黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 我が町(阿南市)紹介シリーズ第7回  道の駅「公方の郷」

2016年11月15日 20時22分40秒 | その他


     

 

 
 阿南市内の那賀川町に阿南市で唯一の道の駅「公方の郷」が在ります。その昔、10年にも及ぶ応仁の乱以後は天下は乱れ中学時代に歴史の教科書で習った室町から安土桃山時代に至る段階で下克上の風潮が漲り侍の総大将である征夷大将軍の権威は地に落ちた。室町時代の第10代将軍 足利義たね(漢字変換は出来ず)は其の管領の細川高国の専横に憤って淡路島ー阿波国(徳島県)に流れ再度の上洛を企てたが果たせず此の地で没した。


 10代将軍には子供が居なかったので11代将軍の義澄の子供の義冬を養子に向かえ足利義冬とした。其の後に義冬は足利幕府で勢力の有った阿波勢の後ろ楯で上洛を果たしたが其の阿波勢が天文元年の京都での戦いで敗れたので阿波の細川持隆に当時の足利氏由縁の天竜寺領の阿波の国、平島庄(現在の阿南市那賀川町古津)に移り住んだ。此の人が初代平島公方の義冬である。其の義冬は再度の上洛は果せなかったが其の子の義親が当時に勢力があった三好三人衆の(三好長逸、三好政康、岩成友通)後ろ楯で1568年に上洛を果たし室町幕府の第14代の将軍と成ったが戦国時代の風雲児の織田信長が足利義昭を奉して上洛した時の戦いで三好三人衆は破れ後ろ盾の無くなった義親は再び阿波の国に帰り病死した。(此の三好3人衆の一人である三好政康は織田勢に敗れた後、今NHKの大河ドラマの真田幸村の家来として大阪の陣の時に大阪方に参戦した真田十勇士の一人の三好青海入道のモデルと言われている。)


 其の義親の弟である義助は平島館にあって秘かに上洛の機会を伺って居たが頼みの綱の京都に於ける阿波勢が信長に寄って壊滅させられ三好氏も土佐の長宗我部元親の侵入に会い滅亡してしまうと後ろ楯を失い自分も武力を持って居なかったので悲しいかな義助の上洛の野望は果敢無くも潰えた。当時は3000石有った平島公方の所領は江戸時代に入り阿波の藩主であった蜂須賀家に公方の禄を百石まで減領され足利姓を名乗る事も許されず平島と改名させられ其の後270年の歳月を此の地で過ごしたが遂に九代目の義根に至ってその思いは爆発して蜂須賀家に増禄を申し出たが聞き入れられず憤慨し阿波国を退去して1805年に紀州に渡り其の後に京都へと帰って行った。


 四国の三好氏は室町幕府の時代には絶大な力を持っていたが松永弾正(三好氏は弾正の主家筋に当たる)と組して暴れて居たが途中で仲互いをして松永弾正に暗殺や諜略される。弾正は織田信長(此の叔父さんも結構、既成概念をぶ壊したある意味での悪人だが)にして稀代の悪人と言わしめる生粋の戦国時代のヒールと言われている。



 其れまで誰もが出来なかった事を三つも成した男

 ・ 主家三好氏への暗殺と諜略

 ・ 将軍 足利義昭の暗殺 (織田信長も此のオッチャンの日和見には手をやいた)

 ・ 奈良東大寺を代表とする奈良時代からの文化財を焼き討ち(信長も比叡山を焼き討ち根絶やしにしたので人の事は言えない)

 此の過去の既成概念や過去からの しがらみ等を全く気にせず事に望む気質が自分に似ている事から信長は気に入って居たのか名器の茶釜が余程欲しかった性か?織田信長は一度自分を裏切った者は絶対に許さなかったと言われて居るが此の松永弾正だけは一度目の裏切りを許したが性懲りも無く二回目の裏切りを行った際も松永弾正が持って居た名器の「古天明平蜘蛛」の茶釜が欲しくて「差し出せば今回も許す」と言ったが弾正さん此の茶釜に爆薬を詰めて「この平蜘蛛の釜と俺の首の二つは やわか信長に見せさせるものかわ」の時世の句を残し文献上では日本初の爆薬で壮烈な爆死をした人物として歴史に名を残した。


 此の現在の阿南市の一角に嘗ては足利氏の流れを受け継ぐ人達が居て「平島公方」と呼ばれて居たらしい事は私の生まれた町に(那賀川町の隣町の羽ノ浦町に)「公方饅頭」と言う銘菓が有り「丸に二つ引きの足利の家紋」が焼印してある美味しい饅頭は子供の頃から知って居たが今回、此の歳に成って初めて平島公方の歴史を調べてみたら思わぬ所で此の様な田舎にも織田信長や最後の15代足利将軍の足利義昭との関係が有る事が解って面白かった。










































































































































































































































                                                  
                                                                                                                      


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。