EMERALD WEB≪拝啓 福澤諭吉さま≫

政治・経済・生活・商品情報などさまざまな話題で情報を発信してます。

パレスチナ・ガザ、下水を海に放出へ 燃料不足で処理できず

2018-02-23 03:30:39 | 中東・アラブ諸国

パレスチナ・ガザ、下水を海に放出へ 燃料不足で処理できず

2018年2月22日 20:23 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区    AFP
 

【2月22日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区の行政当局は21日、燃料不足と絶望的な人道状況により、下水を処理せずそのまま

海に放出すると発表した。

 

 ガザ市のニザール・ヒジャージ(Nizar Hejazi)市長は、ガザ地区内の各自治体を代表して声明を出し、下水処理施設に燃料を

提供できないことを理由に「海岸を全面的に閉鎖して汚水を海に流す」方針を示した。ただし、これ以外の汚染に関する集団的処罰は

引き続き科されるとしている。

 

 この声明でヒジャージ市長は「ガザ地区内の市町村における非常事態を宣言」するとともに、行政サービスが通常の半分まで

縮小される可能性も示唆した。

 

 ガザ地区では先週、唯一の発電所が燃料不足のため操業を停止。必要な電力は全て輸入に頼らざるを得ない状況で、ガザ住民には

現在1日数時間しか電力供給が行われていない。

 

 イスラエルは10年以上にわたってガザ地区の封鎖を続けており、エジプトも近年ガザ地区に接する境界の大部分を閉鎖。

両国はいずれも安全保障上の措置だと主張している。21日にはエジプトとの境にあるラファ(Rafah)検問所が人道目的に限って

開門されたが、今年に入ってこれが2度目で、往来が認められるのは4日間のみだという。