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沖ノ鳥島にサンゴ1万2千個を移植

2008-12-03 23:53:35 | Weblog
水没危機から救え、沖ノ鳥島にサンゴ1万2千個を移植 読売
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081122-OYT1T00414.htm

 日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)を水没の危機から救おうと、サンゴの増殖事業を進めている水産庁は来年1月、2回目の移植を実施することを決めた。

 沖縄・阿嘉島(あかじま)(座間味村)で育てた1万2000個の稚サンゴを船で運んで移植するとともに、今年4~5月に移植した約6万個の稚サンゴの成長ぶりも調査する。

 日本の排他的経済水域(EEZ)を守るという重要な目的もあり、水産庁は「より多くのサンゴを根付かせたい」と意欲を見せている。

 サンゴは、阿嘉島にある社団法人水産土木建設技術センターの「サンゴ種苗生産センター」で増やした。


 生態系を乱さないよう沖ノ鳥島で採取したサンゴを産卵させて育てている。

 サンゴ種苗生産センターの中村良太上席研究員は「前回移植した稚サンゴは直径1センチほどだった。

 来年1月には順調なら3センチ、大きいものは5~6センチほどに成長している可能性がある」と期待している。

 水産庁のサンゴ増殖事業は、今年度で打ち切りだが、同庁は今後3~5年かけ、より多種で、より多量のサンゴの移植を目指す「サンゴ増殖技術開発実証事業」を計画しており、来年度の概算要求に約2億9000万円を要求している。

(2008年11月22日15時02分 読売新聞)


沖ノ鳥島でサンゴ増養殖技術の調査事業実施へ EIC
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=12945&oversea=0

 地球温暖化による海面上昇や波の浸食によって、島の存在が危ぶまれている沖ノ鳥島を調査フィールドとして、水産庁が18年度からサンゴ増養殖技術開発調査事業を行うことになり、この調査の計画などを検討する「サンゴ増養殖技術検討会」の第1回会議が平成18年4月18日に開催されることになった。
 サンゴは体内に共生させた褐虫藻(かっちゅうそう)の光合成により、二酸化炭素の循環に一定の役割を果たすとともに、波が穏やかなサンゴ礁を形成し、多様な海洋生物に生息・生産の場を提供している。しかし近年は、白化現象(注1)や食害によるサンゴ礁の減少が問題となっている。
 今回、この事業の調査フィールドとなる沖ノ鳥島は、05年3月に実施された民間団体の調査で、サンゴなどの生物相の密度が薄い箇所があること、また1989年の調査結果と比較すると大型の魚群体が消失していることが確認されており、自然環境の回復・創造が求められている。

(注1)褐虫藻がサンゴから抜けてしまい、白くなる現象。高水温などの環境的なストレスで褐虫藻の光合成が阻害されると発生すると考えられている。【水産庁】


【 2008年5月12日 沖ノ鳥島水没防止目指しサンゴ移植 】 SciencePortal
http://scienceportal.jp/news/daily/0805/0805121.html

日本最南端の島、沖ノ鳥島を水没から防ぐことを目指し、沖縄で育てた稚サンゴを沖ノ鳥島に移植する作業が完了した。

沖ノ鳥島はもっとも近い沖大東島まで670キロ、硫黄島まで720キロもある孤立した無人島。南北約1.7キロ、東西約4.5キロの環礁の中のサンゴ礁でできた2つの小さな島からなる。これら2つの島は高潮の時は、高さが水面から数十センチしかない。地球温暖化で予測されている海水面の上昇による水没の恐れが心配されている。もし島が水没してしまうと、日本の国土より広い半径200海里(約370キロ)の排他的経済水域を主張する根拠もなくなってしまうことになる。

サンゴ移植計画は、水産庁が2006年度から3年計画で進めている。サンゴ礁を育て再生することで、海面に顔を出している島の高さも上げてしまうことを狙った計画だ。サンゴの研究実績がある沖縄県座間味村阿嘉島に大型水槽24を備えたサンゴ種苗生産センターを開設、ここで養殖した稚サンゴ約6万個を沖ノ鳥島まで船で運び、礁内中央部東側のサンゴが少ない5カ所に移植する作業を4月下旬から5月はじめにかけて実施した。

沖ノ鳥島に移植された稚サンゴは、元々、沖ノ鳥島で採取した親サンゴ(ウスエダミドリイシ)を約千キロ離れた阿嘉島のサンゴ種苗生産センターまで運び、昨年6月、産卵、受精させ、得られた大量の幼生から数センチの大きさの稚サンゴになるまで育てられた。

沖ノ鳥島は、民間の団体が1989年と2005年に行った調査で、大型のサンゴの群体が消失していることや、生育状態の悪い個所があることが確認されている。