付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「SFイズム 遅れても元気な16号」 シャピオ

2018-02-15 | その他SF(スコシフシギとかも)
 特集は「活字SFを浸蝕する少女と美女たち」。パソコン通信ニフティサーブの「SFファンタジー・フォーラム」で、ソノラマ文庫やコバルト文庫などのようにマンガやアニメ的なイラストが表紙になった書籍の総称として「ライトノベル」が考え出されるより5年前ほど前ですが、キャラクターのビジュアルに脚光があたるようになり、男の手に負えない女たちって魅力的だよね、やさしい方が好きかしら、外宇宙人と恋をした……とにぎやかな特集です。川原由美子によるエイリアン・シリーズ「ゆき&リマ」のイラストが掲載されたのもこの号。
 とにかくSF美女ならつぎ込んでも数百円で、メシを奢らされたりホテルに行ったり金を使わないぞ!みたいな話だったのですが、特集最後の記事の結論が、SF美女を知ろうとコバルト文庫に手を出してしまったが氷室冴子は面白かった、氷室冴子がSFかどうかなんて関係ない。

「はっきり言って、買ってきた本の中では氷室冴子『多恵子ガール』の多恵子が一番かわいかったしい。普通の女の子が普通にかわいいというのが、一番感動的なことなのであると思うんだもん」

 身もふたもありませんね。
 そして今回もSFイベントレポートがたっぷりですが、長野で開催された「ローカル・リフレッシュ・コンベンション」のレポートを書いているのが田中芳樹というのに今となっては大笑い。よく締め切りまでに書けましたねと。

 それから「あかるいSF仲間」はまだ続いていて、今号は「おかあさんといっしょ」。執筆者名が早見裕から早見裕司になっているのに注目で、そこで「斉藤由貴の『スケバン刑事』に第17回星雲賞メディア部門を受賞させてみませんか。私は本気だ」の宣言があります。さすが『メイド刑事』の生みの親。この頃からぶれてません。

A君「あの……さっきから気になっているんですが、今回とてつもなく性差別的な内容なのではありませんか?」
Z先輩「なーに、SFファンの多くは、性差別的なんだ。というより、現実の中では異常に引っ込み思案なのさ」
A君「作者にもフォローできない、過激な意見ですね」


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コメント
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