●暮らしの落書き帳<319Tany(太田肇司/JF3TBM:著)>

日々の話題を落書き風に綴っています。
文責:太田肇司(319Tany)
jf3tbm@yahoo.co.jp

●営業車のオーディオシステム。

2017年06月14日 | 旅客運送事業
営業車で空車の時は、ほとんどラジオを聴いているくらいラジオ好きな私。だが、遠方にお客さまをお送りしての帰り道などは『ちょっと、気分がルンルン』だ。そんなときにラジオのニュースで『北朝鮮の脅威がどーたら、こーたら』ときたら、せっかくの『大仕事?の達成感』も興ざめ。そこで、やっぱり『好きな音楽』を聴きながら、近畿道をぶっ飛ばす(まぁ、一応、制限速度です・・・)のがいいかな、と、カーナビの付属機能の『ミュージックプレイヤー』を活用し始めた。


【写真:前方から、目をそらさずに聴きたい曲を選べるセッティング】

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◆本当は、ノスタルジックなカセットのコンポを使いたいのだが。
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営業車は『会社の備品』である。

昼は、昼の乗務員さんが乗るので、
カーナビなどの私物は一切、
車内に残さないようにしている。

となれば、場所を取るコンポは無理だ。

そこで、カーナビのミュージックプレイヤー機能を活用することに。
今は、MicroSDが使えて、カード自体が安価になった。
近所の電器屋さんで『8GB』のが1,000円足らずで買えた。


▲この位置は、本当に使いやすい。ナビの設定もラク。

そのSDカードに、
インターネットなどから集めた秘蔵のライブラリーを書き込む。
基本は『mp3』の拡張子が付いたファイルなら再生ができるので、
思ったよりカンタンな作業だ。

オリジナルの『懐メロ大全集』を作った。

まぁ、懐メロといっても、
'70~'80年代のディスコサウンドが主だ。
一番好きな曲は『Boys Town Gang』の『君の瞳に恋している』。
それの『ロングバージョン』。

だが、カーナビから流す音が『しょぼい』。ショボ過ぎ。

ということで、カーショップに出向き、
カーナビの音声出力端子からFMラジオに電波を飛ばす、
いわゆる『トランスミッター(微弱電波送信機)』を購入。


▲カーナビにトランスミッターをつないでみた(撮影場所は自宅)

Micro-SDとトランスミッターの合計が約2,000円である。

営業車のカーラジオでFM電波を受けて、
車内のスピーカーから音楽を流せるようになった。
いつもの駅に戻ってくるときに、
けっこうな大音量で待機場に入ったので・・・。

『なんや!、昔のヤンキーの車かい!』と同業者にウケた。


▲88.9MHzで受信できるようにした(送信周波数は4種類設定可)

今は、PCで、ある程度編集をして、
そいつをMicro-SDに書き込んだり・・・と、
PC⇔Micro-SD⇔カーナビってな具合で、
簡単に音楽ライブラリーが作れるのがありがたい。

ちなみに・・・。

スマホを持たない主義の私としては。
スマホ並みのサイズのカーナビなので、
持ち運びも便利で『音のいいヘッドフォン』をつなげば、
休日の外出時にも『ウォークマン感覚』で音楽が楽しめる環境になった。


▲ハイレゾには至らないが、必要にして充分な音質だ。

営業車で常時、充電できているので休日の外出くらいは電池切れもない。

カーナビをここまで使い倒す人は、
なかなか、いないのじゃないだろうか。
また、ワンセグの画面も『まぁまぁ』なので、
遊びに出かけたときのテレビ鑑賞もできるのが嬉しい。

8GBのMicro-SDは、640MBのCD換算で12.5枚分。

まぁ、100曲くらいは十分に収まる。
ランダムに100曲も入れたら選曲が面倒なので、
これも、PCでカテゴリーごとにフォルダ分けしている。
カンタン、便利はいいのだが、
本当はアナログなカセットがいいんだけどな。

でも、えらい時代になったもんですな、ホンマ。

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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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●ETC利権。

2017年06月02日 | 旅客運送事業
明日から、阪神高速や近畿道など近郊の高速道路料金が変わる。仰天なのは、阪神高速の場合『現金車の通行料金は原則1,300円』で、近畿道は『現金車は原則750円』と大幅な値上げだ。マイカーを持たない私はETCカードは不要だった。営業車にETC機器は付いているのだが、私の会社ではカード自体は『乗務員が自分で用意すること』になっている。私らETCカードを持たない乗務員は『ゲートで現金払い』で何とかしのいできた。渋々ETCカードを作ったのだが・・・。


【写真:クレカは持たない主義なので保証金を預けるETCにした】

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◆高速道路通行料、仰天の値上げ。
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私が営業するエリアでの高速利用は少ない。

主に『近畿道・大東鶴見→阪神高速・道頓堀』(1,440円)
あるいは『阪神高速・長田→道頓堀』(930円)

ごちゃごちゃと文句を言う乗客にはETCに値段を合わせて対応した。

だが、6月3日以後の『現金車』は『1.5倍』の値上げだ。

・近畿道 :従来:510円が  750円
・阪神高速:従来:930円が1,300円

この組み合わせだと、高速料金が2,050円にもなり、
乗客との料金トラブルで『イヤな思い』をするのは必至である。

渋々、ETCを作ることにした。

クレカは持たない主義なので、
個人でETCを作るには、
保証金(デポジット)を預けるETCパーソナルくらいしか選択肢がない。
一応、保証金は20,000円から対応してくれるが、
これだと、概ね1か月のETC利用が平均5,000円程度に限定される。
まぁ、最大2か月で保証金の80%、16,000円は使えるのだが、
これだと、少々不安が残る。

仕方がなく、40,000円の保証金を預けた。

だが、これとて、月平均10,000円の利用で、
ざっと2か月で保証金の80%の32,000円が利用限度になる。
まぁ、そこまで使うことはないので『業務ユース』としては、
適性な範囲に収まる。

しかし、だ。

ETCなど、高速道路の利用など『インフラ事業』であるのに、
ガスや電気や電話代のような『銀行引き落とし』に対応していない。
ましてや『保証金』なんて『昔の黒電話の権利を買う』ような感覚だ。

ここに、天下り利権とETC埋蔵金の『カラクリ』がある。

天下りがいけない、とは思っていない。
役人しかやったことがない人が民間企業では使い物にならない。
だから、再就職先に『天下り先』があるのは否定しない。
彼らも生活があるから、天下り先も必要だとは思う。

だが、その報酬が『やたら高額』なのが気に入らない。

問題は、ETCの管理運営団体が国交省役人の天下り先になっていることだ。
歴代の幹部が次々に理事に天下っている。
現在、常勤理事5人のうち、2人が国交省出身、1人が警察庁出身である。

こういう人たちが、ETC関連の『甘い汁』を吸い続けている。

もともと、高速道路は『債務償還』が済めば『無料開放』の予定だった。
ところが、民主党が政権を握っていた時期に、
ETC取り付け車は『一律1,000円キャンペーン』という愚策を敢行した。

これで、高速道路は債務償還後も『永久有料化』が確定したのだ。

ETCの機器を取りつけたら『その取り付け代の一部』が、
ETCの管理運営団体である『財団法人・道路システム高度化推進機構』に流れ込む。
ETCを搭載すると『セットアップ料』として『500円(税別)』が入る。
さらに『主としてクレカの付帯のETCが原則』である。

ここから『財務省』の関係者やら銀行などの癒着も見て取れる。

一般個人だとクレカ系かデポジットタイプのETCしか選べない。
もっとも法人契約だと『経団連』の息のかかった団体や、
銀行OBが『のさばる』ような『経済同友会』のような団体からも契約できる。

こういう場合、利用料金から5%ほどの『団体割引』などもある。

まぁ、一定の台数を持っている『大口契約』が条件だろうから、
本来は、タクシー会社も『やりゃあいいものを・・・』、
会社によっては『自分でETCを段取りしてくれ』である。

なんだかなぁ・・・と思う、ETCカードである。

意外に思われるかも知れないが、
タクシー屋は会社員でありながら会社員でない。

・つり銭
・カーナビ
・ETCカード
・携帯電話
・ワックス、その他の車両メンテ用消耗品など・・・

普通の会社なら、社用で使う物は会社で用意するのが、
全て『乗務員負担』で『自分で用意すること』になっている。
また、クレカやタクシーチケットの加盟店手数料にしても、
これまた『一部乗務員負担(5%程度)』のところがほとんどである。
まぁ、その分くらいは愛想よく接客してチップでまかなっているのだが。

なんか、釈然としない、変な業界だ。

さらに、仰天したのは『ETCのシステム変更が追い付いていない』。
今回のETC利用料金は『従量制』で『走った距離により変わる』のが特徴。
だが、システム変更ではETCで入口を通過した際の料金のみ、
ETCの機器が知らせてくれるのだが、それは『最大料金』の案内で、
システム変更が追い付いていない出口ゲートでは『割引金額の案内』は流れない。

これでは、タクシーの場合、乗客から頂く料金がわからない。

一般車は、ETCを作ったカード会社から利用料金の案内が届いてから、
指定口座引き落としで片付く。
ところが、タクシーの場合『そのご乗車ごとに精算』だからド手間だ。

システム変更が追い付くまで阪神高速以外は『実車のタクシーに限り無料』ときた。

私らは、どうでもいいのだが、
乗客にとっては、少し嬉しい対処だろう。
阪神高速に関しては『システム変更は完了している』から対象外。
近畿道、阪和道、第二京阪、西名阪など、
私らがよく使う高速が来年6月まで1年間、無料だという。
その費用負担はNEXCO西日本が負担する。

※上り線、下り線で無料・有料の違いもあり、
 大変ややこしい。


▲実車に限り、無料になる区間▲

実車時のみ、というのがちょっと気に入らないが。

トランクにマネキンでも積んでおいて、
帰路の高速代もちょろまかしたい気分だ。
NEXCO西日本の今回の対象地域のゲートを通る総台数は、
1日40万台で、うちタクシーは3,000台に過ぎない。
それでも1年間の費用負担は3億円程度だという。
そのくらいなら、ETC利権でプールされるカネでまかなえる。

強調するが、無料なのは暫定で『実車のタクシー限定』である。

一般車は、予定通り、6月3日から、
料金改定でお支払ください。

まぁ、大阪タクシー協会も少しは役に立つことをするのだな。

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▼近畿道など、実車タクシーは1年間無料の新聞報道▼
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170601-00000004-asahi-bus_all
★どうせ、ETC利権でカネがジャブジャブあるんだから3億円くらい負担しろ★
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●しぶちん。

2017年02月23日 | 旅客運送事業
先日、京橋からの乗客。風体は『趣味の悪いスーツにスキンヘッド』。内心は『うわぁ、ややこしのが乗ってきよった・・・』。第一声は『京都まで』。タクシー乗りからすれば、けっこう困る行先指示だ。八幡から丹後まで『京都府』だし、木津あたりの人も『京都まで』という。伏見や山科以外はだいたいわかるので『ほんで、京都のどこですのん?』と聞けば『河原町の方』ときた。まぁ、こちらを大阪人と思って『京都のことなんか知らんやろ』という『いけず』な雰囲気がありありだ。ならば、こちらも京都人の『いけずぶり』を発揮して『河原町ゆうたかて、葵橋から十条のへんまで河原町通りやさかい、ピンポイントで言うてもうた方がわかりやすいんですけど』と答えた。『結構、京都のこと詳しいんやねぇ』ときた。当たり前だ、京都で育ったのだから。結局は・・・。


【写真:みゆき町ではない。『ごこまち』と読む】

とりあえず、車を走らせた。

京橋からだと、1号線をひた走るか、
門真から第二京阪を通るかってのが定番だ。
聞けば『飲み屋で使い過ぎて1万円で行きたい』ときた。

でた!京都の、しぶちん!!

ベタ道(一般道)なら遠距離割引で1万円でなんとか収まる。
また、大阪のように阪神高速などの都市高速が発達していないから、
あんまり『高速道路』と言わないのも京都の人だ。

わし『ほな、1号線バイパスしか、おへんな』(おまへんなと同義語)

このあたりから、私が京都人というのを薄々感じていたらしい。
まだ、はっきりと目的地を聞いていないので、
『で、河原町界隈のどの辺ですのん』と目的地を、
せかして教えてもらうことに。

お客『とりあえず、河原町五条を目指して』

スキンヘッドで、趣味の悪いスーツだったが『品』は感じた。
酒のニオイのほかに少し『お香』のかおりがした。
ここで気づいたのは『たぶん、和尚さんやろなぁ』だ。

寺町のお寺さんの息子さんかな・・・?

とにかく、河原町五条から少し『ろーじ』(路地)を入ったら、
お寺があちこちにある。
河原町と並行に走る寺町通り周辺は寺だらけだ。

わし『五条からカミ(北)ですか?』
お客『あ、その辺に来たらまた言うわ』

あー、しんきくさっ!

わし『あのー、私、京都育ちで、河原町五条の辺に従兄もいるんで』
お客『えぇ!あー、そうなんや、ほな、話し早いわ』
わし『すんません、もっと、早よ言うたらよかったんですけど』
お客『そしたら、寺町上がって、高辻を西に取って・・・』

地元民しか知らない目印を、いけずたっぷりにカマかける。

わし『仏光寺はんの近所ですか』
お客『いや、そこまでは行きません』(急に口調が少し丁寧になる)
わし『タテ(南北)の道、言うてくれはったら、ピンポイントで停めますよ』
お客『ホンマは高辻の御幸町上がったとこなんやけど』
わし『御幸町は南行一方通行でっしゃろ、角でよろし?』
お客『えぇ、角で結構ですわ。歩いてすぐやし、家の前にタクシー着けるんも何やし』
わし『そうですねぇ、ちょっと離れたところで降りはる方がよろしわね』
お客『そやねん。近所、誰が見てはるかわからんし』

些事(さじ)を京都の人は気にする。

お客『私の職業、なんやわかりはります?』
わし『んー、たぶん、おっさん(和尚さん)ちゃいます?』
お客『スキンヘッドでわかりましたか』
わし『まぁ、それもありますけど、白檀の香りが、かすかにあります』
お客『まぁ、せっかくやし、私、こういうもんです』(名刺が出た)
わし『へぇ~大谷派のご住職ですか』
お客『今は、大阪のお寺に「通勤」してます』
わし『今日は、そのお付き合いとかですか』
お客『えぇ、まぁ、そういうことですわ』

そこから、意外な展開になった。

わし『大谷派っちゅうことは、お東さんですなぁ』
お客『そうです』
わし『今も本山に〇〇さんとか、いてはりますか?』
お客『えぇ!なんで〇〇先生、知ってはりますのん』
わし『小さい頃ボーイスカウトの集まりでお寺に行ってましたもんで』
お客『へぇ、〇〇先生、ボーイスカウトやったんですか』
わし『そうですねん。長年、えらいお世話になりましてな』
お客『私も、厳しく育てていただきましてね、云々』

この辺から、自分の上司?の後輩の車に乗ったという認識が・・・

お互いが京都人というだけでは、
たいてい『警戒』もするし、
普通はあんまり込み入った話にもならない。

せいぜい、お天気の話や暑い寒いという程度だ。

だが、自分の上司と、何かわからんが古い付き合いの人となれば、
案外、話しも盛り上がる。

ここらが、大阪とは違うところだ。

大阪の人だと『同じ大東市民』というだけで、
初めて乗ったタクシーのオッサンとでも、
話しが盛り上がるのだが、
京都の場合は、そうもいかない。
逆に、話しの共通点を見つけたら、
すぐにフレンドリーな関係ができるのも、
大阪人のいいところだと思う。

仕事は、京都より、大阪の方がやりやすい。

なんだ、かんだと世間話や地域話に花を咲かせて、
第二京阪の下道(つまり、無料の国道1号線バイパス)をひた走り、
無事に、高辻御幸町の角に到着した。

しぶちんの京都の人には珍しく『帰りに何か食べて』とお祝儀をいただく。

うちの家内は河内のオバハンで、
私のことを『けち』という。
だが、自分では『けち』とは思っていない。
こういう話になると『けちとしぶちんは違うんや』と言うのだが、
どうも、よくわかっていない。

『安モン買うたら、ソンする』が私の考えだ。

もっとも、消耗品や道楽の材料、
加工用の部品なんかは安くてもいい。
だが、完成品を買う時は、
できるだけ『ええモン』を買う。

かと言っても、成金趣味は好きではない。

特に、京都の老舗みたいなところで何か買うときは、
いちいち値段も聞かない。

そんな、話しで盛り上がったお客さんであった。

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◆おまけ
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昨日の記事で『改名提案』を書いた。

その候補に『何でも自分で開拓団』にしたら、と。
ふと、思ったのは『自分で勝手に開拓団』でもどうよ。

自分でもまだまだキャッチコピーの腕は落ちとらんと思った。

ほな!

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●410円タクシーの実情。

2017年02月18日 | 旅客運送事業
最近、乗客から『大阪でも東京のような初乗り1km・410円の動きはないのか』と聞かれる。私が知っている限り『ない』。聞いてきた乗客には『やってもいいけど、駅にタクシーがいなくなりますよ』と言ったら『絶句』していた。実は大阪でも『東京と似たようなことをやった会社があったが、売上が減少したから、すぐにやめた』のである。タクシー乗務員は、月給保証など無く『空車状態』は『ニート状態』だ。また、気楽な『駅待機』は『引きこもり』や『閉じこもり』と同様の状態だ。さらに『自由化』が独り歩きし『同一労働同一賃金』など程遠い。この状況下で、どうやって2%の物価上昇を図るのか、教えてほしいところだ。薄利多売は、結果的に疲弊して長続きはしない。


【写真:概ね、6km以上乗ると、値上げを実感するのが東京新運賃】

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◆410円タクシーが実施されて、どうなったか・・・?
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1、駅待ちのタクシーが減少した
2、長距離客が敬遠し始めた
3、乗務員の収入が20%減った

あたりまえである。

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◆1、駅待ちのタクシーが減少した
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ヒマな日や人の動きが少ない時間帯だと、
1時間の客待ちをして『ワンメーター』など、ざらにある。

10回、ワンメーター客があると・・・

・旧料金:730円×10回=7,300円
・新料金:410円×10回=4,100円

単純計算で▲3,200円の減少だ。

こうなれば、駅で辛抱強く客待ちをするくらいなら、
町を流して『ちょい乗り客』を『たくさん拾う』方が、
1時間当たりの売上は高くなる場合の方が多い。

駅からタクシーが減り、流しが増えたのが現状だ。

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◆2、長距離客が敬遠し始めた
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大阪のように『5,000円超えた分は半額』という遠距離割引はない。

埼玉や千葉から都内に通うサラリーマンは、
長距離のタクシー代が値上げとなれば、
終電を逃して高いタクシー代を払って無理に帰宅するより、
サウナやカプセルホテルに泊まった方が安いと考える。

東京であれ、大阪であれ、どこであれ、長距離客はドル箱なのだ。

逆に言えば『ドル箱』があるから1日の売上が立つ。
そのドル箱が敬遠されて客離れが起きれば、
タクシー会社の財務体質は悪化するのは、
火を見るより明らかである。

近隣の鉄道の場合・・・。

全国一の路線網を持つ近畿日本鉄道が成り立っているのは、
遠距離路線や有料の特急を走らせ、定期客を持っているからだ。
どんな業種でも『集客アイテム』と『収益アイテム』があるから、
事業が成り立つのだ。


大阪の遠距離割引の仕組みはこうだ。

遠距離割引がない首都圏だと『2万円』は『2万円』の料金。
大阪だと、5千円を超えが1.5万円分だから、
こいつが『半額の7.5千円』に下がる。

5千円+7.5千円=12.5千円で済むのが大阪式である。

ただ、東京と大阪では物価も人口も違うし、
大阪のような遠距離割引を導入して、
生活がやっていけるかどうかわからないから、
関西圏と同様にはいかないだろう。

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◆3、乗務員の収入が平均20%減った
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まぁ、これは『メディア情報』なので誇張もあるだろう。

値下げをすれば『補完』のために、
営業回数を増やすしかない。
だが、ご存知のとおりタクシードライバーは、高齢者が多い。

誰でも彼でも『流し営業』に転換できない。

仕方がないなぁ・・・と駅待ちで辛抱するドライバーもいる。
また、駅には駅の『需要』がある。

新料金になっても従来の売上を確保する乗務員もいるが。

その分、余計に走っている。
1日の走行距離の『上限』も運輸局から決められているから、
走りたくても『上限』に達したら、
その日の営業は終了である。

どうあれ、乗務員の生活が脅かされるなら、やめたほうがいい。

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◆大阪の場合
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一部で510円の割安タクシーが走っているが、
やはり、私ら680円の車と比較して、
同一労働でありながら80%程度の料金しか上がらない。

当然、安いなりのワケがある(事故などの補償など)

まぁ、安い車を選ぶ客も多いから、
体力があれば回数勝負で営収確保も可能だが。

公定幅運賃(中型660~680円)が決まったとき。
1km・300円くらいで走らせた旧ワンコイン系のタクシーがあったが、
気がつけば、見かけなくなり『2km・660円』に統一してきた。

安い上に、遠距離割引があったら、もう、商売にならない。

もし、東京のように400円台を走らせるとなれば、
遠距離割引を廃止することになるだろう。
そうでもしないと、1/3のタクシー会社は、
財務悪化で倒産するのは必至だ。

でも、倒産して、車が減ってくれればいいのだが。

とはいえ、会社が減っても乗務員は減らない。
ということは、受け入れ先の会社が、
車の稼働率を上げるために配車編成を組んで走らせる。

結果的に、何も変わらない。

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◆まとめ
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東京の新料金は『ライドシェア対策』だという。

気持ちはわかるのだが『今、やらんといかんのか?』だ。
今、文科省の天下りが問題になっているが、
タクシー業界も天下り先である。

陸運局や警察OBなんかが天下っている。

大きな問題にならないのは、
年俸ン千万というケタ違いの給料ではなく、
まぁ、常識の範囲の『再就職先』程度だから問題視されない。

どうあれ、国土交通省はじめ『道路運送業界』は護送船団である。

こんな『おいしい業界』を相手に『ライドシェア(素人の白タク』を、
簡単に認可するとは思えない。
また、トヨタ自動車も『次世代タクシー』のリリースを決めている。

ジャパンタクシーというプロジェクトでLPガスのハイブリッド車だ。

自動車業界も『戦略自動車』を開発し、
来年くらいには『お目見え』するだろうから、
そうそう簡単に『新しい働き方』といううたい文句で、
ライドシェアが『うろちょろする』とは思いにくい。
実現したら、ライドシェアもタクシーも『共倒れ』になる。

前にも書いたが、気まぐれで走るライドシェアは『正業』といえるのか?

また、ライドシェア対策といい、
無茶な値下げを敢行して乗務員が生活できなくなれば、
業界自体が成り立たない。

運輸局も軟弱だ。

料金改定もエリアの70%の認可申請があれば通る。
その認可内容が『やっていけるかどうか』など関係ない。

これが、みんなが信じて疑わない『多数決は民主主義』の怖さだ。

走り出した東京23区の新運賃。
成功だったか、失敗だったか、
静観しておこうと思っている。

仮に、大阪で1km・400円が走れば『駅の客待ちタクシー』激減は必至。

それよりも、障がい者に対する福祉割引を緻密にして、
割引をした分を行政が補助するなり、
もう少し、まともな対策を打って出てほしいところだ。
何でもかんでも乗務員が泣くというのは、
行政も、タクシー会社も『何も考えていない証拠』だ。

だが、障がい者手帳をお持ちの方は・・・。

遠慮せず乗務員に提示して割引を受けてほしい。
中には、割引分を乗務員に還元している優良な会社もある。
特に、今後、ますます増える高齢者や、
難病指定、障がい認定を受けている人への配慮が、
『潜在的な顧客の利用促進の掘り起し』が急務じゃないかと思う。

いかがだろうか。

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●タクシー業界事情。

2017年01月31日 | 旅客運送事業
東京23区と一部地域のタクシーが、実証実験を経て『初乗り410円』を走らせた。乗客からは『大阪でも、そういう(410円)の動きとかないんですか』と、聞かれることがある。だが、残念ながら、そういう動きは全くない。表向きは『ちょい乗り需要の掘り起し』と言っているが、値引きは見かけ倒しで、2kmを超える乗車距離になれば、爾後(ジゴ)距離が短縮され『実質値上げ』になっている。


【写真:大阪は東京の後追いなどしない】

410円実施となれば、大阪のタクシーには3つの課題がある。

1、初乗り2km510円がまだ走っている(裁判で『恒久認可』されている)
2、5,000円超え、半額の割引運賃(元メーター1万円なら、支払いが7,500円)
3、同一地域同一運賃が崩れている

8割方のタクシーは運輸局が言う『公定幅運賃』を守っているが、
個別訴訟で510円を『恒久認可』させた会社が数社あり、
その上、公定幅運賃の下限引き下げ案も出ている。

東京のように『みんな仲良く足並みそろえて・・・』はない。

個人的には約1km・410円でも構わないが、
それをするならば『遠距離割引』を廃止すべきである。
さらに、例外的な恒久認可を取り下げさせて、
初乗り510円(元のワンコイン)も、
強制的に廃止させないといけないと思う。
そして、同一地域同一運賃に戻す。

1km410円など、それからの話だ。

遠距離割引は『本来、宿泊するお客』を、
ホテルから取り上げてしまい、
タクシーに乗せて家まで送り届けるという、
遠距離客の掘り起しのために導入された。

その下地は・・・

『小泉内閣時代の規制緩和』があり、
デフレ不況での人員整理と大量退職時代に備えた、
タクシー運転手のお客確保のために、
大阪独自で編み出された運賃である。

乗務員も不足し、稼働率も低下している。

遠距離割引の役割は終わった。
タクシーの稼働率が『じわじわ』と減っている。
無理に遠距離割引などやめてしまい、
『本当にタクシーを利用したい人』が乗れるように、
遠距離の料金を『もとに戻せばいい』のである。

こうすれば、安モンのお客も減る。

タクシーの平均的な利用距離は5km未満だ。
運賃にしても平均1,500円未満である。
多くの利用客は『遠距離割引』など『ほぼ無縁』である。
それでも、深夜になれば『終電を逃した客』が、
遠距離割引をいいことにタクシーを利用する。

深夜はタクシーしか移動の術がないのだから無理な値引きは不要だ。

ここを是正しないと『業界の若返り』など無理だ。
そこを素人の白タク『ライドシェア』が付け入る隙を狙っている。
東京は、素人の白タク阻止のためにも、
足並みそろえて1km410円に踏み切った。

ライドシェアが合法化されたらどうなるか・・・?

ライドシェアと洒落た文言だが、
所詮は『素人の白タク』に過ぎない。
それも『自分の都合』でしか仕事をしない。
タクシーの場合は秩序と誇りを持って仕事に就いている。

ライドシェアは『正業』と言えるのか?

ライドシェアは『人を運ぶ作業』だ。
1日、2~3回程度の送迎で『どこが正業なの?』と思う。
タクシーと素人の白タクでは『営業回数』が違い過ぎる。

旅客輸送で売上を立てるには『1日当たりの営業回数』をこなすしかない。

1、高齢者の乗客
2、介護者なしの車いすの乗客
3、視覚障がい者の乗客
4、酔っぱらいの乗客
5、文句、口うるさい乗客
6、反社会勢力系の乗客

素人の白タクが、多様化する乗客への対応ができるのか?

だいたい、白タクなんてのは、
今も昔も『反社会勢力の資金源』だ。
こんなのを合法化したら、
反社会勢力の食い物にされるのは『火を見るより明らか』だ。

運転代行だって『二種免許』がいる。

随伴車は普通免許で運転できるが、
お客さんの車の運転は『二種』の対象だ。
鳴り物入りで登場した運転代行だが、
週末を除いて『ほとんど需要がない』。

都市部で資金的体力がない代行業者は廃業同然だ。

現実には昼勤のタクシー運転手が、
週末の夜にアルバイトで稼ぐ程度に成り下がっている。
ライドシェアも『代行』レベルの普及にしかならないんじゃないか。

東京の初乗り410円タクシーの表向きの狙いをまとめてみよう。

1、ライドシェア対策
2、近距離客や潜在利用客の掘り起し
3、営業回数の増加
4、2km以上の利用者への運賃値上げ
5、営業収入の増加

こんなところだろう。

営収が増えてくれば、
多少は、若い人もタクシー乗務員になるかも知れないが、
根底には『若くて職にあぶれる状態』を意図的に作らないと、
若い人がタクシー業界に入ってくるのは、
けっこう、至難の業だと思うのだが・・・。

ちなみに・・・。

410円を推進している東京の日本交通は、
守口とミナミを手始めに大阪市場に進出しはじめ、
『さくらタクシー』を傘下に入れている。
ANAクラウンホテルを『さくら専用』にするなど、
巧妙な大阪市場拡大の工作を展開している。

私は肩章などないので、どうでもいいんですけどね。

だが、法人タクシードライバーがライドシェアに移行したら・・・。
顧客をいっぱい持っていたら『次世代個人タクシー』の可能性は秘めている。
また、どうせ会社に40%ピンハネされるのだ。

今のタクシー公定幅運賃の60%で営業すれば『初乗り400円』は可能だ。

法人タクシー乗務員が、ライドシェアに移行して、
通勤で使う自家用車で『玄人の白タク』をやったとしたら、
収入は、法人乗務員と、ほとんど変わらない。
もちろん、車両維持費、燃料代、保険料、各種経費を考えたら、
まぁ、現行タクシーの7~80%の運賃でやっていける。
それ以下になれば『採算性』と『安全面』の担保は難しい。

素人の白タクは難しいが、玄人の白タクは可能性があると思う。

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▼初乗り410円タクシーの関連記事▼
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49189
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