付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「この世界がゲームだと俺だけが知っている6」 ウスバー

2015-11-02 | 行きて帰りし物語
 窮地に陥ったトレインちゃんの命を救うため、ソーマはあえて魔王イベントを発動させた。「魔王の祝福」という時間停止の呪いによって、プレイヤーと婚姻可能なキャラクターは男女を問わず時が止められてしまったのだ。
 だが10日以内に魔王を倒して呪いを解除しないと、主要キャラクターの凍結による治安悪化や魔物の侵攻によってプレイ不可能なまでに世界は混乱してしまうのだ……。

……で、その場にいるメンバーで適当にパーティーを組んで、「あ、だったらわたしが、お父さんに頼んであげようか!……この人たち、魔王を倒すために武器がいるんだって! 地下の宝物庫のアイテム持ってっていいかな?」で装備を揃えるという、非道いゲームの非道い話(褒め言葉です)。
 バグやら裏技とか使えば、さくさく行くとこはさくさく行くんです。そしてリンゴちゃんはソーマについて行くことを決意し、そして変態になりました。

【この世界がゲームだと俺だけが知っている6】【ウスバー】【イチゼン】【エンターブレイン】【WEB小説】【MMORPG】【パンツの解放】【闇狩人】
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「この世界がゲームだと俺だけが知っている5」 ウスバー

2015-03-19 | 行きて帰りし物語
「嫌な話だがまあ、何も失わずに生きていける人間なんていねえ。そういう時のために、自分の中で線引きというか、優先順位だけは決めといた方がいいぜ」
 冒険者ライデンは、ソウマが関わった人間に入れ込みすぎると警告する。
 すべての人をいつでもどこでも救えるはずがないのだ。

 「生贄の少女」と「妖魔の迷宮」のシナリオをクリアしたソウマだったが、そこに魔封船が墜落したというニュースが飛び込んできた。
 墜落地点はやはり高レベルの魔物が闊歩する荒野のど真ん中。
 そして、その乗客の中にイーナ・トレイル、トレインちゃんの名前があった……。

 前半はいつものようにソウマたちの迷宮冒険が描かれていますが、巻頭カラー漫画と後半は冒険者としてコンビを組んだトレインちゃんとティエルさんの物語です。表紙もそうですね。そして思わせぶりたっぷりの、絶望的な幕引きで次巻へと続きます。

 クールな言動を猫耳が裏切ってすべて台無しにしているミツキが好きです。ぱたぱた。

【この世界がゲームだと俺だけが知っている5】【ウスバー】【イチゼン】【エンターブレイン】【WEB小説】【MMORPG】【猫耳美女】【地下迷宮】【スライム増殖】【魔王の祝福】【幻惑】
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「この世界がゲームだと俺だけが知っている4」 ウスバー

2014-04-27 | 行きて帰りし物語
「りょうりは、ハートキャッチ」

 ちょっと留守にしている間に自宅に官憲の捜索が入ってしまい、その屋敷がバグだらけトラップだらけだったばかりにすっかり犯罪者のアジト扱いにされ、指名手配されてしまったソーマだが、そんなことよりもなによりも王都に迫る何万もの高レベルモンスターを防ぐ方が優先だった。どうやら『王都襲撃』イベントが、ゲームの時は別の形で発動してしまったらしい。
 ソーマVS1000匹の魔物。
 史上最悪のピンチであり、最低の決戦だった……。

 クソゲーの世界に転移してしまったプレイヤーの冒険譚。今回も頑張ってみんなを助けても周囲から気持ち悪がられるだけの主人公ですが、孤高のヒーローというとカッコ良くなる気がします。
 あいかわらずゲームとしてのシナリオの説明やシステムの解説が多くて、そこを気にしなければ、それが楽しければ、問題ないです。まあ、無双系ではありますけど、もともとのゲームの意地が悪いので、これでちょうどバランスが取れているという感じです。
 こういうウェブ小説デビューの作品だと、刊行された途端に執筆ペースが落ちてしまったり、そのまま消えてしまったりすることがないわけではないのだけれど、これは安定して続いていて、それだけでも嬉しいですね。
 書き下ろし外伝「真希の果てしない戦い」の方に登場する、謎のサークル仲間も気になりますが、再登場はあるのでしょうか?

【この世界がゲームだと俺だけが知っている4】【ウスバー】【イチゼン】【エンターブレイン】【WEB小説】【MMORPG】【猫耳美女】【料理対決】【スライム】
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「この世界がゲームだと俺だけが知っている3」 ウスバー

2014-01-02 | 行きて帰りし物語
 スタッフの悪意とバグに満ちあふれたクソゲー『New Communicate Online』こと猫耳猫オフラインの世界に入り込んでしまった主人公の物語も3冊目。ここまででゲーム内時間が2週間経っていないというのは驚きですが、何度も何度も攻略して要領を飲み込んでいる上に裏技を駆使してクエストを一気に消化していれば展開が早いのも納得です。

 今回は自宅にと購入した邸宅を巡る冒険と、ヒサメ道場の顛末。それに外伝『ミツキの奇妙な冒険』を収録してます。
 あいかわらず面白く読んでますけれど、今のままだと5巻、無理でも7巻くらいで完結するように持って行かないと、バグや悪意ある設定が原因のトラブルと裏技によるその解決が繰り返されるわけで、そのうち単調になりそうでちよっと怖いです(刊行がエンターブレインなので、そのあたりはぐだぐだにならないと信じてはいますけれど)。
 シナリオの先読みと裏技テク活用の先に、どんな話が見えてくるのかな。魔王すら最終ボスではないので、このままだと真のヒロインの座争奪戦がメインになりそうで怖いです。

【この世界がゲームだと俺だけが知っている3】【ウスバー】【イチゼン】【エンターブレイン】【WEB小説】【MMORPG】【猫耳美女】【枝毛】【パンツの恩人】【わたしは安い女ではない】【料理勝負】
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「この世界がゲームだと俺だけが知っている2」 ウスバー

2013-08-06 | 行きて帰りし物語
 バグと製作スタッフの悪意が満載なバーチャルリアリティ・ゲーム<猫耳猫>の世界に入り込んだ“ぼっち"ゲーマーの冒険の2冊目。

 何とか王都までたどり着いたソーマだったが、宿に泊まった翌朝、気がつくと同じベッドに見たこともない一糸まとわぬ姿の美少女がいた……。

 リンゴちゃん登場の回で、例によってゲームシステムとシナリオについての解説が、ハードボイルド小説や軍事サスペンス小説における武器兵器の解説なみに多いけれど、そこはストーリーに絡んだ大事なポイントです。こんなゲームを誰が作った!?とつっこむ場所で、ここが大事なのです。
 前回ヒロインのトレインちゃん……というより治療師ティエルが主役の書き下ろし外伝『約束のゲルーニカ』も収録されていて、しっかり堪能させていただきました。
 さて、男はよく女性の「王子さま願望」を冗談のネタにして笑い飛ばすけれど、男にだって「お姫さま願望」はあって、そういうときのお姫さまというのは「純真で無垢」で「自分を無条件に慕って裏切らず」しかも「戦えば強い/能力が高く足手まといにならない」という、たいへんに都合の良い存在です。
 そのあたりをしっかり自覚した上で笑い飛ばしましょう。

【この世界がゲームだと俺だけが知っている2】【ウスバー】【イチゼン】【エンターブレイン】【WEB小説】【MMORPG】【猫耳美女】【宣戦布告】【冒険者ギルド】【七夕】【夕べはお楽しみでしたね】
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「この世界がゲームだと俺だけが知っている」 ウスバー

2013-05-08 | 行きて帰りし物語
「理不尽は、理不尽であるほどに、ひっくり返した時が面白いんだ」
 バグだらけのクソゲーをやりこんだ相良操麻の言葉。

 通称「猫耳猫」と呼ばれる仮想現実体験型ゲームは非常に残念な出来だった。
 まず、オンラインMMORPGを目指していたはずなのに、ソロプレイしかできなかった。オンラインなのは、てんこ盛りのバグを解消するためのパッチをあてるためだけにあったといって過言ではない。そして、悪意たっぷりの意地悪で不親切で理不尽なシナリオとシステム……。
 そんなゲームであっても、やりこまずにはいられないマニアはいたけれど、相良相馬はこんな世界に転移して帰還不能に陥ってしまった……。

 これまた「MMORPGの世界に取り込まれたゲーマーの冒険譚」なのだけれど、入り込んだのがバグ多発のゲーム。やりこみしていた主人公ソーマは、シナリオやシステムを熟知していてバグ仕様を逆手に取ったプレイで優位に立つのだけれど、迎え撃つゲームの側も理不尽で不合理で、なおかつ現実化することでゲームの時と変わってしまっていて……という、ある種コンゲーム的な楽しさの1冊。
 今回は、プレイヤーが一所でレベル上げしていると、どこからともなく多数のモンスターを引き連れて逃げてくる「トレインちゃん」篇。
 オンライン小説として相当読まれている作品だけれど、単行本化にあたってプロローグのコミック化とか、内容の手直しとか、注釈の追加とかがかなりされていて、ネットで読んでいても買った価値はありました。良い仕事してます。

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