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人工ダイヤの侵入を阻止せよ:デビアスの挑戦 天然ダイヤの輝きを曇らす脅威

2016-11-08 11:46:54 | 商品情報

人工ダイヤの侵入を阻止せよ:デビアスの挑戦

天然ダイヤの輝きを曇らす脅威

2016 年 11 月 7 日 18:19 JST THE WALL STREET JOURNAL


【メイデンヘッド(英国)】ダイヤモンド生産大手デビアスの少人数の研究チームは、天然ダイヤの輝きを曇らせかねない迫り来る脅威――高品質の人工ダイヤの市場流入――に歯止めをかけようと躍起になっている。


 この数年間で人工ダイヤは肉眼では天然ダイヤと見分けがつかなくなってきており、売り上げも伸びている。現在は市場シェアのごく一部でしかないが、モルガン・スタンレーの試算によると、合成ダイヤは5年以内に未加工ダイヤの売り上げの10%近くを占めるようになる可能性がある。


 一部の専門家は、デビアスのような大手以外も製造している人工ダイヤが、ダイヤ業界全体の価値を損ねる可能性があると主張する。人工ダイヤは天然ダイヤと物理的、化学的に同じ性質を有している。天然ダイヤのように輝き、過酷な工業目的に使えるほど固く、耐久性がある。しかし、おそらく最も重要なのは、産出地などの起源を疑われることなく販売できてしまうことだろう。


妻が欲しがっていたネックレスを買った後、それが本物のダイヤではなかったというリスクが懸念される

—デビアスのギャレス・モスティン氏


 無数の人工ダイヤは理論上は生産可能だ。そうなれば、相対的に希少だという認識を背景に高い値段で取引されるダイヤの市場を一変させてしまうだろう。

 デビアスはダイヤの卸売業者や宝飾品メーカーが人工ダイヤの検知に利用できる多くの装置を開発してきた。


 同社の戦略責任者、ギャレス・モスティン氏は「妻が欲しがっていたネックレスを買った後、それが本物のダイヤではないということに気付くといったリスクが懸念される」と話す。


35万カラット対1億3500万カラット

 デビアスの親会社、アングロ・アメリカンにとって合成ダイヤのリスクを食い止めるのは極めて重要である。アングロ・アメリカンはダイヤのようなより収益性の高い事業に専念するため、石炭部門と鉄鉱石部門の資産を売却している。デビアスは、アングロ・アメリカンの2016年上期の特別項目を除くEBIT(利払い前・税引前利益)の42%に寄与している。


 今のところ、人工ダイヤの生産量は天然ダイヤの採掘量と比べるとごくわずかである。業界の推計によると、合成ダイヤの製造業者は年間に25〜35万カラットの未加工ダイヤを生み出せる。ちなみに天然の未加工ダイヤの年間採掘量は1億3500万カラットである。


 サンフランシスコに拠点を置く合成ダイヤ製造業者ダイヤモンド・ファウンドリー(年間生産能力2万4000カラット)のマーティン・ロッシュアイゼン最高経営責任者(CEO)は、数十年後には消費者が購入するほぼすべてのダイヤが人工になるだろうと考えている。


 スワロフスキー・グループは今年4月、人工ダイヤを使った独自の宝飾品ラインを発表した。


 モルガン・スタンレーのアナリスト、メノ・サンダース氏は、世界のダイヤ生産量のかなりの部分が合成ダイヤになることはないと見込んでいるが、人工ダイヤが「重大なディスラプター(破壊者)」になる可能性はあるとしている。また、RBCキャピタル・マーケッツの鉱業担当アナリスト、デス・キラリア氏は、天然ダイヤよりも平均して約20〜30%安くなっている合成ダイヤに消費者が引き寄せられるかもしれないと話す。


最大の懸念は0.2カラット未満のダイヤ

 ロンドンから西に約48キロ離れた施設で、デビアスの研究者たちは数年にわたって合成ダイヤの検知方法を研究してきた。また傘下には、掘削など工業用の合成ダイヤを生産しているエレメント・シックスという会社も持っている。


 人工ダイヤは種の役割を果たす天然ダイヤや別の人工ダイヤから結晶構造を拡張させて作る。


 デビアスの英国技術部門の責任者であるサイモン・ローソン氏は、そのサイズと価値を考慮すると、効率的な検査にはコストがかかり過ぎてしまう0.2カラット未満の小さなダイヤが最大の懸念だと述べた。


 そうしたサイズの人工ダイヤであれば、より簡単にサプライチェーンに紛れ込み、天然ダイヤとして宝飾品店で売られるかもしれないというのだ。


 インドの主要英字紙タイムズ・オブ・インディアは2015年、現地ダイヤモンド協会の話として、天然ダイヤとして売られていた110個の人工ダイヤが国内で押収されたと伝えた。

 こうした脅威に対抗するためにデビアスは昨年、他の生産者と協力し、天然ダイヤの魅力を売り込むための事業者団体を設立した。同社は小さな合成ダイヤを素早く検出する最新の安価な検査装置の販売も始めた。


 この検査装置「フォスビュー」の価格は4500ドルで、以前の機器「ダイヤモンドビュー」の3万5000ドルからは大幅に安くなった。フォスビューはスイッチを入れると受け皿に載せられた複数のダイヤモンドに紫外線を照射する。天然ダイヤではめったに見られないような強いリン光を発する石があれば、それは合成ダイヤだと分かる。


 デビアスは宝飾品メーカーのために同装置を50台製造したが、すぐに売り切れたという。


 米宝石学会のシニアアナリスト、ラッセル・ショー氏は、「母なる大地の地中深くから出てきたこと」が天然ダイヤの魅力であり続けているため、合成ダイヤを検出することは業界にとって重要になると指摘する。「天然ダイヤには数十億年の歴史がある。たぶん、われわれが買える最も古いものだろう」


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史上2番目に大きいダイヤ、ボツワナで発見-価値は数十億円?

THE WALL STREET JOURNAL

ボツワナで最近見つかったダイヤモンド原石は、テニスボールほどの大きさで、史上第2位だ。これを超えるのは、英国王室の宝飾品に埋め込まれたものだけだ。

新たなダイヤ原石は1111カラットの高品質なもので、ボツワナのカロウェ鉱山で今週発見された。この鉱山を保有・運営するカナダのダイヤモンド探鉱会社ルカラ・ダイヤモンドが発表した。これは、同鉱山で今週見つかった一連の大きなホワイトダイヤモンドの1つ。このほかに374カラットや、813カラット(同社によれば史上6番目の大きさ)のダイヤ原石も見つかった。1カラットは1グラムの約5分の1の重さだ。

 ルカラのウィリアム・ラム最高経営責任者(CEO)は、「本当に言葉が出ない。この宝物の発見を心からうれしく思う」と述べた。

 

 トロント市場のルカラ社の株価は19日午後、1111カラットの原石発見のニュースを受けて、28%上昇した。価値は数千万ドル(数十億円)にも達する可能性がある。

 

 これまでに発見された中で最大のダイヤモンドは、1905年に南アフリカで見つかった3106カラットの「カリナン」という原石だ。この石はカット・研磨されて、いくつかの大きな宝石に加工された。その中には「偉大なアフリカの星」や「アフリカの小さな星」が含まれる。この2つは現在、英国王室が保管している。

 

世界で発見された最大級のダイヤモンド原石トップ5

1位は英国王室所蔵の「カリナン」、2位は今回ボツワナで発見された「カロウェAK6」、3位以下「エクセルシオール」「シエラレオネの星」「インコンパラブル」と続く

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経済
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