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【WSJ社説】北朝鮮が手にする新たな人質カード 金正恩体制で3人目の米国人拘束

2017-04-24 11:37:06 | 北朝鮮

【社説】北朝鮮が手にする新たな人質カード

金正恩体制で3人目の米国人拘束

めまぐるしく動く世界情勢だが、最も確実に予想できることの一つは、北朝鮮が核開発を巡る緊張の高まりを背景に、米

国人の人質をもう1人捕まえることだ。そして案の定、金正恩(キム・ジョンウン)政権は22日、同国の空港から出国しよ

うとしていた米国人の教員を拘束した。


韓国メディアによると、新たな人質はキム・サンドゥク(Kim Sang-duk)氏。平壌科学技術大学で国際金融・経営を教

えていたとされる。北朝鮮の「国際金融」といえば密輸入であり、どんな授業をするのか考えただけでも不可解ではあ

る。しかしキム氏は中国の北朝鮮国境近くにある姉妹校で教えていたこともあり、恐らくは親善にいくらか貢献できると

考えたのだろう。それはとんでもない間違いだ。


キム氏のほか、北朝鮮が米国人2人を拘束中であることがわかっている。昨年、北朝鮮を旅行していた米バージニア大

の学生オットー・ワームビア氏は、政治宣伝ポスターを盗もうとしたとの疑いで逮捕された。同氏は国家転覆陰謀罪で北

朝鮮の裁判所から15年の労働教化刑を言い渡された。昨年3月以降は姿が確認されていない。また実業家のキム・ド

ンチョル氏も昨年、スパイ罪で10年の労働教化刑を宣告された。


人質を駆け引きの道具にするのは北朝鮮の常とう手段だ。何らかの政治的または外交的な利益を必ず引き出せるとの

考えからだろう。最近ではマレーシア市民を出国禁止にし、金正恩氏の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺に

関与したとみられる北朝鮮国籍の容疑者との交換に利用した。また過去にも北朝鮮は拘束した米国人を交渉カードに、

米国の要人を訪朝させ(元大統領の場合さえあった)、政権の正当性をある程度認めさせたり、時にはより具体的な利

益を引き出したりしてきた。


ドナルド・トランプ政権が人質交渉に応じるべきではない最大の理由はここにある。米政府は北朝鮮には行かないよう

国民に警告しているものの、まだ怖い物知らずが一部にいる。米国は人道的見地から拘束された米国人の解放を仲介

するよう中国に要請してもよいが、同時に北朝鮮の核ミサイル計画の阻止に向けても中国の協力が欠かせない。


北朝鮮は国際社会の行動規範に一切従うことがないテロ国家だ。体制転換が唯一の解決策だ。その一方で、北朝鮮を

訪問する米国人に対しては、それが自己責任であることを米政府は明確にしなければならない。

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