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林真理子さんの仕事場を見ると思い出すこと

2013年07月05日 | コンサルティング

はじめにお断りしておきますが、この画像は林真理子さんとは関係がありません。かつての私(平野)の仕事場を写したものです。

今日のTBS『中居正広のキンスマスペシャル』は林真理子さんの「波瀾万丈な人生に迫る」でした。
番組の中で林さんの仕事場が映ったのですが、かなり乱雑な状態でした。書類や本が山積みになっていて原稿用紙を置くスペースがほとんどありません。それを見た私は少しほっとすると同時に、ある恐ろしい体験を思い出しました。

「人生がときめく 片づけの魔法」、「トヨタの片づけ」など、片づけ本がベストセラーになっています。実は私も思い切って片づけをしたことがあります。

それは2年前のことです。「人生がときめく 片づけの魔法」にはまった私は「ときめかないものは全部捨てる・・・捨てる・・・捨てる・・・」と、うわごとのように口にしながら三日三晩かかって見事にあらゆるものを捨て去ってしまいました。おかげで仕事場は見違えるほどきれいになり、机に向かうだけでうっとりする日々がしばらく続きました。

しかし、ある日突然悲劇が訪れます。原稿を書いているときに参考にしようと思った本が見当たらないのです。それどころか必要なファイルや書類がほとんど無い!それらは恐るべき「片付けの魔法」が消し去っていたのです(まあ、捨てたのは自分ですが)。

結局「魔法」から覚めた私の仕事場に残されていたものは、きれに片付いた机とスカスカの本棚という空虚な空間だけでした。そして捨ててしまったり古本屋に売ってしまった本を何冊かまた買うはめになりました。

家の中の片付けと職場での整理は別物です。同一視してしまうと恐ろしい結末が待っています。職場の整理は絶対に片付けではありません。職場には片づけではなく「ビジネス整理」という全く別の考え方とメソッドが必要です。

では、今の私の職場どうなっているかというと「ビジネス整理術」によってすっかり立ち直り、見た目もキレイになっています。「ビジネス整理」については後日紹介したいと思います。

さて、林真理子さんの仕事場は片付いてこそいませんが、今でも並みはずれた量(もちろん質も)の仕事を生み出し続けています。単なる「片づけ」が仕事を破壊してしまうことを林さんは分かっているのでしょう。

(人材育成社)