●暮らしの落書き帳<319Tany(太田肇司/JF3TBM:著)>

日々の話題を落書き風に綴っています。
文責:太田肇司(319Tany)
jf3tbm@yahoo.co.jp

●410円タクシーの実情。

2017年02月18日 | 旅客運送事業
最近、乗客から『大阪でも東京のような初乗り1km・410円の動きはないのか』と聞かれる。私が知っている限り『ない』。聞いてきた乗客には『やってもいいけど、駅にタクシーがいなくなりますよ』と言ったら『絶句』していた。実は大阪でも『東京と似たようなことをやった会社があったが、売上が減少したから、すぐにやめた』のである。タクシー乗務員は、月給保証など無く『空車状態』は『ニート状態』だ。また、気楽な『駅待機』は『引きこもり』や『閉じこもり』と同様の状態だ。さらに『自由化』が独り歩きし『同一労働同一賃金』など程遠い。この状況下で、どうやって2%の物価上昇を図るのか、教えてほしいところだ。薄利多売は、結果的に疲弊して長続きはしない。


【写真:概ね、6km以上乗ると、値上げを実感するのが東京新運賃】

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◆410円タクシーが実施されて、どうなったか・・・?
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1、駅待ちのタクシーが減少した
2、長距離客が敬遠し始めた
3、乗務員の収入が20%減った

あたりまえである。

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◆1、駅待ちのタクシーが減少した
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ヒマな日や人の動きが少ない時間帯だと、
1時間の客待ちをして『ワンメーター』など、ざらにある。

10回、ワンメーター客があると・・・

・旧料金:730円×10回=7,300円
・新料金:410円×10回=4,100円

単純計算で▲3,200円の減少だ。

こうなれば、駅で辛抱強く客待ちをするくらいなら、
町を流して『ちょい乗り客』を『たくさん拾う』方が、
1時間当たりの売上は高くなる場合の方が多い。

駅からタクシーが減り、流しが増えたのが現状だ。

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◆2、長距離客が敬遠し始めた
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大阪のように『5,000円超えた分は半額』という遠距離割引はない。

埼玉や千葉から都内に通うサラリーマンは、
長距離のタクシー代が値上げとなれば、
終電を逃して高いタクシー代を払って無理に帰宅するより、
サウナやカプセルホテルに泊まった方が安いと考える。

東京であれ、大阪であれ、どこであれ、長距離客はドル箱なのだ。

逆に言えば『ドル箱』があるから1日の売上が立つ。
そのドル箱が敬遠されて客離れが起きれば、
タクシー会社の財務体質は悪化するのは、
火を見るより明らかである。

近隣の鉄道の場合・・・。

全国一の路線網を持つ近畿日本鉄道が成り立っているのは、
遠距離路線や有料の特急を走らせ、定期客を持っているからだ。
どんな業種でも『集客アイテム』と『収益アイテム』があるから、
事業が成り立つのだ。


大阪の遠距離割引の仕組みはこうだ。

遠距離割引がない首都圏だと『2万円』は『2万円』の料金。
大阪だと、5千円を超えが1.5万円分だから、
こいつが『半額の7.5千円』に下がる。

5千円+7.5千円=12.5千円で済むのが大阪式である。

ただ、東京と大阪では物価も人口も違うし、
大阪のような遠距離割引を導入して、
生活がやっていけるかどうかわからないから、
関西圏と同様にはいかないだろう。

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◆3、乗務員の収入が平均20%減った
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まぁ、これは『メディア情報』なので誇張もあるだろう。

値下げをすれば『補完』のために、
営業回数を増やすしかない。
だが、ご存知のとおりタクシードライバーは、高齢者が多い。

誰でも彼でも『流し営業』に転換できない。

仕方がないなぁ・・・と駅待ちで辛抱するドライバーもいる。
また、駅には駅の『需要』がある。

新料金になっても従来の売上を確保する乗務員もいるが。

その分、余計に走っている。
1日の走行距離の『上限』も運輸局から決められているから、
走りたくても『上限』に達したら、
その日の営業は終了である。

どうあれ、乗務員の生活が脅かされるなら、やめたほうがいい。

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◆大阪の場合
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一部で510円の割安タクシーが走っているが、
やはり、私ら680円の車と比較して、
同一労働でありながら80%程度の料金しか上がらない。

当然、安いなりのワケがある(事故などの補償など)

まぁ、安い車を選ぶ客も多いから、
体力があれば回数勝負で営収確保も可能だが。

公定幅運賃(中型660~680円)が決まったとき。
1km・300円くらいで走らせた旧ワンコイン系のタクシーがあったが、
気がつけば、見かけなくなり『2km・660円』に統一してきた。

安い上に、遠距離割引があったら、もう、商売にならない。

もし、東京のように400円台を走らせるとなれば、
遠距離割引を廃止することになるだろう。
そうでもしないと、1/3のタクシー会社は、
財務悪化で倒産するのは必至だ。

でも、倒産して、車が減ってくれればいいのだが。

とはいえ、会社が減っても乗務員は減らない。
ということは、受け入れ先の会社が、
車の稼働率を上げるために配車編成を組んで走らせる。

結果的に、何も変わらない。

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◆まとめ
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東京の新料金は『ライドシェア対策』だという。

気持ちはわかるのだが『今、やらんといかんのか?』だ。
今、文科省の天下りが問題になっているが、
タクシー業界も天下り先である。

陸運局や警察OBなんかが天下っている。

大きな問題にならないのは、
年俸ン千万というケタ違いの給料ではなく、
まぁ、常識の範囲の『再就職先』程度だから問題視されない。

どうあれ、国土交通省はじめ『道路運送業界』は護送船団である。

こんな『おいしい業界』を相手に『ライドシェア(素人の白タク』を、
簡単に認可するとは思えない。
また、トヨタ自動車も『次世代タクシー』のリリースを決めている。

ジャパンタクシーというプロジェクトでLPガスのハイブリッド車だ。

自動車業界も『戦略自動車』を開発し、
来年くらいには『お目見え』するだろうから、
そうそう簡単に『新しい働き方』といううたい文句で、
ライドシェアが『うろちょろする』とは思いにくい。
実現したら、ライドシェアもタクシーも『共倒れ』になる。

前にも書いたが、気まぐれで走るライドシェアは『正業』といえるのか?

また、ライドシェア対策といい、
無茶な値下げを敢行して乗務員が生活できなくなれば、
業界自体が成り立たない。

運輸局も軟弱だ。

料金改定もエリアの70%の認可申請があれば通る。
その認可内容が『やっていけるかどうか』など関係ない。

これが、みんなが信じて疑わない『多数決は民主主義』の怖さだ。

走り出した東京23区の新運賃。
成功だったか、失敗だったか、
静観しておこうと思っている。

仮に、大阪で1km・400円が走れば『駅の客待ちタクシー』激減は必至。

それよりも、障がい者に対する福祉割引を緻密にして、
割引をした分を行政が補助するなり、
もう少し、まともな対策を打って出てほしいところだ。
何でもかんでも乗務員が泣くというのは、
行政も、タクシー会社も『何も考えていない証拠』だ。

だが、障がい者手帳をお持ちの方は・・・。

遠慮せず乗務員に提示して割引を受けてほしい。
中には、割引分を乗務員に還元している優良な会社もある。
特に、今後、ますます増える高齢者や、
難病指定、障がい認定を受けている人への配慮が、
『潜在的な顧客の利用促進の掘り起し』が急務じゃないかと思う。

いかがだろうか。

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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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●タクシー業界事情。

2017年01月31日 | 旅客運送事業
東京23区と一部地域のタクシーが、実証実験を経て『初乗り410円』を走らせた。乗客からは『大阪でも、そういう(410円)の動きとかないんですか』と、聞かれることがある。だが、残念ながら、そういう動きは全くない。表向きは『ちょい乗り需要の掘り起し』と言っているが、値引きは見かけ倒しで、2kmを超える乗車距離になれば、爾後(ジゴ)距離が短縮され『実質値上げ』になっている。


【写真:大阪は東京の後追いなどしない】

410円実施となれば、大阪のタクシーには3つの課題がある。

1、初乗り2km510円がまだ走っている(裁判で『恒久認可』されている)
2、5,000円超え、半額の割引運賃(元メーター1万円なら、支払いが7,500円)
3、同一地域同一運賃が崩れている

8割方のタクシーは運輸局が言う『公定幅運賃』を守っているが、
個別訴訟で510円を『恒久認可』させた会社が数社あり、
その上、公定幅運賃の下限引き下げ案も出ている。

東京のように『みんな仲良く足並みそろえて・・・』はない。

個人的には約1km・410円でも構わないが、
それをするならば『遠距離割引』を廃止すべきである。
さらに、例外的な恒久認可を取り下げさせて、
初乗り510円(元のワンコイン)も、
強制的に廃止させないといけないと思う。
そして、同一地域同一運賃に戻す。

1km410円など、それからの話だ。

遠距離割引は『本来、宿泊するお客』を、
ホテルから取り上げてしまい、
タクシーに乗せて家まで送り届けるという、
遠距離客の掘り起しのために導入された。

その下地は・・・

『小泉内閣時代の規制緩和』があり、
デフレ不況での人員整理と大量退職時代に備えた、
タクシー運転手のお客確保のために、
大阪独自で編み出された運賃である。

乗務員も不足し、稼働率も低下している。

遠距離割引の役割は終わった。
タクシーの稼働率が『じわじわ』と減っている。
無理に遠距離割引などやめてしまい、
『本当にタクシーを利用したい人』が乗れるように、
遠距離の料金を『もとに戻せばいい』のである。

こうすれば、安モンのお客も減る。

タクシーの平均的な利用距離は5km未満だ。
運賃にしても平均1,500円未満である。
多くの利用客は『遠距離割引』など『ほぼ無縁』である。
それでも、深夜になれば『終電を逃した客』が、
遠距離割引をいいことにタクシーを利用する。

深夜はタクシーしか移動の術がないのだから無理な値引きは不要だ。

ここを是正しないと『業界の若返り』など無理だ。
そこを素人の白タク『ライドシェア』が付け入る隙を狙っている。
東京は、素人の白タク阻止のためにも、
足並みそろえて1km410円に踏み切った。

ライドシェアが合法化されたらどうなるか・・・?

ライドシェアと洒落た文言だが、
所詮は『素人の白タク』に過ぎない。
それも『自分の都合』でしか仕事をしない。
タクシーの場合は秩序と誇りを持って仕事に就いている。

ライドシェアは『正業』と言えるのか?

ライドシェアは『人を運ぶ作業』だ。
1日、2~3回程度の送迎で『どこが正業なの?』と思う。
タクシーと素人の白タクでは『営業回数』が違い過ぎる。

旅客輸送で売上を立てるには『1日当たりの営業回数』をこなすしかない。

1、高齢者の乗客
2、介護者なしの車いすの乗客
3、視覚障がい者の乗客
4、酔っぱらいの乗客
5、文句、口うるさい乗客
6、反社会勢力系の乗客

素人の白タクが、多様化する乗客への対応ができるのか?

だいたい、白タクなんてのは、
今も昔も『反社会勢力の資金源』だ。
こんなのを合法化したら、
反社会勢力の食い物にされるのは『火を見るより明らか』だ。

運転代行だって『二種免許』がいる。

随伴車は普通免許で運転できるが、
お客さんの車の運転は『二種』の対象だ。
鳴り物入りで登場した運転代行だが、
週末を除いて『ほとんど需要がない』。

都市部で資金的体力がない代行業者は廃業同然だ。

現実には昼勤のタクシー運転手が、
週末の夜にアルバイトで稼ぐ程度に成り下がっている。
ライドシェアも『代行』レベルの普及にしかならないんじゃないか。

東京の初乗り410円タクシーの表向きの狙いをまとめてみよう。

1、ライドシェア対策
2、近距離客や潜在利用客の掘り起し
3、営業回数の増加
4、2km以上の利用者への運賃値上げ
5、営業収入の増加

こんなところだろう。

営収が増えてくれば、
多少は、若い人もタクシー乗務員になるかも知れないが、
根底には『若くて職にあぶれる状態』を意図的に作らないと、
若い人がタクシー業界に入ってくるのは、
けっこう、至難の業だと思うのだが・・・。

ちなみに・・・。

410円を推進している東京の日本交通は、
守口とミナミを手始めに大阪市場に進出しはじめ、
『さくらタクシー』を傘下に入れている。
ANAクラウンホテルを『さくら専用』にするなど、
巧妙な大阪市場拡大の工作を展開している。

私は肩章などないので、どうでもいいんですけどね。

だが、法人タクシードライバーがライドシェアに移行したら・・・。
顧客をいっぱい持っていたら『次世代個人タクシー』の可能性は秘めている。
また、どうせ会社に40%ピンハネされるのだ。

今のタクシー公定幅運賃の60%で営業すれば『初乗り400円』は可能だ。

法人タクシー乗務員が、ライドシェアに移行して、
通勤で使う自家用車で『玄人の白タク』をやったとしたら、
収入は、法人乗務員と、ほとんど変わらない。
もちろん、車両維持費、燃料代、保険料、各種経費を考えたら、
まぁ、現行タクシーの7~80%の運賃でやっていける。
それ以下になれば『採算性』と『安全面』の担保は難しい。

素人の白タクは難しいが、玄人の白タクは可能性があると思う。

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▼初乗り410円タクシーの関連記事▼
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49189
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●素人の白タク合法化を考える。

2017年01月23日 | 旅客運送事業
昨日、ネイチャークラブを脱退した話を書いた。理念ばかりが先行し実績の積み上げが伴っていない。加えて、情報収集だけは長けている。今の若い世代は『すぐ、ネット情報を鵜呑みにする』という傾向が強い。こう言っては何だが『社会規範』を身につけず、何が理念だ、何がプロジェクトだ!と、感じている。こういう人たちを利用して、政治の水面下では『素人の白タク合法化』の動きが進んでいる。


【写真:実績を積み上げなければ、人は集まらない】

すぐ、鵜呑みにする、と書いた。

ライドシェア、シェアエコノミー、なんちゃらシェアー・・・、
どれも、これも、マスメディアが喧伝している。
民泊もライドシェアも耕作放棄地の再生などが、
ビジネスの世界では『新しい投資先』として注目されている。

若い人たちの一部は、何の疑問も感じず『よいもの』と思わされている。

現在の私のナリワイは『タクシードライバー』だから、
この記事では『ライドシェア』を斬ってみる。
多くの若い人は『タクシーは規制に縛られ、泥臭いオジンの職場。
だから、ライドシェアで新しく雇用創出しましょう』とかいう。

そういう人に限って、ほとんどタクシーなんか乗らない。

一部の過疎地域のNPOが『福祉輸送』を、
一般人の自家用車を用いて『社会実験』を兼ねて、
ライドシェアを導入しているのはテレビ報道で見た人は多いだろう。

言っちゃ悪いが『儲かる商売』には程遠い。

ライドシェアを実現するために、
マスメディアは『高齢者事故』を執拗に取り上げる。
そこに、のどかなイナカでライドシェアの社会実験を映像化し、
朝昼晩晩、ニュースの特集で流す。

社会性に疎く、疑うことを知らない若者は『ころっ』と騙される。

本当にライドシェアが狙っているのは、
イナカの市場ではなく大都会の市場だ。
だが、利便性が高く、精緻で洗練されたタクシーサービスがある都会で、
ライドシェアと名を変えた『素人の白タク』を認可したら、
あなたは、乗りたくなるのだろうか。
あるいは、新しい働き方としてチャレンジしてみるのだろうか。

例えば、『安全性は、どうするんですか?』と聞きたい。

法人タクシーであれば、毎日、出入庫時の点呼を行う。
運行管理者は、乗務員の健康管理にも気を配る。
これが、素人の白タクになったら、どうなんでしょうかね。
二日酔いでも酒気帯びのチェック機能がなく、
そのままお客を乗せることも想定範囲だ。

ハイヤー・タクシー・バスの運行には次の法律が関係する

1、道路運送法
2、道路運送車両法
3、道路交通法
4、労働基準法
5、労働安全衛生法

素人の白タクが、自身の運行管理ができるのか大いに疑問だ。

福祉輸送にしても、高齢者が早朝に倒れる。
深夜に赤ちゃんが、ひきつけを起こして病院に行きたい。
そんな時間帯に『素人の白タク』が来てくれるのか。

我々は、そういう事態にも対処できるよう24時間365日、営業している。

もちろん、そうそう、高齢者や乳幼児の病院搬送はなく、
やはり『儲かる時間帯』には『歓楽街の酔っ払い』を家まで送り届け、
全体的な売上を作って生活費を確保しているのだ。

素人の白タクは、自分の空いた時間帯や、自分の都合でしか来てくれませんよ。

今の、福祉輸送でもそうだ。
一生懸命やっておられるし、非常勤で来てくれないか、というオファーもいただく。
はっきり言って『運行人員が集まらない』ので、
結局は、輸送サービスが成り立たず、
事業として破綻している。

新しい働き方も結構だが、大事なことを忘れていないか?

乗客の安全確保、社会的な安定供給、多様なニーズへの対応、
言うことを聞かない乗客への毅然とした対応や処置、
各種法令の知識・・・。

ボランタリー精神だけでは事業にならない。

ボランティア的雇用では身分も生活もままならない。
そんな不安定な賃金や雇用条件で、
長きにわたって働き続けられるのだろうか。

また、政治のウラも読まないといけない。

事実、ライドシェアも政治の世界では認可の方向で話は進んでいる。
政府の審議会、委員会にしても『賛成派』で固め、
最初から反対派は入れずに水面下でコトを運ぶ。
推進の進め方は『賛成派の一方通行』である。

これが、民主国家のやることか?

多角的な意見で議論しないといけないところを、
推進派だけで話を進めて議論するわけだから、
ライドシェアという素人の白タクだって通ってしまう。
公益事業という『きれいごと』を並べて、
形式的にNPO法人で運用するが、
実際は『天下り』『補助金の垂れ流し』『汚職の温床』を狙っている。
逆に言えば、天下りで補助金を垂れ流していかないと、
普通にマジメにやっていてはNPO法人は成り立たない。

一番怖いのは、何もわかっていないネット世代の若い人。

彼らは、ライドシェアが『いいもの』と信じ込まされている。
昼間の奥様番組で東京都政なんかが関西ローカルで放映されるのを見ても、
今の政治は『劇場型』の政治社会なので、
イメージだけで突っ走るのが『現代社会の怖さ』だ。

素人の白タクが走り出したら・・・。

過去の歴史の中で築き上げた『公定幅運賃』もなし崩し。
今以上に、運賃体系が『わかりにくくなる』。
利用者にとって、料金がわからないのは怖いはずだ。
そのために公定幅運賃を作って守ってきたのに、
これも完全に崩壊してしまう。

事故が起きてからでは遅いのだが。

ライドシェアの軌道修正ができるためには、
事故が起きるのを待つ・・・というのが業界全体の見方だ。
さらに、乗客不足のバス路線の軒並み廃止、
鉄道に至ってはJR北海道が赤字路線を相当数、切り捨てる。
その補完に『ライドシェア』ですか?。

無理でしょう。

私たちは、少数の乗務員を除いて『常に安全運行』に努めている。
人さまの輸送サービスに『素人の白タク』が対応できるのか。
食品や人体に関わることには『ナーバス』になっているが、
移動手段の『交通』に関しては『思考停止』になっている。

理念だけでは安全は担保されない。

単に規制緩和して『経済効果』が出たらいいというが、
タクシーですら、大して儲からない分野に、
素人の白タクが儲かるはずもなかろう。

いかにネットの鵜呑みやメディアの信じ込みが危険か。

我々、タクシー業界も反省点は山積している。
今の交通体系を補強してサービス面はもちろん、
高齢者、地域、外国人、オリンピック、万博・・・、
それらの対策も進んでいる。

適性な競争条件できちんとした安定供給と安全担保。

素人の白タクが『公共交通機関』という同じ土俵で、
何をどう戦ってくるのか。
それ自体が『狂っている状態』ということを、
利用側も、少しは考えてみてはいかがだろうか。

素人の白タク合法化阻止は、この半年が勝負だと思っている。

▼アマチュア無線関連の販売店『けいはんな通信』の店長ブログ▼
http://www.je3yui.com/blog/
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●粋なお客さまと、素敵なお祝儀。

2017年01月06日 | 旅客運送事業
お題「お正月はどう過ごした?」に参加中!
お正月も例年どおり『出勤』した。周囲は『お正月くらい、ゆっくりしたらいいのに』とか言うが、ゆっくりしたところで、稼働日数は決まっているから、無理に生活のペースを変えてまで『ゆっくり』しても、休み明けからの立ち上がりが億劫になる。ならば、いっそのこと、普通どおり仕事をして、世の中のニーズに対応する方が性に合っている。


【写真:久々に見た、2,000円札】

ある男性のお客さま。

運賃は1,160円だった。
そのお客さまは『これで。お釣りは結構です』と、
料金トレイに『2,000円札』を置かれた。

『何と、粋な方だ!』

『いや、ちょっと頂き過ぎですやん』と言ったのだが、
『まぁ、お正月だし、ご苦労さま。遠慮せず取っておいてください』ときた。

1,000円札2枚を置かれるよりスマートなお祝儀だ。

久しぶりに見る2,000円札だったので、
少し、話し込んでしまった。
どうやら、芸能関係のお仕事らしく、
定期的に銀行で2,000円札をご用意されるらしい。

『紙幣の額、それぞれに適した使い道がある』と。

1,000円だと子供のお年玉にもならないし、
5,000円だと少し無理が生じる。
芸事のお祝儀には2,000円札は、
結構、役立つ、というお話だった。

運賃680円で1万円札を出す非常識な若者に教えたいくらいだ。

まぁ、非常識な若者は、
きっと、親に『タクシーに乗るときは・・・』など教えてもらっていない。
むしろ『カネを払えばいい』くらいの認識だろう。
こういう人に説教してもトラブルになるだけだから、
黙って、事務的につり銭とレシートを渡す。

久々に見た2,000円札は、しばらく取っておこうと思う。

昨今、景気回復もままならない中、
数年ぶりに、気持ちのいいお祝儀をいただいたお正月出勤だった。


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大阪・大阪近郊の耕作放棄地を開拓・開墾して、
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●年末特別輸送体制。

2016年12月23日 | 旅客運送事業
通常は、乗車のご予約は可能な限りお受けさせてもらっている。だが、年末に限っては5,000円未満のご予約は、全てお断りしている。ご予約の場合、30分前から予約先に向かうことが多く、時間拘束に加えて、『道中でタクシーを探しておられるお客さん』をスルーして向かい『ビジネスチャンスの機会損失』になる。お迎え先の方向が合うことなど『稀(まれ)』であり、それならば『最初から、ご予約自体をお断りして、目の前のお客さんをお乗せする方が商売になる』のだ。昨夜から『全日本フィギュアスケート選手権』が、門真南駅前の『ラクタブドーム(旧なみはやドーム)』で開催され、観客、テレビスタッフ、スケート連盟関係者など、多くの需要があり、お友達といえど事前予約は全てお受けできない状況だ。この特別体制は29日までの予定と考えている。


【写真:昨夜は15件の予約問い合わせがあったが・・・】

年内で一番の繁忙期だ。特に昨夜は・・・

1、夕方からの雨天
2、忘年会のピーク
3、クリスマスイベント
4、ホテルのディナーショー
5、フィギュアスケート選手権

タクシーが駅にいないのは当然である。

タクシー会社に電話をかけて迎車を要請しても、
『30分から1時間かかります。時間が読めません』と言われる。
こういうとき、私の個人携帯がジャンジャン鳴る。

近くにいても全てお断りしている。

1~2度、乗ってもらっただけで『特別扱い』はしない方針だ。
冷たいようだが『駅に来るタクシーをお待ちいただくしかありません』と答える。
駅は駅で『もう1台、呼んでください』とか言われる。

『無線配車はやっていないので、戻ってくる車をお待ちください』しか言えない。

夕方、まだ出勤前にも予約電話が入った。
だが『本日はスケートの関係で終日、貸切になっています。
ご期待にそえず、申し訳ありません』とかわした。

利用される方のご都合も理解できるのだが。

多くは『忘年会に遅れる』とか、
私にすれば『どうでもいい理由』である。
個人の段取りの悪さに、いちいちつきあってはいられない。
ちょっと、想像力を働かせればわかるはずだが、
繁忙期の夕方の雨降りにタクシーが拾える方がラッキーだ。

事情を聞いても『単に、段取りが悪いだけ』でしかない。

高飛車かも知れないが、
こちらも『商売』である。
大して儲からない仕事に、
時間を費やすほどヒマ人ではないのだ。

山奥じゃあ、あるまい。

終電時にも駅にタクシー待ちの列ができる。
だが、こういうときは1時間くらい待つ根気が必要だ。
とはいえ、翌日は『何もなかったか』のように、
いつもの駅に戻っている。

タクシーが来なくて凍死したり野垂れ死にしたニュースは聞いたことがない。

タクシーが来なければ『歩くしかない』。
宴会の後に延々歩くのは酷かも知れないが、
それでも、そのうちタクシーが拾えることがある。

タクシーに乗れなくても仕方がない時期なのだ。

別に、タクシーに乗れなくても、
死にはしない。
タクシーに乗れずに文句を言う前に、
さっさと切り上げて帰ったら済む話である。

自分勝手なのは結構だが、自業自得なのだ。

▼ちきりんさんのブログリンク▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
ホンマかどうかは、知らんけど・・・。

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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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