須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

454号 自民党総裁選 福田康夫330票 麻生太郎197票、麻生善戦!浅学非才の福田は短期で終る!

2007-09-23 | 記 事
★自民党総裁選の結果、福田330票、麻生197票!

自民党総裁選の結果がでた。
福田康夫:330票
麻生太郎:197票
無効票:   1票

投票の内訳は、国会議員票・387票(衆院議員・304票、参院議員票・83票)、地方票・141票(各都道府県3票)、合計528票だった。

事前の予想より、麻生が票を取ったよ。
事前のマスコミ予想では、福田が約70割、360~370票、麻生が3割、150~160票という読みだった。
まあ、麻生太郎としては頑張ったというよりも、各会派の親分たちが談合して福田支持を決めたことに対して、反発した票が結構多かったということだ。

★総裁選の裏でいくらカネが動いたのか!

福田を圧勝させては、いくら何でもまずいと総裁選の途中で判断し、派閥の決定を無視した国会議員が多かったのだ。そうした表向きの理由もある。が、ご存知のように、総裁選は公職選挙法が適用されない。いくらカネをばらまいて、票を買収しても選挙違反、法律違反にならないのだ。

だから、福田陣営も麻生陣営も、裏ではカネを使って票集めしたはずである。
両陣営とも数億円単位で裏金が動いたと見ていいだろう。
現ナマの実弾射撃については、総裁選が終了したあと週刊誌が追いかける絶好のネタだよ。

★自民国会議員は、競馬を同じで勝ち馬に乗るだけだ!

自民党の国会議員は、“勝ち馬に乗る”心理だけで総裁を選んだのは、何も今回に限らない。1年前の安倍晋三を選んだとき、また6年前と3年前に小泉純一郎を選んだときもそうだったよ。競馬をやっているんじゃないっての。
総裁選の最中、そして総裁選の会場でもまるで緊張感がなかった。そりゃそうだよ。投票前から結果がわかっていたんだから、バカバカしくて興味なんか持てないぜ。

はじめ本命とされていた麻生がコケて、福田になったわけだ。が、福田が総理になっても、短期政権に終るだろう。
福田は総裁に選ばれた挨拶で、「私は浅学非才で、経験も深くはありません。しかし、職責を果すため全身全霊を傾けてやってまいります。自民党の再生を期すため、国民の信頼を取り戻すため全力をつくし、先頭に立ってまいります」などと月並みなことをいっていたよ。

★浅学非才の福田は短命に終るよ!総理の器じゃない!

そう、確かに福田は自認するように浅学非才で、そのくせして高慢で人を小バカにした調子で「フフフフッ!」って嘲笑する。そんな総理が長続きするものか。自民党内部から、造反が起きてくるのは間違いない。
なにしろ、麻生が予想以上に票を集めたのだから、小泉や安倍のようにいい気になって、官邸主導だとやっていたら、すぐさま足元をすくわれるよ。

総裁選の最中に、福田と麻生が街頭演説をしたり、テレビで討論をしていたが、福田と麻生の違いが曖昧(あいまい)で、面白くも何ともなかった。
とくに福田の発言は、格差社会、つまり庶民の貧乏生活の実態、疲弊しきった地方経済や働く人たちの実態を知らないで、適当なことをいっていだだけ。

福田は黙っていても、総裁選で勝てるのがわかっているから、余計なことはいわない。余計なことをいって言質をとられて、あとになって「総裁選のときに、ああいったじゃないか」と攻められるのを予想して“沈黙は金なり”を守って、逃げの発言ばかり。

総裁選の結果は、もとも総理の器ではなく、せいぜいウダツの上がらない万年課長のサラリーマン程度のヤツが、おやじの七光りと派閥の談合で総理になるのだから、福田康夫が総理大臣になっても、われわれの生活が、よくなるなんてことはないよ。

★派閥崩壊が今回の総裁選で証明されたよ!

派閥の領袖が、福田支持で談合しても、派閥に所属する国会議員が「右向け右!」の号令通りにせず、麻生に投票したのが多かったということだ。
かつての派閥は結束が強く、そんなことはなかったよ。派閥の領袖は、自分が親分のつもりでいるが、子分の国会議員たちは「親分らしいことをしてくれないで、親分ズラするんじゃないよ!」って造反し、派閥がすでに崩壊したのが、今回の総裁選でハッキリわかったよ。

(9月23日午後4:05更新)

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