大好きな人がいる。

とても好きで、会いたくてたまらないけど、許されない恋です。
遠く離れています。その人に伝えきれない想いを書きます。

いつも藍色の中だった。

2016-10-18 01:02:00 | 記憶


あの交差点にキミが現れるのは、いつも藍色の中だった。

夕方の終わり、夜の始まり。キミはやたら下を向いて歩いていた。
重たそうなカバン、縦に揺れる歩き方、疲れた横顔は、横断歩道を渡る青信号の時、独り占めできる唯一の瞬間。

「どうして一人で歩いていたの?」

友達と分かれて、一人で遠回りをするキミを、遠くから発見するのが好きで、いつも家の敷地にあるフェンスに寄りかかって、通りを眺めているふりをしてたの。



キミにプレゼントをする時は、いつも藍色の中だった。

バレンタインのチョコレートは、電話で時間を約束してキミの家まで歩いて行った。
夜に書いたラブレターは、グランド側の校舎の隅に並べられた、鞄の中にコソッと入れた。

「本当は待ち合わせをして一緒に帰りたかったな。」

キミと帰りが同じ時間になる時は、10メートル歩いては立ち止まって、またゆっくり歩いては振り返り。
この道を歩くのが、本当に好きだったの。



いつも空を眺めていたわ。
キミが現れやしないかって、キミがこの空の下に必ず居るってわかっていたから。
キミを探すみたいに、藍色の空を眺めていたわ。








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