「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オークション情報~2017.9.10~

2017年09月10日 | オークション情報

オーディオ愛好家なら興味の的であるはずのオークション。

このところ記憶がすぐに飛ぶようになったので(笑)、興味のある出品を忘れないようにブログに登載して記録しておくことにした。

新しくカテゴリー「オークション情報」を設けたのでよろしく~。

まずトップバッターはこれ。

☆ WESTERN ELECTRIC 300B(1988年製)

         

説明文は次のとおり。

知り合いから委託して出品しました、当方真空管に対しての知識が殆どありません、真空管にはWESTERN Electric MADE IN U.S.A 8813 300B と書いて有ります。 

動作確認を実施しておりませんがヒ-タ-の導通は確認しました、動作特性等不明の為ジャンク扱いとします、輸送中の事故以外はノンクレ-ム.ノンリタ-ンにてお願いします。」

以上のとおりだったが、落札価格は結局「164、000円」だった。もちろん、自分は同じ1988年製を持っているので高みの見物だった。

(1988年製の)程度のいいものなら相場が「30万円」前後なので、もし程度が良ければこれはたいへんなお買い得品。

おそらく「ジャンク扱い」とあるので、到着して万一音が出なかったりしてもクレームが利かないところがネックとなって価格が伸び悩んだに違いない。

今回の場合、寿命の目安となる測定値も付いてないし、かなり博打の要素が高いオークション。

まさに「ハイリスク ハイリターン」だろうが、WE300Bの長寿命と頑丈さはつとに有名なので「ミドルリスク ハイリターン」ぐらいかもしれない(笑)~。

次はこれ。

☆ Goodmans グッドマンズ フルレンジユニット AX10M80

         

中古の機器を大量に扱う専門業者からの出品だった。「音出し良好」とあったが、何とも冴えない国産の箱に入っていたので、どうせ「復刻版」だろうと思ったら、ユニットの画像を観て驚いた。

自分が持っている「最初期版」とほとんど変わらないではないか!

「AXIOM80」の詳細については福岡市在住の「S」さんが詳しいが、マグネットの後ろの部分がなだらかに丸みを帯びているのが特徴だし「WEMBLEY MIDDX.」の印字もそう。復刻版はここが「HAVANT HANTS」となっている。

30万円以下ならお買い得だと思っていたら、落札価格は「258,000円」だった!


復刻版ならせいぜい15万円前後といったところなので、初期版と見破った入札者の方は実に目が高い。

ただし、このユニットをうまく鳴らそうと思ったら塗炭の苦しみを味わうことになるのでよほどの覚悟が必要になる。

かなりの方々がうまく調教できずに仕方なく手放す破目になると聞いているが、その一方、転売目的で落札されたのならとてもいい買い物をされたことになる。

はたして真相はどちらなんだろう?

次はこれ。

☆ TANNOY タンノイスピーカー ⅢLZペア

          

上記の「AXIOM80」と同じ中古専門業者による出品なので、スタート価格は1000円なり!

個人の出品ならとてもリスクが大きくて狂気の沙汰だが、大量に荷を捌く専門業者ならではの設定価格だ。

つい1000円に釣られて色気を出すのだが、今や鵜の目鷹の目のオークションなので、やっぱり落札価格がそれ相応に落ち着いてしまうのが何とも忌々しい(笑)。


今回の「ⅢLZ」の落札価格は「138,000円」だった。

ひところは20万円以上していたのでこれもお買い得品になるのだろうが、説明文の中に「音は出るがスイッチ類が不能」とのことなので完品ではなく、それが(落札価格が)伸び悩んだ理由だろう。


自分であれば、このスイッチ類は「百害あって一利なし」で、音を悪くするだけなので配線を切断してハンダ付けで直結にしてしまうが、「それもタンノイの音づくりの一環だ」と言われればそれまでだし、完品を尊ぶ方々にはきっと大切な存在に違いない。

日本人の潔癖性にも通じる話だろうし、オーディオは気分的なものが影響することもたしかなので、その気持ちは分からないでもないが、別にオリジナルや見かけに拘らない実利主義の自分には無縁な話だ。

なお、この「ⅢLZ」は以前所有していたことがあり、40年ほど前に「下取り品」の露と消えたがいまだに手放したことを後悔している逸品である。

振り返ってみると、何よりも音に気品があったし、典型的なブリティッシュ・サウンドだったという気がする。

若気の至りで、ただ、ひたすら低音域のパワー感を求めていたあの頃は、ほんとうに未熟だった。

「後悔先に立たず」とは、このことだ(笑)。


 
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