時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

青い目の人形の任務

2012-04-09 | essay



山下公園の側にある「横浜人形の家」 ずっと以前観に来たことがあったのだけれど、
娘を連れて訪れるのは初めて。

写真撮影可!という表示に、おもわず撮りまくり!
世界中の人形が集められているここは、人形好きにはたまりません~。

 今も昔も、人形は少女のあこがれ。





 

あんなのや、こんなのや、そんなのや、ヘンなのや。

  思わず見惚れちゃう男前なテディベア。



懐かしい面々。ブーフーウー。昔々の「おかあさんといっしょ」のキャラ人形ね。



あんま似てないビートルズ人形。

  

ほんまもんのローズ・オニールのキューピーちゃんに、昭和の文化人形たち。
他にも、魅力溢れる人形たちでいっぱいのこの夢の館。
人形って、それぞれにみえない物語を持っている。その時代時代で、誰かにたいせつにされてきたからこそ
ここにこうして現存しているんだよね。




そして今、「横浜とアメリカ~友情人形交流にみる横浜」という特別展が開催されている。
現存する青い目の人形や答礼人形たちが、奥ゆかしい面持ちで静かに展示されていた。(こちらは、撮影禁止)

日米友好のために海を渡ってやって来た青い目の人形たち。
各地で歓迎式典が催され両国の友情の、かわいい架け橋となった。

それなのに・・・、その後起こった太平洋戦争の最中、敵国アメリカ生まれというだけで、
焼かれたり、可哀相な目にあわされてしまったというたくさんの青い目の人形たち。。。

現存する人形たちは、そんな狂気の時代にも、こころある人々によって、
こっそりとたいせつに隠されて難を逃れた、いわば生存者たちなんだよね。

この人形たちは、85年も前に特別な任務を背負って来日して以来、
平和の大切さ、ひととひとの繋がりの大切さを、そのちいさな体と存在そのもので
わたしたちに、こうして今でも伝えてくれている。

今回展示されている答礼人形は(日本人形ね)、いずれもアメリカから里帰り中とのこと。
日本で修繕され、こうして展覧会を回ってからアメリカへ戻るそうだ。

歴史的価値の高いこの人形たち・・・これからも、こうしてたいせつに保存・保管されていくことでしょう。
個人的には・・・、ちょっとの間だけぎゅっとハグしてあげたいところだなあ。
長い長い任務、おつかれさまです。。。


「横浜・人形の家」は、山下公園のすぐお向かい。
ファミリーにも、カップルにも、もちろんじっくりおひとりでも、おススメのスポットです。

 Z Z Z・・・

 

 


最新の画像もっと見る