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大きく育てるための肥料と長期視点

2013年12月22日 | コンサルティング

 こたつを囲み、皆でみかんを食べる。日本の冬の風物詩の一つだと思います。そして、今年もそんな季節になりました。

ところで、私たちが「みかん」と言う場合、普通は温州(ウンシュウ)みかんのことを指しています。

温州みかんには、今の時期に店頭に並んでいる早生(ワセ)みかんと、今がまさに収穫期の青島みかんがあります。今日はその青島みかんの収穫のお手伝いをしてきました。

場所は、目前に海を臨む湯河原町のみかん園。知り合いがオーナーになっている木から、80キロもの収穫をしたのです。

青島みかんは、早生みかんに比べ糖度が高く、適度な酸味があり味が濃いところが特徴です。

実際、一口食べてみると、口の中にコクのあるジューシーな甘さが広がります。もちろん、青島みかんが全てジューシーというわけではないのでしょうが、ここ湯河原の旬の青島みかんに関しては「みかんの王様」と言えるのではないかと思うくらい、実に濃厚なおいしさです。そして、大きいサイズのものを食べると、たとえ1個であってもかなりお腹にたまります。

その訳は、実に栄養がたっぷり詰まっているからではないかと思います。

まず、太陽からたっぷり注がれる日差し、湯河原の温暖な気候、そして適度な肥料を存分に与えることにより、おいしさが蓄えられていくのだと思います。

そしてもう1つ。今日、その木から実を全て収穫したのには、実は理由があるのです。つまり今年全ての実を収穫し終わると、すぐに摘果し、実を生らせずに木を休ませるのだそうです。そうすると、次の年には再びたくさんのおいしい実を生らせることができるとのことでした。

つまり、単年でなく先を見越し長期的な視点で収穫することを考えているわけですね。

この点、人の育成も同じではないでしょうか。まず、人が育つにはやはり時間がかかるものであることを理解し、長期的視点で取り組むこと。

次に、人に自らやる気を起こさせる。そのためには自分の行動を自ら決めたと感じられる「自己決定感」や、“やればできる”という、「有能感」、他者から大切にされていると感じられる「他者受容感」などを得ることによって、人は自らやる気を出すことができます。

それらは人を育てる上でなくてはならないものであり、それを得るためには適切なタイミングで研修を行うなどの「成長のための肥料」が欠かせないなのです。

人を大きく育てるには上手に「肥料」を与えることが大切なのだと、ジューシーな青島みかんを食べながら思ったのでした。

(人材育成社)


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