八十路の旅

平成20年8月3日、満八十才、傘寿になり、八十路の旅を、徒然なるままに記してみよう。

正直

2017-04-17 21:42:33 | Weblog

<正直について>

  この頃の世相を、垣間見ながら、「正直」についてしみじみ考えています。ついこの間まで、世間を騒がせた小学校設立問題は、嘘のように消えてしましました。人々の会話のやり取りを見ていて、どこまでが本当で、どこからが嘘なのか、はっきりしないまま消滅した感じです。

  「正直の頭に神宿る」「正直は一生の宝」と教えられてきた昭和初頭生まれは、「正直者は馬鹿を見る」との諺に変わってしまいました。世の中の乱れを感じているのは、一人私だけではないと思っています。

  正直で思い出すのは、私たちの祖父{明治18年(1885)~昭和41年(1996)}のことです。このお爺さんは、まさに明治の正直を地でいく人だったと思います。・・私の記録誌「元気が一番」から、少し抜粋します。

{・・伊丹での2年間で一番悲しい思い出は、祖父が亡くなったことである。私が昭和41年4月に、伊丹市教育委員会、社会教育係長に抜擢されて、伊丹市に通勤し始めて、2週間も経っていなかったが、汽車、バスと乗り継いで、丹波篠山の我が家に着いたとき、80過ぎの祖父が、一人でスコップを使って、家の前の田んぼで土を掘り返していた。4月とは言え、めっぽう寒い日であった。私は「寒い、寒い、もう終いや」と、声をかけて家に入った。
  その日は伊丹に勤めて最初の給料日で、しかも土曜日であった。妻は夕食の準備にかかり、私は6つと3つになった子供のお守りをしながら、風呂を沸かしたりした。久しぶりに一家団らんの楽しいひとときを過ごした。
  その晩のことである。妻が血相を変えて、私に泣きついた。
  「おじいちゃんが変なの! 返事がないの!」
  私は間髪を入れず祖父のところへ飛んでいった。いびきをかいて熟睡の祖父の姿がそこにあった。しかし、いびきの様子の異変にすぐに気がついた。返事がないのはもちろん全く反応がないのだった。
  早速、お医者さんの診察を仰ぎ、また、親類の人たちに来てもらったが、祖父の意識は回復しなかった。脳溢血だった。命日は昭和41年4月17日、享年81歳だった。

  祖父の一生を瞑想するとき、私は人の世のはかなさを、身をもってひしひしと感じる。隣の村から、縁があって川崎家に来た祖父は、清酒酒造の杜氏として出稼ぎをしながら、祖先が残した土地や田畑を必死に守り育てきた一生だったように思う。若くして長男を亡くし、長男に出来た一人娘(私の妻)を、男手一つで育ててきた。なんの文句も言わず、艱難辛苦に耐え続け、ただ、ひたすら黙々と働き、土に生きて、土に帰っていった感じの一生だった。その生き方は、真似をしようと思ってもできるものではない。ただ、祖父の生き方のお蔭で、今日の私たちがあることだけは確かである。
  その祖父の死によって、私は再び丹波篠山のふるさとに戻ることを決心したのである。・・}

・・平成29年4月17日、午後から雨降りとなりました。祖父が亡くなってから、51年の歳月が流れました。今や88才を歩む私も、正直の祖父をはじめ、先祖の善行、徳に守られて、祖父から引き継いだ田畑はそのまま残っています。少々手が回りかねる田んぼもありますが、減反政策のお蔭(?)で維持しています。

  それにしても、正直を地でいった祖父の老後は、畑一筋でした。
  これまで、私はたびたびブログに記してきました。いかにして老後を生き抜くか、一番大切なものは何かなど、老人の生き方で、無口で謙遜で謙虚が一番大切だと論じています。
  私の場合は言うだけで、実を伴いませんが、今思いおこせば、明治の祖父の老後の生き方は、模範の最たるものだったと思います。合掌。

 

<篠山の枝垂れ桜を見に行く>

  4月16日、篠山市内に用事があり、その帰路、午前11時ごろ、篠山城跡の三の丸駐車場にある、枝垂れ桜を見に行きました。いや、急に見に行きたくなったんです。うっかり、忘れていました。日曜日だったのです。篠山城跡は桜祭りでごった返していました。人、人、人・・車、車、車・・駐車場に向かう車のラッシュに巻き込まれました。でも、勝手知った道です。「駐車場の枝垂れ桜を見るだけです」と言って、入口で駐車。写真に収めました。偶然にも明石からやってこられた写真プロの方に、シャッターを切ってもらいました。

 

☆4月16日、午前11時10分、明石のTさんにシャッターを切っていただきました。貴重な写真になりました。

   枝垂れ桜の前には記念碑が立っていました。「兵庫県立篠山高女跡」と顕彰されていましたが、終戦後昭和25年4月に篠山中学校に移管され、平成16年全面的に移転するまで、中学校の校舎が建っていたんです。

 

☆昭和63年4月、篠山町立篠山中学校の校長をしていました。枝垂れ桜の前の吾が輩の勇姿です。28年の歳月が流れ、枝垂れ桜も、かなり古くなりました。桜の左バックの建物が体育館です。

☆昭和63年4月、篠山中学校の校舎の姿です。今では、ここが大駐車場になっています。さびしい!

・・枝垂れ桜については、下記のブログを参照してください。
{・・2009,4,17「昔を偲び落涙」枝垂れ桜・・2012,4,19「さくら満開です」・・20013,4,8「春の嵐が去る」・・2014,4,10「満開の桜と畑仕事」<満開の桜と城跡の桜」・・2015,4,7「非行は宝なのか」<春は何といっても桜です>・・2016,4,7「老人と春」<我が家の桜も満開です。<散り始めた桜>

 

<庭の枝垂れ桃とヒカゲツツジ>

  4月17日、午前9時ごろ、わが家の前庭に咲いた枝垂れ桃の花とヒカゲツツジ(シャクナゲ)の花が満開です。毎年の光景ですが、今年は枝垂れ桃の花のピンクが、とりわけ鮮やかです。
  この花も、毎年ブログの載せています。次のブログを参照してください。バックナンバーをチェックすると、早く開けます。
{・・参照:2014,4,14「去年より畑がきれいになった」<前庭の枝垂れ桃・シャクナゲ・ボケなど>・・2015、4,12「生きている証」<雨にけむる庭の花>・・2016,4,7「老人と春」<ヒカゲツツジが満開です>・・}

 

 

 

☆枝垂れ桃の花とピンクの花のマクロ撮影。17日、午前9時10分、写。

 

☆ヒカゲツツジの花と薄黄色の花びらのマクロ撮影。17日、午前9時10分、写。

 

<3号田2畝、2号田1畝・マルチ張り完了>

  4月16日、午後4時30分~午後5時頃にかけて、3号田の2畝のマルチ張りをしました。
  また、4月17日、午前11時ごろ、2号田の一畝にマルチ張りをしました。ちょうど終わったところ、雨が降り出しました。間に合ってよかったです。4月17日は祖父の命日でした。また、祖父が最後までスコップをもって土堀をしていた場所でした。感無量の極みでした。午後は雨降り、夜は大雨となりました。
  2号田での仕事は、「それくらいにしときなさい」との、忠告だったのかもしれません。

 

☆(左)4月16日、午後5時、3号田の2畝にマルチ張りを完了しました。

☆(右)4月17日、午前11時10分、2号田の網近くの畝・土を入れ、マルチ張りの完了です。この畑は水はけが不良で、今年は里芋やショウガを植える予定です。でも、3年越しにきれいにしましたよ。えらい!自画自賛。

 

<足芯呼吸>

  4月17日、2号田の畑仕事を終わり、また、昼食も終え、足が冷えるので、例によって、コタツで温めながら、ふと、テレビにリモコンを向けました。

  徹子の部屋・由美かおるさんの対談です。12:00~12:30・・由美かおると言えば、水戸黄門の入浴シーンを思い出しました。有名な場面でした。現在66歳ですが、いまだに30歳ごろの体形と全く同じというから驚きです。その体形の維持に一役かっているのが、足芯呼吸の実践と言われていました。話しを聞いていると納得です。・・実は、私も自分流でやっている「鼻呼吸」と、大同小異でした。

  ネットで調べると、西野流呼吸法のことでした。テレビでは、実際に由美かおるさんは実演されました。 先ず息を吐いて、次に鼻から息を腹の底まで吸い込む、その際足の先、頭の先まで吸い上げる、そして、息を止めて、頭の先から、足の先まで通るように息を吐き出す。それを5回行うということでした。

  たしかに意識する面で勉強になりましたが、私は私流で鼻呼吸を実践しています。私は簡単です。鼻から吸って、倍の時間をかけて口から吐き出す。これを10回。鼻から吸って、鼻から出す。これを10回。腹式呼吸です。腹の底まで吸い込み、倍の時間をかけて吐き出す。一日のうちで3回は意識して実践。・・これが私流です。  

 

<2号田のジャガイモ殆ど芽吹く>

  4月18日、午前9時30分、2号田のジャガイモが殆ど芽を出しました。・・3月25日、一家5人で種をまいたジャガイモです。詳細は前のブログ、2017、3,20「昔物語」<今年もジャガイモ植を完了しました>・・を参照してください。

 

☆2号田の4畝のジャガイモが、殆ど芽を出しました。3月25日に植えたので、約23日を要したことになります。右2畝がキタアカリで、左の2畝がメークインです。右はその拡大写真。4月18日、9:30写。

<夏野菜の畝づくり完了>

  4月19日、晴天。午前10時から作業開始。3号田のトマトハウスの支柱、隣のスイカ畑のマルチ張りを、一日がかりで実施。このくらいの仕事は、昔なら1時間もあれば充分でした。でも、今は休み休みで一日がかり。・・できるだけマシと思って頑張りました。
  トマトハウスは、あとビニールの屋根を張るだけです。これはトマト苗の定植の2,3日前に張る予定です。
  まあ、夏野菜(トマト、キュウウリ、ナス、ピーマン、黄マクワ、スイカ・・キャベツ、レタス、ブロッコリーなど)の苗定植は出来そうです。・・あと、2号田のカボチャの畑が残っています。まあ、そのうちに実施予定。

☆今年のトマトは50㎝間隔で14本の支柱を設定。
(予定は、サターン・福寿を12本、ミニトマト(アイコ)を2本)
  準備が大変なんです。ともかく、ボール、竹、などの材料集めから始めます。どうしても、歩く時間が多くなりますねん。行ったり、帰ったり、が多くなります。立ち仕事の時間がふえます。一日かかるわけです。
  写真は立てた支柱を横の竹に結び付けているところです。19日、10:00写。

 

☆(左)4月19日、午後4時、トマトハウス支柱の完成です。あとはビニールの屋根を被せるだけです。このトマトハウスは10年経ちます。つまりトマトは10年連作というわけです。でも、殆ど失敗なく毎年トマトができました。みな、「うそやろ」と言われますが、トマトハウスのなりっぱなしのトマトを見て、「なんでやねん?」と、言われます。その秘密兵器は次のブログを開いてください。
{・・2015,7,6「則天去私」<3号田のトマト>・・2016,7,3「はや半年が過ぎた」<トマトに防護網をかぶせる>・・など}

☆(右)4月19日、午後5時30分、スイカの畝にマルチを張り完了。風があり、家内に少し手伝ってもらいました。このスイカ畑も10年は連作です。夏はスイカ、冬はカブラを栽培してきました。


<カボチャ畑の畝づくり>

  4月20日、午後3時ごろから、2号田のカボチャ畑の畝づくりにとりかかりました。今年も、マルチなどめくらず、草だけ引いて、そのままカボチャの苗(家内がポットに種をまいて育てた苗)を、定植する予定でした。しかし、倅が「22日の土曜日午後、管理機を使用します」と、ありがたい言葉。
  やっぱり、草引きをして、マルチを張りなおして、耕せるようにしようと思ったのです。

 

☆(左)4月20日、午後3時ごろから午後5時ごろにかけて、草を引きを終わったカボチャ畑です。あとはマルチを除き、管理機を入れるようにします。古いマルチをめくると、二重三重に敷きこんでおり、一度整理する時期になっていました。このカボチャ畑も20年連作です。

☆(右)4月20日、午後4時ごろ、引いた草を堆肥場に運び、帰りに、草刈り機を積んで3号田に運んでいる吾輩の勇姿(?)です。 足腰、大丈夫ですか? 家内がシャッターをきってくれました。 

 

 

 

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント (4)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 春暁 | トップ | 行く春 »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
正直 (dogdali)
2017-04-18 07:38:36
やはり正直が大切です。惑わされずに、正直に。
お天道さまがみてござるだとおもって、土に向かっています。土をいじることによって、正直にしかできないと思うのです。嘘をついていたりした、答えはすぐ出ます。私は、馬鹿と言われようと正直でいようと思って毎日を過ごします。
感謝 (jiro)
2017-04-18 12:14:25
dogdaliさま
正直のコメント、ありがとうございました。
「farm note 農便り」を開きました。なんとなく、共通したものを感じて、うれしくなりました。
今後とも、よろしくお願いします。
正直に生きてきてよかったです。 (テイタイムryo)
2017-04-18 23:13:11
こんばんは、

現在の我が地の記事に共感を覚えて
コメントにきました。

昨日は祖父様の御命日だったのですね
当時としては長寿の方ではないかと思いますが
現在の81歳はまだまだ健康でがんぱっている方が多いですね。

篠山城跡の現駐車場は女子高だったのですね?
まだ建物のあるころ、多分2004年でしたでしょうか、
お花見をしているとき、生徒さんが外でお弁当を食べていたのを記憶しています。

こちらに越したのが2003年秋、はや14年になろうとしています。
あの頃よりずいぶん賑わってきたように思います。
毎日に様に観光バスや篠ぶらの観光客が目立ちます。
神戸 (jiro)
2017-04-19 15:15:36
ryoさま
早速のコメント、ありがとうございました。
ティータイムを見ました。神戸・布引など、懐かしく拝見。
篠山城跡、みどり館など、ご縁があり、よかったです。
今後ともよろしくお願いします。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL