安倍首相、スー・チー氏と会談 ミャンマーに8000億円支援表明
2016年11月03日 04:32 発信地:東京 AFP
11月3日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は2日、来日中のミャンマーの事実上の指導者、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問兼外相と会談した。首相は会談後の合同記者会見で、ミャンマーに向こう5年間で官民合わせ8000億円規模の支援を行うと表明した。
首相は支援について、「均衡ある発展を通じ、ミャンマーの国づくりに貢献するものだ」と説明。うち400億円は、長年にわたる軍政と民族間対立から脱却しつつあるミャンマーの少数民族居住地域における和平の促進に割り当てられる。
スー・チー氏は日本の支援に繰り返し謝意を表明。「こうした支援は、ミャンマーの和平構築と開発に貢献するでしょう」と述べた。
1日に来日したスー・チー氏は、計5日間にわたり国内に滞在する予定。
<中国の反応>
日本の安倍晋三首相は2日、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と東京で会談した。安倍首相は会談で「ミャンマーの友人」を自称し、ミャンマーに総額8000億円規模の経済援助を行うと約束した。
中国社会科学院の学者である盧昊氏は「安倍首相は積極的にミャンマーを抱き込んでいるが、これは最近の東南アジア外交の攻勢における、重要な部分だ。安倍首相は利益、価値観、さらには感情などのカードを一気に切り出し、首脳外交でミャンマーとの関係を強化しようとしている。
しかしスー・チー氏の政策と訪問活動を見ると、その外交政策がバランス主義であり、実利と経済を優先していることが分かる。ミャンマーが喜んで日本の対中包囲網の一環になるとは、現実的ではない」と指摘した。
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スーチー氏訪中の際は手に平を返したような歓迎をしてました。
中国首相、ダム建設再開要求=スー・チー氏と関係修復模索
北京で歓迎式典に臨むミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相(左)と中国の李克強首相(EPA=時事)
【北京時事】中国の李克強首相は18日、北京を訪問しているミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談した。
中国外務省によれば、李首相はテイン・セイン前政権時代に凍結された中国主導のミッソン・ダム建設計画などについて、「適切に推
進していきたい」と述べ、建設再開を求めるとともに、経済協力を中心に両国関係の修復を目指す考えを強調した。
3月のミャンマー新政権発足後、スー・チー氏の訪中は初めて。中国側は首脳級の扱いで接遇しており、李首相は今回の訪中を「対
中関係発展を重視している表れだ」と称賛した。
両国関係は、前政権下でダム建設など中国主導の大型プロジェクトが凍結されたことでぎくしゃくしたが、中国は新政権と関係を立て直
したい考えだ。(2016/08/19-00:09)