Good News

その日の説教で語られる福音を、ショートメッセージにしました。毎週更新の予定です。

3月5日のGood News

2017年03月08日 | Good News
「聖霊に導かれ」(マタイ福音書4章1〜11節)

教会の暦は、四旬節に入りました。イースターまでの40日間、私たちは、私たちの罪の赦しとあがないのために自ら受難を引き受け、十字架にかかってくださったイエスさまの愛を、深く心に刻んでいきたいと思います。

本日の福音書の日課は、イエスさまがヨルダン川でヨハネから洗礼を受け、福音を宣教し始める前の出来事を伝えています。洗礼の時、聖霊が鳩のようにご自分の上に降ってくるのを確かにご覧になったばかりのイエスさまでしたが、その聖霊に導かれて、イエスさまはすぐさま荒野へ行かれます。それは、荒野で悪魔から誘惑を受けるためでした。

「悪魔」とは、「中傷する者」のこと。悪魔は、イエスさまの信仰を挫こうとばかりに、いろいろと難癖をつけては、イエスさまを中傷するのです。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ」「神の子なら、飛び降りたらどうだ」「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら…」と。それらの悪魔の誘惑に対して、イエスさまはことごとく聖書の御言葉をもって切り返されました。さすがイエスさま!お見事です。こうして悪魔は、しばらくの間、退散するしかありませんでした。

悪魔というと、いかにも性悪な顔をもったグロテスクな容姿を想像するかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ、悪魔は私たちの信仰をぐらつかせるために、甘い声でささやき、常に唆してきます。その目的は、私たちを神から引き離すこと。人類最初の夫婦であるアダムとエバに罪を犯させた蛇は、まさに悪魔の象徴です。神が二人に唯一食べてはいけないと命じられたエデンの園の中央に生えている木=善悪の知識の木の実について、蛇は「それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存知なのだ」と唆すのです。実際、その木の実を見るといかにもおいしそうで、一口食べただけで賢くなれそうな気がする…神のようになれそうな気がする…その誘惑に抗えず、アダムとエバは二人して神の御言葉に背いて、とうとうその実を口にしてしまいました。神のようになりたい−否、神を凌駕する者となりたい−絶えず沸き上がってくる人間のそのような欲望や高慢が、私たちを底知れぬ罪の淵へと誘っていくのです。

私たちの信仰は、日々、悪魔の誘惑にさらされています。私たちが何気ない日々の生活の中で、考えること、感じること、言うこと、行うこと…それらの隙間に、狡猾にも悪魔は忍び込んで、私たちを神との交わりから引き離そうと躍起になっているのです。私たちは、そんな悪魔の言いなりになってはなりません。「退け、サタン」と悪魔を一蹴されたイエスさまに聞き従い、たとえ辛苦と試練に満ちた道を歩むことになろうとも、先立って歩んでくださる主イエスに手をひかれて、その道を歩んで参りましょう。
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