●世間のB面<暮らしの落書き帳> (太田肇司:著/Tany/JF3TBM/JA3-35122)

日々の話題を落書き風に綴っています。
文責:太田肇司(319Tany)
jf3tbm@yahoo.co.jp

●仕来り(しきたり)。

2017年08月10日 | ムラ社会は生きる術
世の中には、いろんな『仕来り』がある。基本は『相手の世界を尊重すること』だ。近年『簡略化され過ぎ感』もある。とはいえ『冠婚葬祭』は『従来通りの仕来りに沿って事を進めて行動する』方がいい。私ら世代は、高校を卒業する時くらいには『祝儀よりも、不祝儀に敏感になれ』と親から教わった。いつも引き合いに出す『ネイチャークラブNPO』に参画していたころ、お悔やみがあったのだが、その連絡方法が『Facebook』で掲示されただけという『お粗末』さに唖然とした。気づいた時には、お葬儀も終わっている時間帯だった。NPOの主宰者『葛之屋末兵衛』は、これで『連絡したつもり』なのだろうが、不祝儀事に敏感な私は怒りがこみあげてきた。周囲の人も『しゃあないんちゃいます』ときたから、呆れかえった。『人の再生』の前に、君たちが受けた『躾』を、よく考えてほしい。躾を受けていないなら『君たちの親の怠慢』が原因だ。


【写真:花がいつ咲くかは花に聞かないとわからないが、
    お悔やみの知らせ方くらいは、身近な人に聞けば教えてくれる】

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◆おカネの仕来りは、知っておいてソンはない。
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昨今のお葬儀では『香典辞退』が増えている。

これも前もってわかっていれば、
念珠や、宗派によっては経本などを持参して、
お悔やみに伺う。

だが、お香典を念のために用意することもある。

お香典袋の包み方などは、
パッケージに記載してあることも多く、
ここでは省略する。

一般に新札を入れない、という認識だ。

婚礼を代表とするお祝儀の場合は新札を入れる。
お悔やみに新札を入れると『待ってました』という誤解を招く。
だからといって『しわくちゃ』のお札を入れたら、
受け取った方は『どう感じるだろうか』。

あなたなら、どうする・・・?

我が家では『新札を、自分で一旦、二つ折りにして広げて入れる』。
こうすれば、見た目は新札でなくなる。
加えて、いろいろ流通して誰だかわからない人の手垢まみれも避けられる。

昔は、きちんとした家なら、これくらいのことを親が見せてくれた。

会員制の結婚披露宴でも『仰天した』ことがある。
受付で、財布から会費を出す人がいた。
タクシー運転手に渡す運賃ならともかく、
お祝いの場で、裸のおカネを他人に渡す無神経さには、
これまた呆れたのだ。

おカネをきれいな『お祝儀袋』に入れることで『お祝いの品』になる。

今は、なんでもかんでも簡素化されているが、
冠婚葬祭くらい『過剰包装』でも構わない。
いい歳をして『袱紗』すら持っていなかったり、
持っていなくても『袱紗の代用』の知恵も持ち合わせていない人が増えた。

葛之屋末兵衛一家が、イナカのムラ社会に移住すると聞くが・・・。

イナカは、やたら冠婚葬祭をはじめ、
夏や秋の祭りにも引っ張り出されるし、
そのたんびに『花代』やら『保存会会費』なんかも集めに来る。
これを、都会の自治会みたく『強制ですか?』とか言ったら最後だ。

村八分、確定である。

お祝いごとに関しては『招待されなければ放っておけばいい』。
それとなく伝わってきたのなら『ひと月後くらい』に、
頃合いをみて『このたびは、おめでとうございました』とあいさつすればいい。

お祝いされている人は、生きているから、頃合いに会えば済む。

大事なのは『お悔やみ』の方だ。
直接会ったことがない人でも『ムラの有力者の親族』とかだったら、
時間の都合をつけてでも『わざわざ出かける』のが『仕来り』だろう。
お悔やみの場は『その後』がなく『お別れは一回こっきり』。
参列しなければ、亡くなった人と会うことは二度とない。
だからこそ、不祝儀には敏感になれと、教わった。

間違っても当日の弔電がわりに、今風のFacebookやLINEで済まさない。

どうしても不義理しそうなときは『必ず弔電を打つ』。
さらに、後日でいいから封書で手紙を書いて送れば、
相手は落ち着いたときに必ず目を通してくれる。
住所がわからないとか、そういう場合に限って電子文書にしたらいい。

たかが、何十円の切手代で、不義理でなくなり『義理が立つ』のだ。

祝儀、不祝儀と『何かとおカネをしょっちゅうやりとりする国』に住んでいるのだ。
いい歳をして『おカネの仕来り』を知らないと恥をかくし、
相手を不快にさせて『地域の人間関係も簡単に壊れる』のだ。

おカネのやりとりほど難しいモンはない。

こんなことを、少し知っているだけで、
一生のうちに何度も役に立ち、
自分自身が恥をかかず、自分を高めてくれるのである。

おカネのやりとりは難しいが。

そこをエレガントに、
スマートにやってほしいものだ。
それが『大人のお付き合い』ではないだろうか。

とにかく、義理・不義理も『貸し借りなし』が一番なのだ。

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●田舎で、タダで貰えるものは「0円サービス」ではない。

2017年07月22日 | ムラ社会は生きる術
時々『敷居が高い店』という会話を耳にする。だが、この用法は『間違い』だ。たいてい『初めて行く店』なのだから『敷居をまたいだこともない店』で、そこの敷居が高いとか低いとか言うのは、根本的に使い方が間違っているのだ。これはマスコミが『間違った用法のまま電波に流して垂れ流す』から、一般人は『格式ばって、かつ値段が高そうな店』を『敷居が高い』という間違いの連鎖を起こしている。本来、『不義理をした親類や親しい人の家を久々に訪問するとき』に『ここは敷居が高い』というのが『本当の使い方』なのだ。



【写真:こういうタイトルの本が必要ではないだろうか・・・】

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◆葛之屋末兵衛一家は、世話になった方への敷居の高さを思い知れ。
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葛之屋末兵衛一家は『自分たちの力』で、
耕作放棄地を提供してもらい、
その再開拓に尽力していると『誤解』している。

・工作機械で耕作放棄地を掘り起こし『荒れ地』を作ってそのまま放置
・耕作放棄地内の『耕作放棄地』が『密林』になっても知らん顔
・借りたものを返さない
・他の人の努力を横取りしても『したり顔』
・地主への感謝の表現が全くない

こんなていたらくで『田舎移住計画』とは、呆れる。

それでも、田舎の人は親切だから、
いろいろ『タダ』でモノをくれたりするだろう。
あるいは『タダ』で家を借りられたりする。
野菜なんかも『タダ』でもらえるはずだ。

地方は『モノを分け合う文化』が残っている。

都会から移住した人は『近所から野菜をもらって助かっている』とかいう。
だが、この『タダ』が『都会式』の『無料サービス』と思うのは、
大きな誤解である。

田舎の『タダ』は『無料ではない』のだ。

多くの場合『具体的な見返り』は求められない。
だが『都会式経済感覚』だと『見返り=対価を支払うビジネス』でしかなく、
タダのものは『0円で販売されているもの』と思い込んでしまう。

0円という価格で販売されている無料サービス・・・?

もらいっぱなしでは『一方的な搾取』になる。
こういうことを書けば『見返りが必要なら最初から言え』とくるだろう。
だが、田舎には『善意のエコノミー(経済)』といった、
『地方特有のシステム』に気づかないでいると、
大きな落とし穴にハマってしまうのである。

プライスレスの本質は『相互扶助』だ。

例えば、葛之屋の在庫に、
『5万円で売れる中古カラオケセット』があったとする。
それを、移住先の『青年会』にあげたとしょう。
そのお礼に『菜っ葉』がどっさりもらえたとする。
5万円のカラオケセットが『タダの菜っ葉』である。

これに、いちいち腹を立てていたら田舎から都会に出戻りだ。

田舎は『「お互いさま」の文化』が根強い。
当たり前だが『村の行事』は『皆勤賞』でないと、
新参者は白い目で見られるばかりか『欠席裁判』で裁かれる。

もちろん『借りたものは返す』のは『小学生でもわかる理屈』だ。

他人の努力の横領など言語道断である。
それに加えて『私より厳しい文句を言う人が必ずいる』。
その都度『文句を言う人はいりません』とか言っていたら、
向こうから『それは、あんたのことだ。いやなら村から出ていけ』がオチ

田舎文化には『都会式価値観』は『全く通用しない』。

田舎でもFacebookやLINEは普及している。
だが、節目節目の挨拶をSNSで済ましていたら、
村の人に『やっぱり町の子は非常識』の烙印を押される。
まぁ、すでに烙印を押されているだろう。

移住しても、一線を引いたお付き合いしかしてもらえない。

・中元・歳暮などの季節のあいさつ
・年賀状
・暑中見舞い
・選挙応援
・冠婚葬祭 ほかにもいろいろあるぞ。

要は、最低でも、盆暮れ正月、節気の挨拶を欠かさないことだ。

地方移住では『不義理をしない』のが鉄則だ。
不義理を繰り返していると、
欠席裁判で『村八分』の判決が下り、
その村に『居づらくなる』のだ。
憧れの田舎移住が出戻りになれば、
これまた『引っ越し貧乏』へ転落するのは必至である。

敷居が高いどころでは済まなくなるのが田舎暮らしの難しさだ。

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●親切が「仇(あだ)」になる。

2017年07月13日 | ムラ社会は生きる術
日本の農業技術は『ピカイチ』だと、同業者であるT交通のKさんが言っていた。その真骨頂は『品種改良』だ。ある村で、農業研修に来ていたオーストラリア人が帰国する際『記念に・・・』と農家の人が『苗』をプレゼントした。あくまでも『記念に・・・』という純粋な気持ちからだ。だが、その数年後には『日本ブランドの果物や野菜が現地で高値で取引されていた』のである。その出所は『件の研修に来ていた人がもらった苗』だった。『農業研修』とは名ばかりで、実は『産業スパイ』であったのだ。その一件があってから、Kさんの村では『素人は村に入れない』と、閉ざされてしまっている。


【写真:素人に玄人のノーハウを伝授したらロクなことがない】

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◆今や、相当な問題になっている日本ブランドの海外生産。
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国内で数百円の農産物が海外では富裕層向けに数万円の高値がつく。

極端な話、1粒が300倍の高値になるという、
グリコのキャラメルもびっくりという、
ウソのようなホントの話が『日本ブランドの危機』として、
課題に浮上している。

東南アジアの国で『現地生産のあきたこまち』が売られている。

それも、日本の『それ』に引けを取らない旨さだ。
タネや苗だけじゃあなく『農法』まで『ぱくられている』。
農産物はタネや苗だけじゃなく『土づくり』や『水の配分』など、
相当にきめ細やかに手をかけないと『ブランド』が維持できない。

私がネイチャークラブNPOに参画していたのを知っているKさん。

Kさんいはく『趣味の範囲で、公開されている農法ならいい』。
だが『それでも、収穫時期なんかは教えられない』と言い切る。
それもそうだろうと思う。

売り場に並ぶ『食べごろ』を見越して『いつ、収穫するか』。

こんな風に『カネに直結する情報は教えない』のがプロである。
私ら、タクシー乗務員とて『誰が、どこで仕事をしているか』は、
概ね把握しているのだが『いつ、どのタイミングでいい客が乗るか』は、
自分で現地に出向いて、自分でいろいろ試して失敗しながら身につける。

単純そうな『駅待機』でも『その駅のローカルルール』がある。

新参者が、急に駅に入ってきても『相手にしない』。
時間帯によって『並び方』が3パターンもある駅で仕事をしているが、
こういうのは『にわか』に入ってきたヨソのタクシーには教えない。
最低でも3か月は『そこで寡黙に仕事をしてクレームもなければ』が、
絶対条件である。

Kさんは言う。

『NPOってのは、けっこう疑われる。
 うちの村にも、なんかわからない団体がやってきて、
 手伝わせてほしい、とか言ってきたが、
 青年会で協議して、断った。
 それが、純粋な団体だったらいいのだが、
 なんか胡散臭い提案書なんかを引っ提げてきた。
 製造業の産業スパイ以上に農業の産業スパイはタチが悪い
 なんせ、農業の場合はタネや苗を植えるだけで日本ブランドが拡散する』。

耕作放棄地も『課題』ではあるが・・・。

当面、耕作の予定が立たないのなら、
いっそのこと『雑木林』に戻すのがいい。
これも、Kさんの村の考え方である。

どの業界もプロの領域に素人が入り過ぎるのは、あまりよろしくない。

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●一見さん、お断りどす。

2017年07月12日 | ムラ社会は生きる術
何年かぶりに『富山の置き薬屋』がセールスに来た。本当に富山の会社かどうかは怪しい。話し方が『べたべたの河内弁』の営業マンだったからだ。特に、家に来るセールスを断るのは『主に私の仕事』である。家内は、ストレートに『間に合っている、いらん』でおしまい。私は少し違って、無意識に『京都風』に『やんわり』断る。まぁ、邪険にしてもいいし、定番の『考えときまっさ』でもいいのだが。後日再訪されて『考えていただきましたか』ときたら『あほか!』と怒鳴り散らすことになる。個人宅のドブ板営業のしんどさも知っているから、多少はねぎらいつつも、やんわり断る。その断り文句は・・・。


【写真:京都弁の『どす』を多用すると相手は、必ず引いてしまう】

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◆一見さん、お断りの本質。
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たまには、京都人らしいことを書いてみる。

京都の花街(かがい)の『一見さん、お断り』は、よく知られている。
概ね『一見さんやったら、どんなおもてなししたらええのか、
わからしまへんやろ』という風に思われている。

花街のホンネは、それ以外にもある。

確かに、一見さんだと氏素性がわからないから、
どういうのがお好みで、どんなサービスを提供したらいいのか、
初めてだったら、わからないからお断り・・・というのは建前だ。

現金商売の料理屋さんなら・・・。

テキトーに『ガイドブックで紹介記事を見た』とか言ったら、
心安く入れてくれるだろうが、花街はそうはいかない。

花街、お茶屋さんは『信用取引』の商習慣である。

たまに、新大阪着のお客さんをお迎えに行き、
京都の祇園町までお送りすることがある。
まぁ、縁故でお迎えのオファーがあるのだが、
そのお迎えのタクシー代は『お茶屋』が立て替える。
私は、お茶屋さんから運賃をいただくことになっている。

接待などで『おカネの出所がわからない』から依頼元から頂くのが筋だ。

・送迎のタクシー代
・芸妓さん、舞妓さんの花代
・料亭や仕出し屋から取るお食事代
・飲み物代
・二次会に流れたら、その費用
・帰りのタクシー代

これらが『お座敷』の費用一式である。

私は、大阪から出向いてお送りするからその場で運賃をいただくが、
その他の仕出し代やらの『もろもろ』の費用は、
後日、お茶屋さんに『請求書』が届くシステムである。
極論すれば、馴染み客は『手ぶら』でお茶屋に行っても大丈夫だ。

ということは、支払いはツケで後払い。

カンタンに言えば『売掛金』だ。
お座敷の成り行きによって値段は変わってくるが、
女将さんは『だいたいの値段』こそわかるものの、
やはり『だいたい』ではいけない。
きちんとした金額が届いて『そこから正確に請求書を回す』。

売掛にする以上、一見さんでは『信用』が置けない。

そういう理由から『一見さんはお断り』という商習慣になっている。
また、一見さんだと『踏み倒されたらお茶屋の立て替え』が丸損である。
現金決済の料理屋さんとは商売の仕方が全く違うのである。
普通で考えても『自分の家に通りすがりの人を家に上げない』。
ホームパーティをするにしても『誰かが連れてきたから家に上げる』。

それと、同じことで、別段『お高くとまっている』のではない。

ホームパーティなら『親しい友人が連れてくる』という保証がある。
『〇〇さんの友人なら安心』『〇〇さんの親友なら大丈夫』、
この感覚と、京都のお茶屋さんの考え方は『ほぼ同じ』なのだ。

信用が置ける人かどうかわからないと不安だ。

飲みだすと『クダ』を巻いたり『絡んだり』、
暴れて、ふすまを破いたり、部屋や服を汚されては困る。
お茶屋さんともなれば調度品も着物も一流だし、
年季明けになっていない若い舞妓ちゃんの着物が汚されては、
その『洗い』や、場合によっては『ほどいて洗って、再仕立て』の費用は、
お茶屋さんが負担する。

馴染み客が連れてきたら、一見の人も中に入れる。

請求書を後日に送って集金にしても、
わざわざ出向いて世間話をしながら回収する。
昔から『カネの切れ目は縁の切れ目』というが、
ツケ払いで集金に行く手間は『縁を切らさない』という気持ちも働く。
ツワモノの女将さんは『次にお座敷に見えてから前の請求書を送る』こともある。
なんでもかんでも、すぐに回収したらいいというものではない。

持ちつ持たれつ、ツケがなくなると縁が切れるのを避けるのだ。

もちろん、集金に行けば『相手の商売の様子』も見られるから、
定期的な集金は『取引先の与信調査』も兼ねている。
それだけに、集金される側も『きちんと対応する』のである。

今風の、ネットで注文して、カード決済とは『対極』だ。

お茶屋さんはじめ、ツケで後払い、集金に足を運ぶというのは、
今風ではないし、手間がかかるし、合理的でも効率的でもない。
だが『顔の見えるお商売』で『人間味のある取引』でもある。

さらに、盆暮れの支払い、節気払いという商習慣。

人のことを『人間』と表現するのは、
人と人の『間合い』を大事にする日本人の心の表れだろう。

一見さん、お断り・・・

表面的には、お高くとまり『冷たい感じ』がぬぐえないが、
土地に根付いた商習慣はじめ『人間関係を大事に育てる心遣い』や、
きめ細やかな『ほんまもんのおもてなしの心』、
京都の文化、風俗、精神性に立脚したさまざまな要素で、
町全体が機能しているのである。

あたりまえだが。

紹介者の頭越しに『勝手な商売』をしたら『行儀が悪い人』と言われ、
商道徳がわかっていない人と烙印を押されいっぺんに信用を失う。
10年ほど前、私自身、異業種の集まりなんかをやっていて、
参加者同士が『私の知らないところで、
私と同じ広告屋の商売を勝手にやっていた』ことがあった。

残念だったが、即刻、二者ともお付き合いを断った。

そんなことを思い出したが『知らず知らずに身についた京都人』を、
富山の置き薬屋さんが来て改めて認識した。
もっとも『間におうてますし、ええですわ』と断ってもいいのだが、
どうも、口をついて出るのが『どちらはんのご紹介?』である。
大阪で『どちらはんのご紹介?』とは『想定外』だろうから、
相手は、言葉に詰まってしまう。

さらに、今はお年寄りも使わない『どす』を使うと・・・。

大阪で京都弁が出ると『相手が引きまくる』のは、
これまた『新たな発見』だった。
また、SNSで『希薄な友達』を作りたくないのも、
京都のDNAがそうさせているのかも知れない。

家の二階にも『すだれ』をかけて、
『なんちゃって、京町家』にでもしてやろうか。

なんとなく、京都人でよかった・・・と思うひとときであった。

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●地銀、農業への取り組み。

2017年03月10日 | ムラ社会は生きる術
先日『鹿児島銀行が農業法人を設立し、農業分野に参入』という地方発の特集が報道された。鹿児島銀行ばかりではなく、三井住友銀行、武蔵野銀行などが、ネット検索の『銀行 農業参入』でヒットした。銀行以外にも、NTTドコモ、小田急電鉄、スズキ、日立キャピタル、JR九州・・・こうした大企業のみならず、地方の中小企業でも新規ビジネスの要として農業を掲げるケースが相次いでいる。参入企業数は1,898社(2015年6月末)。2008年は400社あまりで、7年間で4倍以上に増えたが・・・。


【写真:農業に参入した鹿児島銀行】

ネイチャークラブNPOを題材に『農業参入の難しさ』を説いている。

特に、異業種からの参入の80%は撤退の憂き目に遭っている。
その理由は、農業の生産スパンが長く『資金見通しの甘さ』が大きい。
勢いだけでやったら、大やけどをする。

鹿児島銀行の場合は・・・

肥後銀との合併で潤沢な資金がある。
さらに、農業の衰退は『融資先の減少』につながり、
銀行の『利ざや稼ぎ』に支障が生じる。
鹿児島銀行をはじめ『融資先の食品卸会社』などが出資して、
農業法人を設立した。

仰天したのは、就農者である。

・支店長
・融資係

こういう人が農作業に就くべく農業法人に出向しているのだ。

金融機関は『ある年齢』に達したら、

・出向⇒転籍⇒銀行退職⇒転籍先で定年まで働く・・・こんな流れだ。

都銀なら、系列のカード会社やリース会社などの『子会社』もあるが、
地銀になれば、子会社を持つのも都銀ほどは容易くない。
銀行本体に残れない人は、融資先会社に出向⇒転籍・・・に落ち着く。

鹿銀の取り組みは・・・

現在、玉ねぎ生産に力を入れている。
この栽培にかかった『あらゆる事象』を『データ化』し、
将来的には『誰でも営農に従事できる足場』を作っている。
こんなのは本来、JA(農協)なんかがやっていると思っていたが、
案外、そうでもないのか、
JAがデータを出し渋っているのかわからないが。

鹿銀は、とにかく、さすが金融機関だ。

金融機関の人が軸になっているのだから、
決裁が通れば『仕事の取組みも早い』し、
当たり前だが『交渉力』や『調整力』にも長けている。
トラクターの調達にしても『ふつう』にやっているだろう。
江戸時代じゃないんだから人力にこだわる必要はまったくない。

━<閑話休題>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
同業のT交通Kさんに詳しく聞きました。
トラクターは舗装道路で時速20km/h。
田畑の耕耘だと『土を浅く耕す場合で時速7km/h』。
さらに、元荒れ地で『土を深く耕す場合は時速3km/h』。
車幅が1.5mだから100m×100m(1ha)の農地だと33往復。
畔を残す場合だと、もう少し作業(運転)間引きできると。
浅く耕す場合で半日、深く耕す場合で1日。
『そんなん、どないかして調達できんかぁ』との談。
そして、肝心なのは『トラクターの回転スペースの確保』。
ここに、大豆やらを植える農家が多く『効率が悪くなる』。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さて、異業種参入の一般人は3年、5年先まで持ちこたえらるか。

農業は育てた農作物がお金に換わるまでタイムラグがある。
私は3年、5年などの長期スパンは、
気持ちが萎えて『うんざり』して『飽き』がきておしまい。
例えば、キャベツを栽培するにも種を撒く準備に5か月、
収穫して販売するまで『さらに5か月を要する』。

長期的な『資金計画』と『確実な資金調達』が不可欠だ。

実際にキャベツの代金が振り込まれたときに、
10か月分の設備費や人件費をペイした上で、
儲けを出さなければならない。

まるで『お産手形(回収サイト310日)』だ。

ジャンク屋の若大将あたりは現金商売の自転車操業。
さらに『PayPal』なんぞで喜んでいるような状態で、
七夕手形(1年物)、お産手形(十月十日)、台風手形(二百十日)など、
長期の回収サイトに匹敵する『売掛にもならない仕掛品』に耐えられるのだろうか。

はなはだ、疑問だ。

緻密な資金計画や栽培計画を積み重ね、
やっと3年後に事業の道筋が見えてくるものである。
農作物の販路を拡大させ、
ビジネスを軌道に乗せるまでには2年以上かかる。
つまり、参入から5年先のビジョンや体力(資金)がない企業や団体は、
泣かず飛ばずのまま早期撤退を余儀なくされてしまう。
起業家の95%が5年以内に『ポシャる』のと同じ理屈だ。
普遍的なことを書いても『外野』が『揚げ足取り』とかいうが・・・。

だからこそ『慎重にやれ』と警鐘を鳴らした。

理念の訴求にばかりIT技術や時間とお金を費やして、
利益が上がらなければ本末転倒だ。
農業ビジネスは『1個のいちごをいくらで売るか』ではない。
ネイチャークラブNPOの発起人が、
『一個1万円のいちごも作れる・・・』とか言っていたが、
正直なところ、心の中では『ヘソで茶が沸く』と笑ってしまった。

農業ビジネスは、先物取引だ。

わかりやすくいえば6か月で、
12トンのトマトを1,200万円で納品するということ。

いわば契約栽培という名の『先物取引』だ。

さらにいえば『1個1万円のいちご』の価値などなく、
こんな絵空事は『どこも取引などしてくれない』。
ウソだと思うのなら北新地の飲食店を一軒一軒回って、
セールスしてみたらいい。

話しを戻して・・・トマトの鮮度管理よりも大事なのが。

タイムリーな情報である。
農業のリスクヘッジはキリがない。
そこにIT技術を費やすよりも、
『〇月〇日までのトマトの生産高は〇トンになる』という、
収量予測を常に発信できる企業のほうが、
マーケット側からの信用力が増し、
次のビジネスに繋がりやすい。

あたりまえの話だ。

地銀の場合は、ムラ社会の中の地域密着だから、
外様が、ムラ社会で悩む要素はない。
逆に、銀行がムラ社会で『いじめ』を受けたら、
融資先の農家に圧力をかけて『では、一括で返済を!』と迫る。
融資先の食品卸や飲食関係があるから、
納入先に困ることはない。

ただの『頑固者の一本気』とは『営業工作』のレベルが違う。

銀行が『誰でも営農に参入できるように』とデータを取っているのは、
将来的に、失敗なく就農できる道筋を作っている。
かといって、ITに傾倒し過ぎ感はない。
今、畑にいる元支店長や元融資係が生涯、畑にいるとは考えにくいが、
こういう人たちは、Iターンの就農希望者も『心強い』はずだ。

こうやって、将来の雇用にまで視野が行き届き実践している。

ネイチャークラブNPOの発起人は、
『行きすぎた資本主義に抗う』のを『美徳』にしているが、
そんなものは、どうでもいいことだ。

いかに、辛抱強く、息長く就農できるか・・・。

きちんと資本主義が機能し、
働いていなかった人たちも『みんなに喜ばれ働く価値』を感じる、
そんな流れが全国的に広がれば『世の中、もっとよくなる』と思う。

私は、家の2平米程度の庭栽培ですら手一杯だ。

鹿銀のように、今年は『データ取り』をやってみて、
植木鉢でも、プランターでもカンタンに取り組める事例を作っていきたい。
まぁ、草引き程度で文句ばかり言っているから、
どうなるか、わからないが・・・。

まぁ、テレビの紹介は、半値六掛け(30%)程度で見て丁度だろうが・・・。

異業種からの参入は『やり方』も大事だが、
どこと、どのように組む(業務提携)するかが、
成功のカギを握っているといっても過言ではない。

そこを外さなければ『農業は、成長産業』だと思う。

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▼鹿児島銀行、農業の取り組み▼
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07794010Z20C16A9LX0000//
★日本経済新聞をリンクしています★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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