付け焼き刃の覚え書き

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「ログ・ホライズン3~ゲームの終わり【上】」 橙乃ままれ

2012-07-12 | 行きて帰りし物語
 政治経済から軍事まで、幅広く、そこそこ掘り下げて解説していくような展開に、確かに『まおゆう』の作者だなあと納得しつつ読んでます。『まおゆう』が物語で学ぶ政治・経済・軍事なら、こちらは物語で学ぶ経営と人材育成。意識しないと気づかないけれど、組織というのは構成員が互いの役割と能力を認識して連携することで機能を十二分に発揮できるとか、グループミーティングのやり方とか、いくら能力があっても働きづめではミスが出てくるのでローテーションに配慮しないといけないとか、そういう点をさりげなく押さえてます。
 今回は、パーティー戦闘の意義と役割が半分。残りはこの世界というか異変の手がかりと宮廷外交。

 初心者プレイヤーを対象に強化合宿がおこなわれることとなった。各ギルドから指導員が付き添い、海辺の村に泊まり込みでレベル上げに励むのだ。もちろん三日月同盟のギルドマスターが「海で遊びたい」ために、あれこれ画策した結果なのだが、初心者のレベル上げは全体にとっての懸案でもあったから結果オーライである。
 しかし、その一方でアキバに誕生したギルドは新たな局面に直面していた。
 東日本のエリアを支配する領主たちの連合である「自由都市同盟イースタル」から、ギルドの円卓会議へ領主会議への招待が送られてきたのだ。
 プレイヤーの多くからはAIで動くNPC程度にしか認識されていなかった大地人であったが、彼らは常に冒険者たちの動向を注意深く見守っていたのだ……。

 確かに、冒険者たちはこの世界に放り込まれる直前までゲームをしていたし、この世界はMMORPGのワールドにそっくりだし、冒険者は死んでも復活できるけれど、それでここが電脳の中の仮想現実ということになるとは限らない……というところから始まる3巻です。ミラルレイクの賢者リ=ガンとの接触で、“腹ぐろ眼鏡”シロエにも事件の真相がおぼろげながらに見えてきますが、事態の急変にキャンプ中の初心者と引率者たちはどう対応するのか、会談はどのような決着を迎えるのか、そしてこの大規模戦闘イベントはどこへ向かうのか、どきどきさせるだけさせておいて下巻へ続くっ!
 4巻はどこだっ!
 下巻を持てぃっ!

 飄々として本来なら主人公シロエがいるべき立ち位置についている“狂戦士”クラスティと、“ぐうたら姫”レイネシアがやけに良いねえ……と思っていたら、下巻では注目株のようだし、ルンデルハウスの正体も気になるし、とりあえず下巻を買ってこないと始まりません。(2013/12/13改稿)

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