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★フェリックスとローラ

2006-11-01 | 映画2000年代
パトリス.ルコント監督の「フェリックスとローラ」(2000仏)をビデオで見た。ルコント監督の映画は久しぶりだったので久々のルコント節を堪能!!ローラの笑い皺まで魅力に変える、ルコント監督の魔法にはびっくりです。

移動遊園地のバンパー.カーの管理人フェリックスと、謎の女ローラのお話。
いい意味でだまされました。見てる私の気持ちを転がし転がしハラハラさせといて、二人は幸せな結末にはどうしてもなれないと思わせといて、ああそうだったのか!と納得させてくれました。そうなのです。悪女物か?と思っていたら、結ばれることのない切ない恋愛物、かと思っていたら犯罪物、かと思っていたらリアルな女とリアルな男の話。うーん、胸がキュンとしました。
舞台が遊園地なので彩りは私好みの、華やかさと哀しさが同居したよな世界で、謎の女ローラの秘密に引きヅラレ、朴訥なフェリックスの違和感のある幸せに引きヅラレ、二人に共鳴して。
特にローラの気持ちは、平凡な私にはよく分かる女心でした。ただ、ローラみたいにするかどうかは別として。
この手の映画はネタバレするとつまらないので、見た人にしか分からない微妙なレビューでした。

ルコント監督の好きなところは、切なくてそれでいて可笑しい男と女の感じ。それと女性が美しい。というか美しく見せてくれる監督。愛する男の目が存在すると女は綺麗なのだ!
よくパッケージに“官能”という文字が入っているけど、官能は官能だけどそれだけで推すのにはちょっと違和感を感じるのは自分だけ?最初に見た「橋の上の娘」から、「フェリックスとローラ」まで、どれもハズレがなくて驚き。あ、「ハーフ ア チャンス」だけはハズレでした。後はどれも楽しめました。一番好きなのはやっぱり「髪結いの亭主」。ジャン.ルシフォールの最後の踊りには涙が出ました。

~ちょっと振り返って何を見たかリスト~
「橋の上の娘」「列車に乗った男」「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」「イヴォンヌの香り」「歓楽通り」「タンゴ」「大喝采」「サンピエールの未亡人」「リディキュール」「ハーフ ア チャンス」「タンデム」「フェリックスとローラ」





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