バルカンの古都ブラショフ便り

ルーマニアのブラショフ市へ国際親善・文化交流のために駐在することに。日本では馴染みの薄い東欧での見聞・体験を紹介します。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ブカレスト大学における書道授業

2006年11月27日 18時32分21秒 | ルーマニア事情

 小泉改革の一環として2004年に国立大学が法人化された。この時から国立大学といえども独立採算を強いられる事となり、企業経験者を産学協同推進者として一斉に登用し始めた。自然院もその一人としてT大学の産学コーディネーターを勤めた。一応大学人なので「先生」と呼ばれることもあった。しかし学生を教える訳ではないので「先生」には違和感があった。やはり本当の先生らしく教壇に立ってみたいと思った。それが、遂に実現することになった。

 場所は、日本なら東大に当たるルーマニア最高学府ブカレスト大学。日本語学科の学生40人(教室の都合で20人ずつ2回に分けて)に書道を教えることになった。隔週木曜日ということで、10月から始まった。  9割が女学生。「箸が転げても可笑しい年頃」というのは万国共通で、実に明るく、ジョークを言うとよく笑う。ノリが良ろしい。自然院が手本を書くと40の瞳が固唾を飲んで見守る。書き上げると直ぐに見せに来る娘もいれば、最後まで見せたがらないのとか様々。

 全員が筆を持つのは初めてだが、楷書・行書・草書・かなと進み、学年末には中国の書聖や日本三筆の臨書まで行きたい。こんな超特急シラバスを日本の習字の先生が見たら目を剥くかも知れない。しかし、ここでは日本の小中学生の授業のように基礎から積み上げて字を綺麗に書かせること(いわゆる習字)を目的とするのではない。書道である。多少背伸びをしても、臨書という疑似体験により先人の書の素晴らしさ(例えば、王義之の精緻さ、玄宗皇帝の大胆さ、空海の多彩さなど)を感じ取り、それにより日本文化の奥深さを実感する人が一人でも増えれば幸いと思う。
かくて、師弟のチャレンジが始まった。

  独り言: 
 それにしても、自然院の30余年にわたるサラリーマン時代の専門分野である機械工学や国際マーケティングではなく、趣味の書道で教壇に立つとは !! ・・・・・・・・ 神様、またまた悪戯ですか?

ジャンル:
ウェブログ
コメント (3)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 古城コンサート | トップ | お知らせ »
最近の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まあ、すごい!! (茄蘭)
2006-11-28 20:01:56
自然院さま、なんでも秀でているかたは、いいですね。何をやっても、一流ですね。
王義之まですごい・・・高校生並ですね。

とっても素敵な時間を過ごされて、うらやましいですね。
すばらしい! (ハッペ)
2006-11-29 02:09:08
そんなに遠い国の学生さんが、日本文化に
一生懸命だとは!
日本人も日本文化をしっかり知っておかないと
国際人にはなれませんね!!
久しぶりに覗いてびっくり! (みけねこにゃあ2)
2006-12-08 14:40:16
自然院さま、書道がご趣味とは今のいままで、存じ上げませんでした。お見それしました。ギーター侍とばかり思っていましたので、これから見方を変えなきゃね。でも、本当に素晴らしいですね。そして自然院さんの心から楽しまれている様子も目に見えるようです。素敵な第二の人生を踏み出されましたねえ。羨ましいです。同窓会での報告を楽しみにしております。

コメントを投稿

ルーマニア事情」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。