Jerkys Junk Laboratory

ふたばに投下した落書きだったりガラクタだったりを放り込んでおくブログ

昼行灯なふらり火

2010-05-23 04:31:51 | 武装神姫

ハーピー型MMSカラビンカ18番機 フラウ・リヴィ

今は無き航空機模型老舗メーカー嶋中模型が製作したハーピー型MMS『カラビンカ』の
24機製作された先行量産機のうち、数少ない生き残りの中の一機 シリアルNo.18




18番機はモニターテスト中の損傷により飛行不能となり同社に返送されており、その為記録上は
他の大破したカラビンカと同じく既に「存在しない」ことになっている
しかし実際はコアユニットを始めとする素体部分は再起動可能な状態で保管されており、
嶋中経営末期には、同じく大破し返送されていた同型機の部品を再利用しての再設計計画も立案、進行していた
残念ながら計画はカラビンカの要の一つである「モーフィングウィング」の補修もしくは再生産が間に合わず、
その後の経営悪化、倒産に伴う資産整理の混乱期を経て、再建途中であった躯体は長きに渡り行方知れずとされていた




脚部:
メインエンジンとウェポンサイロ、プロペラント、バッテリーによって構成される脚装
他の同型機のような脛部換装方式では無く、太腿部から丸ごとの換装方式が採用され、構造強度は高い
ウェポンサイロは神姫としての拡張性の低さを解決する為に再設計計画の段階で増設されたもので、
標準的空対空ミサイルのほかに各種投下型爆弾、スタンドオフディスペンサー、各種電子戦装備、
果てはストレージバッテリーの併用を想定したソレノイドガンの運用も構想されていた
踵部にはこれも再設計計画時の後付装備として着陸脚を備える




サブエンジン:
腰部から両脇にかけて装備される補助推進器
現オーナー譲渡時に増設された装備で、オリジナルのモーフィングウィング喪失によって低下した飛行性能を補う




1.0㎜航空機銃:
両肩ハードポイントにマウントする機銃
総弾数100発×2
ケースレス弾を使用し、廃夾の巻き込みやその防止策としての廃夾ケース設置の必要が無い
元々はフラウの純正装備ではなく、他の航空神姫の装備品を流用したもの




擬似モーフィングウィング:
破損した複数枚のモーフィングウィングを再利用して作られた、モーフィングウィングの代替品
大破した同ユニットからバイタルの生きている箇所のみを切り出し、空力制御上必要な箇所と形状を割り出し
翼状バインダーにホールドしたこのユニットによって、本機は限定的ではあるが能動的空力制御能力を再現している
しかしながら、モーフィングウィングのもう一つの機能である電離反発効果は、能力発現に必要な
オリジナル部面積が圧倒的に足らず、現在は発動不可能な状態となっている
技術的体系も不明確で、資料も(残存カラビンカの装備品以外の)完動部品も現存しないモーフィングウィングを
どのように利用し、不完全ながらも機能再現に至ったかは現オーナーが口を閉ざし、不明



パーソナルネーム:フラウ・リヴィ
嶋中模型の遺児、カラビンカ先行量産型の18番機
16~21番機は元々、先発のカラビンカのモニターテストにおける散々たる結果を受け
良く言えば試行錯誤、悪く言えば計画自体の迷走期にあり、その中で18番機は
極限の軽量化によって神姫としてはあまりに虚弱過ぎた素体の構造及び素材見直しが図られた機体であった
体躯の大部分は当時成型技術が確立されたばかりで製造コストの高い発泡成形カーボンが用いられ
重量の増加を抑えつつ大幅な強度改善が行われこの事が、モニターテスト中の破損による飛行不能という事態に陥りながらも
素体自体は再起動可能な状態で返送され、再設計計画時のテストベッドとして再抜擢される不幸中の幸いを招く結果となった

同社に返送されてから現オーナーにより近年再起動されるまでの長い期間機能停止していたので、
当然だが嶋中倒産の経緯や多くの姉妹達の末路を又聞きで知るのみである
その為、自分の与り知らぬ間に起きた悲劇を受け、半ば投げやりと言うか「自棄」になっている節がある
性格は自堕落でめんどくさがり、ただこの性格自体は自らの境遇が半分、元々の性分も半分のようである
カラビンカシリーズの例に漏れず彼女も所謂「漢字酔い」の性質を持つが、彼女の場合は乗り物酔い的性質よりも
“酒酔い”的性質の発現具合が大きく、古書や純文学を眺めてはのんべんだらりと酔いを楽しむのが半ば日課となっている

オーナー:葛西 辰則
年齢:19
数奇な経緯によりフラウを譲り受けた現オーナー
若くして航空機模型に関する知識を豊富に持ち合わせ、再建途中の状態でモスボール保存されていたフラウを
自前で完成させた敏腕の持ち主である
擬似モーフィングウィングも彼が再生した物だが、何故彼が限定的とは言えモーフィングウィングの
機能再生を果たすほどの知識を有しているかは、彼自身が固く口を閉ざしており不明
性格は誠実で人当たりが良く、良く人の話を聞き、人に話をするのも上手い
だが唯一、「模型趣味に傾倒する“大人”」にだけは、嫌悪とも忌避とも取れる態度を垣間見せる事がある
彼が何故そのような反応をするかは、自身では決して語らない
フラウに対してはかなり甘い父親のような態度で接し、彼女のわがままにも嫌な顔ひとつせず甲斐甲斐しく応じる





いやー長かった!!
紆余曲折有り有り込み込みでノロノロチンタラ作り続けてましたがようやく完成
東大井さんオリジナルの完成度をどこまで再現し切れているかは疑問ですが、いまはコレが精一杯
設定等についてはかなり好き放題書き殴ってしまった感があるので、「こんなのカラビンカじゃねーし!すざけんな!!」
的な憤りがありましたらコッソリお知らせください 土下寝しながら書き直します>東大井さん




「きょうはおしまーい、かえったかえったー」