きものがたり 着物が織りなす素敵な物語  じざいや的日常

着物で過ごす日常と元町の着物屋・じざいやのご紹介。
犬猫や食べもののことなぞも織り交ぜて。

越後上布の雪晒しの季節です。今日も雪でしょうか・・

2017-03-07 14:19:42 | じざいやから全国の皆様へ


 今年は3月に入っても寒い日が多い気がします。

 今日の天気予報も雪マークが沢山ついていました。

 越後上布の郷、新潟県魚沼地方の冬は

 毎日が雪だそうですが 比較的晴れる日が多い2月半ばや3月下旬に

 越後上布の雪晒しが行われます。

 今年は うちからも2反お願いいしていますので

 そろそろ綺麗になって帰ってくるのでは、と思います。

 

 千年以上の歴史を持つ越後上布を織ることは

 その地の女性にとっては嫁入り条件であり

 良い布を織らなければ 嫁の座が危ういものでした。

 嫁が織った越後上布を問屋に持ち込み、姑の希望する値段で

 引き取ってもらえなければ 差額は嫁の実家が負担しないと

 婚家に帰れなったそうです。

 乾燥すると切れやすい植物繊維は 湿った雪の降るこの地方に適していて

 16世紀に越後を領することになった上杉家は

 米に次ぐ基幹産業として 越後上布の原料である苧麻の栽培を推奨し

 その後 会津に国替えになると会津でも苧麻栽培を奨めたため

 今でも 福島県の昭和村が 苧麻の産地として残っています。

 江戸時代の最盛期には 年間20万反以上とも言われた越後上布ですが

 今では 帯も合わせて30反ほどで

 中には組合を抜けて 重要無形文化財の指定を受けくなった織元もありますので

 絶滅危惧種であることはまちがいありません。

 

 かつて 殿様、お姫様の夏の着物として

 染や刺繍を施された 美しい薄物の越後上布は

 1反が天保銭の穴を潜り抜けたといいます。

 まさに羽衣。

 このような細かい根気作業が出来る越後の人たちには

 頭が下がります。

 以前 織元に拝見しに行った時も 真冬ではなかったので

 乾燥を嫌って ビニールの温室のようなものを作った中に加湿器を入れて

 織っていました。

 相次いで大きな地震にみまわれた新潟は

 越後上布だけでなく 十日町紬、十日町友禅、塩沢などの産地でもあります。

 後継者となる世代が都会から戻らず また 親世代を都会に引き取ることで

 技術の断絶が起きてしまい

 伺うたびに 寂しい町になっていくのを目の当たりにしていますが

 辛抱強く 誠実な人たちばかりです。

 失くしてはいけない布たちを 守るためには

 着ることが一番です。

 私も越後上布は持ってませんが 十日町紬の着物や帯、塩沢などは持っておりますし

 夏はラミー糸ですが小千谷縮は手放せません。

 沢山お世話になっている新潟生まれの布たち。

 これからも 沢山着て いろんな人にお勧めしたいと思います。 

 

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