平成徒然草

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衛星通信記録12月7日(日)

2014-12-07 07:30:48 | アマチュア無線

本日午前7時快晴-1.3℃ 大霜 厳寒

【深宇宙機⑦】JE9PELさんが紹介しているように、ポーランドワルシャワのアマチュア無線家グループが大きなアンテナを使って、2つの宇宙機を追いました。大きなアンテナとは、直径4.5mのメッシュディッシュパラボラアンテナ。このグループは、今朝6時の時点で、DESPATCHからの信号を150万㎞でレポートしています。これとは別に、アルゼンチンのLU2DDU局が今朝8時17分の時点で154万㎞の距離からの信号を受信したとしています◆別に競争している訳ではありませんが、諸外国の局がJAの宇宙機に関心を寄せ、追尾していることは喜ばしい限りです。JAは8局がレポートを上げていますが、関心を持っていた局は他にも多くいた訳で、これまたご同慶の至りであります。いずれにしてもこのような遠距離からアマチュア無線の周波数の電波が発せられたのは史上初めてのことであり、まさに、アマチュアサテライトにとっての「深宇宙元年」と言えるかもしれません。諸外国のアマチュア無線家から見れば「日本もすごいことをしているなぁー」と映るのだと思います◆DESPATCHのトラッキングページで計算してみると、今夜の7時で172万㎞余りに達するようです。1週間300万㎞までは電池が持ち、その後は電波を発しない人工小惑星となり1年に1回地球に最接近する軌道を取ると説明されています。将来的には、深宇宙の惑星軌道からアマチュア無線周波数の電波を発する宇宙機が誕生するかも知れません。

【深宇宙機⑧】英語では「Amateur radio spacecraft」と表記しています。週刊AMSATニュースでも2項目に分けて取り上げています。深宇宙は「deep space」◆いずれにしても、諸外国からも注目されている「はやぶさ2」と一緒に軌道投入された深宇宙機であるので、世界のアマチュア無線家からの注目度も高く、日本の面目躍如と言ったところです。DESPATCHのレポートはJA、8局が8番目までならんでいます。それ以遠は外国局ですが、JAでもEMEの設備を持っている局は多くいると思われます。せっかく設備投資をしたのでしょうから、ぜひ追いかけて受信にチャレンジされたらどうだったのかな、と思いました。

【FOX-1】おなじ週刊AMSATニュースから…

 Fox-1A will launch on a NASA ELaNa flight during the 3rd quarter
  of 2015 from Vandenberg AFB,

「2015年の第3四半期にヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げ予定」

【深宇宙機⑨】深宇宙機は思ったより、ドップラーが少なかった。なぜでしょう。地球周回の低軌道衛星とはまったく違ったドップラーであった。と言うより、ドップラーシフトはしていてもそれが動かない。つまり、シフトしたまま宇宙が広がっているかどうかを光のスペクトルで観測すると「低いほうにずれている」それと同じで「ずれたままを維持している」と思ったもしアマチュアの静止衛星が3万6千キロの距離から電波を送って来たとしたら、ドップラーはない。なぜなら地球との相対速度が等しいから。これは合っているか?


 

コメント
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