昨日、QGIS(Quantum GIS)の1.0がリリースされた。
「えっ?QGISって今までバージョンは1未満だったの??」
という声が聞こえそうだが、オープンソースプロジェクトは開発グループのポリシーがそれぞれ違うので、バージョン番号がどんどん上がっていくものもあれば、そうでないものもある。QGISは、2002年2月から始まったプロジェクトで、7年近くかけてようやく開発グループが「太鼓判」を押せるレベルになったということだろう。
改めてQGISについての案内をすると、これは「汎用的なデスクトップGISツール」である。このジャンルにはArcGISなどの商用製品が軒を連ねている。QGISがこれらの商用製品と比べても、かなりのカバー率で対応できている。また、WMSやWFSなどのインターネット上のデータリソース、空間データベース(PostGIS)へのアクセスなど、数多くの外部データへのアクセスができるようになっている。
また、GRASSの機能をプラグインとして使えるなど、他のソフトウェアの機能も取り込んでいるし、C++、PythonのAPIを提供することで、業務用途でのカスタマイズにも対応している。さらに、マルチプラットフォーム対応となっており、Windowsはもちろん、Linux、MacOSXでも動作する。
でもって、誰にでも無料で使える。特殊な用途を除けば、商用製品を使い続ける必然性はかなり低くなっていると思う。つくづく、デスクトップGISツールにもコモディティ化の時代がやってきたなぁ、と。
まだ商用製品でないとデスクトップGISツールはダメだ、と思いこんでいる人も多いと思うが、皆さん、ぜひ使ってみて欲しい(参考までにWindows版のダウンロードはOSGeo4Wというプログラム群の1つとして選択する形でインストールする)。
もちろん、改善すべき部分もいっぱいあるのだけれども、それこそオープンソースプロジェクトなので、皆で良くしていけばよいのだ。
ところで、同じ昨日、基盤地図情報25000WMS配信サービスが始まった。
これは、近畿中国四国農業研究センターが提供するもので、利用は無料。さっそく真新しいQGIS1.0でアクセスをしてみた。
とってもサクサク動く。(文字通りの)白地図ベースマップとして使える。個人的には等高線が見られるのが嬉しい(最近の地図サービスでは等高線が虐げられているのがちょっと悔しかったので)。
QGIS1.0+「基盤地図情報25000WMS配信サービス」はこんな感じ
なお、ここでは地名が表示されていないが、同じ近畿中国四国農業研究センターから、自治体名WMS配信サービス(仮運用)というのが公開されているので、こちらと重ね合わせることで、最低限の地名が表示される。
QGISの場合、WMSサービスをいったん登録するとそのアクセス情報が保存されるので、次回以降はURLなどを設定する必要は無い。お金の面でも、手間の面でも大変敷居が低いので、是非お試しあれ。









