Jimny徒然記

山のこと、下界のこと、徒然に・・・

赤木沢が可哀想?

2012年09月18日 | 山の仲間
やっと赤木沢に行くことができました。
これまでに計画すること3回。

そのたびに台風で中止になったり、メンバーの都合でダメになったり。。。
今回、4回目の計画にしてやっと実現することができました。

感想・・・ですか?

いくつか書きたいことはあります。
沢登り自体のレポートは「山人」のHPにアップすることにして、
ここでは赤木沢で出会った人たち、思ったことなどを書いてみたいと思います。

【プロは心強いと言うこと】

【いろんな人が入渓していたことにビックリ】

【山の情報誌、ネットの情報のいい加減さ】

などなど、、、そしてチョッピリ赤木沢は可哀想だな・・と思いました。


【プロは心強い】・・・と言うこと

今回のメンバーには看護師がいました。
彼女が実際に活躍した場面が1回、状況を確認したことが2回、
まかり間違えば彼女の出番ではなく葬儀社の出番になっていたかも?が1回。

太郎平小屋から薬師沢小屋に下る途中で、前を歩いていた男性の登山者が木の根に乗り
スリップして足首を捻りました。

「大丈夫ですか?」と声をかけると、「大丈夫だ・・・」と返事。
「看護師がいますが見てもらったらどうですか?」と再び声をかけると、
「お願いします」と言われ、彼女に見てもらいました。

彼女の仕事ぶりを見るのは初めてでしたが、
普段のオチャラケキャラのMちゃんはそこにはいませんでした。
足首を見て触診して、手際よく手当てを済ませました。
かっこよかったです。。

そして若い男性メンバーに怪我をした人の荷物を小屋まで運んでもらい、
私とMちゃんが途中まで付き添って小屋へ下りました。
怪我をした人のお連れさん2人が「後は私たちが一緒に降りますのでどうぞ」と
言っていただいたので、先に下りました。

私たちの足で薬師沢小屋まで20分くらいでしたが、
彼らが到着したのは1時間以上経ってからでした。

彼らは翌日の予定は中止して折立に下ると言っていました。
そして翌日Mちゃんがテーピングの手直しと痛み止めを持って部屋を訪ねたところ、
足首は昨日の倍くらいに腫れていたとのことで、ヘリを呼んだ方がいいかも、と
Mちゃんは言っていました。

何とか無事に下山されたことだとは思いますが、私たちも人事とは思わずに
気を引き締めて山登りをしなければ、と、改めて思いました。

そして、足首の怪我を手当てして先に下っていたところ、
今度は5人くらいの男女混成のパーティーの女性の登山者が木道の上で滑って派手に転びました。
足(膝?)を打ったようでしたが、本人が「大丈夫です」と言うので
先に行かせてもらいました。

同じようなことが赤木沢を詰めあがって、太郎平小屋へと向かう登山道でも起こりました。
私たちとすれ違う際に、単独の男性登山者が前のめりに転び顔面を打ちました。
この人も「大丈夫です」と言っていましたが、Mちゃんが気になったのか
「私、看護師ですけど・・・」と言うと、「見てください」と答えました。
幸い大したことはなく、手当てをすることもなく不幸中の幸いでした。

極めつけは、赤木沢を遡行中のことです。

我々の後ろからヘルメットも被らず、ハーネスもなく、ちっちゃなデイバックだけの
5人パーティーがやってきました。全員中高年で男性4人女性1人のパーティーでした。

私たちが微妙なところを通過中に、横からその中の1人の男性が追い抜いて行ったので
「こんな危ないところで追い抜いたりしたら危険じゃないですか!」と
私が声を荒げて言うと、一応ペコリと頭を下げてヘラヘラしながら先へ行きました。
心の中で「お前らが遅いのが悪い」とでも言っていたのでしょう。

その少し先で、その男性は5~6mはある高さの岩をフリーソロで登り、
岩の上で後続を待っていました。
後続の男性が同じようにフリーソロで登っていきました。
私たちはてっきり細引きでも出すんだろうと思っていましたが、それはなし。。。

後続の男性は5mくらいの高さから見事に落下!
頭はノーヘル!

幸い、ズルズルと滑落したことと、下は釜だったこと、そして下流には滝とかもなかったこと、
そんな好条件に助けられて大した怪我もしなかったようです。

私のいる方に泳いでくる男性に向かって私は言いました。
「怪我をするのは勝手だけど、周りが迷惑するんだ!ノーヘルなんてどういうつもりだよ」と
結構な数のギャラリーのいる前で、多分自分よりも年上であろう男性に向かって私は吼えてしまいましたよ。

その男性も同じくヘラヘラ笑うばかり・・・

そのほかにも「?」と思うパーティーが赤木沢には結構いました。

ノーヘル、ハーネスなし、小さなデイバック、単独、などなど・・・赤木沢が可哀想です。


この日の入渓者は最低でも10パーティー以上、50人以上はいたと思われます。
薬師沢小屋の受付の男性も「こんなに多いとはビックリです」と言っていました。
薬師沢小屋に予約の電話を入れたときも、「予約はなくても大丈夫ですよ、余裕あると思います」
と言っていたのが、この日は乾燥室も宿泊部屋になっていました。

この小屋には12年前の同じ時期に上の廊下を遡行して泊まったことがありましたが、
その時は、ほとんど貸し切り状態でした。

登山者が多いのは、今年の山渓7月号に赤木沢の特集があったらしく、
その影響もあるのでしょう。

赤木沢については、ネットの情報もおいしいところだけしか書いていないし、
本来、山の危険性について警鐘を鳴らすべき山岳誌が
観光案内のような記事を書くことに私は疑問を感じます。

「赤木沢は初心者が入るところだよ・・」なんて言う声も確かにあるでしょう。
でもそれは、きちんとしたリーダーの下で、と言う条件付きだと思います。

大した技術や経験がなくても体力さえあれば赤木沢は行けるかもしれません。
しかし、ちょっとしたルートファインディングミスとかが致命的な事故を起こすことはあり得ます。
天候が急変したり、詰めの草原でガスに巻かれたり、遡行中に怪我をしたり、
あのデイバックの登山者には、そんな場面に対応できる装備も技術もないだろうと思いました。

赤木沢は思ったとおり、いやそれ以上に素晴らしい沢でした。

そんな素晴らしい沢は、もっときちんと登って欲しいものだと、心から思いました。

私たちは、きちんと赤木沢を登ってきました。礼節と感謝の気持ちを持って。。。。

ありがとう、赤木沢。

薬師沢小屋から入渓準備をする登山者たち


ありがとう、赤木沢

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