横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

オープンソースGIS、地理情報、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

FOSS4G 2012はどうなっているのだろう・・

2012-05-17 10:27:35 | OSGeo/FOSS4G
 今年のFOSS4Gの世界カンファレンス「FOSS4G2012」は今年9月10〜15日に中国の北京で開催されることは昨年9月に決まっている。

 ところが、その後の準備が遅々として進んでいない。今年2月にようやく空っぽのサイトができ、少しずつコンテンツが増えたのは3月頃。サイトによるとスポンサー企業の募集告知や5月1日から参加者登録を始めるなどと記載されていたが、もう5月の半ばになるが、実際にそのサイトが公開されていない。

 参加者登録も大事だが、それ以前に発表やワークショップの受付が進むべきである。こちらも、何らアナウンスがない。一般的に、この手のカンファレンスは自費参加よりは勤務先費用による業務出張の割合も高い。そうすると、予算を前もって申請したり、国によってはビザの準備もあるし、開催時期の数ヶ月前には確定させておきたい。

 そういう事情があるにもかかわらず、本日現在サイトにアクセスしようとすると、メンテナンス中なのか、サイト自体が表示されなくなってしまっている。

 OSGeoの本家のMLでも、今どうなっているのか、北京のメンバーがMLを読んでいれば教えて欲しい、という投稿が何度かあったが、誰も回答しないので、わからない。私はOSGeo財団日本支部の代表者であるが、だからといって、お隣の中国でどうなっているかの情報が全くない。

 意志決定と動員の素早いお国柄だから、いざとなったら突貫工事でカンファレンスを開催するのだろうと思うが、それでは中国国外からの多数の参加者を期待できず、実質的にFOSS4G Chinaになってしまう。もとより、スポンサー企業はコミュニティへの貢献だけでなく、カンファレンス参加者に対する知名度向上やクライアント獲得などの事業目的もある。この状態では、スポンサー企業は中国企業だらけになってしまうおそれもある。

 北京の運営メンバーには、Song氏をはじめとして、大阪市立大学とも交流の深い人が含まれているし、私もその何人かとは面識もあるので、協力をしたいのはやまやまだが、現時点では、とても心配な状態である。
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10周年記念社員旅行

2012-04-22 13:27:53 | ビジネスetc
 私の会社が先月で設立満10周年を迎えたことを記念して、先週の金、土と社員旅行@熱海を開催した。

 社員旅行って、昭和の時代には当たり前だったはずだが、今世紀になってからはコスト削減とか、非正規雇用の増大、個別業績評価の行き過ぎなどによる職場の一体感の喪失もあって、周りではすっかり廃れた感がしている。私の会社も、そんな雰囲気に影響を受けたのか、あるいは個人主義が行き過ぎたのか、今まで一度も「社員旅行に行こう!」という声が起きなかった。

 昭和的なマネジメントが良いとばかりは思わないが、「同じ釜の飯を食ってる感」が全然見えない中で職場を共にしていても、いざという時に一致団結できない。もし、私の会社がひとつのサービスやひとつのブランドを中心としたビジネスモデルであったなら、チームの方向性を一致させることはまだやりやすい。しかし、多数のお客様へのアプリケーション構築を生業としていると、社員のエネルギーは個々のお客様への満足を達成するところで完結しがちで、別のお客様を担当する他の社員との一体感は、自然には出てこない。そういう時に、社員旅行のようなイベントは生きてくるのだと思う。

 私たちが今回狙ったのは、「昭和の社員旅行」。場所は、そりゃ文句なしに熱海でしょう・・ってことで、特急踊り子号、熱海の温泉、浴衣で大宴会、うまいお酒と新鮮な魚などを求めて企画敢行した。

 小生初体験の特急踊り子号
 客車自体は昭和の作りなので、一気に昔にタイムスリップして昭和感満載。

 熱海駅
 いつもは新幹線で通り過ぎるだけの熱海。降り立つのは人生で2回目(初回も旧アルプス社の社員旅行)

 伊東駅
 すぐに旅館には行かず、伊東まで足を延ばす。伊東は私は初体験。市街地は熱海以上にひなびた温泉街。昭和の時代から時間が止まっている。

 寿司屋で昼食
 このちらし寿司、ネタ一つ一つが実に新鮮で◎。ついつい私もアルコールが欲しくなる。

 東海館の大広間
 由緒ある東海館という元旅館(現在は伊東市の文化施設)を見学。藤村、蘇峰、露伴、康成など数多くの文豪も滞在したという。とにかくすばらしい造りの温泉旅館だった。こんなところを使ってFOSS4G系のイベントを開催できれば・・と思ったりも。Code SprintならぬCode Spring・・orz

 夜の宴会に備えは十分
 今回もウコンの力が大繁盛。

 これが熱海の宿
 熱海駅から送迎マイクロバスで5分ほどのところにある「紀州鉄道熱海ホテル」。ここが我らの滞在宿。外観はかなりくたびれている。(楽天では二つ星評価と厳しい・・)

 歓迎!
 そして、やっぱり社員旅行はこうでなくちゃ。「歓迎 ご一行様」

 ロビーラウンジのテーブル
 間違いなく昭和の時代から使い続けているであう証拠に、コップの痕が無数に着いている。

 部屋にはダイヤル式電話機
 少なくともここ数年見かけたことがなかった、ダイヤル式電話機を部屋で目にして感動。調度類も地デジ対応のテレビを除いては全て昭和のままで、少なくとも20年くらいはリフォームされていないと見た。昭和の雰囲気満載である。温泉は源泉ではあったが展望風呂や露天風呂はなく、最近のトレンドを見事に外している。

 浴衣で宴会
 そしてお約束の宴会。20年ほど昔、私は脇の方に座っていた記憶があるのだが、今回は正面中央に座らされ、何だか落ち着かない気分であった。ともあれ、このあと隠し芸、大ビンゴ大会、二次会、三次会へ続く。

 料理
 パターン化したこれにお造りが付いている。味は・・普通。

 初島へ渡る
 社員旅行でもないと、絶対に行かないであろうところに行く、というのが今回の行動原則。それに従って、翌日は初島へ向かう。

 初島上陸
 熱海港から20分ほどで到着。天気が今ひとつだが、波は強くなく揺れが少なかった。

 初島アイランドリゾート
 トロピカルアイランドリゾートという割には、松林に覆われている。島を1周するのには30分ほどで十分である。

 そして乾杯
 初島と印字されたジョッキで昼食は乾杯で始まる。
 私も大満足

 伊勢エビの味噌汁
 皆で入ったお店は、新鮮な海の幸を提供してくれて大変満足。くつろぎすぎて熱海港に戻る船の時刻を1本遅らすことになった。

 アジを釣り上げる
 船を待つ40分ほどの時間を使って、我がメンバーが突堤で釣りに挑戦する。程なく立派なアジを釣り上げた(キャッチアンドリリースしました)。

 集合写真@伊東
 あいにくの曇り空だが、皆で記念撮影。

 10周年と銘打ったが、11周年でも12周年でもやりたくなってきた。「昭和」にこだわるわけではないが、チームでないと達成できないことはいっぱいある。また、このくらいの人数だからこそできるイベントとして社員旅行は大きな意味があると思う。今回の幹事を務めてくれた若手社員達に感謝である。
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7ヶ月ぶりのサンフランシスコへ(Where 2012参加前日)

2012-04-02 09:24:09 | 地理情報関連
 昨年9月以来、7ヶ月ぶりにサンフランシスコにやって来た。今回は、オライリーが主催する「Where 2012」カンファレンス参加のため。昨年までは、Where 2.0として知られてきたカンファレンスも、もう「2.0」ではない、ということで単なるWhereという名称になった。

 私は、開催2年目の2006年以降、途中2009年を除き、毎年このカンファレンスに参加している。おかげで、日本からの参加者としては、最も参加回数が多いという変な?タイトルを維持している。こうなると、参加はもはや意地の領域になっている(苦笑)。冗談はさておき、年に1回、ロケーションビジネス・技術に関する多彩で膨大な情報を定点観測することで、その潮目をその場でだけで体験できる点で、私の事業指針を判断する上で欠かせない存在となっている。

 今年は、例年シリコンバレー近郊で開かれてきたのを、サンフランシスコのダウンタウンにあるマリオットマーキーでの開催となった。これは、第一回がユニオンスクエアの正面にあるウエスティンで開かれて以来だ。

 サンフランシスコのダウンタウンでの開催は、私にとってはとても助かる。なんと言っても、空港からBARTという電車で容易にアクセスできるからだ。シリコンバレー近郊の場合、私のようにアメリカではクルマを運転しない者にとっては、公共交通機関が貧弱なので、移動するのが結構大変だ。そして、サンフランシスコでは、日本食を含む様々な食べ物を徒歩圏内で手軽に楽しめることだ。

 さて、今日は、移動日であるので、その移動の様子を写真で簡単に説明する。

デルタ航空のカウンターは春休みということもあり、長蛇の行列。


1週間近く本物の日本食が食べられないかと思って、空港内の寿司屋さんで食べ納め。


これがいつも乗るデルタのおんぼろB767型。機内はパーソナルモニターが無いので、いつもiPadに映画をダウンロードして出かける。


これが「ディナー」。決して期待を上回ることはない。


そして、これが「ブレックファスト」。これでは足りないので、最近はコンビニで買ったおにぎりを追加している。


サンフランシスコ空港(SFO)にまさに直結しているBART。成田空港の移動距離とは大きく異なり、空港のカウンターから1分でアクセスできる。市内までは片道8.1ドル。


社内の様子。静かで、混み合うことは滅多にない。


Powell St.駅を降りると、目の前がケーブルカーの乗車場というロケーション。


最近は、楽天でWifiアクセス付きで1泊1万5千円程度の得なプランがあるので、ホテルニッコーに泊まることが多い。もう、実質日本資本ではないからなのか、部屋の40インチはLG製。

 ところで、今回の移動は、最近には珍しく、全てが時間通りに順調だった。こういう事もあるんだな、何かこの後に事件が待ち構えていなければ良いが・・・


ユニオンスクエアは日曜日とあって、周辺の通りを含め、本当に多数の観光客で賑わっている。太陽はまぶしいが、冷たい風が吹いて、最高気温は12度くらいで結構寒い。


それでも、桜の花が咲いていて、春を感じる。そういえば、こちらは杉の花粉が無いから、クシャミが出ないし、目がかゆくない。


 同じく、本日到着のGEOHEXのsa2daさんと落ち合って、明日からの会場となるホテル(マリオットマーキー)を下見する。看板がWelcomeと迎えてくれる。ちなみにsa2daさんは、明日の夜のIgniteで、発表枠を2年連続して獲得している。


今年のスポンサー企業群。ESRIは、ここ数年Platiniumスポンサーとして君臨している。facebookは昨年登場して今年は2年目。GoogleとNokiaは定番化している。


サンフランシスコに来たなら、名物のケーブルカーに乗りたい気分だが、待ち時間が惜しいので、今回は見送ることにした。

カンファレンスは、明日の朝9時から開催だ。今日は機中で一睡もできなかったので、十分休息を取って臨みたい。
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カーシェアリングを利用してみた

2012-03-18 18:37:20 | スローライフ
 最近、カーシェアリングをあちこちで聞くようになっていたが、実際に使ってみたので、その感想を少々。

 クルマは納得のいく一台を所有したい、という気持ちは、私の育った世代には比較的強いのではないかと思う。私自身は、結構メカ好きだし、完成度の高いものにはお金を払ってでも所有したい、という衝動が働く。この衝動は、特に20代の頃は自分自身でコントロールすることができず、25歳(1988年)でBMWの3シリーズを購入してしまって、お金が続かずに2年後に泣く泣く手放すなど、失敗も体験している(でも、すごくいいクルマだったなぁ〜)。

 己の所有欲を満たすためにいくら「浪費」を許容するのかは、その人の懐事情と価値観によって大きく異なるが、冷静に考えれば考えるほど、クルマを所有することは無駄が多い。私の場合、結婚以降は一切クルマに浪費をしなくなっており、結局もう10年以上マツダのデミオを乗り継いできて来た。取り回しが良く、燃費も裏切らない。ここ数年は、レンタカーでもデミオを指定しているので、スイッチの操作も身体になじんでいる。

 私自身がどのくらいクルマに乗っているか、ということで言えば、最近はクルマで会社に行くことが無くなったので、週末を中心に月に2〜3回あるかないかの頻度だ。それも、遠出ではなくて、ちょっとした買い物や荷物の運搬など、近場に短時間で済むものばかりである。経済的に考えれば、これはもう、カーシェアリングが圧倒的にお得である。

 ということで、タイムズ24が運営するカーシェアリング「タイムズプラス」の会員となった。これは、月額1000円の会費が徴収されるが、その会費は実際の利用料に充当されるので、利用さえすれば無駄金にはならない。実車は近隣のタイムス24の駐車場に止めてあり、ネットで予約ができる。タイムズ24の運営会社(パーク24)は、2009年にマツダレンタカーを100%子会社にしたため、マツダデミオを利用できる(ここが私にはとても大きなファクター!)。

 私の現時点の住居の近くで探してみると、徒歩7〜8分の場所にクルマがあることがわかった。事前に予約をしてそこに行ってみたら、以前とある事情で妻と2度ほど利用したことのある駐車場で、ちょっと因縁めいたものを感じてしまった。ともあれ、会員カードをかざしてロックを外し、クルマに乗り込む。特に難しい操作は一切無しで、”勝手知ったる”デミオを運転して、買い物の用事を済ます。

 ここでちょっと不便なのは、自宅にクルマを置けないことだ。買い物の荷物をいったん自宅に置き、改めてクルマを運転して駐車場に戻し、そして歩いて自宅まで戻る必要があるのだ。あいにく雨が降っていて、特にそれを感じた。

 利用料金は、実時間と距離によって決まる。近場ならば距離料金は不要で、今回は1,400円(1時間33分)となった。ガソリン代、保険代等もこれに含まれている。予約時刻よりも早く返せばそれだけ安くなる。月額1000円の会費もこれに充当できるので、実質400円で使えた、と言えないこともない。月に2回ほどの利用であれば、合計で4000円程度で済むことになり、年換算で5万円弱。これはコンパクトカーの年額の保険代にもならない水準だ。月に4回と、倍の利用をしたところで、そのお得感は圧倒的である。

 この、カーシェアリング、都会に住む人にとっては、ベストのチョイスだと感じた。願わくば、自宅から徒歩1〜2分で、その駐車場があって欲しいが、その気持ちが高じると、将来は「カーシェアリングの駐車場があるそばに住む」という家探しが実際に起こりそうだ。
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設立満10年にあたり

2012-03-17 14:08:12 | ビジネスetc
 先週、3月13日に、オークニーは設立満10年を迎えた。10年は長いか短いか、という点では、10年分の数々のドラマが詰まっているため、短いとは感じられない。ともあれ、節目とされる10年になったということだ。この間、オークニーを支援していたただいた、お客様、そして広い意味でのサポーターの方達に心よりお礼を申し上げると共に、仕事を通じて日々貢献をしてくれた社員の皆さんにも大変感謝している。

 10年前、2月末で勤務先が閉鎖され突然失職し、その理不尽さ故にサラリーマンをやる気は失せてしまっていた。さりとて、起業の準備など全くしておらず、ともかく何か稼がないと・・という状態から始まった。ただ、仮にもう一回サラリーマンをやるにせよ、自分で事業を興すにせよ、当時閉塞的に感じた地理情報の業界を変える側に回りたいと思っていたのは確かだ。そんな中で、会社だけは設立しておこうと、資本金300万円で有限会社オークニーを作ったのが、2002年3月13日だった。

 地理情報システムの導入支援の仕事を細々と行っている中で、オープンソースの地理情報ソフトウェア(今はFOSS4Gと呼ばれる領域)の可能性に気がついたのは、それから1年少々が経った頃だった。日本国内で、それをツールとして使っている事例はごくわずかに存在していたが、事業テーマとして取り組んでいる企業は見あたらなかった。だが、私には、事業テーマとして、理屈抜きにとても魅力的に感じた。理屈抜きだったので、オープンソースを事業とする際のビジネスモデルを見出すまでに1年以上かかり、それを専業にするまでにさらに1年以後の2005年も終わりの頃だった。それまでの間は、国内での導入支援に留まらず、タイ、マレーシアでのカーナビ事業立ち上げなどのプロジェクトの支援をするなど、食べるためには好き嫌いを言わずに飛び回っていた。

 B2Bの地理情報分野は、ここ10年、一貫して逆風である。民間分野ではドットコムバブル崩壊とデフレの継続、そして公共分野では財政赤字による歳出削減の三重苦が続いている。今思えば、そんな分野を選んでしまったな(苦笑)とふと思わないでもないが、でも私はこの分野にやりがいを強く感じているのだから、仕方ない。そういう厳しい中にあっても、事業テーマのFOSS4Gは、じわじわとお客様の支持を集め、オークニーも売上を少しずつ増やすことができた。何よりも嬉しいのは、日本という国を、世界でもFOSS4Gの利用が大変活発な状態にすることに大きく貢献できたことだ。

 もし、FOSS4Gに出会っていなかったらどうだったか? 間違いなく、組織をここまで大きくできなかっただろうし、それ以上に、社会に対する影響力もほとんど持ち得なかっただろう。どこかのベンダーの製品を使ったカスタマイズを行うだけでは、何ら差別化できないため、収益的にも大変厳しいものになっていただろう。

 経済全体のパイが縮小するような時代においては、皆がやることに合わせる、というのは新参者には「死」を意味する。差別化こそが適切解だ。例示すれば、「他が皆Oracleをやっているから、うちもOracle」ではダメで、「他がOracleをやっているから、うちはPostgreSQL」とならないとダメだ。さらに、オープンソースは、最大の貢献者が最大の受益者になる。結果論として言えるが、「他がESRIをやっているから、オークニーはFOSS4G」で、「コミュニティに貢献し続けるから、事業が継続できる」のだ。

 事業戦略としては、振り返ってみれば間違ってはいなかった。ただ、組織作り、人作りという点では、それはそれは大変苦労をしてきた。それなりのサラリーマン経験の蓄積があったからといって、「経営者」として会社の組織を作るということは、私には未知の領域だった。最初の5〜6年は失敗ばかりしてきた。手痛い体験もしたし、悔しくて夜も眠られない体験もいっぱいある。そう、この「夜も眠られない」という体験は、経営者になってからというもの、ほとんど数日に1回の割合でするようになる。あれほど身体は疲れているのに、どうして眠られないのか、それは、この立場にならないとなかなかわからないだろう。ともかく、経営者は孤独なのだ。

 ただ、私にとって、本当に幸せだったのは、そんな私を様々な面から辛抱強く支えてくれた妻がいたことだ。一方、私のペースで彼女の人生を引きずり回してしまったことを反省している。そして、私の夢に共感してくれる社員が育ち、大きな力に成長してくれたことも、かけがえのない財産となった。残念なことに私は、自分の感謝の気持ちを素直に表現することができない損な(罪な)性格なのだが、そこまで見抜いてサポートしてくれるメンバーがいてくれることに、心から感謝していると同時に、それに安住するのではなく、具体的な行動において、私も社員に報いていきたい。

 また新しい10年が始まった。ITの世界では、90年代から続いてきた基盤が大きく変化してきている。FOSS4Gもそれだけで永遠の存在ではない。大切なことは、変化に速やかに対応することだ。それは、これまでの蓄積を一部においては否定することにもなり得る。オークニーという会社が、これからの時代にも、社会から必要とされる存在になり続けるよう、いっそう努力をしていきたい。
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FOSS4Gツールの「今」を知るOSGeo-Live最新エディションがリリース

2012-02-29 16:19:01 | OSGeo/FOSS4G
 ここ数年間のFOSS4Gツールの発展(多様化、機能進化)は凄まじく、2000年代の前半の「うん、大半のツールの機能はわかっているよ」というのんびりした時代とは様変わりだ。それはそれで、ものすごく嬉しいことなのだが、「いったい今どんなツールがあるのか?」という概要すらわかりにくくなっている。

 OSGeo-Liveは、まさにその要望を満たす、ブータブル(起動可能)DVD/USBメディアである。このほど、最新エディションである5.5がリリースされた。

 ここには約50ものFOSS4G関連のソフトウェアに加え、フリーの地図データなどが含まれている。PCにソフトウェアをインストールすることなく体験することも出来るようになっている。(インストールして使うこともできるが、かやまさんのブログでは、昨年秋に出た一つ前の5.0では、Ubuntuの日本語対応ができていなくて設定が必要だったので、今回も日本語表示に設定が必要かもしれない:未確認)

 ちなみに、OSGeo-Liveプロジェクトは、グローバルなプロジェクトであり、日本のメンバーも関わっている。なお、OSGeo-Liveのサイトは一部だが日本語化されている。


 以下、今回のエディション5.5に収録されているコンテンツは下記の通り。私が何かを語れないものが正直いくつもある。

Browser Clients
OpenLayers - Browser GIS Client
Geomajas - Browser GIS Client
Mapbender - Geoportal Framework
MapFish - Web Mapping Framework
GeoMoose - Web GIS Portal

Crisis Management
Sahana Eden - Disaster management
Ushahidi - Mapping and Timeline for events

Databases
PostGIS - Spatial Database
SpatiaLite - Lightweight Database
Rasdaman - Multi-Dimensional Raster Database
pgRouting - Routing for PostGIS

Desktop GIS
Quantum GIS (QGIS)
GRASS GIS
gvSIG Desktop
User-friendly Desktop Internet GIS (uDig)
Kosmo Desktop
OpenJUMP GIS
SAGA
OSSIM - Image Processing
Geopublisher - Catalogue
AtlasStyler - Style Editor
osgEarth - 3D Terrain Rendering
MB-System - Sea Floor Mapping

Navigation and Maps
GpsDrive - GPS Navigation
Marble - Spinning Globe
OpenCPN - Marine GPS Chartplotter
OpenStreetMap - OpenStreetMap Tools
Prune - View, Edit and Convert GPS Tracks
Viking - GPS Data Analysis and Viewer
zyGrib - Weather Forecast Maps

Spatial Tools
GeoKettle - ETL (Extract, Transform and Load) Tool
GDAL/OGR - Geospatial Data Translation Tools
GMT - Cartographic Rendering
Mapnik - Cartographic Rendering
MapTiler - Create Map Tiles
OTB - Image Processing
R Spatial Task View - Statistical Programming

Web Services
GeoServer
MapServer
deegree
GeoNetwork - Metadata Catalogue
pycsw - Metadata Catalogue
MapProxy - Proxy WMS & tile services
QGIS Server - Web Map Service
52°North WSS - Web Security Service
52°North WPS - Web Processing Service
52°North SOS - Sensor Observation Service
TinyOWS - WFS-T Service
ZOO Project - Web Processing Service

Data
Natural Earth - Geographic Data Sets
OSGeo North Carolina, USA Educational dataset
OpenStreetMap - Sample extract from OpenStreetMap

Geospatial Libraries
GeoTools - Java GIS Toolkit
MetaCRS - Coordinate Reference System Transformations
libLAS - LiDAR Data Access

Other software of interest (not available Live)
MapWindow GIS - Microsoft Windows based GIS
MapGuide Open Source - Web Service
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2013年のFOSS4Gカンファレンスの開催地募集が始まる

2012-02-22 09:56:21 | OSGeo/FOSS4G
 OSGeo財団のPresidentであるFrank Warmerdamから、2013年のFOSS4Gカンファレンスの開催地募集告知がなされた。

 2012年(開催地は北京)と同様のプロセスで、応募を集め、2段階のステップを踏んで開催地を決定することになっている。今年は、立候補表明が3月末までに、その後質疑応答などがあり、最終決定は今年の6月14日だ。詳しいことはこちらのサイトに掲載されている。

 Frankからの告知の中で、「2013年は欧州の年だ」とハイライトされている。一昨年がバルセロナ(欧州)、昨年がデンバー(北米)、今年が北京(アジア)とすると、次は欧州で、ということなのだろう。既にここからは、南米などの南半球は除外されているが、商業的な成功を意識すると、それはやむを得ないと思う。

 欧州は、OSSの活動の一大拠点でもあるし、FOSS4Gだけをとってみても、すばらしいプロジェクトをこれまでに送り出してきている。そういう意味で、今年の北京とは大きく様相が異なる盛り上がりを見せてくれるだろうと期待している。
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非商用の個人的立場での利用に限定される年間1万5千円で使い放題のお話

2012-02-16 23:21:05 | OSGeo/FOSS4G
 最近ESRIが発表した、「ArcGIS for Home Use」という個人の学習向けに用途が限定された、年間15,000円のプログラムが話題を呼んでいる。何でも、まともに業務用途で購入したら100万円では済まないArcGIS(とそのエクステンション)を自由に使えるからだ。

 今まで、商用製品利用の難点の一つとして、”会社(や学校)で使っている環境を自宅のマシンで・・・”という使い方をしようとすると、自宅でもライセンスを購入しなければならないというハードルが指摘されてきた。商用GIS製品の価格体系は、アメリカ本国の2〜3倍するという、いびつな価格政策が続けられていたこともあり、利用者側にとっては深刻な問題でもあった。

 一方、FOSS4Gツールは、そうした制限もないので、会社、学校、自宅を問わず、好きなところで好きなマシンでGISを利用することができる。これがFOSS4Gツール(特にQGIS)が最近急速に日本を含む世界中で普及している理由でもある。

 ESRIとしては、この状況を放置すると、既存のユーザーがFOSS4Gツールに乗り換えてしまう、という危機感を相当感じたに違いない。そこで、対策として、このプログラムを出してきたのであろう。

 ただ、このプログラムは「非商用の個人的立場での利用に限定されます」となっており、業務(会社、学校問わず)を自宅でも・・という用途は違反となるはず。研究者が、大学でやっている内容を自宅のマシンでも・・・というのも違反だろう。せいぜい、「GISを自己研鑽」にしか使えないのかもしれない。

 じゃあ、誰が使うのだろうか?

 「非商用の個人的立場での利用」って、私のように、OSGeo財団という非営利活動(=非商用)での、ArcGISとQGISとの操作や機能の違いの勉強には、どうやらOKっぽい。今まで、最新のArcGISやそのエクステンションを使えるなんて機会は全然無かったので、これっていいなぁ、申し込もうかなぁ〜

 結構マジにそう思っていて、ふと気がついた。あ、ArcGISってWindowsでしか動かなかった。私のようなMac使いではQGISやGRASSは動いても、ArcGISはインストールすらできないんだ。残念。
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2012年のFOSS4Gカンファレンスは「地域カンファレンス」化する模様

2012-02-12 18:41:44 | OSGeo/FOSS4G
 2012年の海外のFOSS4Gカンファレンスは、今までと違った枠組みで展開することが明らかになってきた。

 今までは、年に1回の年次カンファレンス(昨年はデンバーで、一昨年はバルセロナで開催)があり、そこに世界中からFOSS4Gコミュニティのメンバーが集った。そして、今年、2010年は9月に北京でそれが開催されることになっている。

 この、北京であるが、準備がなかなか進んでいないようで、日程が固まったのが12月、Webサイトが工事中ながらオープンしたのが先週だった。OSGeo財団の本部メンバーが、秋以降、北京の実行委員側にメールで再三問い合わせをしても返事がない、という状況が続き、カンファレンス部門の責任者であるJeff McKennaを北京に派遣して、進捗を促そうとしていたくらいだ。(日本に何度も来日したJeffだが、残念ながら先日責任者を辞任した。これには北京の一件も関係していると私は思う)

 北京での開催については、北米の主要なスポンサー企業の中には、ビジネスメリットを見いだせないとして難色を示していたり、一般参加者の立場でも、facebook, twitter, Googleの利用が禁止または制限されているなど、”自由でオープンな”コミュニティであるOSGeo財団の年次カンファレンスの開催場所として、そもそもあり得るのか?という疑問も出ている。facebookが無いと生活が成り立たないくらいに浸かっている小生にとっても、ちょっと厳しい。海外からは、同じ東アジアだからという期待感から、日本から大量の参加者が北京に集うと見られてしまいがちだが、政治的な緊張関係も作用して、このままでは昨年のデンバーと同じくらいの規模の参加者に留まってしまうのではないだろうかと危惧している。

 そんな中で、昨年のデンバーの商業面での成功に後押しされて、今年は4月にアメリカのワシントンDCで「FOSS4G North America」 という北米を主対象とする地域カンファレンスが、さらに5月にチェコのプラハで「FOSS4G-CEE & Geoinformatics 2012」という中東欧を主対象とする地域カンファレンスが開催される。いずれも英語で開催され、地域カンファレンス自体はOSGeo財団初めての試みである。

 FOSS4Gが世界中で関心を集め、盛り上がっていくのは大変良いことであるのだが、FOSS4Gのアクティビティがもともと高い北米と欧州で大規模なカンファレンスが行われると、結果として北京は影響を受けるのではないかと心配になる。

 そう思っていたら、OSGeo財団のメーリングリストで、ボードメンバー(理事)の1人であるMark Lucasが、先日シアトルで開催された理事会での合意内容に関して2月10日にこんな投稿をした。

All of the conferences are dominated by attendees within that particular region with only a small percentage traveling from abroad. We now are seeing pent up demand to have regional annual get togethers so that our members and supporters can afford to attend our events on an annual basis. Beijing is coming up and we are excited about the potential for addressing needs and opportunities in Asia. Independently, a smaller north american conference will be held in Washington DC in April and an Easter European conference is also underway. The board desires to have these regions organize and host their own conferences so that the profits can sustain future conferences in the region and also invest in opening up new regions of the world.

 これを読んで、「あれ?いつの間にか北京が北米や中東欧の地域カンファレンスと同列に扱われている!」と驚いた。理事会としては、年に単一のカンファレンスが世界各地を回る、という従来のやり方では、OSGeo財団が財政的に持続可能ではないと考えているわけだ。それは、ケープタウンやシドニーのように地理的に北米や欧州から離れている場所で開催された時に特に、商業的に厳しかったことへの反省が根底にあると思う。そして、もともと商業面での成功が得られやすい北米、欧州で毎年のように開催し、今年の北京はアジアでのそういう形態である、という定義付けだろう。

 この方針を受け、北京でのFOSS4G 2012は、このままだとインターナショナルな雰囲気が薄れ、アジア、中でも中国のカラーが出すぎてしまうおそれがある。まだ、組織委員会からのアナウンスはOSGeo財団のメーリングリストに一度もなく、その辺をどう考えているのかを、カンファレンスの成功のためにも、そろそろ知りたいところでもある。
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立春の前だが

2012-02-01 23:25:34 | スローライフ
 月も変わって、今日から2月。昨年の今日は、下の息子の入学試験で緊張していたことを思い出す。まだ1年しか経っていないとは思えないほど、この間息子は成長して、私からどんどん離れていっている。

 さて、立春の前ではあるが、今朝は南関東(しかも沿岸部)に特徴的な気温分布になった。
 今朝7時のアメダス気温分布(気象庁HPから転載)

 ご覧の通り、南関東沿岸部の気温は5度以上で3月中旬の暖かさ(実際には風が強く、体感温度はそれほどでもなかったが)。一方そうでない内陸部は軒並みマイナス5度を下回り、真冬の寒さだ。これは、沿岸部のみ南西の風が入ってきて発生する現象で、沿岸からほんの10キロ程度内陸に入っただけで10度近い差が生じることもある。こうした現象は私にとっては大変興味深く、いかに黒潮の影響を日本の南岸部は享受しているのかを感じる。

 今年の冬は、ここ横浜の南外れでも大変厳しく、ほぼ連日氷が張っている。ここに引っ越してきてから11年目になるが、こんなことは初めてである。その中にあっても、今朝のように、春は着実に近づいてきている。それはすなわち、私にとっては悲しい「杉花粉の襲来」を意味するのだが・・・
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