🌙日月便り  

京都の季節の行事や生活習慣、旅、たまにグルメの話。

祇園祭 山鉾巡行のお囃子を聴く

2017年07月11日 | 京都
         10日、祇園祭の神輿洗を迎えるための「お迎え提灯」
         お稚児さんの列が進む寺町通。

連夜お囃子が響き渡る函谷鉾の会所。祇園祭の直前は毎日お囃子の練習です。

大人数で一糸乱れぬ演奏をするために、練習に多くの時間を割きます。

全体の流れを作る太鼓。
お囃子の起源は室町時代にさかのぼり、江戸時代には音色が洗練されてきたそうです。

『粽を撒きたくてお囃子に入った』
ある太鼓の方にどういうきっかけでお囃子に入ったか聞いてみたところ。
子供の頃に高い鉾から粽を撒いてみたくて、お囃子に入りたいと頼んだのが始まりだそうです。
昔は鉾の上から自分の好きなだけ用意した粽を撒いていました。
壮観な光景だったのでしょう。

安全を考慮して、粽を撒く習慣は34年前になくなりました。


最初は全員10年ほど鉦を稽古します。全体を聴きながらたたくので曲を覚えるそうです。
そして成人する頃に笛や太鼓に移っていきます。

笛にいくか太鼓にいくか。
分かれ目は、好みや得手不得手や話のなり行きによるとか。

お囃子は一年中練習があり、様々な厳しい規律のある世界です。
残れる人だけが長年続けています。
曲は30曲ほどあり、全て暗記です。
鉾の上では曲目やスピードが変わるのに反応しながら、
巡行の調整で車輪を止めたりする時に突然大きく揺れるのが大変なようです。


どう読むのかわかりにくい鉦の楽譜。右上に「千鳥」という曲目が書いてあります。
丸三角記号の楽譜は、日本語と同様に右から縦に読みます。
右の三角は上、左の三角は下をたたく
黒丸は真ん中をたたく。鉦の独特な響きです。
赤丸は太鼓です。




鉦の音は金属の配合などによりひとつひとつ微妙に異なります。
バチは柄は現代ではなかなか手に入らない素材のクジラのひげ、頭は鹿の角で作られています。
柄がしなって振動し、さらに複雑な音が出ます。


音を左右する太鼓の紐の締め具合は、普通〜きつめと鉾によって締め方に違いがあります。


主旋律の笛は、竹を縦に繋ぎ合わせ厚く漆を塗ったもの。

「鉾で曲はちょっとずつ違います。楽器の音にも特徴があって、自分の鉾の音は聞けばわかります」
そんな人々によって伝統は継承されています。


昔から鉾町が守り続けるお囃子は不思議に心地良く響く音色。夏になると聞きたくなります。
本番の宵山と17日の巡行はもうすぐです。
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