識の手前にまで近づけるかも
しれない。
もちろんたとえ自分の項目であろうと、安易に読み取る事は難しいだろう。
すでに物質世界に馴染んでいるので、常識が邪魔をして無の世界に反発を覚えるだろうし、
またそうであるからこそ自我を維持できるのだ。
人間の枠組みを超越するのは、死んで肉体を失った場合で、脳を利用できないからこそ
憶子の中に情報として収納されてしまう。(脳がないから、それを理解できないが)
だが先ほども書いたように、以下のような裏ルールが存在している可能性があるのだ。


○肉体情報が同一に近い存在ならば、何らかの共時性が生まれる
○時間が止まった状態ならば、脳を持ちつつ憶子の中へ、自分の情報を流す事ができる
○未来から過去への方向ならば、4次元的な流れを3次元でも認識できる
○憶子には、過去や未来の両方向の流れがある(宇宙・反宇宙に充満している)


そこで思い浮かんだのが、禅や瞑想だ。
座禅を組み、内なる心を覗き、限りなく無(神・あの世)の境地へと辿り着く一種の心理
療法だ。
これは時間の感覚をなくし、純粋な思考(ぼんやり)を残す作用があるのではないか。
瞬間に近づけば、小さな世界に近づいた事になり、それが物理法則を超える第一歩となる。
すると未来で後悔する自分の声が、何となく聞こえてくるかもしれない。
それに従って違う選択肢を選べば、危機を回避できると思う。(多世界解釈によりおk)

もちろん人間は止まった時間の中で、意識を保つ事ができない生物だ。
よって無意識下に埋もれた情報をクリアに受け取る事は、実際には非常に困難である。
せいぜいが、強烈な感情レベルだ。
万が一、夢でこういう未来の情報に触れても、明確なメッセージとしては残らない。
後悔だけではなく、無意識に発せられた喜びや悲しみの声もあるかもしれないので、必ず
しも危機を伝えるばかりとは限らないが、ともかくそれらを冷静に分析する事が大切だ。

デジャヴ(既視感)というものがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A2%E8%A6%96%E6%84%9F

ある場所に行くと胸騒ぎがしたり、初対面なのになぜか懐かしく思えたら、それは夢の中で
会った自分の分身が伝えた情報によるものだ。
どう解釈するかで、また別の分岐が作られていく。
だが、そもそも未来が変わらなくてもいいではないか。
あなたが今、ただのニートならば、別の世界では勝ち組なのかもしれない。
その逆もあるはずだ。
人間の可能性はひとつではなく、様々な形で存在している。
現在の自分は、たくさんの選択肢の中から掴み取った、ひとつの結果にしか過ぎない。
余計な事は考えず、素直にこのバージョンでの人生を楽しんだ方が得なのだ。

最後に憶子について、もう少し妄想してみよう。
0次元「Dブレーンゼロ」は、質量を伴わない世界であり、それはあの世や霊界のような
存在である。
ここから憶子が飛んでくる、と何度か表現した。
それが一番分かりやすいと考えたのであるが、実際に飛ぶというのは適切ではないの
かもしれない。
次元は重なり合っている。
ゆえに0次元から1次元への移動には、距離という概念は存在しない。
何かが拡散していても、「無=運動していない」のだから、質量がない憶子はある意味
「静止」している状態なのだ。(だから観測できない)
これを上手くイメージするなら、そっくりそのまま1次元全体を覆うような液体だ。
まるでエーテルのような憶子は、パラレルワールドに分裂した世界をも均等に飲み込む。
2次元や3次元へ移る段階でも同様だ。

質量ゼロだから、形成された範囲内には限界点が存在しない。
いや、ゼロという事で、最初から無いのだとも解釈できる。
しかしブレーンのゼロ形態があるのならば、全ての次元には最初から無という仕組みが、
ひとつの可能性としてセットになっているとは考えられないだろうか。
もっと超越した全体図で、無(始まる前の世界)を捉えるべきかもしれない。

 


第22夜 #13

2007年06月24日 | 第22夜

この原理は、オカルト的な都市伝説のひとつとして存在している。
それが「人の形をしたものに念が集まりやすい」という怪談だ。
ただの人形なのに、なぜか髪が伸びる、ふいに目が動く、密かに歩く、そして喋る。
供養のために寺へ預け、そこで焼却すると悲鳴や焼肉の匂いがする。
この怪談の元ネタになったのが、「お菊人形伝説」である。
戦前までは、人形に本物の人毛を使っていたので、移植後もわずかに伸びたり、また
空気中の水分を得て膨張したり、接着に使用された「にかわ」の中に含まれている
「コンドロイチン」が育毛を促しているのでは?等々、様々な説がある。
以下、詳しい情報は、このサイトを読んで頂きたい。
ttp://www.nazotoki.com/okiku.html

他にも稲川淳二氏による怪談「生き人形」が有名だ。
ただこれも、「不思議ナックルズvol.6 」(2006年7月)の巻頭特集「真説 生き人形」を
読む限り、かなり誇張された面があるようだ。
この記事は、亡くなった異才の人形師・前野博氏側から、生き人形について語っている。
面白いのが、稲川氏の怪談に納得がいかない様子の、当時、劇団で活躍した女優・石丸
有里子女史が「人形にひとり、霊が入ったという話は聞きました」と証言している点だ。
しかも前野氏自身、生前にそういった認識を持っていたのは事実らしい。

また前野氏のアシスタントだった小林次郎氏は、人形と怪談を結びつけるのに否定的
ながらも、こんなエピソードを紹介してくれた。
深夜番組「11PM」に出演した際、事情を知らない占い師が「妖気というか、殺気を感じる
んですが、何を持ってきたんですか」と前野氏に尋ね、「これから紹介する人形ですよ」と
ソレを見せたら、「その人形をコチラに近づけないで下さい!」と言われたそうだ。
「感じる人には、感じるんだねぇ~w」と前野氏と小林氏は、互いに笑ったのだという。
(※筆者注:はっきりとは書かれていないが、前後の流れからして、この時呼ばれたのは、
おそらく怪談としてではなく、人形劇「呪夢千年」を披露するためだったと思われる)

前野氏が生き人形に呪い殺された、という話に抵抗があるのか、当時のスタッフは稲川氏
に含む所が多々あるようで、生き人形に懐疑的なスタンスなのだが、そのわりに完全否定
をしていないのである。
オレの勘だが、人を呪い殺す怨霊ではなく、「歌ったり踊ったりが大好きな娘」と、かつて
前野氏が話していたのを尊重したかったのだろう。
顔が変化する、関節が捻じ曲がる、というのは確かに事実なのだが、これは当時の素材や
関節人形にありがちな経年劣化であり、決して珍しい現象ではないそうだ。
だがやはり、アレには何かがいたのではないか、という疑念が振り払えない。
当時、あの人形に関わったスタッフならば、その感覚が忘れられないと思う。
稲川氏の場合も、特別な想いがあったはずだ。

コアなオカルトマニアはご存知かもしれないが、かつて深夜放送が定着しつつあった時代、
テレ朝「プレステージ」で稲川氏が語ったある事実。
かぐや姫解散コンサートで収録された少女の声と生き人形がリンクしていた偶然。
前者に関しては、「あやかし通信」(実業之日本社)で詳しく記載されている。
そして後者だが、生き人形の語り始めは、少女の声にまつわる経緯から端を発していた。
実に薄気味の悪い話だ。

日本には古来より、精霊信仰のせいか、人形に穢れを込めて祓うという観念がある。
それらは形代(かたしろ)とか撫物(なでもの)、そして人形(ひとがた)などとも呼ばれていた。

ひな祭りや人形流し、丑の刻参りの藁人形の原型である。

「人の形をしたものに念が集まりやすい」というのは、日本人独特のミームであり、
日本民族単位の集合的無意識による共時性なのかもしれない。
つまりオレ達は、物体に思考が芽生える経験則を、何となくだが信じている。
車を嬉しそうに磨いたり、ロボットに愛着を覚えたり、兵器を擬人化して萌えたり。
ネットをやっていると、PCの調子が悪く、なだめるようにして扱ったら故障が直った、と
いう書き込みをたまに見つけたりするが、物を大切にする文化から生まれた発想だろう。
さすが「八百万(やおよろず)の神」「付喪(九十九/つくも)神」のお国柄だ。

人形だとピンと来ないかもしれないが、「羽田空港の大鳥居の祟り」ではどうか。
1999年に移動されたが、あれも祟りを怖がって70年近くも手を付けられなかった。
日本を占領した米軍が軍用飛行場を建設するため、1945年8月21日、約3000人近い住人
を強制退去させ、穴守稲荷神社すら撤去したにもかかわらず、なぜかこの「鳥居」だけを
残していた。

土着的迷信を排除する事に躍起になっていた当時の米軍(戦争を起こした原因と考えて
いたらしい→文化財の保護をするため、京都等を爆撃しなかった説は大嘘=原爆実験候補・
皇居の天皇陛下を殺害すると抗戦意欲が高まる危険性・略奪品の集積地だった場合、各国と
外交問題になるのを避けるため)が、なぜそう判断したのか、オレは昔から不思議だった。
48時間以内の退去命令を下すほど高圧的な態度だったので、周辺住人の意向・要望云々は
ほぼ関係あるまい。
おそらく本当に、人が死ぬような怪異が続発したのだろう。
それが公になると占領政策的にマズイから、関係者へ箝口令を敷いたと思われる。
でなければ合理的思考を重んじる米軍が、「鳥居」だけ残すような不自然な形の飛行場を
作るはずがない。(余計な意地を張らない所が、いかにもスピーディーで合理的だ)
きちんとした礼節がなければ、祟りが起こるのも当然。
日本人のオレには、よく理解できる仕組みである。

地鎮祭をしなかったために、事故が起こった話を個人的に聞いた事があるし、千代田区に
ある「平将門の首塚」も、例によって米軍が駐車場にしようとしたのだが、死傷者続出で
諦めた、という伝説が残る聖地である。

基本的に住民へ危害を加える怨念の類ではないのだが、礼儀を欠く無礼者には容赦を
しない法則があるのだろう。
なぜならオレ達の感覚では、こうした存在はすでに「神様」だからだ。

神様という理由を集合的無意識で作り上げた結果、思考のパワーを発揮するのだろうか。
だから不合理でも、ある一定のルールを逸脱すると、対象者周辺に心理的損傷が発生
したり、確率が偏って人の死を呼び込む偶然の連鎖が始まる。
という事は、理屈抜きにどうしようもないほどの怖い存在があってもいいはずだ。
その代表例のひとつこそ、あの「お岩さん」だ。(あー、祟らないで下さいネ、マジで)

四谷怪談で御参りをしなかったスタッフに不幸が舞い込み、またお岩さんを演じた女優が
怪死する連鎖もかなり恐ろしい。
ちなみに四谷怪談は実話である。(「お岩様」はお岩稲荷の前身、岩石神「大厳稲荷」を
奉祀する田宮家の奥さんの尊称であり、同名の女性が複数、田宮家の過去帳に記録と
して残っている。それでかなり混乱しているようだ)
「四谷雑談集」(1727)という実録本、怪談絵本「模文画今怪談」(1788)、さらに幕府公文書
「於岩稲荷来由書上」(1827)でも、この事件の顛末が語られている。
実際には2代目お岩さんは、発狂するような形で失踪しており、その後、奇妙な声や不気味
な女が屋敷内に現れ始め、最終的に18名が死亡、実家である田宮家は断絶した。
(後に分家?の山浦家が継いだが、直系は死に絶えた)
しかも奇妙な事に、この田宮家では50年後、今日の「四谷怪談」の物語になぞった形で、
祟りを再発している可能性があるのだ。(呪いは終わらなかった?)

四谷怪談は、元禄時代に起こった失踪事件(1687年)をヒントに「東海道四谷怪談」(1825)が
成立し、その原型が形作られたと言われているが、「四谷雑談集」「模文画今怪談」の存在
からして、どうも以前からヒソヒソと江戸町内で流布されていた都市伝説であったらしい。
また「東海道四谷怪談」のエピソードとして、作者の鶴屋南北を始め、芝居関係者が初演から
5年以内に、なんと11人も亡くなっている。

 鶴屋南北自身、稽古の打ち合わせ中に何度も怪異に襲われ、夜にお岩さんの話をする
のはタブーになったのだそうだが、百年以上も前からヤバイという認識が確かにあった
ようだ。(その禁を破った者には怪異が訪れた)
強烈な呪いとして、何らかの因果が空間に根付いてしまった、という仮説はどうか。
鶴屋南北は高齢だったのでやむを得なかっただろうが、死の連鎖という確率を偏らせる、
というか、そういう流れを作っている法則が、この世に実体化してしまったわけだ。
安穏と過ごす政治家や敵性民族、放送利権集団が、国民から呪われるのと同じ構造だ。

オレもちょっと怖いのでここら辺でやめておくが、物体だけではなく、お話や伝説に人の
念が集まる事で、「意味」が集団の望む形に変質したり、因果を捻じ曲げ奇妙な確率を
引き起こしていると考えられる。(呪いを受けた当人も、それを無意識で望むためか)
これは憶子という媒体を通じて、有機体以外の物体(人形等)、さらには集合的無意識
(お話・伝説等)に、情報が伝達する作用のためと考察する。
案外、「おじゃま道草」もその系統だったりして。
という事は、「牛の首」や「鮫島事件」も、いつか現実に起こるかもしれない。
人の念は物理法則を操り、確率を操作する形で噴出する可能性がある。
こうしたパワーがあるので、人形にまつわる怪異などは、空間を漂う人間の成れの果てが、
その形に「意味」を想い出して潜り込み、生きている者の脳を通してのみ具象化できる現象
と受け止める事もできる。

「物に人の念が移る仮説」は、オレがネットで拾ってきた、これら衝撃的オカルト映像を観て
頂ければ、皆さんにもご理解できるのではないだろうか。

・・・・それでは、ご覧頂こう。

 

ttp://www.youtube.com/watch?v=9xdZdqfvZNg&mode=related&search=
ttp://www.youtube.com/watch?v=I_fVYBNiJdM&NR=1
ttp://www.youtube.com/watch?v=JtpSGICEkQo&mode=related&search=


 ~ REPLAY ~

画面中央の人形に注目して、ご覧頂きたい。
お分かり頂けたであろうか。


空間を漂う情報といったイメージに、ちょっとピンとくるものがある。
これらは無意識の世界で、進化や本能、あるいは集団的特徴、もしくは呪いという形で、
常に何らかの影響を(脳を有する)有機生命体へ与えていく。
ではこうした情報(集合的無意識)は、最終的にどうなってしまうのか。
おそらく質量がないエネルギーなので、憶子がある限り、たとえ宇宙がなくなろうと消滅
はしないと思われる。
収縮と膨張を繰り返す宇宙だから、以前のデータが残っていても不思議ではない。
では、それらはどこにあるのか。
ひょっとするとダークマターの正体とは、前宇宙時代(収縮により終焉)の情報が、1次元
(質量がある=重さにしがみついている状態での実在化)を介して空間に残っているの
ではないだろうか。

ダークマターは、存在しているのに存在していない幽霊物質で、しかし初期宇宙を形成
するためには大切な種だった。
つまり宇宙が振動するのは、表裏に重なり合った宇宙と反宇宙の反発のせいだが、それ
を利用して天体が寄り集まり、やがて生命体が誕生する道筋をつける案内役は、憶子に
保管されている(前宇宙時代の)旧・集合的無意識だった、という仮説はどうだろう。
以前に作られた設計図に基づき、超銀河団や生命体を誕生させているわけだ。
集合的無意識は、1次元の重さのバグとして、無意味だが一応の実在はできる。
しかし2次元を通過するシロモノではない。(物理法則ではない)
また2次元での情報のバグ化とは、上にも書いた幽霊なのであろう。
1~2次元には、それぞれのDブレーンにイレギュラーが生じ、それが情報のバグとして
残ってしまう現象がある、という事なのだと思う。
ただそれ自体、何らかの作用を生み出すので、無意味ながらも意味を発生させる、というか
宇宙がこれらのバグ情報を利用している可能性がある。

さて、情報伝達としての役割が憶子にあるのならば、この原理を利用して、ある情報を
有機体へ転送する技術を確立させ、宇宙旅行に応用できないだろうか。
念波のような情報を飛ばし、種族的に近い異星人の頭の中に侵入できれば、遠く離れた
惑星へ、自分のコピーを複製する事ができるはずだ。
幽霊と違って侵略する側には脳があるので、自我を失っているわけでもなく、かなり強引
に精神へ入り込む事ができる。
距離による強弱など関係ないから、幻覚や霊障の比ではない物理的効果を生み出す。
侵略念波が途切れたら、異星人側に脳がある分強くなり、力関係は逆転するだろうが、
たとえ自分の分身が意識に飲み込まれようと、同じ事を何度も繰り返せばいいだけだ。
何しろ相手は防御できないのだから。

とはいえ面倒臭いから、いっそ洗脳した方が楽かもしれない。
与えられたプログラムに従って、より高度な情報収集装置を、彼ら自身に作らせる。
技術の低い文明レベルならば、個体を支配下においてもさほどの情報量は得られまい。
種族全体の精神を侵略しても、物理的接触がないので資源確保もできず、イタズラに混乱
を助長させるだけで、手間がかかるわりには、あまり意味がないように思われる。(自我を
構成する魂の縄張り意識が強いタイプには、憑依するのが難しいはず)
ゲームなどで、現実と同じ価値観を見つけるような、とても虚しい行為だ。
むしろそっとしておいた方が、観測する側も楽しめるだろう。(覗き見みたいな)
ようはただ情報を読む事しかできないわけだ。
ならばこそ、他文明を壊さないよう配慮し、衛星軌道上からその世界を観測したり、それ以外
の天体を調査できる移動機械を、相手側の資源を使って製作させた方が合理的ではないか。

地球におけるUFOは、第二次世界大戦中(1939年~1945年)の「フー・ファイター」や1947年
「ケネス・アーノルド事件」あたりから頻繁に目撃されるようになった。
人類が空を飛ぶようになって、遭遇した不可思議な現象。
もっともそれ以前から、「何か」が飛んでいる、という都市伝説はあった。
飛行船が空を飛ぶ時代(第一次世界大戦前後)の頃は、幽霊飛行船の目撃が相次ぎ、人間
そっくりの火星人が乗船していた、という体験談すらある。(マニアックな話題だったが)

こうした「空に何かいる」という妄想は、人々の不安感の現れであり、雲の上に天上界
が存在するというフォーマットに基づいた、高次元への憧れを具象化したものでもある。
だが近年、単なる妄想ではすまない動きが出てきた。
それはテレビのバラエティー番組といったフィルターを通さず、ネットで動画を直接観る
事ができるようになったからだ。
たとえばyoutubeの投稿作品では、かつてあった葉巻型やアダムスキー型という分類が、
いかにバカらしいのかというくらい、ユニークなUFOが飛び交っている。

マニアの人には分かるだろうが、元々海外のUFOに関する情報は、主に英語が使われる
ため、米国や欧州を中継しなければ、それ以外の言語圏のニュースが入手し難かった。
例えばラテンアメリカ系では面白い映像があったりするのだが、スペイン語圏である事から
情報の認知に時間がかかってしまう。(皆既日食で、市民の間にビデオカメラが普及した
理由もあるらしい)
やがてネットやデジタルカメラによって、アマチュア発の情報が増えてきた。
まさに情報革命である。

もちろん全部が本物ではないだろう。
フライング・ヒューマノイドは風船だろうし、菱形UFOはカメラのレンズの絞りだし、金星を
手ブレさせれば、UFOのジグザグ飛行を演出できる。
こうしたイタズラや、「メキシコ空軍UFO事件」のような見間違い、とくに今後、CG技術の
進歩により、本物そっくりの偽UFO映像が多くなるはずだ。
メキシコシティの楕円形円盤は、そうして生まれたCG作品である事が判明している。
だが、このような怪しい風潮を前提にしても、たまにリアルな映像が手に入る事がある。
とくに目撃者が多数いる中での撮影は、単なるジョークとは思えないのだ。
空飛ぶ円盤という概念に囚われない発想、映像トリックが見破れない技術等、その真贋
を求めて大いなる好奇心が湧いてくる。(しかしなぜか異星人については、今だ決定的な
ショットが存在しない)

最近の「と学会」が安全牌ばかりを選んでいるのは、ネタ切れや商売として安定させたい
理由もあろうが、おそらく最新のネタにツッコミを入れる隙が見つからないせいだろう。
それを横目に、いまさら昔の超能力番組とか宜保某をネタにするってのはどうよ?
細木某をスルーで、江原某はおkっていうスタンスは、背後関係が怖いんじゃん?
こういう態度は、ただの権威主義者・セコイ商売人を想起させる。
(オカルト好きとか書いてたよね?w)
あそこの会長の南京大虐殺を巡る分析能力からして、99年以降、最早彼らには批判的オカ
ルト情報を差し出す仲介業者程度の価値しか見出せない。
件の会長の場合、学歴に対するコンプレックスの裏返しなのかもしれないが、本業の小説の
出来が悪いのは、自らの権威に傷が付くのを恐れて、ウソが書けなくなったせいだろう。
(ttp://www.geocities.jp/nankin1937jp/page039.html)
自分が創作でメシを喰っている事実を、もう一度思い返した方が宜しいのでは?

本宮ひろ志『国が燃える』捏造問題、山本弘「と学会」会長をウォッチングするHP
ttp://www.geocities.jp/nankin1937jp/index.html
と学会のトンデモ
ttp://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/sf/togakukai.html
山本弘をめぐるデマ(by 山本弘)
ttp://homepage3.nifty.com/hirorin/dema.htm


こういう二枚舌の権威主義者達は放っておいて、楽しい妄想を続けてみよう。
もし一部の地球人が、恐るべき科学力を持つ惑星「グリーゼ581c」からやって来た侵略者
達によって思考を操られ、UFOと呼ばれる「有機型観測機」を製造させられているのだと
仮定したら、その組織には以下の条件が求められる。

(1)資金力がある
(2)最低、30坪程度の工場を持っている
(3)精神的に不安定な人物が多い
(4)テロに対する警戒感が薄い国
(5)人間が蒸発しても、それほど騒がれない地域

個人ではなく、複数の人間が地球の調査を手伝っている、と考えるのが妥当だろう。
ゆえに資金調達をするグループと製造に携わるグループに別れている可能性がある。
資金云々は、かつて大きな会社を経営しなければ巨額の金を生み出せなかったが、
最近は株などで手軽に儲ける事ができる。
未来予測で小銭を稼ぎ、海外の銀行を何度か迂回させ、最終的に第3国へ投資すれば、
UFO製造費用ぐらい賄えるのではないか。
UFOには小型が多い。
このため母船がある、という発想に繋がったのだが、そもそも地球から来ているのならば、
それほどの容量は必要ない。
G壁から生み出された重力子を周囲に放出すれば、広大な滑走路もいらないはずだ。

※重力子を周囲に配置、空間を歪める事で電磁波を直接反射させず、別方向へやんわり
 と逃がすので、レーダーでは補足できない。
 またシールド防御の役割も果たす。(つまり攻撃兵器の無効化)
 攻撃兵器としても応用でき、相手側の周囲へ重力子を発生させれば、すぐにバランスを
 崩し戦闘不能になるので、重力子抽出技術がない限り、抵抗は不可能である。
 これら重力子は、外側のエネルギーを利用するので、UFO本体のエネルギー消耗率は
 あまりない。(本来はサブウェポン程度の兵器だが、地球人相手ならこれで十分だ)

それなりのレベルにある資材や機械を使うだろうが、研究開発が省略でき、与えられた
知識に従ってプログラム通りに組み立てるのなら、自動車修理工場程度の広さだろう。
ゆえに、直径4~5mの観測機を収納できるスペースという事で、30坪のプレハブ小屋を
想定してみた。(施設が大きいと目立つから)
ただし周囲に人家がなく、安易に敷地内へ入れないセキュリティ完備、という条件が付く。


第22夜 #12

2007年06月24日 | 第22夜

ttp://premium.nikkeibp.co.jp/itm/col/miyanaga/12/
ttp://premium.nikkeibp.co.jp/itm/col/miyanaga/12/02.shtml

>イベント会場などで誰かがリードするわけでもないのに、いつの間にか聴衆の手拍子が
>そろっていることを経験した人も多いであろう。
>こうした同期現象は、元々、自然界に起こる事象として発見された。
>東南アジアを旅した西欧人によって古くから伝えられてきたように、無数のホタルが
>一斉に同期して光を点滅する光景がしばしば見られた。
>例えば、1680年にメナム川を下ったドイツ人医師ケンベルは次のような記述を残している

>一見木々に燃え立つ雲がかぶせられたかのようだが、この光景を形作っているのは、
>木をその枝に至るまで1本まるまる乗っ取ってしまったホタルたちで、闇に沈んでいたかと
>思うと、次の瞬間にはいっせいに光を放つということを実に正確に、規則正しく行う。
>それはあたかも、心臓が収縮と拡張とを永遠に繰り返しているかのようだ。
>(スティーヴン・ストロガッツ著『SYNC(シンク)』早川書房(2005年3月)より引用)

>ホタルの光の点滅に関するシンクロニシティ(同期)は、東南アジアに限らずアフリカや
>アメリカでも観測されている。
>『野生のエルザ』の著者であるジョイ・アダムソンもその著書のなかで、アフリカにおける
>ホタルの光の同期現象を報告している。
>アダムソンは無数のホタルが一定の間隔をおいて規則正しく明滅する姿を神秘的とも表現
>しているのだ。

>20世紀初頭には、科学雑誌「サイエンス」にこのホタルの光が同期して点滅する現象に関する
>論文が掲載された。
>実際にバンコクで採集した一群のホタルをホテルの部屋に持ち帰ってホタルの光が同期して
>明滅する現象を観測した生物学者によると、最初はバラバラであった光の点滅がやがて同期
>していく様子が見られたという。
>こうして科学者たちは、無数のホタルが光の点滅を同期させる現象をきっかけに、ユングとは
>違った意味においてシンクロニシティに関する研究を進めてきた。

>その結果、シンクロニシティという、ものごとを同期に向かわせる傾向は、動物にとどまらず
>人にもあること、さらには宇宙など無機物にもあるらしいことが分かってきている。

 
まあ、難しい話はさておき、宇宙や生物は、各々リズムを内包していると書いた。
この共時性や同期現象というのは、その一面を垣間見せているのかもしれない。

素粒子→原子→分子→(細胞→生物→人間→民族→国家)地球→太陽系→宇宙

といった積み重なりがある。
重さや熱によって運動が発生し、物質が実現化できるのならば、小さなものが集合し、
次第に大きくなるごとに物理法則で縛られてしまうが、元は一緒である。
と考えれば、全てが繋がっていてもおかしくはない。(体内時計の原型は一種類らしい)
これらをセットにしているのは憶子だ。
接着剤のようなものであり、意味を作り上げる無のエネルギー。
それぞれの枠組みがあるから、そのルールに従って個別な存在になっているが、
そこからはみ出した場合、憶子が満たされた液体(空間)の中に情報が漏れ出す。
この情報は、同じ性質を持つものと共感し合う。
ホタルならば、「ホタルとはこういうものだ」という記憶(データ)が刻まれていく。
精神が原始的なものほど自我が薄いため、それを無意識に受け入れる傾向がある。
これが集合的無意識の正体ではないだろうか。
そして、ある一定の集合単位で構成されていると睨んでいる。

ホタルならホタル。
民族なら民族。
惑星なら惑星。
それぞれに共通する、ある記号や意味が組み込まれている。
日本人には概ね日本人的な特徴が見受けられるが、それはそういう情報を無意識に
脳内で受け取っているためだ。
地球に適応した生物が、地球の自然環境に合わせて進化したように、日本人も周囲の
地政学的な影響力を受け、無意識に民族的価値観を共有している。
米国人には米国人の、インド人にはインド人の、といった各々集団的な塊があり、しかし
地球規模で捉えると地球人で括られ、町単位で捉えると○○町の人と括る事もできる。

 

たとえば「民主党ブーメラン伝説」「あの国のあの法則」「逆神の御宣託」といった
呪いは、こうした法則に従い、一個の単位として発動しているのではないだろうか。
流れに著しい偏りが生じ、確率的な事象が瞬間的に跳ね上がる仕組みだ。(これら
の場合は、ツキが落ちるとさらにドツボに嵌る負の連鎖)

民主党は自民党以上の寄り合い所帯で、自分達でもバカらしさを感じているはずだ。
核武装おkの武闘派から社会党系護憲勢力までの構成には、かなり無理がある。
「オレ達、いったい何やってんだろ・・・・」
という迷走感が、やがては憔悴感に変転し、次第に諦めへと繋がっていく。
あれほどの攻撃材料が揃いながら、全く生かせずただ自滅していく流れは、自ら望んだ
負け戦である。(やけ気味=不注意=無意識にやっている)

朝鮮民族は、表面上は強気だが、実はその意識の底に深いコンプレックスがある。
国民の若い世代の約9割が、海外移住を希望しているアンケート結果すらあった。

ttp://www.chosunonline.com/article/20011104000003
ttp://www.chosunonline.com/article/20011105000031
ttp://www.chosunonline.com/article/20030917000013
ttp://www.chosunonline.com/article/20040916000004

何でも日本のものを欲しがるのは、自分達の自尊心が欠如しているからである。
日本をライバル視するのは、日本を自分達と同じ立場に引きずり込みたいからだ。
(相手に勝つ、ではなく堕としたい=起源説で相手の功績を穢したい)
合作映画・ドラマでいつも韓国人(♂)に惚れる日本女性が描かれ、その逆バージョンが
存在しないのは、日本を征服したい願望がストレートに出た結果なのだろう。
彼らの本音は、儒教精神と恨感情、男尊女卑と兵役に縛られた自国を嫌っている。
非常に深い心の闇だ。
穢したい衝動と、辱められたい欲求を持っている。
その本質は、快楽主義者及びマゾヒストだ。
興奮して我を忘れる解放感(火病)、そして自爆に悶え悦ぶ性根(恨)。
これが集合的無意識として、負の連鎖を招き寄せているのだ。

朝鮮民族のそばに寄った者達(例:韓流ブームの踊らされた30代女性)のツキが
堕ちるのは、無意識の領域でソレに引っ張られるからだ。(元から堕ちていたから、
引き寄せられてしまったとも解釈できる=自爆したがっている)
一度リズムが狂えば、頑張って修正しない限り、狂った踊りしか紡ぎ出せない。
(失敗した自分に酔う快楽を肯定する文化なので、抜け出す事はできないだろうが)

必ず言った事と逆の現象が起こる、神のような超越的存在「逆神」。
政治の森田、選挙の福岡、軍事の田岡元帥、経済の紺谷、朝日新聞社説、死んだ
はずだよTBS等、これら逆神については、今さら語るべきものでもあるまい。
台本を読むだけで高収入を手にする連中、つまり金で魂を売る卑しい人間だ。
顔を晒しているので周囲の憎悪を受けやすく、攻撃される不安感を持っているため、
たぶん何らかの自覚症状(負の感情の芽生え)があると思われる。

民主党や朝鮮民族、マスコミなどが、クトゥルフ神話さながらの醜悪さを醸し出しながら
自爆していくのは、自らの存在価値を負に貶めている背景があるからだ。(各々が所属
している集合的無意識の単位で考える=民族・政党・世代・会社等)
そしてこの他に、彼らが今まで我が国で「政治家サラリーマン」「弱者貴族」「電波権力
者」として君臨してきたがゆえに、これからもわが世の春を味わおうとするわけだから、
周囲の恨みを相当に買っている、という理由もある。
つまり呪いだ。

終身雇用制・年功序列制・福祉・援助金等の放漫財政のツケにより、借金が約1000兆円
もできたのだから、それを肩代わりする国民が憎悪するのも当然だ。
やり逃げした団塊の世代もヤバイ。(引退した彼らが退職金で何かをしようとすると、
必然的に失敗する確率が高くなる、と推測できる)

ところが直接の戦犯、自民党が恨まれないのが面白い。(官僚は呪われているようだが)
小泉政権がたとえポーズでも、利権政治家へ冷や飯を食わせてきたのだから、相対的に
自らの変革をしない貴族連中が次々に狙われたのである。
そういった集合的無意識(大)の怨念が、自身の所属する集合的無意識(小)へ影響を
及ぼし、自分達で負の性質を形成し、不注意な自爆の連鎖を積み上げているのだ。

ここ数年で日本の風潮もかなり変わってきたが、原因は上に書いた集合的無意識の
念が、ネット等で社会のカラクリに気がついたため、4~5年前から日本社会における
怨念と変革期が、ほぼ同時に到来したため、とオレは愚考する。
もちろん自民党も、今後の対応次第では、呪いの連鎖に入るかもしれない。
身内意識が強い内閣ならばその可能性がかなり高い、とだけ忠告しておこう。

異様に偏る確率。
もっともこういう流れは、人間達には全く分からない。
精神が原始的なものほど、集合的無意識に取り込まれると書いたが、基本的に人間は
異物を受け入れるのに抵抗を感じる生き物だ。
今まで培ってきた自分の境界線が、余分な情報によって混乱するのが嫌なのだ。
高等な知能を有しているため、それらの規則性を失うのが怖い。
だから拒絶する。
ゆえに感知できない。
もっとも微弱な影響力でも、集団の分母が大きくなれば、それなりの作用として現れて
しまう。(民主党や朝鮮人でも、個人で見れば良い人も多い。あくまで集団意識の問題
=マクロ)
逆に、これがきわめてミクロな単位での、異分子による影響力こそが、オカルトでいう
「心霊現象」なのだと思う。(逆神は、放送局+視聴者がセットであり、破滅の願望が
練り込まれるので、個人ではなく集団と定義できる)

心霊現象における相手とは、集合的無意識ではなく高等知的生物の成れの果てだ。
それらは「幽霊」と呼ばれている。
彼らも必死で、自らの情報の再構成を試み続け、何らかのリズムを発信する。
自然と元の体を求めたり、かつての行動の記憶を辿ってしまうわけだ。
ところが脳みそがないので、新たな思考力が生まれない。
死んだ状態、いわゆる無だ。
拠り所がなく、あやふやな状態で人間としてのリズムを作ろうとしてしまう。
ところが実際には、剥き出しの憶子状態なのだから、情報としては固定されている。
残念ながら、これでは実在に繋がる「運動」が発生しないのだ。

いや、量子世界のDブレーン(2次元)にへばりついているので、微弱な運動をして
いるのかもしれないが、そこで3次元生物のふりをしても無駄である。
ゆえにきちんとした意識ではなく、原始的(量子的)なリズムへと変質してしまう。
これは物理法則による壁だ。
小さなものは物理法則など関係ないが、マクロな物体である人間を物理的(無意識
ではなく)に乗っ取る事(データの書き換え・追加)など、端から不可能なのだ。
唯一、ある程度まとまった細胞(そこそこ大きい)の融合(臓器移植)ならば、他人の
情報を少しだけ復元できるが、それも元の細胞に脳がセットされていないから非常に
微弱で、せいぜいがホストに寄生させてもらう感じだ。
やがてこの異物的な意識は、違和感を与えながらも、臓器移植された対象者の思考
に飲み込まれていくだろう。

幽霊による心霊現象では、量子の世界にいるため、高位次元への影響力が難しく、
こういった芸当ができない。
集合的無意識の共時性より、脳がなくてもいくらかデータとして残っているので、記憶を
辿って3次元世界に接触できても、相性の良い他者の視覚機能へ瞬間的に潜り込み、
瞬間的な映像を見せる程度の作用に違いあるまい。
悔し紛れのイタズラ時間が短ければ、物理法則も甘くなるため、瞬間ならばおkだ。
時には頑張って、肉体的な錯覚を引き起こし、霊障を発生させる事もある。
もちろん法則性のある思考など最早できないのだから、目的意識があまり明確ではない。
強いて言えば、強い感情なら残存できる。
悲しみや憎悪を抱く情報が、心霊現象として現れる理由だ。(短いリズムの繰り返し)

もっとも死んでからも意識が残るのは稀だろう。
憶子は粒子ではなく、一体的な存在だからだ。
瞬間的な振動だろうから、すぐに消えてしまう。(量子世界で何らかのバランスが崩れて
ブレーンが輪っかに千切れ飛んで行くのかもしれないが、それは数百年後あたりかも)

「個にして全」であるため、枠組みを失っても憶子は元からひとつであり、次なる知的
生命体に向かって、淡々と空間へ流れ込み続ける。
憶子によって生物の脳が認識力を持ち、まとまった思考を開始する。

胎児の場合、憶子に秘められたデータを読み取るべく、子宮の中で集合的無意識から
懸命に「種族の記憶」を拾おうとする。
人間になりたいからだ。(胎児は魚類→両生類→爬虫類→哺乳類の順で進化していく)
その過程で、前世の想い出のような感覚を呼び起こすかもしれないが、それはシステム
のバグであって、純粋な生まれ変わりの記憶ではない。
子供の頃にはそうした事例が多いが、いずれこの違和感は日常生活に埋もれていくもの
と推察される。
質量のないエネルギーは間接的な作用しか及ぼさないので、自我がしっかりと形成されて
いけば、集合的無意識に頼る必要などほとんどないからだ。

集合的無意識による共時性の先に、更なる領域が存在する可能性もある。
それが「共感覚」だ。

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E6%84%9F%E8%A6%9A

>共感覚(きょうかんかく、synesthesia, synasthesia) とは、ある刺激に対して通常の感覚
>だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。
>例えば、共感覚を持つ人には7という文字に青い色を感じたり、音階のミの音に緑色を感じ
>たり、ハンバーグの形が苦い味に感じたりする。

>女性の高い声を「黄色い声」などと言うように、人類、あるいは特定の環境・文化において
>複数の種類の感覚を結びつける比喩的習慣が広く存在するが、共感覚はそのようなものと
>直接は関係しておらず、共感覚を持たない人には感じられない上述の数字に色を見るなどの
>感覚を、主観的な知覚現象 (クオリア) として生々しく感じている。
>共感覚は五感のような基本的な感覚の種別に関してだけではなく、感情や単語や数などに
>関して起こることもある。

>赤ちゃんにおいては視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚等の異なる種類の感覚が未分化な知覚を
>生み出しており、通常その後の成長による感覚の発達にともなう脳の結合の変化によって
>こうした共感覚は失われていくとされる。
>この場合、成人して共感覚を保持している人は発達の過程で何らかの理由で脳の異なる
>部位への結合が保たれ、これらの複合した知覚もそのまま保たれているとする説もある。

>共感覚者に、共感覚がいつ頃からありましたか、と訪ねると、たいてい「物心ついたときから」
>という答えが返ってくる。
>共感覚を持つことが検査によって確認された人が、誕生時、あるいはそれ以前から共感覚を
>持っていたということは、十分にありうる。
>生まれて二、三ヶ月の時期には、後から思い出すことはできないけれども、誰もが皆、共感覚を
>持っていた、というのが理論である

この共感覚は、集合的無意識の奥に秘められた、人間を超える時空の情報なのかも
しれない。
無意識の領域では感知できるかもしれないが、自我の芽生えた3次元の生物には、
情報として残すのは無理なのだろう。(胎児として過ごすうちに情報が消える)
とはいえ人間は、空間の情報が読めるようだ。
たぶんその情報とは、「意味の成り立ち」ではないのか。

音や文字に色がついたり、人間の味覚とは違う信号を感じたり、これらはあきらかに
人間の知らない未知の感覚に関する情報だ。
おそらく本来は、4次元以上の高位次元に住む存在のための集合的無意識と思われる。
このように空間には、あらゆる記録と情報が詰まっており、ただしそれらが理解できる
のは、所属する集団の能力範囲内となり、しかも無意識下による影響力だからかなり
不鮮明なものだ。
もし意識して読めるのであれば、それは宇宙を支配する事と同義である。
なぜならば、あらゆる情報を支配下におけるからだ。(究極の知識が手に入る)
つまり創造主ならば、それが可能となる。(しかし人類種にはきちんと個性や自我が
認められているので、放任されている可能性がある=神のモラルは重要ではない?)

さて、こうした世界構造を妄想すると、量子テレポーテーションのように、ここにいながら
にして他人の思考とシンクロし、情報を共有化する技術が作れるような気もする。
たとえばアメリカにいる双子の兄が、おっぱいにタッチしビンタを喰らい、その共有情報と
して日本にいる弟が、おっぱいタッチでビンタされれば、弟を観測している人間は
「なるほど。アメリカの兄は、おっぱいを揉んでビンタか」
というリアル情報が手に入るではないか。

【USA】


              「 ̄ ̄了
              l h「¬ < はーいお兄さんが通るからどいて~
       / ̄ ̄\__,ト、Д/____
     /   / ̄Yi. /  jテ、      f ̄ヨ
    /   /∧ / /  /.i l iー――‐u' ̄
   ./  / Д` / /  / / l l
   i'  /   l ヽ../  レ'  l l
.  /  _/ \  !、 lヽ____」 l
.  !、/ \. \ \l      ト./
   ト、__\/ト、/ト、  y   l
   l    ̄(  )y )  /l   i
   l   l   Y''/ー'  / .l   l
   !、  l  l./   /  l   l
   /  /  l/   ,/  i'    l
  /_  ./l   l`ー‐〈   ト.__」
  L_``^yト._」、ー"   `ヽ_」
   `ー' `ヽ_」

 

【JAP】


   すまんかったー

     ∧_∧
   /(´Д` )ヽ
  mn´(_(_nm

 

たかがおっぱい、されどおっぱい。
アメリカと日本では、その後の展開は微妙に違ってくるかもしれないが、ともかく肉体
情報の近しい者ほどシンクロ率が高いのであれば、エヴァのような親子関係を利用した
超光速通信が可能になるかもしれない。
憶子には質量がなく、よって光速を超える速さで進んでも、相対性理論には矛盾しない
からだ。
普通に考えれば、質量のない超光速現象へは情報を載せられないのだが、憶子という
人間単位の集合的無意識の構造領域を計算に入れれば、データのやり取りが可能だ。
いや、載せるという考え方は間違っている。
そもそも全ての次元と空間に憶子が均等に満たされていれば、それらは一体なので
距離という概念すら出て来ないはずだ。
テレポーテーション、いわゆる瞬間移動である。


第22夜 #11

2007年06月24日 | 第22夜

オレはこう思うのだ。
空間には、人間の情報が漂っている。
しかし人間(脳)という枠組みがないので、それを表現する事ができない。
もしこれら失われた人間の情報が、何らかの自己表現をしたい場合、脳を持つ他者を通して
実体化したがるのでは?
脳内の映像なのだから、見えるのはその人間だけだ。
だが複数の人達が、これらを同時に目撃するパターンがある。
という事は、いくつかの条件が揃えば、脳内の情報を共有できるのかもしれない。

幻覚や幻聴はそもそも幻ではなく、空間に人間の情報が本当にあると仮定すると、ゲームを
やり続けて朦朧とした時にオレが体験した幻覚は、失われた記憶の残骸をオレの疲れた脳を
使って、何かが想い出していたのではないのか。

そうした体験がちょっとでも味わえたのは、睡眠ができなかった事で、自己の境界線が
あやふやになったのが原因と考えられる。(極度の疲労感)
磁気の乱れ「圧電効果」も、同様の効果があるのだろう。
脳内の情報伝達は電気信号だから、強い磁場で規則性が崩れ、防御壁が緩くなったのだ。

その他に、自我が薄く意思の弱い人も、心霊現象に遭いやすいのかもしれない。
強いコントロールが効かないから、脳内へ異物情報の侵入を許す確率が高いためだ。
ちなみに自尊心の強さは、あまり関係がない。
あれはただのコンプレックスの裏返しであり、逆に心理的トラウマを持っている事になる
ので、自意識過剰な嫌われ者や、ナルシストに多い不思議ちゃんのような個性的な人間
こそ、むしろ霊媒体質がある傾向がみられるのだ。(強気な態度のわりに、他者の影響を
受けやすい)

人間は自我が崩壊すると、無抵抗な操り人形になってしまう。
拷問や洗脳の初歩的なテクニックだ。
そのまま睡眠ができないと、自分の枠組みがぼやけ、周囲を漂う異物情報を拾いやすくなり、
やがて発狂して死ぬ。
確固たる自我を保つために、知能の高い生物の睡眠は進化した。
この恩恵に与れないと、思考が複雑化したがゆえに、自分を見失って錯乱してしまう。

脳を通しての心霊現象、つまり死人(生霊の場合もある)が見えるのは、目の前に幽霊が
いるのではなく、頭の中へ異物がじかに侵入しているのであって、この生理的な違和感は、
悪寒や頭痛、もしくは体の変調となって現れる。
状況によっては、複数が同時に体験できる場合すらある。
(元)思考には質量がないので、分割して脳に侵入しても、その容量は減少しないからだ。
脳という餌がなければ、ひとつの塊でしかない。(あくまでも脳の数による分割である)
では仮にそうであったとして、他人の情報が自分の情報とシンクロするような現象など
あり得るのだろうか。

そこでほら、アレの出番だよ。
上の方に書いた、臓器移植で記憶が移転する話。

確かに食事といった形で細胞を取り込むのは、細胞それ自体を破壊してしまうので、
プラナリアのような芸当はできないかもしれない。
しかし細胞を破壊しない、原形を留めたまま細胞同士を融合させる移植技術ならば、
細胞内に詰まった情報をコピーする可能性がある。
小さな細胞の中の情報は、容量という概念がない、いわゆる質量のない憶子が絶え間
なく流れ込んでおり、他者の自我を形成できるチャンスが残されている。


心霊現象とは、細胞という核がないにもかかわらず、憶子だけが飛び出した状態
(正確には、量子状態で辛うじて3次元世界に踏み止まっている=磁気の乱れ等)で
彷徨っている、かなりイレギュラーな現象と思われる。
そのため自らが何者なのか理解できず、他人(の脳)を通じて自己表現したい欲求が強く、
シンクロ可能な場所(圧電効果)や人間(寝不足・精神的疲労)を探して彷徨っているのだ。
地縛霊とは、憶子は無なので移動(運動)できないため、3次元に留まる事から生まれた
(心霊スポットに多発する)残像現象であり、人に憑くケースは、脳によって実現化できた
情報がリフレインしている状態なのだ。

また、俗に霊能者と呼ばれる人間は、自己の境界線があやふやな特異能力者と定義できる。
普通は自我が保てずキチガイになるのだが、ギリギリの所で常識人を装っている。
彼らは、外部から侵入する異物情報を探知できる能力が高い。(いつもではない)
もっとも悪霊や霊障などの類は、十分な睡眠時間と栄養のある食事を摂取し、後は心の
不安感を取り除けば、自然と解決できるものであり、とくに問題など出てこないはずだ。
自我をしっかりと保てば、異物情報を自分の一部として吸収でき、封印が可能だからだ。
(実在する脳を持っている方が優位に立てるので、精神的な異物を自動的に埋没させる)

霊能力者には金を巻き上げる詐欺師が多く、そんな連中に金を払うのならば、心理セラ
ピストに相談した方がマシであろう。(霊感のある人は、能力を隠して心理療法の先生に
なればいい)

以上のような仮説が成り立つのならば、憶子の本質とは「自己表現」「自我の確立」を
目的としたナノマシーンなのかもしれない。
もちろん質量がないので、ナノマシーンというのも妙だが、いずれにせよ極小ミクロが
積み重なった物質法則にすがらなければ、これらの目的を果たせないのだ。
有機体とは、憶子の本質的な衝動を体現できる最適の存在であり、これらが進化して
知的生命体が誕生したのだ。


   「我思う、ゆえに我あり」(Cogito ergo sum)

                       by ルネ・デカルト


さて、この性質を利用し、光よりも速く、そして因果律を崩せるのかを考えてみる。
オカルト的に話を進めるのならば、まずは「双子のシンクロニシティー(共時性)」に
ついて語るべきであろう。

オカ板住人には初歩的な話題かもしれない。
双子の兄弟がいて、兄が米国で女性に引っ叩かれると、その同時刻、日本にいた弟が
女性に引っ叩かれた、という奇妙な偶然の事である。
ただのセクハラ兄弟という事も考えられるが、交通事故とかクシャミとか、互いに交際
している女性を紹介したら、実は彼女達も双子の姉妹だったとか、彼女達が妊娠したら
生まれた子供も双子だったとか、まさに双子にまつわるエピソードには、オカルト的な
展開が多いのだ。
確率がゼロではないので、そういう可能性が全くないとは言い切れない。
エントロピー増大の法則が、時には減少する事もあり得るからだ。
ならば奇妙な偶然という現象は、この世にいくつも存在していても構わないだろう。

オレが思うに、双子という特殊な背景が、互いのシンクロニシティーについての敏感な
観察力を育てる動機に繋がったわけで、何ら相関関係のない一般人でもこうした共時性
の流れに囚われている、と妄想できるような気がするのだ。

オレの話を少ししよう。

子供の頃から顔色を伺う環境にいたためか、オレは相手の表情や物腰から感情を
読み取る事ができる。
これ自体、ただ観察力が高いだけで、別に超能力というわけではない。
個人差はあるだろうが、誰にでも備わっているはずだ。(とくに女の人は勘が鋭い)
人間は、ひとりの時と複数の時では、行動パターンが異なってくる。
状況が複雑に絡み合い、それを何度も何度もシミュレーションすると、100%ではないが、
かなりの高確率で今後の推移が予測できた。
心理学とかは、初歩的な知識を学ぶのには適しているかもしれないが、あまりアテに
しない方がいい。(オレの入り口はそこではなかったし)
人間によって、行動や思考のパターンが全く違う。
たとえば人が視線を逸らすのは、気弱なのか、主導権を握ろうとしているのか、と判断が
分かれるのだが、その前後の会話の流れや状況、互いの力関係を計算に入れないと、
どうしてそうなったのかを読み解く事ができない。
人間は、プログラム通りに動く機械ではないからだ。(思考力=多様性)
専門用語等の知識ではなく、状況分析能力こそ一番大切なのだと思う。

オレがよくやるのは、法則性のあるクセを見つける事だ。
時間がない時は、相手の雰囲気が微妙に変化した瞬間を捉え、何に反応したのかを
分析し、逆算していくと、大まかな心理状態が分かる。
観察するポイントは、目と口元、頬と指先、呼吸するタイミングあたりだ。
クセとまでは言えないが、微かに反応が現れるからだ。
指先がこまめに動くのは、ストレスを感じているからで、相手が会話内容に満足して
いないのか、ウソをついているのか、他の事に気をとられているのか、いくつかの心理
的要因が考えられる。
どれに当てはまっているのかを分析すれば、ちょっとした読心術が使える。
気を付けねばならないのが、コッチの視線を読まれる場合だ。
全体を見る感じで視線をぼかすのがコツ、と覚えておいて欲しい。(覚えなくてもいいが)

そんなこんなで、次第にオレは空気を読む能力に長けていった。
いわゆる「コールドリーディング」と「ホットリーディング」というヤツだ。
普段の行動や会話内容、クセや嗜好を観察する事で、どういう人間なのかを心理分析
したり、こちらの言葉で微妙に反応するパターンを利用し、内面の変化を把握する読心術、
そしてあらかじめ仕込んだ情報や多くの本から得た知識を元に、対象者の今後や社会
情勢、経済動向をシミュレートする未来予測技術である。
これらは自然に備わったスキルだったので、後年、こういったテクニックが本当にある事を
知って、逆に驚いたぐらいだが、ともかくオレは昔から周囲を観察するクセがあった。
ところがだ。
意識して周囲を観察していると、時々奇妙な現象が発生している事に気が付いた。
疑り深いオレだから、論理的に説明できるものは除外しているが、残ったものはどう考え
ても、偶然で片付けるべき内容ではなかった。
まあこれらは、プライベートな話になるので割愛する。
かなり凹む話が多いのだからしょうがない。
が、もったいぶっているのも嫌なので、ふたつほど例を挙げる。

去年の11月の話だ。
オレは休日の昼間、自転車で駅から家へと向かっていた。
すると前方で、自転車同士が衝突する光景が目に入った。
チラシ配りでもしていたのか、若い女性が住宅街から道路へ出た途端、オバちゃんと
ぶつかったみたいだ。
ペコペコ謝る彼女は、再び自転車のサドルにまたがると、勢いよくペダルをこぎ出した。
すると今度は、すぐ先の十字路で、またもや別の自転車にぶつかるではないか。
ここでオレは彼女を追い抜いたのだが、こういう偶然が重なった場合、普通の人はどう
思うだろうか。
「そそっかしい人だなあ」
たぶんこんな感じだろう。
この時のオレは、あの人はきっと自転車にぶつかる「流れ」にいるのだな、と解釈した。
縁起が悪い、といったような印象だろうか。
後ろをチラッと見ると、彼女はオレの後ろから自転車で追いかけてくる。
何となく胸騒ぎがした。

嫌だなあ、と思ったオレは、彼女との距離を離そうとする。
その瞬間だ。
(違う、そうじゃない、オレだ、今度はオレがぶつかるんだ)
そんな確信めいた予感が、強烈に芽生えた。

目の前には十字路がある。
電柱にあるミラーには、車や自転車の姿は見えない。
だが、オレは素直に自分の確信に従って、ブレーキをかけて急停止した。
すると目の前に、オバちゃんの自転車が飛び出してきた。
オバちゃんは、前方もオレの方も全く見ず、横斜め上の方向(オレとは反対側)に顔を
上げ、何に気をとられていたのかは知らないが、かなりのスピードで横切ったのだ。
それもオバちゃんは道の端ギリギリを走っていたので、オレからはほとんど死角だった。
完全なよそ見運転で、減速も全くしていなかったから、かなりヤバかった。

ブレーキの音で、オバちゃんに慌てたオレ、という図式が頭に浮かんだようで、オレを
振り返りながら「あら?」という呟きを残し、彼女はそのまま走り去っていった。
呆然とするオレの背後を、例の女の人が追い越していく。
電柱のミラーを見ると、何かにぶつかったのか、少しだけ傾いていた。
一方通行の道路なのだが、たぶんトラックが曲がる際に無理をして引っ掛けたのだろう。
ミラーは見当はずれな所を映していたので、自転車が見えなかったわけである。

オバちゃんは勘違いしていたようだが、オレが急ブレーキを掛けたのは、オバちゃんの
存在を感知できたからではない。
何もなかったのに完全停止(スピードを落とすのではなく)する様を見ていた人がいたら、
ただの無意味な行為に感じただろう。
しかし結果的に、オレは自転車にぶつからず、無事だった事実は変わらない。

とまあ、これは奇妙な違和感を分析し、上手く成功した例だ。

他にもある。
ずいぶん昔、車でドライブをしていた時、いきなりオレが「シートベルトを締めろ!」
と助手席の奴に怒鳴りつけ、?マークのそいつとオレが(運転しながら)慌ててシート
ベルトを付け、道を曲がった瞬間、警察が検問をやっているところに出くわした。
そのため「何で分かったの?」と不思議がられた事があった。
地元だから知っているが、そこは検問ポイントではなく(後にも先にも、この時だけ)、
対向車もいなかったからパッシングの合図もなかった。
当時は若かったし、今ほどうるさくなかったので、恥ずかしながらオレ自身、シートベルト
を着用する慣習がなかった。(今はちゃんと付けている)
なぜだか知らないが、テレビでシートベルトをしよう、といった番組を観ていたのをふいに
想い出し、奇妙な胸騒ぎはこれに繋がっている、と理屈抜きに直感したのだ。
まあ、ほとんど無意識だったのだが、ともかくキップを切られずにすんだ。
これも成功した話。
まるでメル・ギブソンの主演映画「サイン」でも観ているかのような気分だ。

「そんなチカラがあるのなら、賭け事とかで儲けられるじゃんか、妄想野郎がw」

たしかにそうなのだが問題は、何かあると感じながらも、それが何なのか理解できない
ので、作為が盛り込まれるギャンブルとの相性が非常に悪いのだ。(引っ掛けに弱い)
飛行機を直前でキャンセルして、飛行機事故に巻き込まれなかった体験談がある。
それを人は霊感だとか何だとかで、強引に辻褄を合わせているのかもしれない。
これらの多くは「今にして思えば・・・・」といった類の、ただの偶然だとは思う。
だが実はオレにも、下手したら死んでいたかもしれない展開を、こうした虫の知らせで
運良く避けられた事があった。
もっともそれらは上手く分析できたからであって、実際には悪い結果の方が多いのだ。
ギャンブルをやると、大抵ハズレの方を引いてしまう。
ジャンケンの勝率が、異常に低いのもシャクに触る。
麻雀などでも、闘争本能剥き出しの表情を見るのが嫌だ。(皆ポーカーフェイスだが)
それがマイナスに働くようで、負ける事が多いのだ。(トップを維持できない、ネ)
だからオレは、賭け事を必要以上にやらないよう心掛けている。

何かがあって、ある瞬間にガラッと周囲の空気が変化したのは(たまに)理解できる。
しかしその詳細までは分からない。
予知能力者ではないからだ。
次の例え話などは、如何だろう。
道が二手に分かれている。
片方にだけ、宝物箱があると仮定しよう。
コッチに何かあるかもしれない、という予感があったので、その先を進むと宝物箱を発見。
では、それが地雷だったら?
同じように、何かあると感じて進むと、うっかり地雷を踏んで爆死する。
こんな感覚だ。(この真贋論争も、基本的にはこういう状況)

表情や態度、言動内容から人の内面が何となく分かる。
政治や国際情勢、社会動向を知れば、この先の動きを予測できる。
だがそれ以外の、生理的な違和を覚える流れが、観察する事でわずかに垣間見える。
多くの人も、そういった急激な違和感を経験しているはずだ。
双子、といった特殊性を持っているのならばともかく、オカルト的な事を嫌悪する風潮が
ある昨今の普通人は、ただそれらを見逃しているだけなのだと思う。
オレの周辺事情に限って言えば、奇妙な感覚を察知し、それを分析した結果、予知と
しか思えない結果を、時々導き出してくれる。
しかし失敗すると、悲惨な出来事に直面してしまう。
・・・・ほとんどが、コッチの方なのだが。
たまに起こる胸騒ぎを、現実に上手く応用できないもどかしさがあった。
これは何なのだろうか、というところから予知能力者に興味を持ったのだが、これまでに
自分を納得させる人物はいなかった。
せいぜいが「ジーン・ディクソン効果」だ。(下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる)

もし予知能力というものが存在していたら、おそらくオレらの思い浮かべる現象ではない
のだろう。
そもそも予知ができるのならタイムパラドックスが発生し、未来が変わってしまうはずだ。

JJが本物で、W杯の結果が当たったら世間で話題となり、総連の工作員からの報告
により、北朝鮮が急遽周辺諸国と和解を行い、国家の崩壊を免れる展開になると思う。
いや、結果として彼らは滅びるかもしれないが、少なくとも今年や来年とかに、日本海
での小競り合いなどは発生しないだろう。
あくまでも例え話なのだが、100%当たる予知能力者がいれば、それを信じて行動する
人も多くなり、だとすれば未来が外れるのは当然ではないか。
だから的中率の高い予知能力者など、この世に存在しないのかもしれない。
しかしオレの体験上、虫の知らせのような「何か」がある気がするのだ。
そこで「共時性」について、もう一度目を向けてみよう。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3

シンクロニシティー(共時性)とは、いくつかの偶然の一致がただの偶然ではなく、文字通りの
「同時発生」か、あるいは普遍的な事象を作り出す力の連続性によるものと考えられている。
(「プラム・プディングの事例」)
集合的無意識による個体化された人間の意識を通じ、現実の出来事が形成されると、スイス
の心理学者カール・ユングは主張した。
彼は、自分の精神疾患者らの語るイメージに、不思議と共通点がある事や世界各地の神話・
伝承とも一致する点が多い事を発見し、人間の無意識の奧底には人類共通の素地(集合的
無意識)が存在すると考えたのだ。
この発想は、晩年「シンクロニシティー(共時性)」という概念に繋がっていく。

人間の無意識の深層には、個人の経験を越えた先天的な「構造領域」があるそうだ。
オレ達の行動や思考・判断能力は、自我と外的世界との相互作用で決まってくるのだが、
集合的無意識に存在する「何か」に影響されている部分もあるのでは?という事らしい。
さすがに「アカシックレコード」が実在するとは思えないし、この集合的無意識も疑似科学
による、ただの妄想かもしれない。
かなりの批判があるのも事実だ。
ところが奇妙な事に、この共時性は自然界にも見られるというのだ。(「同期現象」)