Cafe シネマ&シガレッツ

30年代フランス映画
40年代米ミュージカル
戦後の日本映画
なんと贅沢!
黄金の輝き

★嘆きのテレーズ

2006-11-09 | 映画50年代
「嘆きのテレーズ」監督:マルセル.カルネ(1952/仏)
マルセル.カルネは「天井桟敷の人々」の監督!撮影監督もやはり「天井~」の人。期待高まる中、借りて来たビデオを見ました。

不幸せな結婚生活を送っている人妻テレーズ(シモーヌ.シニョレ)が、旦那が仕事関係で知り合ったトラック運転手と恋に落ち、喧嘩の末汽車から旦那を突き落とした。さて、テレーズと愛人は幸せになれるのだろうか?ゆすりの手から逃れられるのだろうか?という恋愛サスペンス。
テレーズの姑は、心底意地が悪いうえに自分の息子は甘やかし放題。その息子(旦那)はひ弱なくせに甘やかされて育ったせいで、性格が歪んでる。でもテレーズは、幼少の頃両親を亡くして叔母であるこの姑の家に引き取られたという恩があって、この生活から抜け出せない。そんな時現れたのが男性的で情熱的なトラック運転手。運転手はテレーズに一目惚れして二人で駆け落ちしようと申し出るが、なかなかうまくは事が運ばないのだ。何故って、テレーズは自分が幸せになれるなんて思ってないし、旦那と姑を捨てるわけにはいかない。ただテレーズもこの男に恋しちゃったのだ。口づけを交わしたらもう止まらない。身も心も捧げちゃう。結局浮気はトラック運転手の愛人が旦那に告白する。旦那も捨てられたら大変と大慌てでテレーズを旅行に誘う。で、追いかけて来たトラック運転手の愛人に、旦那は喧嘩の末に汽車から突き落とされた!
はてどうなる?!
テレーズは優しくて不幸な女なのでどうしたって応援したくなっちゃうのだ。
この後、汽車に同乗していた戦争帰りの男に強請られる。はてどうなる?はてどうなる?で引きづられ、最後も納得。面白かった。
でも、私の知ってたマルセル.カルネの作品っていう期待は外されたかなあ。「天井桟敷の人々」や「北ホテル」のような、人が喋っているだけで面白くて魅せられるような感じ。それがなくて残念だあ。ん?ん?。。。っていうか、もしかして自分はそれほどサスペンス物が好きじゃないんじゃないか?なんてふと思うのだった。ヒッチコックとか面白いと思ってもシビレル程ではないからなあ。。。


最新の画像もっと見る