Cafe シネマ&シガレッツ

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★舞踏会の手帳

2007-01-24 | 映画30年代
話が多くて疲れちゃう。と、思っていても又見たくなる映画です。何たってステキな貫禄おばさん、フランソワーズ.ロゼーと優雅爬虫類人間、ルイ.ジューベを見られちゃうんですもん。でもって又見たくなって又借りて見てしまいました。

お話は、
年かさの夫を亡くした、まだ30代の未亡人クリスティーヌ。美しい若妻を愛おしむあまり亡夫は、20年もの間、彼女を誰との交際も許さず湖畔の館で過ごさせていた。夫が亡くなった今、クリスチィーヌは味わう事の出来なかった青春を求めるべく旅に出るのだ。初めての舞踏会に出た時のダンス相手10人に会うための。。。で、次々と訪ねていくお話。

一話目に出てくるのが、ロゼー扮する気の触れた母親。クリスティーヌに振られて自殺した青年の母親なのです。彼女は今だ息子が生きていると信じて、いや思い込もうとしているのです。迫真に彼女が「ほら、息子が帰ってきたわよ」と言ってドアを見ると本当に出て来そうでサスペンスです。結局は亡くなっているんですが。。。哀れで良いです。「外人部隊」を見た後だったので一際好きになりました。

二話目登場がルイ.ジューベ扮するキャバレー経営者。なぜか名前が二つあるのです。過去の本名ピエールと、現在の夜盗団の采配を振るうボス、ジョー。ジューベ様、もうっこういうのはまり役です。彼女と気づかずキャバレーで働く事を勧めたりする様はマジメでとても可笑しい。その癖、思い出してピエールとして彼女とヴェルレーヌの詩を口づさんだりして。。。結局その夜の仲間の盗みが失敗に終り、彼女の目の前で警察に引かれて行くのも、何とも言えない気分にさせてもらえます。よいです。

この後も面白い話がてんこもりです。が、詰まり過ぎてちょっと疲れます。ジュリアン.デュヴィヴィエ監督欲張り過ぎです。とか言いながら又見たくなるんだろうなあ?

(1937/仏 監/ジュリアン.デュヴィヴィエ)





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