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<なくそう長時間労働> 時短術駆使 営業だって

2016-11-07 08:17:24 | 労働
 仕事は減らないし従業員は増えないから、残業を減らせるはずはない-。そんな思い込みが、自分たちを長時間労働に追い込んでいないだろうか。仕事中の無駄な時間を減らし、移動時間を事務処理などにうまく活用するなどして、労働時間を短縮させた営業職場もある。 (稲熊美樹)
 東京都中央区の人材派遣業大手リクルートスタッフィングが、労働時間の短縮に取り組み始めたのは二〇一三年度。
 事前に社員の労働時間と営業成績の関係を分析したところ、長時間労働の社員が必ずしも良い業績を上げているわけではなく、家庭と両立している女性社員のように、労働時間が短くても業績の良い社員がいたことが分かったことがきっかけ。限られた時間内で最大の成果を出す働き方を目指す「スマートワーク(スマワク)」として全社的に始めた。
 具体的な方法は主に▽営業が仕事を抱え込まないように職務ごとの役割分担を明確にし、アシスタントに任せやすくした▽会議のリストラ▽一日のスケジュールを毎朝、グループ内の全員にメールで報告▽移動時間の活用▽深夜残業となる午後十時以降も会社に残っている人が多かったため年間労働時間に上限を設定し、評価と連動させた-に分けられる。
 スマワク推進室の小野寺淑恵(よしえ)さんによると、会議は大人数になると無駄が多くなる。このため、必要に応じて分割し、参加人数を減らした。会議室にはストップウオッチを置き、発言を制限時間内に終えるようにした。
 個々人のスケジュール公開は、同じ仕事を短時間でこなしている人のやり方を参考にしてもらうのが狙い。無駄な時間の使い方をしている部下を、上司が指導する。
 公共交通機関を使った移動の間に、顧客企業からの要望を本社に伝えたりして、以前は帰社後にやっていた業務を減らした。
 これらの方法で、一二年度の労働時間平均(一日)八・九時間が、一五年度には八・五時間に。年間にすると百時間の時短につながった。深夜労働時間は86%、休日労働は75%減少した。
◆国は労働時間制限を
 仕事と生活の両立に関する国の有識者委員を歴任したワーク・ライフバランス(東京都港区)の小室淑恵社長の話 リクルートスタッフィングは、社長と社員に信頼関係があり、明確に労働時間の上限を設定したことがとても効果的だった。人口減に直面し、子育てや介護などと仕事を両立する人が増えている中で、企業は無尽蔵に働ける人だけをずっと採用し続けることはできない。企業努力も必要だが、国による労働時間の上限設定も必要だ。
移動時間にスマートフォンで事務処理をする春木将平さん=東京都内で
写真
◆夜は「子どもとご飯」の幸せ
 「仕事にすべての時間を使っても、体さえ壊さなければいい。時間という概念はありませんでした」
 同社営業マネジャーの春木将平さん(32)は、三年ほど前までの働き方をこう振り返る。
 スマワクを始めた時、春木さんは営業担当だった。同僚に比べて営業成績は良かったが、労働時間も長かった。顧客企業や派遣スタッフが連絡を取りたいと考えたときにいつでも連絡を取れることが、営業担当の価値だと思っていた。当初は、仕事がまだ残っているのに、時間が遅くなったので帰らなければならず、「つらかった」。
 開始から三年たって意識は変わった。派遣スタッフには、昼休みなどに面談の時間をつくってもらい、夜は極力避けた。最近は、遅くても午後八時ごろ、早いと午後六時半ごろに退社できる日もある。「子どもと一緒にご飯を食べられる幸せを感じています」

(2016年11月7日 東京新聞)
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