●暮らしの落書き帳<319Tany(太田肇司/JF3TBM:著)>

日々の話題を落書き風に綴っています。
文責:太田肇司(319Tany)
jf3tbm@yahoo.co.jp

●農村暮らしの実情。

2017年02月09日 | 自分の頭で考えよう
ジャンク屋の若大将の後方部隊が『ウチの主人は行動で示す人ですっ!』と息巻いている。志は立派だが『行動』の果ては『農村で自滅』が目に浮かぶ。これは、決してバカにして言っているのではない。かつて、私は新卒で入社した自動車ディーラーで、農村部の『業販営業』で京都の中丹・南丹方面を担当し『農村の実情』をイヤというほど目の当たりにした。定期的に『新車の展示会』を開催するのだが、都市部と異なり『昼間には、客が誰も来ない』。だが、日の暮れとともに、電話が入り『誰も来ていなかったら、見に行く』と、周囲を気にしながら、客がやってきて、一瞬で車が売れる。要は『顔が刺す』のを極端に嫌う。農村部の人たちは『集落をひとつの家』と捉えている。家族構成から、子供たちがどこの学校に行き、どんな会社に就職したか、などの干渉など当たり前。車は何台持っていて、どこから買ったか、いつ軽トラを買い替えたか、全て情報が回る。極論すれば『資産状況』まで『筒抜け』なのだ。これが、農村の実情である。私のブログ記事の程度で『むかっ腹』を立てていたら、農村暮らしなど無理である。考えを改めて、やめておいたほうがいい。


【写真:町の暮らしにはプライバシーが確保できるのはなぜだろう】

核家族でプライバシーが守られる・・・。

都市部では『当たり前』のことだ。
これは『近隣と関わらなくても暮らせるだけ豊かな証拠』である。
田舎になれば、近隣と共同体を作って暮らさないと、
生活が回らない。

かつて、農村が貧困だった時代の名残りでもある。

マンション暮らしや新興住宅街だと見えてこないが、
ウチらのような大東市でも『下町路地裏共同体』が存在する。
向こう三軒両隣、何でもカンでも、夫婦喧嘩も『筒抜け』だ。

おもしろいことに町名は『大東市三住町』。

だが、ウチの下町共同体は『中ノ丁会』という『別名』で動いている。
共同作業は『春のドブ掃除』くらいしかないが、
やはり参加しないと『何を言われるかわからない』。

ただ、農村の共同体のような過干渉はない。

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◆農村の人が都市部の人を警戒するのは・・・。
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よく、若い人が田舎に移住するときに言うのを列記しよう。

・自然が好きだから
・自然の中で、人間らしく生きたいから
・絶滅寸前の動植物を守りたい
・エコの原点に立ち返りたいから
・足が地についた文化の発信を地方から行いたい
・都会暮らしに疲れたから
・都会の仕事は消耗戦だから農村で生き生き暮らしたい
・DASH村のような情報発信基地を作りたい
・インターネットで仕事をして、自分のペースで暮らしたい

どれも、うさんくさいし、甘っちょろい。

田舎には事件などないと思っている人が多いが、
実のところ、田舎は犯罪の温床だ。
特に、都市部から『変な大義名分』を持ってやってきた若い連中は、
村社会に溶け込むことなく『こそこそ』やっている。
暴対法に追われたヤクザ者が農村に隠れている例もある。

産業大麻栽培を盾に、大麻所持で逮捕された連中が山ほどいる。

こういう報道が重なると、
それでなくても警戒心が強い農村の人たちは、
大義名分を持って移住してきた若い人を、
特に、警戒するのである。

カンタンに言えば『監視社会』で『戦時中の隣組』が今も機能している。

何も、悪いことをしていなくても・・・。
よそ者は『いろいろ試される』のが『村の共同体』。
移住者が仮に共同体に入ったとしても、
公民館では『末席』だ。

よそ者は、いつまでも、よそ者なのだ。

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◆思いやりに満ちた人々との温かい交流・・・?
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最初のうちは『興味本位』で、向こうから探りを入れてくる。
やれ、畑で採れ過ぎた玉ねぎを『てんこもり』もらったりする。
事情がわからないと『これぞ、思いやりに満ちた人の温かさ』と思う。
実際は、どの農家も『玉ねぎ』を収穫している。
だから『よそ者』にやるしか方法がない。
受け入れ先がなかったら『廃棄』しか選択肢がないのである。

こんな事情がわかっていないと『移住は間違いではなかった』と自信に満ち溢れる。

だが、先行き不透明で『儲からない分野』とわかっていて、
なぜ農村移住に憧れるのだろうかねぇ・・・。

・近隣の人たちと、明るく挨拶を交わしているか?
・都市生活で、隣人と仲良くしたか・・・?
・自治会に入っているか?
・自治会がなければ不思議に思わなかったか?
・地蔵盆や氏神の祭りに積極的に参加したか?
・町で商売を始めたとき、商店会の会長に可愛がってもらったか?
・ぎすぎすした都会では、近隣の交流は無理と思ったのか?
・少し試したが、うまくいかなかったから、中止したのか?
・町の人付き合いが『うっとうしく思った』のか?
・だから、町で『農業再生』の『テーマ』を掲げ、共同体を作ったのか?

農村暮らしはテーマパークではない。

『都会暮らし』で『自立できていない』ことに気づかず、
憧れで農村暮らしに突入すると、
最初は、歓迎のポーズで迎えてくれる。

それは『探りを入れられている』のである。

しばしの間、思い描いたイメージそのものに感動するだろう。
『とうとう、念願のひとつが叶った!』。
『夢は叶えるためにある!』と豪語するだろう。
『よど号ハイジャック犯』も北朝鮮当局は歓迎のポーズで受け入れたが・・・。

そんな面倒臭いことをするなら、町で近隣と仲良くしたらどうだろう。

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◆農村共同体のめんどくささ
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まず、農作業の共同作業が襲いかかる。

さらに、村の行事には強制参加だ。
あたりまえだが、青年団にも入らされる。
選挙が近づけば『後援会のお手伝い』。
挙句は、消防団に入って、定期的に河原で消防訓練。
夏祭り、秋祭り、ボイコットしたら、即村八分。

また、冠婚葬祭も、親戚づきあいより鬱陶しい。

都市部では『家族葬』が主流になり『お香典は故人の遺志により辞退』。
町では家族葬で誰が亡くなったかを、
後日聞かされることもある。

農村部で、お悔やみ情報は、聞き逃してはならない。

ところが、葬儀会館が普及しない農村部は、
公民館や自治会館、寺での葬儀が強要される。
新聞の地域版やコミュニティFM、行政防災無線なんかで、
『どこそこ集落の〇〇さんが亡くなられました』と、
お悔やみ情報が『放送(伝達)』される。
当然、独自の『電話連絡網』でも情報が30分以内に回る。

予想外の香典倒れも・・・。

かつての都市部のお香典よりは相場は低いものの、
これだけ高齢者が多い現在『葬儀の回数』はハンパではない。
何も農村部に限らず、我が大東市の古い地区の人は、
しょっちゅう冠婚葬祭に出向き、
近隣の喫茶店では『もう、香典倒れするわ』と愚痴を聞く。

田舎だと、冠婚葬祭をいい加減にしたら『制裁』に近い扱いを受ける。

さらに、神社の祭りの保存会の費用だの、
なんちゃら共済会の費用だの、
なんかっちゃあ、突然『集金』にやってくる。
これも、拒んだら『即刻、村八分』。
そこに加えて、自分ところの田畑の世話・・・。

あ~、めんどくさい!

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◆自分の考え方など、二の次である
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農村部で、一番厄介なのが『選挙』だ。

公示前から『誰が当選するか』は半ば決まっている。
私が仕事で少し関わった『地方のコミュニティFM放送』の、
女性社長が『町長選挙』に出馬したとき。

強面(こわもて)がやってきて『200万で手を引け』と迫った。

この女性社長は屈せずに立候補したが最後、
家に、車に、仕事場に、いろいろ『嫌がらせ』が続いた。
地元警察も、なかなか手が出せず、
結局は『嫌がらせ事件も未解決』で闇に葬られる。
女性社長は落選したが、
方々の尽力があり『選挙違反』で『さらしもの』にされるのは避けられた。

まぁ、選挙の話は、長くなるので、別の機会に。

カンタンに農村社会の実情を述べた。
だが、勘違いしてほしくないのは、
『都会暮らしに疲れた』とか、
そういうのは農村では通用しない。
たまに、貸農園で楽しむ分には心底歓迎してくれる。

だが、暮らすのとお客さんでは扱いが全く違う。

都会暮らし以上に、気苦労が絶えないのが農村暮らしだ。
プライバシーなんぞおかまいなし。
相手の都合など関係なく押しかけて家に勝手に上がる。

小学生の頃・・・

隣の奥さん(おばちゃん)が農村出身で、
我が家に声をかけたと思えば勝手に家に上がってくる。
ウチのオカンは違和感を持っていたが、
『まぁ、イナカの人やし、文化の違いやからしゃあないなぁ』と寛容だった。

だが、今の都会育ちの若い人だったら、相当な嫌悪感を抱く。

都市部育ちの人からすれば『個人情報』がどうなってるよ、と思うが、
農村部は『集落を一つの家』と考えている。
厳しい環境での生活を乗り越えるために何世代も続いた共同体。

農村部の『異常な共同体』は貧困を克服する必然的な知恵だった。

だが、新参者が『寂しいから』と『変に積極的に接近したら・・・』。
興味本位で寄ってくる人を、
警戒心が強い農村部の人はカンタンに受け入れない。
それでも、付き合ってから嫌われることが、
相当に根深いことに気づくことになる。
こうなっても、農村共同体にとって、痛くもかゆくもないのである。

ここに書いたのは・・・。

私が『実際に行動して現場の本質をイヤというほど』見ただけだが・・・。
これでも、私が『何も行動しない、憶測で文句を言う能書き垂れ』なのだろうか。

関わらず嫌われるのは、傷が浅い。
だが、関わって嫌われて四面楚歌になれば、
それこそ根が深くなり『農村暮らし』では取り返しがつかない。
夜逃げ同然で、町に帰ってくることになろう。

ただ、ひとつ言えることがある。

農村の人は『本当は無垢で優しい』と思う。
だが、それは『利害がなく、個別対応で、秘匿性が保たれるときに限られる』。
利害が絡んだとき、思いがひっくり返される。

これが、人間の本質でもあるのだ。

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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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