JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

また繰り返される福岡の「2月24日問題」

2017-11-20 | シャック便り
今年2月25日に福岡市内で「宿がない」とニュースになったことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。国公立大学の2次試験(前期日程)に加え薬剤師国家試験、ヤフオク!ドームでの三代目JSB、マリンメッセでのRADWIMPSのコンサートが重なり宿がパンク、センター試験後に出願先を決めることになり宿の予約が出遅れてしまう国公立大学の受験生の宿がなくなってしまうという「2月25日問題」が起きました。

このときには福岡地所・西鉄・JR九州といった福岡の経済界が自社の寮などを受験生に無料で貸すといった人情に厚い博多っ子らしい救いの手が差し伸べられ、救われた受験生も多かったようです。


ところがこの問題、2018年も続けて発生することになりそうです。来年の国公立2次試験(前期)は2/24(土)と25(日)に行われる予定ですが、ヤフオク!ドームでは安室奈美恵が、マリンメッセではEXILE THE SECONDがコンサートを開催するそうです。薬剤師国家試験も同様に行われるため2017年2月25日と全く同じことが繰り返されることになります。

ネット上では「受験生は早く宿を確保しましょう」と呼びかけられていますが、既に2月24日の福岡市中心部の宿は予約が逼迫しており予約が難しくなっています。


2年続けて同じことが繰り返されるというは芸能事務所・イベンター・会場管理者といった当事者が何も考えてないということだろうと思います。特に2年続けて2次試験の日にコンサートを開催するLDH(三代目JSBやEXILEの事務所)は今年8月末にも札幌で北海道マラソンとコンサートの日程を重ねて宿不足を引き起こしていることを考え合わせると問題意識を全く持っていないのだろうと考えられます。


こういう状態であれば福岡市は2019年以降2次試験の開催日のコンサート開催自粛(コンサートへの会場貸し出し自粛)をヤフオク!ドームとマリンメッセに要請すべきじゃないかと思います。特にマリンメッセ(とサンパレス)を管理運営する一般財団法人福岡コンベンションセンターは福岡市が92.5%を出資しているのですから指導しやすいはずですし、ドームについても市長などしかるべき人が孫社長に談判すれば受け入れてくれるはずです。年たった1日だけの話ですよね。

福岡の国公立2次試験で最も規模が大きいのは言うまでもなく九州大学です。旧帝大の中でも九大は東北大学などと並んで地元との結びつきが強く、九大出身者は福岡県や福岡市などの幹部職員になっていますし、福岡銀行・九州電力・西鉄・JR九州といった九州経済界の中心企業を動かす幹部ともなっています。福岡が九州の中心になれたのも九大が供給してきた優秀な人材のおかげですので、今の受験生たちが行政や経済界を動かす20~30年後を見据えれば「受験の宿がない」と九大への進学を敬遠されかねない状態は解消すべきだろうと思います。
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