こんにちは、インターン生の長谷川です
7月に始まった「市民のための環境公開講座」も、今回がいよいよ最後の講座となりました
12月7日に、環境ジャーナリストであり、
翻訳家としても活躍されている枝廣淳子先生から、
『「不都合な真実」を超えて〜NPOの役割と新しいパートナーシップの台頭〜』
というテーマでご講演いただきました。
いつものように、講演内容のまとめと、感想を書きたいと思います
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<<講義内容おさらい>>
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これからの時代は、たくさんのリスクが一度にやってくる
マルチリスクの時代です。
地球温暖化のリスクだけでなく、
それよりも先に来るであろうエネルギーリスクや、
それに伴う食糧リスク、そして生物多様性リスクなど、
次から次へと問題が出てくるまさにモグラたたきの状態です


このモグラ(問題)を一つ一つ叩いているだけでは、
次から次へとモグラ(問題)が出てきてしまうだけです。
そこで、本当の問題は何かを考えることが必要になってきます。
本当の問題とは、地球の大きさは決まっているにもかかわらず、
近年人間の影響が急激に大きくなり、現状として地球の能力を上回っている
ということです。
現状でも人間の活動による資源消費量は、
地球が1.4個分ないと賄えない量であり、
その分を化石燃料など過去の蓄積や未来からの前借りで補っています。
そこからあらわれる症状の一つが、地球温暖化や生物多様性の喪失なのではないでしょうか?
その根本的な問題を解決するためには、バックキャスティングという、
将来あるべき姿を考え、そこから今を振り返り間を埋めていくという手法しかありません。
また、今までのような局地的、個別最適化ではなく、
さまざまなステークホルダーによる全体的な解決策が必要となります。
そのためにも、企業とNPOが
これまでの対立関係から共創型のパートナーシップの関係を築き上げることが必要であり、
それらの多様性を力に変えるために、自分の考えで割りきらず、
きちんと相手の話に耳を傾ける「真の対話」を行うことが重要となるでしょう。
*詳細のレポートはこちらからご覧になれます。
(レポート掲載までに時間がかかる場合がありますので、ご了承ください。)
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〜 60〜80%削減の意味 〜
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今メキシコで行われているCOP16が難航していることからもわかるように、
地球温暖化問題の解決は一筋縄ではいかない難しい問題です。
しかし、今回枝廣先生がおっしゃっていたバックキャスティングを用いて将来のあるべき姿を考えると、
やらなければいけないことは明確になります。
地球温暖化を止めるには、要するに、
地球が吸収できる温室効果ガスの量 > 人間が出す温室効果ガスの量
となるように、人間の出す温室効果ガスを調整すればいいのです。
そして、現在人間が排出しているCO2の量は72億トン、
地球が吸収できる量が31億トンですので、
単純計算でも41億トン、
つまり現在のCO2排出量の60〜80%もの削減が必要となるのです。
COP16では、そのために各国でどのくらい削減するのかという点で議論が白熱していますが、
将来的に世界でそれだけ削減しなければいけない点などの
認識は一致させておかないといけないと思います。
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〜 時間軸の問題 〜
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企業とNPOが温暖化問題の解決に協働して取組むにあたり最大の問題となる点が
時間軸の問題です。
政治家や産業界にとっては、目の前の選挙や業績もしくは株価が重要であり、
どうしても短期的な評価を重要視しがちになってしまいます。
しかし、温暖化問題の解決のためには、長期的に非常に有効なことであっても、
短期的には損となるような施策を打たなければならないため、
短期の評価では評判が悪くなかなか取り入れられないという問題があるようです。
確かに、長期的に地球全体のためには有効であることはわかっていても、
政治家や企業にとっては、
「そのために評判が悪くなり選挙に負けたらどうしよう」、または
「利益が下がって会社がつぶれることは避けなければいけない」
などの考えが先行してしまい、なかなか痛みを伴う方策は打てないのだと思います。
ですから、私たち一人一人が環境問題やその対策についてきちんと理解し、
多少の痛みは覚悟しても長期的な解決に導いてくれる政治家や企業を応援していくこと
必要なのだと思います。
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〜 「幸せ / CO2」 の最大化 〜
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地球温暖化問題の解決は待ったなしであり、
新聞では「この対策をすると一人当たりいくらかかる」
というような議論ばかりが取り沙汰されているように思えます。
しかし、講演中で枝廣先生は
「温暖化問題の解決のために、現状の幸せや満足を減らす必要はない」
とおっしゃっていました。
現状として、幸せや満足に繋がっていないCO2が非常に多く、
まずはこのCO2を減らすことから考えるべきだということです。
このようにして、「幸せ / CO2」を最大化させることが重要だと、先生は力説されていました。
この話は、そのまま「幸せとは何か?」という話とつなげて考えることができると思います。
世界共通の「豊かさの指標」として、国内総生産(GDP)がありますが、
講演の中でも「事故が起きれば消費が増えてGDPも増える」という話があったように、
経済的に豊かであることが必ずしも「幸せ」に繋がっていない現状があり、
特に最近の日本ではそれが顕著だと思います。
一方たとえ物を消費しなくても、大切な人とのつながりがあれば幸せだと思いますし、
お金が稼げなくても、自分で田畑を耕して食べるものが手に入れば十分かもしれません。
もちろん、今すぐそちらの方にシフトするのはとても難しいと思いますし、
僕も今すぐそうしろと言われたら困ってしまいます。
しかし、地球の容量オーバーという現状と自分達の幸せの折り合いをつけていくには、
徐々にGDPや大量生産・大量消費だけでない価値観というものへ
シフトしていく必要があるのではないかと思いました。
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これで今年の講座はすべて終了です。
今まで読んで下さった皆様、ありがとうございました

7月に始まった「市民のための環境公開講座」も、今回がいよいよ最後の講座となりました

12月7日に、環境ジャーナリストであり、
翻訳家としても活躍されている枝廣淳子先生から、
『「不都合な真実」を超えて〜NPOの役割と新しいパートナーシップの台頭〜』
というテーマでご講演いただきました。
いつものように、講演内容のまとめと、感想を書きたいと思います

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<<講義内容おさらい>>
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これからの時代は、たくさんのリスクが一度にやってくる
マルチリスクの時代です。
地球温暖化のリスクだけでなく、
それよりも先に来るであろうエネルギーリスクや、
それに伴う食糧リスク、そして生物多様性リスクなど、
次から次へと問題が出てくるまさにモグラたたきの状態です



このモグラ(問題)を一つ一つ叩いているだけでは、
次から次へとモグラ(問題)が出てきてしまうだけです。
そこで、本当の問題は何かを考えることが必要になってきます。
本当の問題とは、地球の大きさは決まっているにもかかわらず、
近年人間の影響が急激に大きくなり、現状として地球の能力を上回っている
ということです。
現状でも人間の活動による資源消費量は、
地球が1.4個分ないと賄えない量であり、
その分を化石燃料など過去の蓄積や未来からの前借りで補っています。
そこからあらわれる症状の一つが、地球温暖化や生物多様性の喪失なのではないでしょうか?
その根本的な問題を解決するためには、バックキャスティングという、
将来あるべき姿を考え、そこから今を振り返り間を埋めていくという手法しかありません。
また、今までのような局地的、個別最適化ではなく、
さまざまなステークホルダーによる全体的な解決策が必要となります。
そのためにも、企業とNPOが
これまでの対立関係から共創型のパートナーシップの関係を築き上げることが必要であり、
それらの多様性を力に変えるために、自分の考えで割りきらず、
きちんと相手の話に耳を傾ける「真の対話」を行うことが重要となるでしょう。
*詳細のレポートはこちらからご覧になれます。
(レポート掲載までに時間がかかる場合がありますので、ご了承ください。)
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〜 60〜80%削減の意味 〜
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今メキシコで行われているCOP16が難航していることからもわかるように、
地球温暖化問題の解決は一筋縄ではいかない難しい問題です。
しかし、今回枝廣先生がおっしゃっていたバックキャスティングを用いて将来のあるべき姿を考えると、
やらなければいけないことは明確になります。
地球温暖化を止めるには、要するに、
地球が吸収できる温室効果ガスの量 > 人間が出す温室効果ガスの量
となるように、人間の出す温室効果ガスを調整すればいいのです。
そして、現在人間が排出しているCO2の量は72億トン、
地球が吸収できる量が31億トンですので、
単純計算でも41億トン、
つまり現在のCO2排出量の60〜80%もの削減が必要となるのです。
COP16では、そのために各国でどのくらい削減するのかという点で議論が白熱していますが、
将来的に世界でそれだけ削減しなければいけない点などの
認識は一致させておかないといけないと思います。
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〜 時間軸の問題 〜
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企業とNPOが温暖化問題の解決に協働して取組むにあたり最大の問題となる点が
時間軸の問題です。
政治家や産業界にとっては、目の前の選挙や業績もしくは株価が重要であり、
どうしても短期的な評価を重要視しがちになってしまいます。
しかし、温暖化問題の解決のためには、長期的に非常に有効なことであっても、
短期的には損となるような施策を打たなければならないため、
短期の評価では評判が悪くなかなか取り入れられないという問題があるようです。
確かに、長期的に地球全体のためには有効であることはわかっていても、
政治家や企業にとっては、
「そのために評判が悪くなり選挙に負けたらどうしよう」、または
「利益が下がって会社がつぶれることは避けなければいけない」
などの考えが先行してしまい、なかなか痛みを伴う方策は打てないのだと思います。
ですから、私たち一人一人が環境問題やその対策についてきちんと理解し、
多少の痛みは覚悟しても長期的な解決に導いてくれる政治家や企業を応援していくこと
必要なのだと思います。
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〜 「幸せ / CO2」 の最大化 〜
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地球温暖化問題の解決は待ったなしであり、
新聞では「この対策をすると一人当たりいくらかかる」
というような議論ばかりが取り沙汰されているように思えます。
しかし、講演中で枝廣先生は
「温暖化問題の解決のために、現状の幸せや満足を減らす必要はない」
とおっしゃっていました。
現状として、幸せや満足に繋がっていないCO2が非常に多く、
まずはこのCO2を減らすことから考えるべきだということです。
このようにして、「幸せ / CO2」を最大化させることが重要だと、先生は力説されていました。
この話は、そのまま「幸せとは何か?」という話とつなげて考えることができると思います。
世界共通の「豊かさの指標」として、国内総生産(GDP)がありますが、
講演の中でも「事故が起きれば消費が増えてGDPも増える」という話があったように、
経済的に豊かであることが必ずしも「幸せ」に繋がっていない現状があり、
特に最近の日本ではそれが顕著だと思います。
一方たとえ物を消費しなくても、大切な人とのつながりがあれば幸せだと思いますし、
お金が稼げなくても、自分で田畑を耕して食べるものが手に入れば十分かもしれません。
もちろん、今すぐそちらの方にシフトするのはとても難しいと思いますし、
僕も今すぐそうしろと言われたら困ってしまいます。
しかし、地球の容量オーバーという現状と自分達の幸せの折り合いをつけていくには、
徐々にGDPや大量生産・大量消費だけでない価値観というものへ
シフトしていく必要があるのではないかと思いました。
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これで今年の講座はすべて終了です。
今まで読んで下さった皆様、ありがとうございました











