コメ作りをしている農家のブログ

私は20歳の時に父を亡くしたため、母を助けてコメ農業を45年間やってきました。

水田の均平作業

2014-01-17 19:04:29 | 農作業
 水田は水深が5センチに保つ必要があります。凸凹を取る作業が代かきですが、大きな凸凹は冬のうちに土を移動する作業が必要です。去年の作付の時にどこが高くてどこが低いかを覚えておいて冬になったらそこを均すのです。四輪駆動の軽トラを使って土を動かす作業は大変。すぐ腰が痛くなってきます。大規模農家は高価なトラクターをかってコンピューター制御で仕事ができますが、中小農家はそうはいきません。肉体労働でその分をやろうとします。何日かに分けてやらないと身体が壊れてしまいます。友達からユンボをかりて土を動かしたことがありますが、凸凹が大きくなってしまうという失敗をしました。しばらくは軽トラで田圃の中を動き回ることにします。

食と農を守ろう

2014-01-12 16:08:09 | 政治を変える
 TPP参加は農業つぶししかない。米だけが自給できているのに外国から輸入してどうする気だ。どこの国も自給率を上げるのに努力しているのに、自民党、民主党、公明党などは食糧輸入で安い食料が確保できると思っているようだ。日本の気候はコメ作りに適している。砂漠の多い国からコメを安定して買えるわけがない。コメ以外の作物は専業で頑張っているが、コメ農家は兼業でやっているから駄目だという人が居るが、農業での所得の低い分を他で働いて補っていることは褒められてもいい。TPPについて中身がわからないうちに決めてしまいそうだが、アメリカのルールは弱肉強食で、厳しいことを覚悟しなければなりません。 

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2014-01-12 15:37:52 | 読書感想
中島 正さんの『自給農業の始め方』を読みました。耕作放棄地が増える中、新規就農者が自給農業を始めてくれることを期待します。大規模経営ばかりが農業の将来のあり方といわれる中、過疎地に入って自給農業を行うことは勇気がいりますが、都会でホームレスになりそうな青年には希望を与えるものです。小川の流れをを利用して発電もやったらいいと思います。家畜のふんを利用して燃料を作ることも可能です。学齢期の子供が通学するのは難しいかもしれませんが、それは行政に任せるしかありません。

井上ひさしの日本農業講座

2014-01-10 10:59:08 | 読書感想
 日本農業が政府の無策によって衰退の一途をたどっていますが、井上ひさしの農業講座をよんで安心しました。農業は産業ではありますが国民の食と健康を守り、洪水防止や土壌流失を防ぐ働きをしており、公共財として税金で支えることが必要と述べています。多くの評論家が競争力のある農業を育てよと大型化を説いていますが、日本のような国土の8割以上が山で、わずかな平地に多くの住宅が隣接しているところではアメリカやオーストラリアのような大規模化はできません。狭い水田を丁寧に耕している零細農業を守る姿勢こそ大切です。警察や消防、公立学校などと同様、農業についてももっと税金を投入して補助し、農業で生活できるようにすれば農業の活性化ができるはずです。欧米の政府はそれを当然のようにやってきています。

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2013-12-14 22:01:07 | ピーマンがこれほど寒さに強いとは
 夏に収穫していた作物で最後に残ったのはピーマンでした。ナスやオクラも1か月前まで収穫できましたが、今ではなくなりました。
 今年は柿が豊作でした。我が家では消毒しないためにすぐ虫が入ってしまい、完熟前に落ちてしまうものが多い。それで、完熟前にとっておき、食べています。1週間ほど放置していたら、残りの柿が完熟してしまい、すべてカラスのえさになっていました。
 渋柿の方は虫が入らないためまだ固いままで、たくさんなっています。これが甘くなるとカラスのえさになってしまうので頃合いを観て収穫の予定です。