ださいたま 埼玉 彩の国  エッセイ (足で書いた百科事典)

埼玉について新聞、本、雑誌、インターネット、TVで得た情報に基ずき5年かけて歩いて見聞した「足で書いた百科事典」。

マニフェスト大賞  清水勇人さいたま市長 

2013年12月03日 14時31分54秒 | 市町村の話題
マニフェスト大賞  清水勇人さいたま市長

日本の政治に対する不信感から、マニフェストとは実現の保証はないのに、選挙の際、候補者や政党が勝手に掲げるものと思い込んでいた。

13年11月2日、毎日新聞に掲載された第8回マニフェスト大賞の特集を読んで以降、国政はともかく地方レベルでは、マニフェストをビジョンとして着実に実行していくという考え方が各地で定着しつつあることが分かってきた。

たまたま第8回のマニフェスト大賞(首長部門)のグランプリが、業績を身近に見ている清水勇人さいたま市長(写真)に与えられたこともあって、マニフェストについて考え直す、いいきっかけになったからである。

恥ずかしながら、マニフェスト大賞なるものがあり、すでに8回目を迎えていることさえ知らなかった。

毎日によると、大賞は「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」などでつくる実行委が主催、毎日新聞・早大マニフェスト研究所が共催、共同通信社が後援している。

この地方議員連盟は、北川正恭早大教授(前三重県知事)の呼びかけで05年5月に結成された。バラマキ政策の羅列ではなく、数値や期限、財源、工程表を明示したマニフェストによる政治の推進、全国の善政の紹介などを目的にしている。06年に始まったマニフェスト大賞もその一環だ。

早大マニフェスト研究所は、早大大学院公共経営研究科教授を務める北川氏が所長。ローカル・マニフェストで地域からの新しい民主主義の創造を目指す。

マニフェスト大賞は、首長、議会、市民の部に分かれ、応募総数は今年初めて2000件を越した。第1回の応募より約10倍に増えたという。

提唱した北川氏が審査委員長、曽根泰教・慶大大学院政策・メディア研究科教授、塚本壽雄・早大大学院教授(元総務庁監察局長、行政評価局長を歴任)らが審査に当たっている。

首長としてはこれまで、知事は神奈川県の松沢成文、静岡県の川勝平太、市長は浜松の鈴木康友、藤沢の海老根靖典、松坂の山中光秀、弘前の葛西憲之の各氏が受賞した。

清水市長は09年5月に初当選、「さいたま市民しあわせ倍増計画」というマニフェストを「しあわせ倍増プラン」という行政計画の139事業に反映させた。

その実施期限を「すぐ」から「4年以内」と明確にし、その達成度検証のため「市民評価委員会」による外部評価を毎年実施した。

マニフェストは、マニフェスト市民報告会の毎年実施、現場訪問4百回(実際は8百回以上)、学校全校訪問、理念条約の制定といった現実的で余り予算もかからないものが多く、市民評価委員会は約9割を達成と認定した。

予算を超過したとはいえ、主要実績のツール・ド・フランスのクリテリウム開催は、全国初のスポーツ大会誘致を手がけるスポーツコミッションの創設から生まれたもので、「しあわせ倍増プラン」に入っていた。

このほか市長は、任期中にもう一つの柱である「行財政改革推進プラン」では「財政健全度で全国政令都市で2位」「全国情報公開度調査で政令市最下位から全国1位へ」「女性の幹部職員登用率は政令市でNO.1」を実現したとニュースレターに書いている。

13年5月以降の2期目のマニフェストは、「新しあわせ倍増計画」では、新待機児童ゼロプロジェクト、子ども支援の総合拠点「子ども総合センター」開設、さいたま自転車のまちづくりなど9つの重点施策、「新成長戦略」ではスポーツ観光都市戦略など3つの重点戦略を掲げている。

13年9月には、4年に一度開かれる「世界盆栽大会」が、28年ぶりに17年4月のさいたま市開催が決まり、クリテリウムに次ぐ世界的イベントの誘致に成功した。

市長は1962年生まれ、日大法学部卒、松下政経塾第7期生、自民党衆院議員秘書、県議2期を経て、09年自民党を離党、民主党の支持を受けて市長に初当選、13年5月には市民党の立場で前回より1万5千票以上上積みし、過去最多の17万票超を獲得して2選された。全埼玉私立幼稚園PTA連合会長、マーケティング会社経営の経験もある。
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