Good News

その日の説教で語られる福音を、ショートメッセージにしました。毎週更新の予定です。

6月4日のGood News

2017年06月10日 | Good News
「聖霊に満たされて」(ヨハネによる福音書7章37〜39節)

ペンテコステの日、聖霊を与えられたペトロは人々を前にして初めての説教を語りました。旧約聖書から御言葉を引用しながら、それらがキリストの受肉と受難、復活と昇天について成就した、と語ります。つまり、あなたがたが十字架につけて殺してしまったイエスこそまことのメシアである、と。然り、私ペトロも十字架に追いやってしまったあのイエスこそまことのキリストである、と。この説教を聞いた多くの人々は大いに心を打たれ、3000人ものが洗礼を受けたといいます。聖霊のなせる業です。こうして、キリストを信じる群−教会−が誕生しました。

教会は、カリスマ的な指導者や敬虔で信仰にあふれた信徒によって建てられるのではありません。教会は、聖霊によって生まれ建てられるのです。聖霊こそが、私たちに信仰と賜物を与えるのであって、その逆ではありません。私たちの信仰深さゆえに聖霊が与えられるのではなく、主ご自身が、主を呼び求めるすべての人々に、一切の条件をつけることなく聖霊を与えられるのです。聖霊とは、実に神からの恵みの賜物なのです。

昨年、札幌教会で宣教100年を迎えたのを期に、「聖書の学び」では『使徒言行録』を読み始めました。それはこの書が、聖霊によって力づけられた使徒たちによる伝道の記録だからです。宣教2世紀に入った私たちの教会が、今まさに原点に返って読むべきものでありましょう。『使徒言行録』のキーパーソンは、12使徒のリーダーだったペトロであり、また異邦人伝道の第一人者となったパウロですが、それは彼らが何か特別な人物だったからというわけではありません。たまたま、神が彼らを伝道者の器として選ばれた−ただそれだけのことでした。そのことを彼ら自身もよく自覚していました。つい先日読んだばかりの10章では、ペトロから御言葉を聞くために彼の足元にひれ伏して拝もうとする百人隊長のコリネリウスを、ペトロが制する場面がありました。ペトロは、言います。「お立ちください。わたしもただの人間です。」と。力強い説教や多くの奇跡を行ったペトロでしたが、彼は自分が「ただの人間」に過ぎないことを知っていました。神の前では、相変わらず自分は罪人に過ぎないことを知っていたのです。しかし同時に、揺るぎないキリストへの信仰によって義とされ、罪赦された人間でもある!何よりも、神がこの私に聖霊を注いでくださっている!そのことをペトロは心から信じていたのです。

わたしも、ただの人間です。牧師という仕事を与えられていますが、罪にまみれた人間です。にもかかわらず、神は御子イエス・キリストのゆえに私の罪を赦し、聖霊を与え、主の弟子としてくださいました。皆さんも同じように主の弟子です。主にあって、私たちは共に兄弟姉妹であり、同じ家族なのです。なぜなら、この教会に呼び集められたひとりひとりの上に豊かに聖霊が注がれているからです。
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