人材育成社のブログ

 人粒を実らす人材育成の日々
(一粒=ひとつぶ)

プレゼンテーションはTEDが一番?

2016年05月08日 | コンサルティング

プレゼンテーション(プレゼン)が下手な人は、ビジネスパーソンとして失格なのだそうです。ですから、プレゼンテクニックを身に付けることが、ビジネスパーソンにとって何よりも大切なのだとか。たしかに聴き手を説得できなければビジネスでの成功は難しいと言えます。

では、説得の力ある、最も強力なプレゼンはどのようなものでしょうか。

私の知り合いで自他ともに認める「プレゼン名人」にこの質問をしたところ、即座に「それはTEDですね!」という答えが返ってきました。

TEDについては、NHK(Eテレ毎週木曜 午後11時 ~)の「スーパープレゼンテーション」※という番組ですでにお馴染みかと思いますので、ご存知の方には納得いただける答えだと思います。TEDのプレゼンターは、いずれも「一流」の方々で、大変雄弁にご自身の主張を語ります。プレゼンの内容が興味深いだけでなく、声の出し方、間の取り方、視線の送り方、歩き方、笑わせるタイミングなど、素晴らしいの一言に尽きます。

でも、ビジネスの場でTEDをやってはいけません。失敗するだけです。

なぜなら、目的が違うからです。

TEDのプレゼンは会場の雰囲気を盛り上げ、感情に訴え、強い印象を与えます。ただし、それは教養ではあっても実務ではありません。

たとえばTEDで「熱帯雨林を守るためにエコな生活をしましょう」というメッセージを発したとします。しかし、聴衆はすぐにそうした行動をとるでしょうか?もちろん、多少は意識するでしょうけれど、また次のスーパープレゼンテーションが始まるころにはすっかり忘れていると思います。プレゼンの印象が強いため、メッセージが「上書き」されてしまうからです。

一方、ビジネスプレゼンの目的は聴き手に「行動してもらう」ことです。

販売担当者ならばお客様に「商品を購入する」という行動を、経営者ならば株主に「出資する」という行動を、工場の管理者ならば上司に「設備投資の予算申請を承認する」という行動をとってもらうことが目的です。

ビジネスプレゼンはTEDとは違って実務であり、商売のために行うものです。プレゼンセミナーやプレゼン本で学ぶテクニックは商売のために使うことが前提です。

ですから、喋りが下手でも、スライドが多少ごちゃごちゃしていても、プレゼンの後で聴き手が行動を起こしてくれれば大成功です。

「プレゼン下手はビジネスパーソン失格!」と言ったのは、先ほどのプレゼン名人です。

彼は「外資系金融機関やシリコンバレーのIT企業でグローバルな経験を積み、現在某コンサルティング会社のディレクターで、マネージャーのためのアトラクティブなプレゼンテーションテクニックと、エグゼクティブを対象にしたハイエンドなスキルトレーニングをクライアントである大手企業に提供している」とのことです。

TEDのプレゼン技術は、彼のようにプレゼン技術を売る人にとって大事なもののようです。

(人材育成社)

スーパープレゼンテーション - NHK

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