Good News

その日の説教で語られる福音を、ショートメッセージにしました。毎週更新の予定です。

5月7日のGood News

2017年05月12日 | Good News
「ただ一人の羊飼い」(ヨハネによる福音書10章1〜16節)

本日の福音は、イエスさまがご自身を「羊の門」に、また「羊飼い」にたとえられたお話しです。当時、羊たちを守る門番の務めを担っていたのは羊飼い自身だったので、両者は同じ意味で使われています。古代のパレスチナ地方では、羊の所有者は村の郊外に共同の羊小屋をもっていました。羊たちは、昼間は羊飼いに連れ出されて、牧草を食みに出掛けますが、夜になると羊小屋に帰って来て、そこに収容されます。夜気にあたらないように、また野獣から襲われないようにするためです。羊小屋は、周りを石や茨の木で囲まれていましたが、だからと言ってそれだけで万全というわけではありませんでした。野獣は時として囲いを越えて侵入してくることもありましたし、また盗人が夜にこっそり羊を盗むに来ることもあったからです。ですから、囲いの出入り口に当たる門のところでは、羊飼いたちが交替で見張りをしながら、寝ずの番をしていました。つまり、羊飼い自身が門の役目を果たしていたわけです。やがて朝になると、他の羊飼いがやって来て、自分の羊を群の中から呼び出して、牧草地や連れ出していく…そのように、羊たちにとっての良き門番であり、かつ良き羊飼いこそ、イエスさまご自身だとおっしゃるのです。

イエスさまは、ただの羊飼いでもなければ、単なる雇い人でもありません。イエスさまは「良き羊飼い」です。羊飼いと一言で言っても、おそらくいろんな羊飼いがいるでしょう。雇い人同然、自分に危険が迫って来たら、羊を置き去りにして逃げてしまう羊飼いもいるに違いありません。しかし、イエスさまは「良き羊飼い」です。いざとなったら、羊のために「命を捨てる」覚悟をもった羊飼いです。事実、イエスさまはわたしたちかよわき羊のために−放っておけば、すぐに群から離れてしまって、自分勝手に彷徨い始めるそんな私たちのために−命を捨ててくださいました。私たちをサタンの攻撃から守り、罪から救い出すために。

イエスさまは、私たちの魂の監督者であり、また牧者です。私たちの罪を担うために十字架に架かられたキリストは、死に打ち勝ち、復活して、今も私たちと共におられます。キリストは、私たちのただ一人の羊飼いとして、まことの良き羊飼いとして、私たちを日々、青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせてくださる−そうして、私たちを主の御名にふさわしい、ただしい道に導いてくださるのです。然り、私たちが主の道から外れそうになった時には鞭を与え、また私たちがつまずき転びそうになった時には杖となって支え、力づけてくださる!それゆえ、私たちはキリストと共にあって、キリストと共に歩み、キリストのもとに帰る−そうして生涯、キリストのもとにとどまり続けるのです。私たちの唯一の主、ただ一人の良き羊飼いであるイエス・キリストのもとに。
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