パールライスのつれづれなるままに

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ティツィアーノとヴェネツィア派展 at 東京都美術館

2017年01月22日 | アート・文化
ティツィアーノの作品は7点です。ご注意を。
それでも、宣伝に使われている「フローラ」を見るだけでも価値があります。


フローラ以上に観客の足を止めたのが、パオロ・ヴェロネーゼ作「聖家族と聖バルバラ、幼い洗礼者ヨハネ」でした。
背景も服も金ピカに光っていました。ヴェロネーゼを持ってして、ヴェネツィア派は完成だそうです。
一番最後に展示しています。


その他、初期の絵「復活のキリスト」
短縮方を用いているのが特徴です。
短縮方とは、「手前にあるものは大きく見えて、遠くに離れていくにしたがって徐々に小さく見える」描き方です。


これは、「ダナエ」ギリシア神話から。
アルゴス王アクリシオスは美しい娘ダナエーを地下室に閉じ込め、男が近づかないようにしたのだが、ゼウスがダナエーに目をつけ黄金の雨に姿を変えて関係を持った。
黄金の雨に打たれ、恍惚とした表情だそうです。


「太陽光に反射した色」を採用したのは、ティツィアーノが初めてで、その後ルーベンスやベラスケス、ルノワール等の後世の画家に影響を与えたと言う事ですか?
 

何故なら、それ以前の絵画はこんな風な物が多かったからです。
視線がどっかイってますね。
 

その他のヴェネツィア派です。
 

水の都ヴェネツィアは、15世紀から16世紀にかけて海洋交易により繁栄し、美術の黄金期を迎えます。その時に登場したのが、ティツィアーノです。巧みなマーケティングと斬新な技法でヨーロッパ中で人気となったそうです。

ルネサンスのはじまりの地、フィレンツェ派の特徴は、
1.花の都
2.素描重視
3.フレスコ画

それに対して、ヴェネツィア派の特徴は、
1.水の都
2.色彩重視
3.キャンバス画
キャンパス画が多いのは、湿気が原因らしいです。すぐに移動できるようにと。

それと、会場で感じた事ですが、やたらと人が「干渉」している気がしました。
干渉というのは、自分が眺めたいビュー・ポイントに必ず誰かがいるので、ベスト・ポジションで鑑賞できなかった、と言う事です。
普段なら、スッとその位置に行けるンですけどねェ。
まぁ、我慢すれば、いずれその位置に移動できますが。

初日の割には、空いていました。しかし、すんなりと鑑賞出来なかったと言う事は、玄人衆が見に来ていたのかな?この展示会は。(笑)

そうそう、単眼鏡を持っている人達が数人いました。やはり素人衆じゃねぇナ。

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