若者よ環境を語れ 〜大学生による市民講座レポート〜

2010年7月から行われる「市民のための環境公開講座」の報告を、インターン生が行います

全体感想:垂水 〜「伝える」ことの難しさ〜

2011-01-04 12:22:13 | 日記

こんにちは! 

インターン生の垂水です

 

12月7日(火)、「市民のための環境公開講座」は無事に終了しました。

7月から約半年の間、様々な立場にいらっしゃる講師の方からお話が聞けて

たいへん勉強になることばかりでした。

 

どの講師の方も身近な問題について考えると同時に

世界規模での問題についても活動していらっしゃる方ばかりで、

自分の視野の狭さを痛感しました

環境問題に関する国際会議のテレビには映らない努力や苦労、

NPONGOと一緒になって積極的に環境問題に取り組む企業の多さ、

現在は恐竜絶滅時代の1,000倍の規模で種の絶滅が起こっていることなど

初めて知る事実に多くの衝撃も受けました。

 

私は、このブログを一緒に執筆している長谷川さんと違って

どっぷり環境教育につかっている生活をしています。

大学院で勉強していることも環境教育や自然体験に関することですし、

連休になるとキャンプや日帰りプログラムのお手伝いに行っています。

インターン先にJEEFを選んだのも、

ここなら環境教育の情報がたくさん集まって

自分の今後に大きなプラスになると考えたからです。

 

そのため長谷川さんが市民講座を通して感じたような

大きな葛藤は特になかったのですが、

講座で学んだ「知識」を伝えていくこと、

知識だけでなく行動してもらえるよう心に残してもらうこと、

そういった難しさを以前よりも感じるようになりました。

 

たとえば今年のテーマである「生物多様性」のお話の中で

生態系サービス、いわゆる「自然の恵み」の経済価値があまりに桁違いで

自然の力の大きさに、とても驚いたのですが

実は、話を聞いてすぐにピンと来たわけではありませんでした。

 

このレポートを書く時に「どうすれば読んでいる方にもこの凄さが伝わるんだろう

といろいろ考えた結果、生態系サービスを国家予算などと比べてみれば

分かりやすいかもしれない、と思って調べてみたところ、

あまりに桁が違いすぎて並べるものがない、と分かりました。

その時やっとその凄さを実感し、本当に驚きました。

 

もし私がその回のレポート担当でなかったら、

またはレポート担当だったとしても「分かりやすく伝えよう」という意思が弱かったら、

私の中でこんなに強く衝撃として残らず

「へー、そうなんだ」の一言で済ませ、すぐに忘れてしまったかもしれません。

でもこれを誰か別の人に伝えようと思った時…

 

どうだったのでしょうか。

 

私の衝撃は、レポートを読んで下さった方に

 

少しでも伝わったのでしょうか。

 

私は野外編も含む全13回の「市民のための環境公開講座」

すべての講座に参加させて頂きましたが、

どの回も非常に考えさせられるお話ばかりでした

 

また、質疑応答もさまざまな視点や立場の方から

時には厳しい質問もあり、受講者の方々の環境に対する意識の高さも感じました。

 

今度は私たち受講者が、

講座で学んだことを自分の生活や行動の中に活かし

周りの人たちに伝えていく番だと思います。

この半年間ずっと講座の運営を手伝わせて頂きましたが、

特に苦労したのがこのレポート記事でした。

分かりやすく伝えること

とても大切なことだけど、同時にとても難しい、と痛感させられました。

あと1年の学生生活でいろいろ試行錯誤しながら、

私なりの方法を見つけていきたいです。

 

最後に、

これまで読んで下さった皆さま。

お付き合いありがとうございました。

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全体の感想:長谷川  〜新たな価値観との葛藤〜

2010-12-22 14:52:15 | 日記
こんにちは!インターン生の長谷川です。

7月から始まった市民のための環境公開講座も、
12月7日の枝廣先生の講演で終了となりました。

夏休み以外の8回の講座に出席し、
そのうち6回の講座についてレポートしたのですが、
正直なところ、講演を聞きながら自分の中でずっと葛藤していました。


というのも、もともと僕は環境問題よりも途上国のインフラ開発により関心があり、
来年からプラントを扱う企業にエンジニアとして就職する予定です。

途上国に大規模な発電所や石油精製プラントを建設することは
その国の今後の発展を支える基盤となると信じており、
そのためには多少の環境破壊も仕方ないという意見を持っていたのです。


ところが、今年、市民講座を聞き、
またJEEFでインターンをしながら様々な活動に取り組むうちに、
地球温暖化やエネルギーの枯渇の問題、
またその対策としてのモノに頼らない暮らし方など、
環境問題、環境教育の現状を学んでいくうちに、
「自分がやろうとしていることは本当に正しいのか」
という疑問を持つようになってしまいました。


確かに、途上国の人々にとっては、
地球環境よりも、まず自分たちの暮らしを今より少しでもよくしたい
と思う気持ちが優先的でしょうし、
たとえば彼らに向かって、
「温暖化防止のために今の1日3時間停電している状況のまま我慢して」
というのは理不尽だと思います。


しかし、今でさえ人間の活動が地球の容量をオーバーしているというのに、
もし途上国が先進国と同じ経路で経済的発展をしていけば、
エネルギーも、生物多様性も、地球温暖化も、全部あっという間に悪化して、
本当に取り返しのつかないことになってしまうと思います。


そういった真逆のことに同時に関心を持ってしまったため、
講座の中で講師の方々が
地球温暖化、生物多様性、エネルギーの問題などを話されるのを聞き、
複雑な気持ちになっていました


ただ、それでも思うことは、
持続可能性という認識を持つことができたということと、
その認識から来るかもしれない「違和感」を感じ続けることが大事なのではないか
ということです。


いずれにせよ、自分の現状として、
何の技術も持っておらず、働いた経験もなく、
言ってみれば何もできない状況なので、
まずは一度社会に出て、現場を踏みながら、
考えを深めていけばいいのではないかと
今は考えています。


来年から途上国のインフラ開発にかかわりつつも、
地球全体として持続可能な状態になるにはどのようにすればよいのかを、
これからも考え続けていきたいと思います。


一年間、ありがとうございました
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「不都合な真実」を超えた先の「幸せ」 〜市民講座パート4 第3回レポート〜

2010-12-08 15:41:09 | 日記
こんにちは、インターン生の長谷川です

7月に始まった「市民のための環境公開講座」も、今回がいよいよ最後の講座となりました

12月7日に、環境ジャーナリストであり、
翻訳家としても活躍されている枝廣淳子先生から、

『「不都合な真実」を超えて〜NPOの役割と新しいパートナーシップの台頭〜』

というテーマでご講演いただきました。

いつものように、講演内容のまとめと、感想を書きたいと思います


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<<講義内容おさらい>>
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これからの時代は、たくさんのリスクが一度にやってくる
マルチリスクの時代です。

地球温暖化のリスクだけでなく、
それよりも先に来るであろうエネルギーリスクや、
それに伴う食糧リスク、そして生物多様性リスクなど、
次から次へと問題が出てくるまさにモグラたたきの状態です

このモグラ(問題)を一つ一つ叩いているだけでは、
次から次へとモグラ(問題)が出てきてしまうだけです。
そこで、本当の問題は何かを考えることが必要になってきます。

本当の問題とは、地球の大きさは決まっているにもかかわらず、
近年人間の影響が急激に大きくなり、現状として地球の能力を上回っている

ということです。

現状でも人間の活動による資源消費量は、
地球が1.4個分ないと賄えない量であり、
その分を化石燃料など過去の蓄積や未来からの前借りで補っています。
そこからあらわれる症状の一つが、地球温暖化や生物多様性の喪失なのではないでしょうか?

その根本的な問題を解決するためには、バックキャスティングという、
将来あるべき姿を考え、そこから今を振り返り間を埋めていくという手法しかありません。

また、今までのような局地的、個別最適化ではなく、
さまざまなステークホルダーによる全体的な解決策が必要となります。

そのためにも、企業とNPOが
これまでの対立関係から共創型のパートナーシップの関係を築き上げることが必要であり、
それらの多様性を力に変えるために、自分の考えで割りきらず、
きちんと相手の話に耳を傾ける「真の対話」を行うことが重要となるでしょう。


*詳細のレポートはこちらからご覧になれます。
(レポート掲載までに時間がかかる場合がありますので、ご了承ください。)



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〜 60〜80%削減の意味 〜
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今メキシコで行われているCOP16が難航していることからもわかるように、
地球温暖化問題の解決は一筋縄ではいかない難しい問題です。

しかし、今回枝廣先生がおっしゃっていたバックキャスティングを用いて将来のあるべき姿を考えると、
やらなければいけないことは明確になります。

地球温暖化を止めるには、要するに、

地球が吸収できる温室効果ガスの量  > 人間が出す温室効果ガスの量

となるように、人間の出す温室効果ガスを調整すればいいのです。

そして、現在人間が排出しているCO2の量は72億トン
地球が吸収できる量が31億トンですので、
単純計算でも41億トン、
つまり現在のCO2排出量の60〜80%もの削減が必要となるのです。

COP16では、そのために各国でどのくらい削減するのかという点で議論が白熱していますが、
将来的に世界でそれだけ削減しなければいけない点などの
認識は一致させておかないといけないと思います。



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〜 時間軸の問題 〜
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企業とNPOが温暖化問題の解決に協働して取組むにあたり最大の問題となる点が
時間軸の問題です。

政治家や産業界にとっては、目の前の選挙や業績もしくは株価が重要であり、
どうしても短期的な評価を重要視しがちになってしまいます。

しかし、温暖化問題の解決のためには、長期的に非常に有効なことであっても、
短期的には損となるような施策を打たなければならないため、
短期の評価では評判が悪くなかなか取り入れられないという問題があるようです。

確かに、長期的に地球全体のためには有効であることはわかっていても、
政治家や企業にとっては、
「そのために評判が悪くなり選挙に負けたらどうしよう」、または
「利益が下がって会社がつぶれることは避けなければいけない」
などの考えが先行してしまい、なかなか痛みを伴う方策は打てないのだと思います。

ですから、私たち一人一人が環境問題やその対策についてきちんと理解し、
多少の痛みは覚悟しても長期的な解決に導いてくれる政治家や企業を応援していくこと

必要なのだと思います。


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〜 「幸せ / CO2」 の最大化 〜
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地球温暖化問題の解決は待ったなしであり、
新聞では「この対策をすると一人当たりいくらかかる」
というような議論ばかりが取り沙汰されているように思えます。

しかし、講演中で枝廣先生は
「温暖化問題の解決のために、現状の幸せや満足を減らす必要はない」
とおっしゃっていました。

現状として、幸せや満足に繋がっていないCO2が非常に多く
まずはこのCO2を減らすことから考えるべきだということです。

このようにして、「幸せ / CO2」を最大化させることが重要だと、先生は力説されていました。

この話は、そのまま「幸せとは何か?」という話とつなげて考えることができると思います。

世界共通の「豊かさの指標」として、国内総生産(GDP)がありますが、
講演の中でも「事故が起きれば消費が増えてGDPも増える」という話があったように、
経済的に豊かであることが必ずしも「幸せ」に繋がっていない現状があり、
特に最近の日本ではそれが顕著
だと思います。

一方たとえ物を消費しなくても、大切な人とのつながりがあれば幸せだと思いますし、
お金が稼げなくても、自分で田畑を耕して食べるものが手に入れば十分かもしれません。

もちろん、今すぐそちらの方にシフトするのはとても難しいと思いますし、
僕も今すぐそうしろと言われたら困ってしまいます。
しかし、地球の容量オーバーという現状と自分達の幸せの折り合いをつけていくには、
徐々にGDPや大量生産・大量消費だけでない価値観というものへ
シフトしていく必要がある
のではないかと思いました。

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これで今年の講座はすべて終了です。
今まで読んで下さった皆様、ありがとうございました
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「自然のめぐみ」の大きさ 〜パート4第2回(日比先生)レポート〜

2010-11-17 12:13:13 | 日記
こんにちは!
インターン生の垂水です

16日(火)、コンサベーション・インターナショナルの
日比保史先生より、
NGOが動かす世界 〜NGOと企業のパートナーシップ〜
についてご講演いただきました。

講義内容のおさらいと、私の感じたことなどを書かせて頂きます


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<<講義内容おさらい>>
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コンサベーション・インターナショナル(CI)は
1987年のアメリカで地球環境保全を目的に設立された組織で、
ホットスポットと呼ばれる地域の
生物多様性の保全に取り組んでいます。

ホットスポットとは、生物多様性が豊かで
その場所にしか生息しない固有の生物種を有していながら、
原生生態系の70%がすでに失われている地域
のことで、日本もそのひとつです。
生物多様性は生態系サービス、いわゆる自然の恵みを生み出し、
人間の生活に様々な恩恵を与えてくれます。
ホットスポットの多くは発展途上国にあり
食料や生計手段、健康、エネルギーなど、直接・間接的な恩恵をもたらします。

近年、生物多様性保全の主体として
企業とNGOのパートナーシップが注目されています。
企業とNGOがお互いの専門知識やノウハウを活かしパートナーシップを発揮することで、
より効果的な取り組みができるということです。

たとえばCIとスターバックス・コーヒー社は、
生産、加工、流通・コミュニケーションというサプライチェーン全体で
熱帯雨林と地元コミュニティに貢献するコーヒー豆の販売プログラムに取り組んでいます。
(参考:コンサベーション・コーヒー

自然生態系から原材料を調達している企業はもちろん、
事業として生物とは直接関係を持たなくても
CSRとして生物多様性に取り組んでいる企業もあります。
企業のブランドイメージを高めるためだけではなく、
巡り巡って企業活動にも様々な影響が出てきます。


CSRで環境保全や生物多様性保全に取り組む企業も増加していますが、
一方でグリーンウォッシュに注意が必要です。
環境に対する負荷が大きい企業が環境活動に支援をしていても、
負荷を減らすための努力が行われていなかったら、
その企業は評価できません。
それを見極める目を養うことが、今後、日本の課題となるでしょう。


*詳細のレポートはこちらからご覧になれます。
(レポート掲載までに時間がかかる場合がありますので、ご了承ください。)





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〜生物多様性の恩恵〜
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食事や薬など、私たちの日々の生活は生態系サービスなくしてはあり得ません。
生態系サービスを経済価値に換算すると、
1997年時点で約33兆ドル(=3,040兆円)にもなるそうです

…と言われてもいまいちピンとこなかったので、少し調べてみました。
世界全体のGDPは約60億ドル。
日本の国家歳入は約92兆円。
桁が違います!!

生態系サービスの規模の大きさが、少し分かった気がしました。




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〜生物多様性は発展するための資源〜
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生物資源に直接的に依存している途上国では
貧困から脱出しつつある層が増加しており、
今後30〜40年でエネルギー量は1.5倍になると予想されているそうです。
エネルギー削減等の対策を何もしなかったら、あっという間に尽きてしまいますね
足りないエネルギーを得るために環境破壊が進んでしまったら、
生物多様性の保全どころか、絶滅してしまう種も増えてしまうのではないでしょうか。

日比先生のお話では、
現代の生物の絶滅状況は恐竜絶滅時代の1,000倍規模
で起こっているとか。

恐竜の絶滅より規模が大きいって、
実感がわかないだけでかなりの危機的状況!

絶滅する種が多いというのはよく聞きますが、
そんなに大きな規模になっているなんて知りませんでした





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〜企業とNGOのパートナーシップ〜
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生物多様性はG8サミットの議題として取り上げられ、
先週の長沢先生がおっしゃっていたように日本経団連も積極的に取り組んでいます。

私もインターンを始めて5ヶ月、JEEFでも様々な企業と一緒に仕事している姿を見てきました。
この「市民のための環境公開講座」も、そのひとつですね。
それだけ日本の人たちの生物多様性や環境問題への関心が高い、ということでしょう。

インターンをするまで、積極的に環境問題に取り組んでいる企業が
こんなに多いとは思っておらず、初めのころ非常に驚いたのを覚えています。
日比先生もおっしゃっていましたが、COP10で盛り上がった熱意が冷めることなく
今後も続いていってほしいと思います。

そのために、先生が警告してらしたのがグリーンウォッシュですね

お話を聞いたときに自分を振り返ってみたところ、
企業がアピールしていたCSR活動ばかり見ていて
事業の中で負荷を減らすための努力はどうしているか、という点は
ほとんど考えていなかったことに気付きました。
企業を見極める目、私も養わなければなりませんね。

しかし企業の事業内容と環境問題と、両方を理解していないと
見極めるのはなかなか難しいことではないかと思います。
たとえば環境に優しい製品を示すエコマークのような、
グリーンウォッシュ企業ではないことを示す認証制度などがあると
一般の人にも分かりやすいのではないでしょうか。

グリーンウォッシュの認知度は、まだまだ低いと思います。
実際、私も今回の講義で初めてお聞きしました。
まずは認知度を上げることが必要かもしれません。
私も身近な人たちとの会話の中で、グリーンウォッシュの存在を広げていこうと思います。




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さて、7月に始まった「市民のための環境公開講座」
今年度も残すところ、あと1回となってしまいました。
私がレポートを書くのも、実は今回が最後です
読んで下さった皆様、ありがとうございます!
あと1回お付き合い下さいね!!


次回は12月7日(火)です。

パート4 第3回
枝廣 淳子氏 環境ジャーナリスト・翻訳家/ジャパン・フォー・サステナビリティ共同代表
「「不都合な真実」を超えて〜NPOの役割と新しいパートナーシップの台頭〜」



http://www.sjef.org/kouza/kouza2010/index.html



次回もぜひご参加ください!!

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社会を変える協働 〜市民講座パート4第1回(長沢先生)レポート〜

2010-11-10 12:21:06 | 日記
こんにちは、JEEFインターン生の長谷川です
市民のための環境公開講座も、いよいよ最後のパートがスタートしました
その第一回目として、9日に日本経団連事業サービスの長沢恵美子先生から、
『NPOと企業の協働は社会を変えるか?』というテーマで講演をいただきました。

講義内容のまとめと、感想を書きたいと思います


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<<講義内容おさらい>>
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企業とNPOの関係は、社会や企業の変化に伴い変化してきました。

1980年代までは、NPOが企業行動を監視、批判する対峙型や、
企業がNPOに一方的に資金援助を行う支援型など、
一方通行の関係がほとんどでした。

ところが、1990年代以降、世界経済のグローバル化に伴って社会問題が複雑になり、
企業に対する社会貢献活動や社会的責任への要求も高まってきました。

この変化に伴って、企業とNPOの関係も、社会の課題解決に向けて共に連携し、
対話を深めていくという双方向の関係へと変化してきました。

その企業とNPOの接点は、大きく分けると社会貢献活動社会的責任の二つがあります。
特に社会的責任(Social Responsibility)は、
今年の11月1日に国際的な基準を定めたISO26000が正式発行されるなど
関心が高まっており、NPO自体も社会的責任を果たすことが求められてきています。

現在の連携の事例としては、
この『市民のための環境公開講座』をはじめ、
持続可能な開発のための教育(ESD)の活動、本業と関連する領域での社会貢献活動、
またビジネス・パートナーとしてNPOを活用するなど多岐にわたっており、
企業は連携を通して社会的課題に対する理解や企業とは異なる着眼点や発想を得ているようです。

今後は企業とNPOがさらに対等な立場で協働することにより課題解決の速度と効果の最大化を図ると共に、
単なる1対1の連携ではなく、さまざまな立場の組織や個人が共通の課題解決のために協働して取り組むという
マルチ・ステークホルダー・アプローチが盛んになってくるでしょう。
同時に、企業やNPOで働く個人の社会的責任にも注目が集まっており、
一人ひとりの意識改革や行動が、持続可能な社会の実現には欠かせなくなってくるでしょう。


*詳細のレポートはこちらからご覧になれます。
(レポート掲載までに時間がかかる場合がありますので、ご了承ください。)



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〜連携のために必要な「自己の確立」〜
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ひょっとしたら最近後輩が就活を始めたからなのかもしれないのですが、
今回の講義の中で印象に残った言葉は、
「企業とNPOが協働するためには、自分の立場や状況を自身で理解し確認するという
『自己の確立』がまず重要である」
いう点でした。

自分の立場をきちんと把握し、何を求めているのかをはっきりさせること。
それが協働のための大前提であり、
それを見失ってしまうと失敗に終わってしまう危険性が高くなるそうです。
質疑応答の部分で先生が失敗例としてあげていた、
「企業が契約内容以外のところにまで口を出してきたため、NPO側から手を切った」
「NPOが地方自治体の補助金付けになってしまい、運営が継続できなく例がある」というお話も、
突き詰めていけばこの「自己の確立」の問題に行き当たるのではないかと思います。

就活においても、自分がどういう人間で、どういうところに興味を持っているのかをきちんと把握する
「自己分析」がとても大切です。

個人でも、組織でも、自分のことを理解するのは簡単なようでなかなか難しく、
だからこそとても重要なのだと思いました。


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〜協働の新しい形:マルチ・ステークホルダー・アプローチ〜
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最近の協働の流れとして、1対1の連携・協働ではなく、
さまざまな立場の組織が協議して取り組む
「マルチ・ステークホルダー・アプローチ」という手法が注目されています。

課題が複雑になればなるほど、その解決に取り組む方法も多様化し、
関係する組織も多岐にわたります。
それらの組織の得意分野を持ち寄り、包括的な仕組みを形成するためには
必要不可欠なアプローチ方法だと感じました。

一方、ステークホルダーの数が多くなればなるほど、
利害関係も複雑化し、合意形成が難しくなります。
なので、マルチ・ステークホルダー・アプローチの成功のためには、
相手の立場を理解するとともに、自分の立場や利害を相手にわかりやすく伝え、妥協点を探っていくという
コミュニケーション能力交渉力がますます重要になるでしょう。

そして、そういった利害調整のプロセスを通して、
課題の解決がより早く、より効果的に行われると共に、
関係するそれぞれの組織にとっても異なる立場の組織を理解することで
自身の立場をより明確にすることが出来るというメリットがあるのではないかと思いました。


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〜PSR:一人一人の社会的責任〜
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最後に先生が述べられていた、
PSR(Personal Social Responsibility:個人の社会的責任)
という考え方にもとても共感しました。

少しこじつけにはなりますが、組織の社会的責任であるSRが扱っている7つの項目は、
そのまま個人にあてはめることができるのではないでしょうか?

1.説明責任 → コミュニケーションをしっかりとる
2.透明性  → 嘘をつかない
3.倫理的な行動 → 人として当たり前の行動をとる
4.ステークホルダーの利害の尊重 → 友達、仲間を大切にする
5.法の支配の尊重 → ルールをきちんと守る
6.国際行動規範の尊重 → 世界のことにも目を向ける
7.人権の尊重 → 一人一人を大切にする

これらの原則の上に立って、
一人一人が持続可能な発展について考え、行動に移すことができたら、
その一人一人で構成される企業も変わり、社会も変わっていくのではないかなと思います。

それを達成するためにも、
私たち一人一人が普段の生活で心がけなければならないのはもちろんのこと、
これから生まれてくる世代に対して持続可能な開発のための教育(ESD)
きちんと普及していかなければならないと思いました。


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最後に
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今回の講座の中で企業とNPOの連携の事例として紹介があったのですが、
僕と垂水さんは「損保ジャパンCSOラーニング制度」という制度を利用して、
この日本環境教育フォーラムにインターンをさせていただいています。

この制度は、大学生、大学院生が
環境問題を扱うCSO(市民社会組織)で奨学金をいただきながらインターンできるというもので、
毎回の講座の運営補助や来年度の講座の企画を立てるなど、
日々学びの多いインターンを行っています。

さらに、関東では他に20団体、その他に関西、中部、宮城地域でも
CSOでのインターン生の受け入れを行っています。
関東のメンバーとは毎月1回の定例会で、その他の地域のメンバーとも年に二回の合宿で
お互いの活動報告をする機会があり、とても刺激になっています。

インターンは来年の1月までと残りわずかになってきましたが、
感謝の気持ちを忘れずに、残りのインターンで様々なことを吸収したいです
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