こんにちは、JEEFインターン生の長谷川です

市民のための環境公開講座も、いよいよ最後のパートがスタートしました

その第一回目として、9日に日本経団連事業サービスの長沢恵美子先生から、
『NPOと企業の協働は社会を変えるか?』というテーマで講演をいただきました。
講義内容のまとめと、感想を書きたいと思います

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<<講義内容おさらい>>
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企業とNPOの関係は、社会や企業の変化に伴い変化してきました。
1980年代までは、NPOが企業行動を監視、批判する対峙型や、
企業がNPOに一方的に資金援助を行う支援型など、
一方通行の関係がほとんどでした。
ところが、1990年代以降、世界経済のグローバル化に伴って社会問題が複雑になり、
企業に対する社会貢献活動や社会的責任への要求も高まってきました。
この変化に伴って、企業とNPOの関係も、社会の課題解決に向けて共に連携し、
対話を深めていくという
双方向の関係へと変化してきました。
その企業とNPOの接点は、大きく分けると
社会貢献活動と
社会的責任の二つがあります。
特に
社会的責任(Social Responsibility)は、
今年の11月1日に国際的な基準を定めた
ISO26000が正式発行されるなど
関心が高まっており、NPO自体も社会的責任を果たすことが求められてきています。
現在の連携の事例としては、
この
『市民のための環境公開講座』をはじめ、
持続可能な開発のための教育(ESD)の活動、本業と関連する領域での社会貢献活動、
またビジネス・パートナーとしてNPOを活用するなど多岐にわたっており、
企業は連携を通して社会的課題に対する理解や企業とは異なる着眼点や発想を得ているようです。
今後は企業とNPOがさらに対等な立場で協働することにより課題解決の速度と効果の最大化を図ると共に、
単なる1対1の連携ではなく、さまざまな立場の組織や個人が共通の課題解決のために協働して取り組むという
マルチ・ステークホルダー・アプローチが盛んになってくるでしょう。
同時に、企業やNPOで働く個人の社会的責任にも注目が集まっており、
一人ひとりの意識改革や行動が、持続可能な社会の実現には欠かせなくなってくるでしょう。
*詳細のレポートは
こちらからご覧になれます。
(レポート掲載までに時間がかかる場合がありますので、ご了承ください。)
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〜連携のために必要な「自己の確立」〜
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ひょっとしたら最近後輩が就活を始めたからなのかもしれないのですが、
今回の講義の中で印象に残った言葉は、
「企業とNPOが協働するためには、自分の立場や状況を自身で理解し確認するという
『自己の確立』がまず重要である」
いう点でした。
自分の立場をきちんと把握し、何を求めているのかをはっきりさせること。
それが協働のための大前提であり、
それを見失ってしまうと失敗に終わってしまう危険性が高くなるそうです。
質疑応答の部分で先生が失敗例としてあげていた、
「企業が契約内容以外のところにまで口を出してきたため、NPO側から手を切った」
「NPOが地方自治体の補助金付けになってしまい、運営が継続できなく例がある」というお話も、
突き詰めていけばこの「自己の確立」の問題に行き当たるのではないかと思います。
就活においても、自分がどういう人間で、どういうところに興味を持っているのかをきちんと把握する
「自己分析」がとても大切です。
個人でも、組織でも、自分のことを理解するのは簡単なようでなかなか難しく、
だからこそとても重要なのだと思いました。
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〜協働の新しい形:マルチ・ステークホルダー・アプローチ〜
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最近の協働の流れとして、1対1の連携・協働ではなく、
さまざまな立場の組織が協議して取り組む
「マルチ・ステークホルダー・アプローチ」という手法が注目されています。
課題が複雑になればなるほど、その解決に取り組む方法も多様化し、
関係する組織も多岐にわたります。
それらの組織の得意分野を持ち寄り、包括的な仕組みを形成するためには
必要不可欠なアプローチ方法だと感じました。
一方、ステークホルダーの数が多くなればなるほど、
利害関係も複雑化し、合意形成が難しくなります。
なので、マルチ・ステークホルダー・アプローチの成功のためには、
相手の立場を理解するとともに、自分の立場や利害を相手にわかりやすく伝え、妥協点を探っていくという
コミュニケーション能力や
交渉力がますます重要になるでしょう。
そして、そういった利害調整のプロセスを通して、
課題の解決がより早く、より効果的に行われると共に、
関係するそれぞれの組織にとっても異なる立場の組織を理解することで
自身の立場をより明確にすることが出来るというメリットがあるのではないかと思いました。
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〜PSR:一人一人の社会的責任〜
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最後に先生が述べられていた、
PSR(Personal Social Responsibility:個人の社会的責任)
という考え方にもとても共感しました。
少しこじつけにはなりますが、組織の社会的責任であるSRが扱っている7つの項目は、
そのまま個人にあてはめることができるのではないでしょうか?
1.説明責任 → コミュニケーションをしっかりとる
2.透明性 → 嘘をつかない
3.倫理的な行動 → 人として当たり前の行動をとる
4.ステークホルダーの利害の尊重 → 友達、仲間を大切にする
5.法の支配の尊重 → ルールをきちんと守る
6.国際行動規範の尊重 → 世界のことにも目を向ける
7.人権の尊重 → 一人一人を大切にする
これらの原則の上に立って、
一人一人が持続可能な発展について考え、行動に移すことができたら、
その一人一人で構成される企業も変わり、社会も変わっていくのではないかなと思います。
それを達成するためにも、
私たち一人一人が普段の生活で心がけなければならないのはもちろんのこと、
これから生まれてくる世代に対して
持続可能な開発のための教育(ESD)を
きちんと普及していかなければならないと思いました。
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最後に
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今回の講座の中で企業とNPOの連携の事例として紹介があったのですが、
僕と垂水さんは
「損保ジャパンCSOラーニング制度」という制度を利用して、
この日本環境教育フォーラムにインターンをさせていただいています。
この制度は、大学生、大学院生が
環境問題を扱うCSO(市民社会組織)で奨学金をいただきながらインターンできるというもので、
毎回の講座の運営補助や来年度の講座の企画を立てるなど、
日々学びの多いインターンを行っています。
さらに、関東では他に20団体、その他に関西、中部、宮城地域でも
CSOでのインターン生の受け入れを行っています。
関東のメンバーとは毎月1回の定例会で、その他の地域のメンバーとも年に二回の合宿で
お互いの活動報告をする機会があり、とても刺激になっています。
インターンは来年の1月までと残りわずかになってきましたが、
感謝の気持ちを忘れずに、残りのインターンで様々なことを吸収したいです
