バルカンの古都ブラショフ便り

ルーマニアのブラショフ市へ国際親善・文化交流のために駐在することに。日本では馴染みの薄い東欧での見聞・体験を紹介します。

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アイルランドとルーマニア 吸血鬼が結ぶ縁

2008年08月19日 16時25分18秒 | ルーマニア事情

 ブラショフから車で40分くらい行った所にルーマニア随一の観光地ブラン城がある。吸血鬼ドラキュラの居城である。ドラキュラのモデルはブラド・ツェペッシュ公。地元ではトルコの侵略から国を守ってくれた英雄として知られている。それなのにアイルランドの作家プラム・ストーカによって怪談小説の主人公に仕立てられてしまったのだから、おさまらないのはブラド公。ブラドが死んだのは1476年。ストーカが死んだのは1912年。あの世で待ち構えていたブラドはストーカを見つけて次のように話しかけた。(と自然院は想像しています。)

ブラド:あんたがストーカさんか?わしは故郷では英雄だのに、あんたの小説のせいで、えらくイメージが落ちてしもうたではないか。
ストーカ:でもブラド公は敵や裏切り者を串刺にしたりして獰猛な君主と思われていたのは事実でしょう?
ブラド:まあ見せしめのために串刺しの刑をしたのは事実じゃ。しかし、当時それは誰でもやっていたことで、それほど特別のことではない。それをワシに敵対するハンガリーの連中が大げさに喧伝しおったんじゃ。
ストーカ:ローカルな英雄だったあんたが、私の小説のおかげで世界的な有名人になれたわけだからいいんじゃないの。むしろ感謝してもらってもいいくらいと思うけれど。
ブラド:有名になればそれで良いというものではない。大体、あんたはルーマニアに来たこともないのに、よくもシャアシャアと見てきたようなウソが書けるもんじゃ。わしのことを、十字架・光・ニンニクが嫌いだとか勝手に書きやがって。わしはニンニクが大好きなんじゃぞ。
ストーカ:まあ、その辺は話を面白くするために書いたことなんで大目に見て下さい。お陰で小説はベストセラーとなったし、いろんな人が吸血鬼の続編を書いてくれたりして・・・・ハリウッド映画では、ドラキュラは処女の血しか受けつけない超偏食家ということになっていて、それが誤って非処女の血を吸ってゲーゲー吐血するとかいうシーンがあったりで、ドラキュラのキャラはどんどん進化していますよ。
ブラド:だいたい、あんたは小説家としては2流のくせに、ドラキュラ物だけが売れとる。このこともわしは気に食わん。ストーカ行為で訴えてやるぞ。
ストーカ:そんなオヤジ・ギャグみたいなことを言ってないで気を取り直して下さいよ。地元のブラン城周辺の土産物店ではドラキュラ・グッズが売れて皆さん喜んでいるそうです。ビジネスライクで行きましょうよ ・・・・・・・・・ 

  
吸血鬼ドラキュラの居城:ブラン城


ブラン城周辺の土産物店: ドラキュラ・グッズ、バンパイヤワイン(もちろんレッド)、ドラキュラスープ(実はトマトスープ)などが売り物。

 というわけで、ブラン城近くに住む自然院としては、吸血鬼小説家の出身地を尋ねてみる必要性を感じたので、アイルランドへ旅することにしました。
 アイルランドは北海道とほぼ同じくらいの規模です。(面積はほぼ同じ、人口は1.3倍)人家はまばらで公共交通手段は乏しい。雄大な国立公園など自然を満喫したい。ということでレンタカーで10日間周ることにしました。

 


 アイルランドは島全体が緩やかな丘陵でできており、小さな村が点在しています。村の中では道路は50km/hに制限されていますが、村を出たとたん制限速度が100km/hになります。しかし上の写真を見て下さい。道路幅は狭く対向車は幅一杯にすれ違って来るし、カーブは多いし、路面も悪い。これで100km/h出していいって? 50-60km/hがせいぜいです。しかし、中には100km/h近くで飛ばして来る車もあり、ヒヤヒヤです。アイルランドへ行くと言ったらドイツ人の友人が「アイリッシュの車の運転には気をつけるように。」とニヤニヤしながら言いましたが、ここに来てその訳がわかりました。

 次号では、アイルランドの観光報告をします。

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