Where2.0に参加して思ったことをいくつか...
■ポータル陣営とオープンソースがこれからのプレーヤ
これからは「ポータルサイト」と「オープンソース」がこの業界を動かすようになると思う。それらは互いに対立することもあり得るが、同時に「ポータルサイトの公開API」に「オープンソース」を組み合わせる(Mush up)ことが”常識”にもなっていくだろう。
■トピック別
●ポータル陣営
Googleを初めとするポータル陣営は、この分野における投資の手を全くゆるめるどころか、むしろどんどん強化している。
Google Earthの新バージョン、Google MapsのKML対応、3Dオーサリングツールの提供、ジオコーダAPI公開(日本も)など、盛りだくさん。これらを使えば、Webマッピングアプリケーションが求める大方の機能が実現する。従って、特に強みを持たないツールベンダやサービスベンダは存在価値を事実上失うだろう。
●マッシュアップサービス系
PSP(Push-pin Service Provides;勝手に命名)
何社もの新興のPSP達が積極的に宣伝をしていた。彼らはGoogleの公開APIを使
ったり、独自のものを開発したりしている、要するに”なんちゃってGoogle Maps”だ。アメリカでは本当に気軽にビジネスを始めてしまうんだなぁ...
ほとんどの会社がここ数ヶ月内に始めたばかりで、ビジネスモデルが見えないので私には彼らが成功するようには思えない。
●オープンソース
ポータル系の存在感が相変わらず大きいが、初日冒頭の基調講演やTim O'reillyの講演、その他の講演者の中にもオープンソースツールを活用すべきであるというコメントが多数あり、多くの参加者が「ポータルか、オープンソースか」という選択肢しかない、という印象を持ったと思う。
一つ面白かったのは、NASAのWorld Windで、参加者のほとんどがGoogle Earthしか知らない状態だったが、オープンソースによるこのアプローチを講演で見せられ、感嘆の声が上がった。ちなみに、World WindはすでにWMSレイヤにも対応しており、また地球だけでなく、火星版、月版、銀河系版があって、とても楽しめる。私の息子の新しいおもちゃだ。
早速ダウンロードを!
http://worldwind.arc.nasa.gov/
●Old School
一方、2005年初めまではESRIが王者で、MapInfoもメジャープレーヤとして認知されていたが、両者とも既存のマーケットから出ることができず、Where2.0的な市場からは消えていくだろう。
・ESRIは社長のJackが直々に講演に出てきて、OGC対応の強調やArcGIS ServerやVG、Flashによるデモを行った。それ自体は結構きれいなのだが、ESRIのツールでなければならないものは何一つ無いのが問題を深刻にしており、ちょっと前まであった強みをすっかり失ったかのようだ。
・MapInfoはスポンサーにもなっておらず、表面的には存在しない状態でした。実際には5名くらい知った顔ぶれが参加しており、この状況をワッチしているようだ。
・AutodeskはOSGeo財団の立役者の一員として(カンファレンスのスポンサーでもある)大きな露出ができていた。少なくともマーケティング戦略としては大成功だろう。
■ポータル陣営とオープンソースがこれからのプレーヤ
これからは「ポータルサイト」と「オープンソース」がこの業界を動かすようになると思う。それらは互いに対立することもあり得るが、同時に「ポータルサイトの公開API」に「オープンソース」を組み合わせる(Mush up)ことが”常識”にもなっていくだろう。
■トピック別
●ポータル陣営
Googleを初めとするポータル陣営は、この分野における投資の手を全くゆるめるどころか、むしろどんどん強化している。
Google Earthの新バージョン、Google MapsのKML対応、3Dオーサリングツールの提供、ジオコーダAPI公開(日本も)など、盛りだくさん。これらを使えば、Webマッピングアプリケーションが求める大方の機能が実現する。従って、特に強みを持たないツールベンダやサービスベンダは存在価値を事実上失うだろう。
●マッシュアップサービス系
PSP(Push-pin Service Provides;勝手に命名)
何社もの新興のPSP達が積極的に宣伝をしていた。彼らはGoogleの公開APIを使
ったり、独自のものを開発したりしている、要するに”なんちゃってGoogle Maps”だ。アメリカでは本当に気軽にビジネスを始めてしまうんだなぁ...
ほとんどの会社がここ数ヶ月内に始めたばかりで、ビジネスモデルが見えないので私には彼らが成功するようには思えない。
●オープンソース
ポータル系の存在感が相変わらず大きいが、初日冒頭の基調講演やTim O'reillyの講演、その他の講演者の中にもオープンソースツールを活用すべきであるというコメントが多数あり、多くの参加者が「ポータルか、オープンソースか」という選択肢しかない、という印象を持ったと思う。
一つ面白かったのは、NASAのWorld Windで、参加者のほとんどがGoogle Earthしか知らない状態だったが、オープンソースによるこのアプローチを講演で見せられ、感嘆の声が上がった。ちなみに、World WindはすでにWMSレイヤにも対応しており、また地球だけでなく、火星版、月版、銀河系版があって、とても楽しめる。私の息子の新しいおもちゃだ。
早速ダウンロードを!
http://worldwind.arc.nasa.gov/
●Old School
一方、2005年初めまではESRIが王者で、MapInfoもメジャープレーヤとして認知されていたが、両者とも既存のマーケットから出ることができず、Where2.0的な市場からは消えていくだろう。
・ESRIは社長のJackが直々に講演に出てきて、OGC対応の強調やArcGIS ServerやVG、Flashによるデモを行った。それ自体は結構きれいなのだが、ESRIのツールでなければならないものは何一つ無いのが問題を深刻にしており、ちょっと前まであった強みをすっかり失ったかのようだ。
・MapInfoはスポンサーにもなっておらず、表面的には存在しない状態でした。実際には5名くらい知った顔ぶれが参加しており、この状況をワッチしているようだ。
・AutodeskはOSGeo財団の立役者の一員として(カンファレンスのスポンサーでもある)大きな露出ができていた。少なくともマーケティング戦略としては大成功だろう。
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